KB5120418がWindows Update、Windows Update for Business(WUfB)、WSUSで配信されない場合は、最新のサービススタック更新プログラム(SSU)であるKB5120236を先に適用してください。その後、必要に応じて端末を再起動し、更新プログラムを再検出します。
Microsoftは、最新SSUが未導入の端末ではKB5120418が提供されない可能性があると案内しています。WSUS環境では、KB5120236とKB5120418の両方を承認する必要があります。(マイクロソフトサポート)
ただし、Microsoft Update Catalogの検索結果そのものは、端末にSSUが入っているかどうかでは変わりません。CatalogにはKB5120418とKB5120236のx64版・x86版が掲載されています。「Catalogで検索しても見つからない」「MSUをダウンロードしたが適用できない」「Windows Updateに表示されない」は、症状を分けて切り分けることが重要です。(Microsoft Update Catalog)
KB5120418が出ないときはSSU KB5120236を先に適用
KB5120418は、2026年8月11日に公開されたWindows 10 Version 1607向けの累積セキュリティ更新プログラムです。適用後のOSビルドは「14393.9418」になります。
主な対象は次のエディションです。
- Windows 10 Enterprise LTSB 2016
- Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB
- Windows Server 2016
Windows 10 HomeやProのVersion 1607、Windows 10 Enterprise LTSC 2019などは対象が異なります。「Windows 10だから適用できる」と考えず、エディションとバージョンを確認してください。(マイクロソフトサポート)
KB5120418では、SMBネットワーク共有へのファイル履歴バックアップが誤った資格情報エラーで失敗する問題の修正や、Secure Boot証明書の更新対象を広げるための変更が含まれています。Microsoftは、公開時点で既知の問題を公表していません。(マイクロソフトサポート)
KB5120418が配信されない主な原因
KB5120418が表示されないときは、次の順番で原因を確認すると効率的です。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初に行うこと |
|---|---|---|
| Windows UpdateにKB5120418が出ない | 最新SSUが未導入 | KB5120236を先にインストール |
| WUfB管理端末に出ない | SSU未導入、延期・一時停止ポリシー | SSUと更新リングの設定を確認 |
| WSUSに同期されない | 製品・分類の同期設定不足 | Windows 10 LTSBとSecurity Updatesを確認 |
| WSUSにはあるが端末へ出ない | KB5120236が未承認または未適用 | SSUを先行配信して再検出 |
| Catalog検索で見つからない | 検索語、フィルター、ブラウザー側の問題 | KB番号だけで再検索 |
| MSUが「適用できない」と表示される | エディション、Version、アーキテクチャ違い | OS情報を確認 |
| インストール後もビルドが変わらない | 再起動待ち、更新失敗 | 再起動して更新履歴を確認 |
最初に対象OSか確認する
KB5120236を導入する前に、端末がKB5120418の対象か確認します。
管理者権限でPowerShellを開き、次のコマンドを実行してください。
Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion' |
Select-Object ProductName, ReleaseId, CurrentBuild, UBR
アーキテクチャは次のコマンドで確認できます。
(Get-CimInstance Win32_OperatingSystem).OSArchitecture
確認するポイントは次のとおりです。
| 項目 | 正しい状態 |
|---|---|
| ProductName | Windows 10 Enterprise 2016 LTSB、またはWindows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB |
| ReleaseId | 1607 |
| CurrentBuild | 14393 |
| OSArchitecture | 64ビット、または32ビット |
「Windows 10 Enterprise」と表示されても、LTSB 2016でなければKB5120418の対象とは限りません。また、64ビットOSにはx64版、32ビットOSにはx86版を使用します。
LTSC 2019やLTSC 2021には適用しない
Windows 10 Enterprise LTSC 2019はVersion 1809、LTSC 2021はVersion 21H2です。これらには別の累積更新プログラムが提供されます。
KB5120418はVersion 1607向けであるため、LTSC 2019やLTSC 2021に手動適用すると「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません」と表示される可能性があります。
Windows Updateでの対処手順
個別端末でWindows Updateを使用している場合は、次の順番で作業します。
KB5120236が表示されているか確認する
「設定」を開き、次の順番で進みます。
- 「更新とセキュリティ」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新プログラムのチェック」を実行する
- KB5120236が検出されたらインストールする
- 再起動を求められた場合は再起動する
- もう一度「更新プログラムのチェック」を実行する
KB5120236はWindows Updateから自動的に提供されます。ただし、更新検出の状態や管理ポリシーによっては、すぐに表示されない場合があります。(マイクロソフトサポート)
KB5120236が自動配信されない場合
Windows UpdateでKB5120236が出ない場合は、Microsoft Update Catalogから手動で導入します。
- Microsoft Update Catalogで「KB5120236」を検索する
- Windows 10 Version 1607用を選ぶ
- OSに合わせてx64版またはx86版をダウンロードする
- ダウンロードしたMSUファイルを実行する
- 再起動を求められた場合は再起動する
- Windows Updateで再検出する
KB5120236には前提条件がありません。以前のSSUであるKB5099542が入っている場合でも、KB5120236を追加適用できます。KB5120236はKB5099542を置き換える更新です。(マイクロソフトサポート)
Microsoft Update Catalogから手動で導入する手順
Windows Updateを待たずに作業する場合は、SSUと累積更新プログラムを個別にダウンロードします。
正しいインストール順序
次の順番を守ってください。
| 順序 | 更新プログラム | 種類 |
|---|---|---|
| 1 | KB5120236 | Servicing Stack Update |
| 2 | KB5120418 | 累積セキュリティ更新プログラム |
先にKB5120418を実行して「適用できない」と表示された場合でも、KB5120236を導入した後に再試行するとインストールできる可能性があります。
Catalogで選ぶパッケージ
Windows 10 LTSB 2016では、次のいずれかを選択します。
- Windows 10 Version 1607 for x64-based Systems
- Windows 10 Version 1607 for x86-based Systems
Windows Server 2016用のパッケージを、Windows 10 LTSB 2016に使用しないでください。x64版のKB5120418は約1.8GBあるため、ダウンロードやインストールには時間がかかることがあります。CatalogにはWindows Server 2016用、Windows 10 Version 1607 x86用、Windows 10 Version 1607 x64用の3種類が掲載されています。(Microsoft Update Catalog)
Catalog検索でKB5120418が見つからない場合
Microsoft Update Catalogにパッケージ自体は掲載されています。検索結果が出ない場合は、次を確認してください。
- 検索欄には「KB5120418」だけを入力する
- 製品名やエディション名を同時に入力しすぎない
- Catalogの検索フィルターを解除する
- JavaScriptを無効化していないか確認する
- 広告ブロッカーやポップアップブロックを一時的に確認する
- 別のブラウザーまたはプライベートウィンドウで開く
SSUが未導入でも、CatalogのWeb検索結果からKB5120418が消えるわけではありません。SSUが関係するのは、端末への提供判定や、ダウンロードした更新プログラムの適用処理です。
WUfBでKB5120418が配信されない場合
Windows Update for Businessでは、KB5120236が自動的に提供され、その後KB5120418が設定済みのポリシーに従って配信されます。最新SSUがない場合は、KB5120418をインストールできない可能性があります。(マイクロソフトサポート)
次の項目を確認してください。
- 品質更新プログラムが一時停止されていないか
- 品質更新プログラムの延期日数が残っていないか
- MDMやグループポリシーでスキャン元が制限されていないか
- 端末が実際にはWSUSを参照していないか
- KB5120236のインストール後に端末を再起動したか
- MDMへの同期とWindows Updateの再検出を実行したか
端末がWSUSを参照しているかは、次のコマンドでも確認できます。
reg query "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v UseWUServer
UseWUServerが0x1の場合、端末は原則としてWSUSを参照しています。この状態では、WUfB側だけを調べても原因を特定できません。WSUSでKB5120236とKB5120418が同期・承認されているか確認してください。
適用されているグループポリシーは、次のコマンドでレポートを作成できます。
gpresult /h C:\Temp\gpresult.html
作成されたHTMLファイルを開き、Windows Update関連の延期、一時停止、WSUS指定を確認します。
WSUSでKB5120418が出ない場合
WSUSでは、KB5120236とKB5120418の両方を同期し、承認する必要があります。Microsoftも、WSUS管理者に対して両更新プログラムの承認を求めています。(マイクロソフトサポート)
WSUSの同期設定を確認する
WSUSコンソールで、次の設定を確認してください。
| 設定 | 確認内容 |
|---|---|
| 製品 | Windows 10 LTSB |
| 分類 | セキュリティ更新プログラム |
| 同期 | 2026年8月11日以降に正常終了している |
| 承認 | KB5120236とKB5120418の両方が対象グループに承認済み |
| 表示フィルター | 未承認、承認済み、置き換え済みなどで非表示になっていない |
Microsoftの案内では、WSUSの同期対象としてWindows Server 2016、Windows 10、Windows 10 LTSBの製品と、Security Updatesの分類が示されています。(マイクロソフトサポート)
WSUSでの推奨配信順序
多数の端末を管理している場合は、SSUと累積更新プログラムを同時に全台へ配信するより、段階的に進めると確認しやすくなります。
- 検証用グループにKB5120236を承認する
- クライアントでインストール結果を確認する
- 必要に応じて再起動する
- クライアントから再検出させる
- KB5120418を検証用グループへ承認する
- OSビルドと業務アプリの動作を確認する
- 問題がなければ本番グループへ展開する
SSUはWindows Updateのインストール機構そのものを更新します。KB5120236はアンインストールできないため、最初に少数端末で確認してから展開する方法が安全です。(マイクロソフトサポート)
KB5120236を入れてもKB5120418が出ない場合
SSUを適用した後もKB5120418が表示されない場合は、次の項目を順番に確認します。
再起動待ちになっていないか
KB5120236は、適用後に再起動が必要になる場合があります。再起動要求が画面に出ていなくても、トラブルシューティング時は一度再起動してから再検出すると、保留中の更新処理を整理できます。(マイクロソフトサポート)
より新しい累積更新プログラムが入っていないか
累積更新プログラムは、それ以前の修正を含む仕組みです。KB5120418より新しいVersion 1607向け累積更新プログラムがすでに導入されている場合、KB5120418は個別に表示されないことがあります。
更新履歴と現在のOSビルドを確認し、単純にKB番号だけで未適用と判断しないようにしてください。
エディションやアーキテクチャが違わないか
「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません」と表示される場合は、次の可能性があります。
- Windows 10 Enterprise LTSB 2016ではない
- Version 1607ではない
- x64端末にx86版を使用している
- Windows 10用ではなくWindows Server 2016用を選んでいる
- KB5120418または後継更新がすでに導入されている
- KB5120236の適用後に再起動していない
WSUSの承認先が正しいか
WSUSに更新プログラムが存在していても、端末が所属するコンピューターグループに承認されていなければ配信されません。
親グループだけでなく、実際の端末が所属している子グループの承認状態も確認してください。また、期限切れ、拒否済み、置き換え済みの表示フィルターによって見えなくなっていないかも確認します。
KB5120418の適用結果を確認する
インストール後は、KB番号だけでなくOSビルドも確認します。
「ファイル名を指定して実行」で次を実行してください。
winver
KB5120418が正常に適用されていれば、OSビルドは次の値になります。
14393.9418
PowerShellでは、次のコマンドでビルド番号を確認できます。
$cv = Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion'
"$($cv.CurrentBuild).$($cv.UBR)"
結果が次のようになれば、KB5120418のビルドまで更新されています。
14393.9418
あわせて、Windows Updateの更新履歴にKB5120418が記録されているか確認してください。
作業時の注意点
KB5120236はアンインストールできない
SSUはWindows Updateをインストールするための基盤を変更する更新プログラムです。そのため、通常の累積更新プログラムとは異なり、KB5120236はアンインストールできません。(マイクロソフトサポート)
企業環境では、いきなり全台に展開せず、検証グループから段階的に適用してください。
SSUとKB5120418を逆の順序で入れない
KB5120418を先にインストールしようとしても、最新SSUがない端末では提供されなかったり、インストールできなかったりする可能性があります。
基本となる順番は次のとおりです。
KB5120236
↓
必要に応じて再起動
↓
更新プログラムを再検出
↓
KB5120418
↓
再起動
↓
OSビルド14393.9418を確認
LTSB 2016のサポート終了も確認する
Microsoftの案内では、Windows 10 Enterprise LTSB 2016とWindows 10 IoT Enterprise 2016 LTSBのサポート終了日は2026年10月13日です。KB5120418の適用と並行して、後継OSへの移行計画も進める必要があります。(マイクロソフトサポート)
まとめ
KB5120418がWindows Update、WUfB、WSUSで配信されない場合は、KB5120236を先に適用することが最優先です。
作業は次の順番で進めます。
- 端末がWindows 10 EnterpriseまたはIoT Enterprise LTSB 2016か確認する
- x64またはx86のアーキテクチャを確認する
- SSU KB5120236をインストールする
- 必要に応じて再起動する
- Windows UpdateまたはWSUSで再検出する
- KB5120418をインストールする
- OSビルドが14393.9418になったことを確認する
WSUSでは、同期設定だけでなく、KB5120236とKB5120418の両方が対象グループに承認されているか確認してください。Catalog検索で見つからない場合は、SSUの有無ではなく、検索条件やブラウザー、製品・アーキテクチャの選択を切り分けます。

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