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Windows 11 Build 26220.9022は25H2|26H1ではない理由と基盤

Windows 11 InsiderのBeta Build 26220.9022は、26H1ではなくWindows 11 version 25H2を基盤とするプレビュー版です。Microsoftの公式リリースノートにも、25H2をイネーブルメントパッケージ経由で利用するビルドだと明記されています。(Microsoft Learn)

同じ日に26H1向けBetaビルドも公開されたため、機能内容だけを見ると混同しやすい状況です。しかし、25H2向けはBuild 26220.9022、26H1向けはBuild 28020.2623と、別の開発基盤として配信されています。(Windows Blog)

対象となるグローバル情報の基準時点は、2026年7月31日17時01分56秒(UTC)です。日本時間では2026年8月1日2時01分56秒にあたります。

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目次

Build 26220.9022は25H2:イネーブルメントパッケージの適用範囲

Build 26220.9022の位置付けを整理すると、次のようになります。

確認項目Build 26220.9022の内容
配信先Windows Insider Beta Channel
リリース日2026年7月31日
OS基盤Windows 11 version 25H2
基盤の有効化方式イネーブルメントパッケージ
OSビルド26220.9022
26H1か26H1ではない
同日公開の26H1 BetaBuild 28020.2623

Microsoft LearnのBuild 26220.9022リリースノートでは、「Beta Channelの更新は、イネーブルメントパッケージ経由のWindows 11 version 25H2を基盤とする」と案内されています。したがって、タスクバーなどの新機能が26H1にも搭載されていたとしても、このビルド自体を26H1として扱うのは誤りです。(Microsoft Learn)

なぜBuild 26220.9022を26H1と間違えやすいのか

同じ日に25H2と26H1のBetaビルドが公開された

2026年7月31日のWindows Insider Blogでは、通常のBeta向けにBuild 26220.9022が公開される一方、「Beta(26H1)」向けにはBuild 28020.2623が案内されました。(Windows Blog)

整理すると、今回のリリースでは次の対応関係になります。

Insiderの配信区分ビルド基盤
Beta26220.9022Windows 11 version 25H2
Beta(26H1)28020.2623Windows 11 version 26H1

「Beta」という名称だけでは、どのWindowsコアを利用しているか判断できない場合があります。ビルド番号と、Microsoft Learnのリリースノートに記載された対象バージョンを併せて確認する必要があります。

同じ機能が複数の基盤に配信される

Build 26220.9022とBuild 28020.2623には、タスクバーを上下左右に配置する機能や、タスクバーを小さくする設定など、共通する変更が含まれています。(Microsoft Learn)

そのため、画面上に現れた機能だけを見て、25H2か26H1かを判断することはできません。

Windows Insiderでは、異なる開発経路に同じ機能が並行して投入されることがあります。Microsoftも、各チャネルは並行したエンジニアリング経路であり、同じ機能が同時期に複数の経路へ現れる場合があると説明しています。(Microsoft Learn)

判断するときは、次の順番が確実です。

  1. OSビルド番号を確認する
  2. Windows Insiderのチャネルとコアバージョンを確認する
  3. 対応するMicrosoft Learnのリリースノートを確認する
  4. 搭載機能は補助情報として扱う

イネーブルメントパッケージとは

イネーブルメントパッケージは、すでにPC内に存在する機能やシステムコンポーネントを有効化し、Windowsのバージョンを切り替えるための小規模な更新です。

Windows 11 version 24H2と25H2は、共通のコアOSと同一のシステムファイル群を共有しています。25H2の機能の多くは、24H2向けの月例品質更新によってあらかじめPCへ配信されますが、一部は無効な状態で保持されます。イネーブルメントパッケージを適用すると、それらが有効化され、25H2として動作するようになります。(マイクロソフトサポート)

通常の大型アップデートとの違い

比較項目イネーブルメントパッケージ一般的なフル機能更新
主な役割既存ファイルや機能の有効化OSコンポーネントを広範囲に入れ替える
更新規模比較的小さい大きくなりやすい
インストール時間短くなりやすい長くなりやすい
再起動25H2では1回での移行を想定複数段階になる場合がある
前提となるOS対応する共通基盤が必要対応範囲が比較的広い
24H2から25H2対応配信方法によっては通常更新もあり得る

Microsoftは、24H2から25H2へのイネーブルメントパッケージについて、短時間でインストールできる「マスタースイッチ」に相当し、1回の再起動でバージョンを移行できる仕組みだと説明しています。(マイクロソフトサポート)

Build 26220.9022そのものが小さなスイッチだけという意味ではない

「Build 26220.9022はイネーブルメントパッケージ経由の25H2を基盤とする」という説明は、ビルドの基盤やバージョン系統を示しています。

Build 26220.9022の更新内容全体が、バージョンを切り替えるだけの小さなパッケージという意味ではありません。このビルドには、証明書の更新、タスクバー機能、Windows Updateの修正、SMBやDFSに関する修正なども含まれています。(Microsoft Learn)

また、一般提供版25H2用のイネーブルメントパッケージであるKB5054156を、任意のPCへ手動導入すればBuild 26220.9022になるわけでもありません。Build 26220.9022はWindows Insider Beta向けのプレビュー更新であり、一般提供版25H2の更新とは配信経路や目的が異なります。

25H2基盤であることが実務に与える影響

アプリやドライバーは25H2環境として検証する

Build 26220.9022でアプリケーションやデバイスを検証するときは、環境情報を次のように記録します。

Windows 11 Insider Preview
Channel: Beta
Version baseline: Windows 11 version 25H2
OS Build: 26220.9022

単に「Windows 11 Beta」や「最新Insider」とだけ記録すると、26H1環境との区別がつかなくなります。

不具合報告では、最低でも次の情報を含めると原因を切り分けやすくなります。

  • Windowsのエディション
  • Insiderチャネル
  • バージョン基盤
  • OSビルド番号
  • 更新プログラムの適用日時
  • 問題が発生したアプリやドライバーのバージョン
  • 再現手順
  • エラーコード

26H1向けの情報をそのまま適用しない

Build 28020系の26H1で確認された既知の問題や回避策が、Build 26220系の25H2にも該当するとは限りません。逆も同様です。

Microsoftは26H1を25H2とは異なるWindows開発コアとして扱っています。26H1は25H2より高いバージョンの開発コアであり、一度26H1を選択した環境から25H2系へ戻す場合、クリーンインストールが必要になると案内されています。(Microsoft Learn)

テスト用PCで26H1へ移行する際は、事前に次の準備が必要です。

  • 重要データのバックアップ
  • 回復用USBメモリの作成
  • BitLocker回復キーの保管
  • 必要なアプリとライセンス情報の記録
  • 25H2へ戻す場合の再セットアップ手順の確認

「新しいビルドだから」という理由だけで26H1へ切り替えると、元の25H2環境へ簡単に戻せない可能性があります。

新機能の有無をOSバージョンの判定材料にしない

Build 26220.9022には、タスクバーの配置変更や小型化といった機能が含まれます。一方、同じ機能は26H1向けBuild 28020.2623にも含まれています。(Microsoft Learn)

そのため、次のような判断は避けてください。

タスクバーを左に置ける
 ↓
新しい機能だから26H1

正しい判断は次のとおりです。

OS Buildが26220.9022
 ↓
対応する公式リリースノートを確認
 ↓
Windows 11 version 25H2基盤と判定

Windows Insiderの機能は、将来の特定バージョンに必ず搭載されるとは限りません。テスト中に変更、削除、置き換えが行われる可能性もあります。(Microsoft Learn)

使用中のビルドと基盤を確認する方法

winverでOSビルドを確認する

  1. WindowsキーとRキーを押します。
  2. 「ファイル名を指定して実行」にwinverと入力します。
  3. Enterキーを押します。
  4. 表示されたOSビルドを確認します。

Build 26220.9022を使用している場合は、ビルド番号として「26220.9022」が確認できます。

ただし、プレビュー環境では表示内容が変更される場合があります。画面上のバージョン名だけで判断せず、OSビルドと公式リリースノートを照合してください。

PowerShellでビルド番号を確認する

PowerShellを開き、次のコマンドを実行します。

$windows = Get-ItemProperty `
  'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion'

[PSCustomObject]@{
  ProductName    = $windows.ProductName
  DisplayVersion = $windows.DisplayVersion
  OSBuild        = '{0}.{1}' -f $windows.CurrentBuild, $windows.UBR
}

OSBuild26220.9022と表示された場合は、Build 26220.9022がインストールされています。

PowerShellで確認できるのは、あくまで端末内のバージョン情報です。「25H2か26H1か」の最終確認には、該当ビルドの公式リリースノートを使用するのが確実です。

Windows Insiderの設定を確認する

「設定」から次の順に開きます。

Windows Update
→ Windows Insider Program

ここでは、選択中のInsiderチャネルや、環境によってはWindowsコアに関する設定を確認できます。

現在のWindows Insider Programでは、BetaやExperimentalの中でも異なるWindowsコアが提供される場合があります。Microsoftは、一般的な25H2系と26H1系を別の開発コアとして案内しています。(Microsoft Learn)

Build 26220.9022で基盤以外に確認すべき内容

Build 26220.9022の中心的な変更は、次のとおりです。

分類主な内容
Insider証明書更新済みのフライト証明書を搭載
タスクバー上下左右への配置変更
タスクバーアイコンと高さを小さくする設定
Bluetoothクイック設定をゲームパッドで操作可能
Windows Update更新時に0xc1900101でロールバックする問題を修正
ファイル履歴SMB共有への自動バックアップで資格情報エラーになる問題を修正
エクスプローラーDFSドライブ上のファイルがインターネット由来と誤判定される問題を修正

これらはBuild 26220.9022に含まれる機能や修正であり、OS基盤を26H1へ変更するものではありません。(Microsoft Learn)

タスクバーの変更が表示されない場合

Build 26220.9022の公開後、一部の端末にタスクバー変更がすぐ反映されなかったため、Microsoftは2026年8月4日に情報を追記しました。更新後も機能が表示されない場合は、端末の再起動が必要になることがあります。(Windows Blog)

確認手順は次のとおりです。

  1. 「設定」の「Windows Update」を開く
  2. 更新プログラムが残っていないか確認する
  3. PCを再起動する
  4. 「個人用設定」から「タスクバー」を開く
  5. 「タスクバーの動作」に新しい設定があるか確認する

Insider証明書の期限にも注意する

Build 26220.9022には、更新済みのWindows Insiderフライト証明書が含まれています。Microsoftは、このリリース時点で従来の証明書が2026年8月11日に期限切れになるとして、Build 26220.9022または更新済み証明書を含む後続ビルドへ更新するよう案内しました。(Windows Blog)

Insider端末を長期間起動していなかった場合は、次の操作を行ってください。

設定
→ Windows Update
→ 更新プログラムのチェック

期限を過ぎた古いプレビュー版を使い続けるのではなく、現在配信されている最新ビルドへ更新することが重要です。

よくある誤解

Build番号に「2026年らしい数字」があるため26H1だと思う

Windowsのバージョン名とビルド番号は、年の数字だけで単純に対応しているわけではありません。

今回の判定では、次の公式な対応関係を使用します。

Build 26220.9022
= Windows 11 version 25H2 Beta

Build 28020.2623
= Windows 11 version 26H1 Beta

ビルド番号の印象ではなく、各リリースノートの記載を優先してください。(Microsoft Learn)

同じタスクバー機能があるため同じOS基盤だと思う

同じ機能が25H2と26H1へ並行配信されることはあります。機能セットが同じでも、Windowsコアやビルド系統まで同じとは限りません。(Microsoft Learn)

イネーブルメントパッケージなら一般PCにも手動導入できると思う

一般提供版25H2のイネーブルメントパッケージと、Windows Insider Beta Build 26220.9022は同一の更新ではありません。

Insiderビルドは、Windows Insider Programへ登録した対応端末にWindows Update経由で配信されます。非公式な配布元からパッケージを入手したり、対象外の環境へ強制適用したりするのは避けてください。

Build 26220.9022は25H2として管理する

Windows 11 Insider Beta Build 26220.9022は、イネーブルメントパッケージ経由のWindows 11 version 25H2を基盤とするビルドです。26H1ではありません。Microsoftは同じ2026年7月31日に、26H1向けとして別のBuild 28020.2623を公開しています。(Windows Blog)

端末の検証や不具合報告では、単に「Beta」と記録するのではなく、次の形式で管理してください。

Windows 11 Insider Beta
Windows 11 version 25H2
OS Build 26220.9022

まずwinverまたはPowerShellで実際のOSビルドを確認し、その番号に対応するMicrosoft Learnのリリースノートを照合します。新機能の内容や公開年から推測せず、チャネル、Windowsコア、OSビルドの3点で判断することが、25H2と26H1を取り違えないための確実な方法です。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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