SSDが認識されないトラブルは、一見すると解決策が難しそうに感じますが、ポイントを押さえるだけで意外とスムーズに乗り越えられるものです。今回はDell XPS 9310にSamsung 970 Evo Plusを取り付けた際に発生した未認識問題を例に、具体的な設定変更や手順を詳しく解説していきます。
はじめに – SSD未認識問題の全体像
Dell XPS 9310に新たに1TBのSamsung 970 Evo Plus NVMe M.2 SSDを装着し、Windows 10をクリーンインストールしようとした際、インストール画面やdiskpartコマンドの「list disk」にSSDが表示されないという事象がたびたび報告されています。BIOSではSSDの存在が確認できているにもかかわらず、Windowsセットアップからは認識されないため、多くの人が戸惑うポイントになりがちです。
そこで、この記事では主に下記の点を中心に解説していきます。
問題が起きる主な要因
– SATA Operation(ストレージモード)がRAIDに設定されている
– セキュアブート(Secure Boot)の設定が原因でドライバが適切に読み込まれない
– インストールメディア(USBドライブ)の作成方法に問題がある
– SSD自体の初期不良や物理的な接続不良
確認すべき基礎情報
– Dell公式ドキュメントやユーザーコミュニティに掲載されているFAQ
– Windows 10のインストール手順とメディア作成ツール(Media Creation Tool)
– Samsungなど各SSDメーカーが提供しているファームウェアやドライバ

私自身もDell XPSシリーズを使うことが多く、SSD換装には何度かトライしてきました。最初はBIOSの設定をいじるのに抵抗がありましたが、慣れてしまえば意外と手順はシンプルなんですよね。
BIOSやUEFIでの設定を見直そう
SSDが認識されない際に、最初にチェックしたいのがBIOSまたはUEFIの設定です。Dell XPS 9310では、BIOSに入り「Storage」や「SATA Operation」に関する設定を切り替えるだけで大きく状況が変わることがあります。
ストレージモード(RAIDからAHCIへ)
RAIDモードとは
RAIDモードは、複数のドライブを束ねてパフォーマンス向上や冗長性を得るための設定です。Dellの一部ノートPCやデスクトップでは工場出荷時にRAIDモード(Intel RST)になっている場合があり、そのままではクリーンインストール時にNVMe SSDを認識しにくいケースがあります。
AHCIモードへ切り替える手順
下記は一般的なDell機種でのBIOS操作例です。機種やBIOSバージョンによって若干表示が異なる可能性があります。
1. PC起動時にF2キーを押し、BIOS(UEFI)設定画面に入る。
2. 左側のメニューから「Storage」や「SATA Operation」を選択する。
3. 現在のモードが「RAID On」になっている場合は「AHCI」に切り替える。
4. 設定を保存して再起動し、Windowsインストールを再試行する。
セキュアブート(Secure Boot)の影響
一部の環境では、セキュアブートが有効のままだと適切なドライバが読み込まれず、SSDが表示されない場合があります。このような場合は、セキュアブートを一時的に無効化してからインストールを試し、無事にインストールが終わった後で再度有効に戻すという手段をとることが多いです。
セキュアブート無効化の手順
1. BIOSに入り、「Secure Boot」関連の項目を探す。
2. EnabledからDisabledへ切り替える。
3. 設定を保存して再起動し、Windowsインストール画面を再度確認する。

セキュアブートを無効にすることで、あれこれ疑われていたSSDが一気に認識されるケースも珍しくありません。ただし、セキュリティとの兼ね合いもあるので、インストール完了後は設定を戻すことを忘れないようにしています。
Windowsインストールメディアの作り直し
BIOSでの設定変更だけで解決しない場合、Windowsインストールメディアの作成方法が原因になっていることも考えられます。Microsoft公式のMedia Creation Toolを使って、最新バージョンのWindows 10インストールメディアを作成し直すのは基本的な対処法のひとつです。
作成手順の概略
1. Microsoftの公式サイトからMedia Creation Toolをダウンロード。
2. USBメモリをPCに接続(8GB以上推奨)。
3. Media Creation Toolを起動し、案内に従ってUSBメモリにブート可能なインストールメディアを作成。
4. 作成完了後、再起動してインストールを実行。
diskpartコマンドを使う際のポイント
Windowsセットアップ画面からコマンドプロンプトを開き、「diskpart → list disk」を実行してもSSDが表示されない場合があります。これは前述のBIOS設定やドライバ不足が原因となっているケースが多いです。メディアを作り直した後、改めてdiskpartを試すと認識されることがあります。
SSD側の問題 – 物理的接続や初期不良の確認
どうしても認識されない場合、SSD自体の問題を疑うことも必要です。物理的に正しく装着されているか、初期不良ではないかをチェックしてみましょう。
物理的装着のチェック
M.2スロットへの正しい固定
– M.2スロットは奥までしっかり差し込み、ネジで固定します。
– 角度が合わず半端に差し込まれていると認識しない原因になります。
– ネジを強く締めすぎないように注意しますが、緩みがない程度には固定することが重要です。
他のPCでの動作確認
– もし別のPCや外付けアダプタを用意できるなら、新しく購入したSSDをそちらに接続して認識するか確認します。
– 別の環境でも認識されないなら、初期不良の可能性が高まります。

私が知る限り、M.2 SSDは最初に装着するときに角度が合わず、微妙に接点がずれた状態で固定してしまうトラブルが意外に多いんですよね。慣れないうちは少しドキドキしますが、丁寧に奥まで挿し込むように気をつけましょう。
ファームウェアやドライバの更新
Samsung 970 Evo PlusなどのNVMe SSDには、メーカー純正のツールが存在し、ファームウェアアップデートが可能な場合があります。Dell XPS 9310側のBIOSアップデートだけでなく、SSD側のファームウェア更新も試してみると状況が改善することがあります。
Samsung Magicianを活用しよう
Samsungが提供している「Samsung Magician」は、SSDの健康状態チェックやファームウェア更新などを簡単に行えるツールです。Windowsが起動しない状態では難しい場合もありますが、もし別の環境やUSB接続アダプタで起動できる状況があるなら、一度試してみる価値があります。
ドライバ更新によるメリット
ドライバの更新や最適化によって、以下のような恩恵が期待できます。
インストール成功後の最適化設定
NVMe SSDでWindows 10が無事起動した後も、いくつか設定を調整することでパフォーマンスを最大限引き出せます。以下の点を押さえておきましょう。
高速起動をオフにする
Windows 10の高速スタートアップは起動時間を短縮する機能ですが、環境によっては不具合の原因となることがあります。もしトラブルが頻発する場合は、電源オプションで高速スタートアップをオフにしてみると改善することがあります。
Windows Updateで最新状態を維持
SSD関連のドライバやOS側のNVMe対応は、Windows Updateを通して更新される場合があります。起動直後にWindows Updateを実施し、すべての更新プログラムを適用しておくことも重要です。
Windows Updateの実行手順
1. スタートメニューから「設定」を開く。
2. 「更新とセキュリティ」を選択し、「Windows Update」をクリック。
3. 「更新プログラムのチェック」を実行する。

最新のOSアップデートやドライバが適用されると、SSDの読み書き性能がさらに向上する実感を得られることもあります。こまめな更新は、セキュリティ面でも安心ですしね。
トラブルシューティングをさらに深める – 具体的なチェックポイント
上記の手順をひと通り試しても解決しない場合、さらに突っ込んだチェックが必要になる場合があります。ここでは、見落としがちなポイントを表形式でまとめてみました。
| 項目 | 確認内容 | 対処例 |
|---|---|---|
| BIOSバージョン | 最新になっているか | Dell公式サイトからアップデートを実行 |
| ブート優先順位 | UEFIブートが有効か | レガシーブートのみになっていればUEFIに切り替え |
| Legacy Option ROM | 必要に応じてオフ | UEFIモード時には基本的に不要 |
| ドライバの読み込み | Intel RSTドライバなどの手動読み込み | インストール途中にドライバを選択し、認識を促す |
| 電源管理 | BIOS内の省電力機能 | Performance優先に切り替え |
| ハードウェア互換性 | 差し込んでいるスロットの規格 | M.2(NVMe)対応か再確認 |
ドライバ手動読み込みの方法
Windowsセットアップの途中で「ドライバを読み込む」ボタンを使い、Intel RSTやストレージドライバを手動で読み込むと認識する場合もあります。特にRAIDモードを残したままインストールしたい場面では必要になることがあります。

個人的にはAHCIモードに切り替えるのが簡単でおすすめですが、どうしてもRAIDモードを使いたい場合はドライバ手動読み込みを試すことがあります。
実体験から感じるポイント
ここでは私や周囲の事例をもとにした体験談を少し紹介します。
実際の導入事例
ある知人はDell XPS 13シリーズを使っていて、標準搭載の256GB SSDを外して1TB SSDにアップグレードしようとしました。最初はdiskpartで認識されず途方に暮れていましたが、BIOSのSATA OperationをAHCIに切り替えることであっさり解決。あまりに簡単で拍子抜けしたという話を聞いたことがあります。
注意すべき落とし穴
– BIOSのパスワードを設定していると変更操作に手間取る
– 切り替えた後に既存のOSが起動しなくなる(OSを再インストール前提なら問題なし)
– USBインストールメディアが古いバージョンで作られている場合、ドライバ非対応で認識されにくい
もし解決しない場合の最終手段
それでも改善されない場合は、Dellサポートに連絡したり、SSDメーカーのサポートを受けることも選択肢に入れる必要があります。特殊な不具合である可能性や、ハードウェア自体に欠陥があるケースも稀にあります。
メーカーサポートへ問い合わせるコツ
– 事前にBIOSバージョンやSSDの型番を伝えられるよう整理する。
– どの段階でSSDが認識されないのか(BIOS画面でOKなのか、Windowsセットアップ画面でNGなのか)を明確にしておく。
– 可能であればエラーメッセージや画面写真を添付する。

サポートに連絡する際、あらかじめ状況を詳しく伝えられるようメモしておくと、やり取りもスムーズです。
まとめ – まずはBIOS設定と最新のメディア作成を徹底しよう
Dell XPS 9310にSamsung 970 Evo Plusを換装した際のWindows 10インストールでNVMe SSDが認識されない問題は、ほとんどの場合BIOS設定の変更(RAID → AHCI)やセキュアブートの一時無効化、Windowsインストールメディアの再作成などで解決できます。特に、下記のポイントが重要となります。
最重要ポイント
1. BIOS設定の確認
– RAIDモードからAHCIモードに変更
– セキュアブートを一時的に無効化する
2. 最新のインストールメディアを用意
– Microsoft公式Media Creation ToolでUSBを作り直す
– インストール途中で必要なドライバがあれば手動で読み込む
3. SSDの物理面と初期不良
– M.2スロットへの挿し込みやネジ固定を再確認
– 別の環境で動作テストする

一度設定を間違えるとかなり遠回りしてしまうこともありますが、落ち着いて手順を整理しながら進めると大半は解決できるはずです。もし困ったら恥ずかしがらずにメーカーサポートに連絡しましょう。
今回紹介した手順は、多くのDell XPSユーザーやSamsung 970 Evo Plusを利用する方に役立つはずです。快適なSSDライフを楽しむためにも、しっかり対策してスムーズなインストールを目指してみてください。

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