Windows 11でアプリを閉じても通信・通知が続くときの止め方|バックグラウンド許可がない理由

Windows 11でアプリの画面を閉じたのに、通信や通知が続くことがあります。これは、ウィンドウを閉じる操作と、アプリのバックグラウンド実行を停止する操作が別だからです。

対応アプリであれば、**「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」→対象アプリの「…」→「詳細オプション」**を開き、「バックグラウンド アプリのアクセス許可」を「なし」にすると、未使用時のバックグラウンド実行を止められます。

ただし、すべてのアプリにこの項目があるわけではありません。従来型のデスクトップアプリはWindows 11のバックグラウンド許可による制御対象外で、アプリ内の設定から停止します。項目がないことだけを理由に、Windowsの故障や設定破損と判断する必要はありません。([Microsoft サポート][1])

目次

Windows 11でアプリを閉じても通信・通知が続く理由

Windows 11では、一部のアプリが画面に表示されていない状態でもバックグラウンドで動作し、情報の同期、データの更新、通知の送信などを行います。

そのため、右上の「×」を押してウィンドウを閉じても、バックグラウンド実行の許可までは変更されません。メール、チャット、クラウド連携など、最新情報を受信する必要があるアプリでは、利用者が画面を開いていない時間も動作することがあります。([Microsoft サポート][1])

ここで混同しやすいのが、次の4つの操作です。

操作主に変わるもの注意点
ウィンドウ右上の「×」を押す画面を閉じるバックグラウンド動作まで止まるとは限らない
バックグラウンド許可を「なし」にする未使用時の同期・更新・通知対応アプリだけが対象
Windowsの通知をオフにするバナー、音、通知センターへの表示アプリの通信や同期まで止まるとは限らない
スタートアップをオフにするサインイン時の自動起動現在動いているアプリを終了する設定ではない

通信や同期も止めたい場合は、通知設定ではなく、バックグラウンド実行の許可を確認することが重要です。 Windowsの通知設定は、通知の表示や音を管理するための機能であり、バックグラウンド実行とは別に用意されています。([Microsoft サポート][2])

バックグラウンド実行を「なし」にする手順

Windows 11の設定に対応しているアプリは、次の手順でバックグラウンド実行を停止できます。

  1. スタートメニューを開きます。
  2. 「設定」を選択します。
  3. 左側のメニューから「アプリ」を開きます。
  4. 「インストールされているアプリ」を選択します。
  5. 対象アプリの右側にある「…」を押します。
  6. 「詳細オプション」を選択します。
  7. 「バックグラウンド アプリのアクセス許可」を探します。
  8. 「このアプリをバックグラウンドで実行する」の選択肢を「なし」に変更します。

「詳細オプション」または「バックグラウンド アプリのアクセス許可」が表示されない場合は、そのアプリがWindows 11のこの制御方式に対応していない可能性があります。その場合は、設定を無理に探し続けず、後述するデスクトップアプリ向けの方法を確認してください。([Microsoft サポート][1])

「常に」「電力最適化」「なし」の違い

バックグラウンド アプリのアクセス許可では、一般的に次の選択肢が表示されます。Windows 11のバージョンや表示言語によって、名称が多少異なる場合があります。

設定動作適しているアプリ注意点
常に未使用時も情報取得、更新、通知を継続する緊急性の高い連絡アプリなど消費電力が増えることがある
電力最適化Windowsが電力消費と通知・更新のバランスを調整する通知は必要だが常時動作までは不要なアプリ消費電力が大きいアプリは制限される場合がある
なし未使用時のバックグラウンド実行を許可しない通知や自動更新が不要なアプリアプリを開くまで通知や更新が届かなくなることがある

通知を見逃したくないなら「電力最適化」

メッセージや予定の通知は必要だが、常時実行による電池消費は抑えたい場合は、「電力最適化」が適しています。

Windowsがアプリの消費電力を考慮しながら、通知の受信や定期的な更新を許可します。Microsoftも、この設定を推奨選択肢として案内しています。([Microsoft サポート][1])

通信や通知を止めたいなら「なし」

未使用時の通知や更新が不要であれば、「なし」を選択します。

ただし、「なし」にすると、アプリを開いていない間の通知や更新も止まります。メールやチャットの着信、予定のリマインダーなどを利用している場合は、止まっても問題ないか確認してから変更してください。([Microsoft サポート][1])

なお、「なし」はアプリの起動そのものを禁止する設定ではありません。必要なときに手動でアプリを開けば、通常どおり利用できます。

バックグラウンド許可の項目がない理由

「インストールされているアプリ」から対象アプリを開いても、「詳細オプション」や「バックグラウンド アプリのアクセス許可」が表示されないことがあります。

この場合、代表的な理由は、そのアプリが従来型のデスクトップアプリであることです。

デスクトップアプリは同じ設定で制御できない

Microsoftは、デスクトップアプリについて、Windowsのバックグラウンドアプリ設定ではなく、各アプリ自身の設定を使って許可またはブロックするよう案内しています。

デスクトップアプリは、一般的にインターネットからダウンロードしたインストーラーなどを使って導入され、EXE形式を中心とするプログラムとして動作します。こうしたアプリは、Windows 11のバックグラウンド許可とは異なる仕組みで常駐、同期、更新を行うことがあります。([Microsoft サポート][1])

Microsoft Storeから入れたアプリでも項目がないことがある

「Microsoft Storeからインストールしたアプリなら、必ずバックグラウンド許可を変更できる」とは限りません。

Microsoft Storeでは、Windowsのバックグラウンド許可に対応したアプリだけでなく、従来型のデスクトップアプリも配布されています。そのため、インストール元ではなく、実際に「詳細オプション」と「バックグラウンド アプリのアクセス許可」が表示されるかで判断するのが確実です。([Microsoft サポート][1])

項目がないことは故障とは限らない

バックグラウンド許可が見つからなくても、次のような操作へすぐ進むべきではありません。

  • アプリの関連フォルダーを一括削除する
  • レジストリを無理に変更する
  • ファイルやフォルダーのアクセス権を変更する
  • Windowsのシステムファイルを削除する
  • 必要なアプリを原因確認なしでアンインストールする

項目がないのは、アプリの種類による正常な仕様である可能性があります。まずアプリ内の設定を調べ、それでも止められない場合に限って、アンインストールなどを検討してください。

デスクトップアプリのバックグラウンド動作を止める方法

Windows 11側にバックグラウンド許可の項目がない場合は、次の順番で確認します。

アプリ内の設定を確認する

対象アプリを開き、設定、環境設定、一般設定などの画面を確認します。

名称はアプリによって異なりますが、次のような項目を探してください。

  • バックグラウンドで実行する
  • アプリを閉じた後も実行を続ける
  • 閉じると通知領域に最小化する
  • システムトレイに常駐する
  • Windowsへのサインイン時に起動する
  • 自動同期を有効にする
  • 自動的に更新を確認する
  • 通知を受信する

たとえば、「閉じると通知領域に最小化する」が有効なアプリでは、「×」を押しても終了せず、タスクバー右側の通知領域に残ります。

完全に終了したい場合は、通知領域にあるアプリのアイコンを右クリックし、「終了」「閉じる」「Quit」などを選択します。項目名や終了方法はアプリごとに異なります。

スタートアップを無効にする

PCへのサインイン後、アプリが毎回自動的に起動する場合は、バックグラウンド許可ではなくスタートアップ設定を確認します。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「アプリ」を選択します。
  3. 「スタートアップ」を開きます。
  4. 自動起動させたくないアプリをオフにします。

タスクマネージャーから変更する場合は、「スタートアップ アプリ」を開き、対象アプリを選択して「無効化」を実行します。Microsoftによると、設定画面とタスクマネージャーでは、Windowsにスタートアップタスクとして登録されたアプリを制御できます。([Microsoft サポート][3])

ただし、スタートアップをオフにしても、現在動作しているアプリは終了しません。設定変更後は、アプリを手動で終了するか、必要に応じてPCへ再度サインインしてください。

通知だけが不要ならWindowsの通知をオフにする

通信や同期は残してよいものの、ポップアップや通知音だけを止めたい場合は、バックグラウンド実行を無効にする必要はありません。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「システム」を選択します。
  3. 「通知」を開きます。
  4. 「アプリやその他の送信者からの通知」から対象アプリを選択します。
  5. 通知をオフにします。

アプリごとに、通知バナー、通知センターへの表示、通知音などを調整できる場合もあります。([Microsoft サポート][2])

この方法で止まるのは、主にWindows上の通知表示です。通信量やバッテリー消費を抑えることが目的なら、バックグラウンド許可やアプリ内の同期設定も確認してください。

症状別の確認ポイント

症状考えられる状態確認する設定
「×」で閉じても通知が届くバックグラウンド実行が許可されているバックグラウンド アプリのアクセス許可
閉じても通知領域にアイコンが残るアプリが常駐しているアプリ内の「閉じても実行」「トレイに最小化」
PCへサインインすると毎回起動するスタートアップが有効「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」
通知だけ消したい通信停止までは不要「設定」→「システム」→「通知」
「詳細オプション」が表示されないデスクトップアプリなど、対象外の可能性アプリ自身の設定
「なし」にした後、通知が来なくなったバックグラウンド更新も停止している「電力最適化」への変更を検討
Microsoft Store版なのに項目がないデスクトップアプリとして配布されている可能性インストール元ではなくアプリ内設定を確認

よくある間違いと注意点

「×」を押せば完全終了したと思い込む

アプリによっては、「×」が終了ではなく、ウィンドウを隠す操作として設定されています。

通知領域にアイコンが残る場合は、右クリックメニューから明示的に終了してください。今後も常駐させたくない場合は、アプリ内の「閉じても実行を続ける」などの設定も無効にします。

通知をオフにすれば通信も止まると思い込む

Windowsの通知をオフにしても、アプリが同期や更新のためにバックグラウンドで動作する可能性があります。

通知を見たくないだけなら通知設定、通信や同期も止めたいならバックグラウンド許可またはアプリ内設定を変更します。

スタートアップとバックグラウンド実行を混同する

スタートアップは、Windowsへのサインイン時にアプリを自動起動するかを決める設定です。

一方、バックグラウンド実行は、アプリを使用していない時間に更新や通知を続けるかを決めます。目的が異なるため、必要に応じて両方を変更します。

重要なアプリを一律で「なし」にする

すべてのアプリを機械的に停止すると、必要な通知まで届かなくなることがあります。

特に、連絡、予定、認証、バックアップなどに関係するアプリは、次の基準で判断してください。

  • すぐに通知を受け取る必要があるなら「常に」
  • 通知は必要だが電池消費も抑えたいなら「電力最適化」
  • 使用中以外の通知や更新が不要なら「なし」

バックグラウンド動作を止めるときの判断手順

迷った場合は、次の順番で確認すると、不要な設定変更を避けられます。

  1. 止めたいのが「通知表示」だけか、「通信や同期」も含むのかを決めます。
  2. 「インストールされているアプリ」から対象アプリの「詳細オプション」を開きます。
  3. バックグラウンド許可があれば、「電力最適化」または「なし」を選びます。
  4. 項目がなければ、アプリ内の常駐、同期、通知設定を確認します。
  5. PCへのサインイン時に自動起動する場合は、スタートアップもオフにします。
  6. 通知だけを消したい場合は、Windowsの通知設定を変更します。

Windows 11でアプリを閉じても通信・通知が続く場合、最初に確認すべきなのは、アプリがバックグラウンド実行に対応しているかどうかです。

対応アプリなら「バックグラウンド アプリのアクセス許可」を「なし」にします。項目がないデスクトップアプリは、アプリ内の常駐、同期、スタートアップ設定を変更します。項目が表示されないことを異常と決めつけず、アプリの種類に合った方法で止めることが重要です。
[1]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/privacy/windows-background-apps-and-your-privacy “Windows background apps and your privacy | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/experience/notifications-and-do-not-disturb-in-windows?utm_source=chatgpt.com “Notifications and Do Not Disturb in Windows – Microsoft Support”
[3]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/configure-startup-applications-in-windows-115a420a-0bff-4a6f-90e0-1934c844e473 “Configure Startup applications in Windows | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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