Excel VBAを使って業務効率化:正規表現にマッチするデータをフィルタリングする方法

この記事では、Excel VBAを使用して正規表現にマッチするデータをフィルタリングする方法について詳しく解説します。具体的なコード例、その詳細な解説、そして応用例を3つ以上取り上げます。この手法をマスターすることで、業務データの処理効率を飛躍的に向上させることができます。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

VBAと正規表現の組み合わせ

VBA(Visual Basic for Applications)は、ExcelなどのMicrosoft Office製品で利用できるプログラミング言語です。正規表現はテキスト処理で非常に有用なツールであり、VBAと組み合わせることで多くの高度なテキスト操作が可能となります。

正規表現の基礎

正規表現は、特定のパターンに一致する文字列を検索、置換、抽出するための強力なツールです。例えば、メールアドレスや電話番号などの特定のフォーマットに一致するデータを抽出する場面で役立ちます。

正規表現を用いたデータフィルタリングの基本

VBAで正規表現を利用するためには、VBScriptのRegExpオブジェクトを用います。以下は基本的なコードの一例です。

' 正規表現オブジェクトを作成
Dim regEx As Object
Set regEx = CreateObject("VBScript.RegExp")

' 正規表現の設定
With regEx
    .Pattern = "^[a-zA-Z0-9]+$" ' 英数字のみにマッチする正規表現
    .Global = True
End With

' テストする文字列
Dim strTest As String
strTest = "abc123"

' マッチするかチェック
If regEx.Test(strTest) Then
    MsgBox "マッチしました。"
Else
    MsgBox "マッチしませんでした。"
End If

コードの解説

1. `CreateObject(“VBScript.RegExp”)`で正規表現オブジェクトを作成します。
2. `.Pattern`でマッチさせたい正規表現のパターンを設定します。
3. `.Global = True`で全てのマッチを取得します(Falseの場合は最初のマッチのみ)。
4. `Test`メソッドで文字列が正規表現にマッチするかどうかを判定します。

応用例

以下に、この基本的な処理を応用した3つ以上の例を示します。

応用例1:特定の日付形式に一致するデータを抽出

この例では、日付形式(YYYY-MM-DD)に一致するデータを抽出します。

With regEx
    .Pattern = "^\d{4}-\d{2}-\d{2}$"
End With

応用例2:複数の条件にマッチするデータを抽出

この例では、電話番号またはメールアドレスに一致するデータを抽出します。

With regEx
    .Pattern = "(\d{2,4}-\d{2,4}-\d{4})|(\w+@\w+\.\w+)"
End With

応用例3:特定の文字列を含むデータを除外

この例では、”test”という文字列を含むデータを除外します。

With regEx
    .Pattern = "^((?!test).)*$"
End With

まとめ

VBAと正規表現を組み合わせることで、特定のパターンにマッチするデータを効率よくフィルタリングすることができます。この記事で解説した基本的なコードと応用例を参考に、自分自身の業務に適用してみてください。

VBAも良いけどパワークエリも良い

VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

クリックするとパワークエリの全11講座が表示されます。

パワーピボットの記事はありません。興味がある場合は、書籍で学んでみてください

コメント

コメントする

目次