Windows 11で動的リフレッシュレート(DRR)が選べないときの確認方法|iGPU・dGPUの違い

Windows 11で動的リフレッシュレート(DRR)が選べない場合は、対象ディスプレイ、VRR対応、120Hz以上の表示能力、現在の設定から確認します。iGPU利用時だけ項目が出ない、dGPU固定時だけ選べるという違いがあっても、それだけで特定GPUの故障やドライバーの既知不具合とは断定できません。

このページでは、表示条件を確認し、必要な場合だけ設定やドライバーを一つずつ見直す順序を説明します。DRRを出すために、最初からGPUドライバーを全削除したり、BIOSやWindowsを入れ直したりする手順ではありません。

目次

最初に選択中の画面を確認する

  1. [設定]→[システム]→[ディスプレイ]→[ディスプレイの詳細設定]を開く。
  2. 複数の画面を接続している場合は、確認したい内蔵画面または外部モニターを選ぶ。
  3. 表示情報の解像度、現在のリフレッシュレート、VRR対応状況を確認する。
  4. 変更前の値とDRRの表示状態を記録してから、設定を変える。

内蔵画面ではなく外部モニターの設定を見ていると、選択できるHzやDRRの有無が違って見えます。まず画面名を確認し、同じディスプレイの条件を比較してください。現在の公式な設定場所と表示情報はMicrosoftのリフレッシュレート変更手順で確認できます。

DRRに必要なのはVRRと120Hz以上の対応

確認項目判断のポイント
WindowsDRRはWindows 11の機能。Windows 10では使用できない。
ディスプレイVRRに対応し、120Hz以上で表示できる必要がある。
ハードウェアの対応条件を満たす対応構成でのみDRRを有効にできる。120Hzの数字だけでは判断しない。
対象画面複数画面では、それぞれの対応状況を確認する。

[ディスプレイの詳細設定]で動的リフレッシュレートの切り替えが利用できる場合は、そこでオン・オフを変更します。利用できない構成をレジストリなどで強制的に対応させる方法として扱わないでください。

DRR・VRR・固定リフレッシュレートの違い

項目役割
固定リフレッシュレート60Hz・120Hzなど、画面を更新する回数を指定する。
VRRゲームなどの描画に合わせて画面更新を変える仕組み。
DRRWindowsが利用状況に応じてリフレッシュレートを調整する機能。滑らかさと電力消費の両立を図る。

VRRが利用できても、DRRの項目が必ず表示されるわけではありません。ゲームでVRRを使いたいことと、WindowsのDRRを有効にしたいことは分けて考えます。DRRがなくても、対応する固定120Hzなどを選べる場合は、その設定で通常利用できます。

iGPUとdGPUで表示が違う場合に比較すること

GPUモードの切り替え前後でDRRの有無が変わるなら、その差はメーカーへ相談する際の有用な情報です。ただし、異なるモードで同じ画面・同じ解像度・同じ接続条件を見ているかを先にそろえます。

  • 内蔵画面か外部画面か、選択中の画面名をそろえる。
  • 解像度と選べる固定リフレッシュレートを比較する。
  • VRR対応の表示と、DRRスイッチの有無を記録する。
  • 使用中のGPUモード、電源接続、接続端子やドックの有無を記録する。
  • GPU名、ドライバーのバージョン、Windowsのビルドを記録する。

GPU切り替えの方式や名称は機種によって異なります。メーカーがその型番で案内している手順だけを使い、再起動が必要なら作業を保存してから行ってください。他機種のGPU構成やモード名を、そのまま自分のPCへ当てはめないようにします。

「dGPUでは選べた」という結果から分かるのは、確認した構成で選択肢に違いがあったことです。iGPU側の故障、ドライバーの欠陥、OSの既知障害のどれかまで特定したことにはなりません。型番とバージョンが一致する公式の不具合情報があるかを確認します。

高いHzを選ぶ前にアスタリスクと解像度を見る

リフレッシュレートの候補に アスタリスク(*) が付いている値は、現在の解像度では利用できない値です。これを選ぶと、選択したHzに合わせて解像度も変更されます。

たとえば「Hzは上がったが文字がぼやけた」と感じたら、変更後の解像度も確認します。最大Hzだけを優先せず、普段使う解像度を維持できる組み合わせを選んでください。設定前の解像度とHzを記録しておくと、比較後に戻せます。

ゲームだけ低いリフレッシュレートになるならDRRをオフで比較する

Microsoftは、DRRがVRR向けに設計されていない一部ゲームの最大リフレッシュレートを抑える場合があると説明しています。DRRを有効にしてから特定ゲームだけ低くなった場合は、DRRをオフにして比較することが案内されています。

  1. 変更前のDRR、固定Hz、解像度、ゲーム内設定を記録する。
  2. [ディスプレイの詳細設定]でDRRをオフにする。
  3. 解像度やゲーム内設定を同時に変えず、同じ条件で表示を比較する。
  4. 結果を確認し、普段使いとゲーム時の設定を決める。

DRRをオフにしたことだけで、ゲームのフレームレートが必ず上がるわけではありません。表示のHzとゲームが描画するfpsは別です。ゲーム内の上限設定など別の要因もあるため、変更と結果を分けて記録してください。

対応条件を満たすのに使えない場合のドライバー確認

ドライバーを変更する前に、[デバイスマネージャー]→[ディスプレイアダプター]で使用しているGPUを確認し、そのプロパティの[ドライバー]からバージョンを記録します。PCの正確な型番向けに提供された更新や、Windows Updateの推奨更新を確認してください。

手動で入れる場合は、メーカー公式サイトでWindowsの版・アーキテクチャ・対象機種に合うものを選びます。インストール後は同じ表示条件で比較します。Microsoftのドライバー更新手順も、公式メーカーサイトから互換性のあるドライバーを入手するよう案内しています。

更新直後から変わった場合のロールバック

更新直前には使えていたことが確認でき、対象のドライバーを特定できる場合は、管理者権限で[プロパティ]→[ドライバー]→[ドライバーを元に戻す]を検討します。選択できない場合に、いきなりすべてのGPUドライバーを削除して代用しないでください。元のバージョンや入手方法をメーカーへ確認します。

iGPUとdGPU、ユーティリティ、BIOS、OSを同時に変更すると、何が影響したか分からなくなります。DRRのために一律にDDUやBIOS更新、Windowsのクリーンインストールを行うのではなく、機種向けの修正案内がある項目から一つずつ確認します。

メーカーへ相談するときの記録

項目記録する内容
機種と画面PCの正確な型番、内蔵画面/外部モニター名、接続端子。
WindowsとGPUOSビルド、GPU名、各ドライバーバージョン。
表示条件解像度、固定Hz候補、VRR表示、DRR表示。
再現条件iGPU利用時とdGPU固定時の違い、電源接続、ドック有無。
変更履歴最後に使えた時期、直前の更新、比較した操作と結果。

相談内容は「iGPUが壊れている」と決め付けず、「同じ画面・解像度で、このモードではDRRが表示され、このモードでは表示されない」と具体的に伝えます。画面の記録を添える場合は、個人名など不要な情報が写らないようにしてください。

よくある質問

120Hz対応ならDRRを使える?

120Hz以上に加えVRR対応が必要で、DRRを利用できるハードウェア構成であることも確認します。製品名の「120Hz」だけでは十分ではありません。

DRRがないと高いリフレッシュレートを使えない?

DRRと固定リフレッシュレートの設定は別です。候補に対応する固定Hzがあれば選べます。ただし*付きの候補は解像度も変わるため確認してください。

dGPU固定なら使えるので、ずっとそのままでよい?

その機種で対応する通常設定なら選択肢になりますが、電池消費・発熱など使い方への影響も比較します。DRRの表示だけを理由に、すべてのPCでdGPU固定が最適とは判断しません。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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