LibreOfficeをWindowsからアンインストールするなら、まず設定→アプリから削除します。ボタンが反応しない、削除に失敗する場合は、エラーを記録してWinGetまたはMSIの正規アンインストーラーへ進みます。本体のフォルダーを消すだけでは、Windows Installerの登録や関連付けが残るため、削除が完了したことにはなりません。文書・テンプレート・設定を保全して、対象版を確認します。
アンインストールは文書ファイルを消す操作ではありませんが、テンプレート、拡張、辞書、マクロ、ユーザー設定が別フォルダーに残る/削除される場合があります。重要な設定とODF文書を先にバックアップします。
| 目的・状態 | 進む手順 |
|---|---|
| 普通にLibreOfficeを削除したい | 方法1:Windows設定またはプログラムと機能 |
| コマンドで対象版を指定したい | 方法2:winget listで確認してからuninstall |
| MSIの削除が失敗する/一覧と登録を照合したい | 方法3:対象PCのProductCodeとMSIログ |
| 削除後も設定が残っている | 残存物の扱い。本体削除とユーザー設定の初期化を区別 |
| 起動・表示の不具合だけを直したい | 先にLibreOfficeのトラブルシューティングモードで比較 |
掲載画像に版や製品コードが表示されていても、それを別PCの削除コマンドへ転用しないでください。現在のPCの一覧・登録情報を確認し、Windows 11では「インストールされているアプリ」、旧画面では「アプリと機能」等の名称を読み替えます。
削除前に確認する
- 製品名、発行元、版、32bit/64bit、インストール日時、インストール元
- LibreOfficeで開くodt/ods/odp、既定アプリ、業務テンプレート
- ユーザープロファイル、拡張、辞書、マクロ、証明書、クイック起動
- 他ユーザーやサービス、スケジュールタスクが利用中でないか
- 端末管理ツールが自動再インストールしないか
- 再導入用の公式インストーラー、設定、ライセンス、復元手順
社用PCではSCCM、Intune、WinGet、手動MSIなどインストール元によって正しい削除方法が異なります。利用者がローカルで消しても管理ツールが戻す場合があります。アプリ所有者と変更承認を確認します。
方法1:Windows設定から削除する
- LibreOfficeとQuickstarter、文書、ファイル選択画面を閉じます。タスクマネージャーでsoffice.bin等が残っていないか確認します。
- 設定→アプリ→インストールされているアプリを開きます。
- 発行元と版を確認してLibreOfficeを選び、「アンインストール」を実行します。似た言語パックや別版を誤って選びません。
- ウィザードの指示を読み、再起動要求があれば作業を保存して実施します。
- 再起動後、アプリ一覧、スタートメニュー、既定アプリを確認します。
コントロールパネルの「プログラムと機能」から同じWindows Installer登録を呼び出せる場合もあります。アンインストールボタンが反応しないときは、エラー画面、コード、時刻を保存して次の方法へ進みます。何度も並行実行しません。
方法2:WinGetで対象を確認して削除する
WinGetは、WinGet経由で入れていないアプリでも「インストールされているアプリ」から一致を見つけてアンインストーラーを呼べる場合があります。先にlistで完全一致するID、名前、版、ソースを確認します。曖昧な名前だけで削除しません。
winget list --name LibreOffice --source winget
winget listでName・Id・Versionを確認します。searchは配布元の候補を検索するコマンドで、インストール済みの確認とは異なります。winget searchで配布パッケージが見つかっても、現在のPCにそのIDでインストール済みとは限らないため、削除対象はwinget listの結果で確認します。
listの結果にTheDocumentFoundation.LibreOfficeが表示され、対象が本体の希望する版だと確認できた場合の削除例です。別ID・HelpPack・SDK等が表示された場合は、その役割を確認して個別に指定します。
winget uninstall --id TheDocumentFoundation.LibreOffice --exact --source winget --interactive
WinGetのuninstallは登録されたアンインストーラーを呼び出します。–exactは大文字・小文字も含む完全一致、–source wingetは検索元の指定、–interactiveは対話表示用です。複数版なら–version、必要なら–scopeで絞り込みます。「見つからない」時はID/スコープを確認してWindows設定の一覧と比較し、–all-versionsや–forceを足して無差別に削除しません。–forceも、壊れたMSIを必ず削除できる保証ではありません。
方法3:MSI製品コードで削除する
Windows Installer製品なら、登録されたアンインストール文字列や配布台帳から正確なProductCodeを取得し、msiexec /xで削除できます。インターネットで見つけた別版のGUIDを使わず、対象PCの登録情報と導入パッケージから確認します。
msiexec.exe /x "{VERIFIED-PRODUCT-CODE}" /L*V "C:\Temp\LibreOffice-uninstall.log" /norestart
{VERIFIED-PRODUCT-CODE}はそのまま実行できるGUIDではありません。波括弧を含む対象PCの正しいProductCodeへ置換します。msiexecの公式仕様では/xは削除、/L*Vは詳細ログ、/norestartは自動再起動の抑止です。ログの親フォルダーC:\Tempはあらかじめ存在し、書き込み可能なことを確認します。この例はUIを表示し、再起動が必要な場合は後で作業を保存して実施します。ログだけでなく、終了状態と削除後の一覧を確認します。
ProductCodeの調べ方
配布システムのMSI台帳または、Uninstall登録のDisplayName・DisplayVersion・Publisher・UninstallStringと製品コードを照合します。Win32_Productの列挙は整合性確認・修復を伴うことがあります。名前で絞ったWMIクエリも、無害な読み取り専用探索になるとは限らないため、本記事の探索には使いません。
レジストリを読む場合も削除はせず、DisplayName、DisplayVersion、Publisher、UninstallString、InstallLocationを記録します。32bitアプリは別ビューに登録される場合があります。製品コードを得たら、別担当者が製品名と版を照合します。
64bitのWindows上のPowerShellで、次の例は主なUninstall登録を読むだけです。削除やUninstallStringの自動実行はしません。現在ユーザーとHKLMの64/32bit側を照合します。他ユーザー・Store・Portable版など全アプリを網羅する一覧ではありません。
$uninstallPaths = @(
'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\*',
'HKLM:\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\*',
'HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\*'
)
Get-ItemProperty -Path $uninstallPaths -ErrorAction SilentlyContinue |
Where-Object { $_.DisplayName -like '*LibreOffice*' } |
Select-Object DisplayName, DisplayVersion, Publisher,
PSChildName, UninstallString, InstallLocation
Get-ItemPropertyで取得したPSChildNameが必ずMSI ProductCodeとは限りません。Windows Installerの登録か、対象の製品/版かをUninstallString等と確認してから使います。結果が0件でも、LibreOfficeが完全削除済みと断定せず、Windows設定と実際の導入方式も確認します。
アンインストールが失敗する原因
- LibreOfficeや更新プログラム、Quickstarterが実行中
- 元のMSIキャッシュやインストールソースが破損
- 古い版と新しい版、言語パック、32bit/64bitが混在
- Windows Installerサービス、保留再起動、空き容量の問題
- 管理者権限、アプリ制御、EDR、配布ツールの競合
- ユーザープロファイルだけ壊れており、本体削除は不要
起動不良だけが目的なら、本体を削除する前にLibreOfficeのTroubleshoot Mode(版によってセーフモード)を確認します。ヘルプ→再起動の該当メニュー等から、一時的な新しいプロファイルとハードウェアアクセラレーション無効で比較できます。「続行」と設定へ変更を適用する操作は異なるため、先に一時状態で確認します。改善しても、プロファイル・拡張・描画のどれが原因かまでは未確定です。
MSIのコード別に、次に確認すること
| コード・状態 | 意味と次の確認 |
|---|---|
| 0 | 処理成功。再起動後のアプリ一覧・起動・関連付けも確認 |
| 3010 | 処理成功だが再起動が必要。削除失敗として無条件再実行しない |
| 1605 | 指定製品が現在インストール済みとして認識されない。GUID/対象ユーザー/一覧を照合 |
| 1612 | インストール元を利用できない。対象版の正しい元MSI/アクセスを確認 |
| 1618 | 別のインストール処理中。完了や再起動要求を確認してから再試行 |
| 1603 | 致命的エラーの総称。これだけで原因を決めず、同時刻の詳細ログを調べる |
Windows Installerの終了コードとエラー画面を照合します。これらはMSIのコードで、WinGetが表示するエラーや終了コードをすべて同じ数値体系として扱いません。1612で別版のMSIを無作為に指定したり、C:\Windows\Installerを掃除したりすると復旧に必要な情報を失うため、元の製品・版・構成と一致するソースを確認します。
残存物の扱い
本体削除後も%APPDATA%配下のLibreOfficeユーザープロファイル、テンプレート、辞書、拡張、最近使ったファイル情報が残る場合があります。再インストールで設定を引き継ぐなら保持し、完全初期化の診断では名前変更して比較します。内容を確認せず削除しません。
起動できる時は、ツール→オプション→LibreOffice→パスでテンプレート・辞書等の実際の保存先を確認します。カスタム保存先は本体フォルダーと別の場合があります。トラブルシューティングモードの「Archive User Profile」はプロファイルのZIP作成用ですが、文書全体のバックアップではありません。ZIPには設定・辞書等の情報が含まれるため、必要な保管先へ保存します。
ファイル関連付けが空になったら、Windows設定の既定アプリでodt、ods、odp、docx、xlsx等を必要なアプリへ割り当てます。文書を別形式へ一括変換すると互換性損失が起きるため、アンインストールと同時に行いません。
削除後の確認
- アプリ一覧とWinGet listから対象版が消えた
- LibreOfficeの実行ファイル、サービス、スタートアップが起動しない
- 文書ファイル自体が残り、バックアップから開ける
- 既定アプリが業務要件どおり
- Windows Installer/配布ツールが成功を報告
- 再起動後に管理ツールが自動再導入しない
再インストールと切り戻し
業務影響が出たら、公式サイトまたは組織配布元の同版/承認版を使って再導入します。非公式ダウンロードサイトから古いインストーラーを探しません。保持したユーザープロファイルを戻す前に、初期プロファイルで本体が正常か確認します。
通常削除・WinGet・MSIのどの方法でも、失敗したエラーを確認して対象製品の登録された手順へ戻ります。アプリが起動しなくなっただけ、フォルダーが空になっただけで完了とはせず、一覧・ログ・文書と関連付けを確認します。
大量アンインストールの注意
複数端末へ配布する場合は、検出ルール、対象版、インストールスコープ、終了コード、3010等の再起動要求、タイムアウト、ログ回収を定義します。単にプロセス終了を成功とせず、再起動後の検出と文書関連付けまで確認します。
同時に多数端末を再起動させず、パイロット、部門リング、全体へ段階展開します。共有PCの別ユーザーでLibreOfficeが起動中、月次処理でファイルを開いている可能性を考え、保守通知と延期条件を用意します。
公式情報・参考資料
- Microsoft Learn – winget uninstall
- Microsoft Learn – msiexec
- LibreOffice公式ヘルプ(旧Windows手順URL。現在のヘルプへ移動する場合があります)
現在のLibreOffice公式インストール案内から、再導入する対象OS・版の入手方法を確認できます。新規導入と、壊れたMSI登録を修復する作業は分けて判断します。






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