Windows 11をテンキーで操作する方法|マウスキーでクリック・ドラッグまで対応

マウスの故障、Bluetooth接続の切断、タッチパッドの不具合などでポインターを動かせなくなった場合でも、Windows 11の「マウス キー」を有効にすれば、物理キーボードのテンキーで操作できます。

最短の手順は、Windows + Uでアクセシビリティ設定を開き、「マウス」から「マウス キー」をオンにした後、/で左ボタンを選択し、テンキーで移動して5でクリックする方法です。クリックだけでなく、右クリック、ダブルクリック、ドラッグにも対応しています。([Microsoft サポート][1])

目次

Windows 11のマウス キーとは

マウス キーは、キーボード右側にあるテンキーを使って、マウスポインターを操作するアクセシビリティ機能です。

利用できる主な操作は次のとおりです。

操作したい内容使用するテンキー
ポインターを移動する1~4、6~9
左ボタンを選択する/
右ボタンを選択する-
左右両方のボタンを選択する*
選択中のボタンでクリックする5
左ボタンでダブルクリックする+
ボタンを押したままにする0
押しているボタンを離す.

ここで使うのは、キーボード上段に並ぶ数字キーではなく、電卓のように配置されたテンキーです。

マウス キーの使用中は、テンキーが通常の数字入力ではなく、ポインター操作に使われます。数字を入力したいときは、操作終了後にマウス キーをオフにするのが確実です。

マウスを使わずにマウス キーをオンにする手順

Windows+Uから設定する

マウスが使えない状態でも、キーボードだけでマウス キーを有効にできます。

  1. Windows + Uを押します。
  2. Windows 11の「アクセシビリティ」設定が開きます。
  3. Tab、Shift + Tab、方向キーを使って「マウス」へ移動します。
  4. Enterを押して「マウス」を開きます。
  5. 「マウス キー」のスイッチへ移動します。
  6. Spaceを押してオンにします。

設定画面の経路は、次のとおりです。

設定 → アクセシビリティ → マウス → マウス キー

Microsoftの公式案内でも、アクセシビリティ設定の「マウス」からマウス キーを有効にし、スイッチはSpaceで切り替えられると説明されています。([Microsoft サポート][1])

ショートカットでオンにする方法

Windowsには、マウス キーを直接オン・オフするショートカットも用意されています。

左Alt + 左Shift + Num Lock

マウスが突然使えなくなった場合は、このショートカットの方が設定画面を移動するより早いことがあります。確認画面が表示された場合は、TabやEnterを使って有効化してください。マウス キーを終了するときも、同じショートカットを使用できます。([Microsoft サポート][2])

ノートパソコンでは、Num Lockが独立したキーになっておらず、Fnキーとの組み合わせが必要な場合があります。キーの配置は機種ごとに異なるため、キーボード上の表示も確認してください。

テンキーでマウスポインターを移動する

マウス キーをオンにすると、テンキーの配置と同じ方向へポインターを動かせます。

7 左上8 上9 右上
4 左5 クリック6 右
1 左下2 下3 右下

上下左右の移動だけであれば、次の4つを覚えれば操作できます。

  • 上へ移動:8
  • 下へ移動:2
  • 左へ移動:4
  • 右へ移動:6

7、9、1、3を使うと斜めに移動できます。ボタンやアイコンへ細かく位置を合わせたいときに便利です。([Microsoft サポート][1])

クリックする前にマウスボタンを選択する

マウス キーでは、5を押す前に、どのマウスボタンを使うか選択する必要があります。

選択するボタンキー
左マウスボタン/
右マウスボタン-
左右両方のボタン*

選択したマウスボタンは、別のボタンを選択するまで維持されます。

たとえば、一度-で右ボタンを選択すると、その後に5を押しても右クリックになります。通常のクリックへ戻すには、/を押して左ボタンを選び直してください。([Microsoft サポート][1])

実際の操作では、迷ったら最初に/を押すのが安全です。

/ → ポインターを移動 → 5

この順番を基本操作として覚えておけば、意図せず右クリックになる失敗を防げます。

左クリック・右クリック・ダブルクリックの方法

左クリックする

  1. /を押して左ボタンを選択します。
  2. テンキーで対象へポインターを移動します。
  3. 5を押します。

操作をキーだけで表すと、次の順番です。

/ → 8・2・4・6などで移動 → 5

右クリックする

  1. -を押して右ボタンを選択します。
  2. 対象へポインターを移動します。
  3. 5を押します。

- → ポインターを移動 → 5

右クリック後も右ボタンが選択された状態は続きます。次に通常のクリックをする前に、/で左ボタンへ戻してください。

ダブルクリックする

  1. /を押して左ボタンを選択します。
  2. 対象へポインターを移動します。
  3. テンキーの+を押します。

+を2回押す必要はありません。左ボタンを選択した状態でテンキーの+を1回押すと、ダブルクリックとして処理されます。([Microsoft サポート][1])

テンキーでドラッグ&ドロップする手順

マウス キーでは、ファイル、フォルダー、デスクトップアイコンなどをドラッグして移動することもできます。

基本的なドラッグ操作

  1. /を押して左ボタンを選択します。
  2. 移動したい対象へポインターを合わせます。
  3. 0を押して、左ボタンを押したままの状態にします。
  4. テンキーでポインターを移動します。
  5. 移動先でテンキーの小数点キー.を押します。

操作の流れは次のとおりです。

/ → 対象へ移動 → 0 → 移動先へ移動 → .

0を押した瞬間にドラッグが完了するわけではありません。0は、選択中のマウスボタンを「押したまま」にするキーです。移動先で.を押すと、ボタンが離されてドロップが完了します。([Microsoft サポート][1])

ドラッグで失敗しないポイント

ドラッグを始める前に、必ず/を押して左ボタンを選択しておくのが安全です。

右ボタンが選択されたまま0を押すと、通常の左ドラッグとは異なる操作になる可能性があります。また、移動中に誤った場所へ置きそうになった場合は、まず落ち着いてポインターを移動し、目的の場所で.を押してください。

ポインターの移動速度を調整する

マウス キーのポインターが遅すぎる、または速すぎる場合は、設定画面から速度を変更できます。

設定 → アクセシビリティ → マウス → マウス キーの速度

調整の目安は次のとおりです。

状況調整方法
目的の場所まで移動するのに時間がかかる速度を上げる
小さなボタンを通り過ぎてしまう速度を下げる
緊急時に最低限の操作だけしたいやや遅めにして誤クリックを防ぐ
画面の端から端まで頻繁に移動する少し速めにする

Microsoftの公式案内でも、マウス キーの設定からポインター速度などを変更できると説明されています。([Microsoft サポート][1])

最初から最高速度にするよりも、確実にクリックできる速度から少しずつ上げる方が操作しやすくなります。

マウス キーがうまく動かないときの確認ポイント

症状確認すること
テンキーを押してもポインターが動かないマウス キーがオンになっているか確認する
数字が入力されるだけで動かないキーボード上段ではなくテンキーを使い、マウス キーの設定を確認する
5を押すと右クリックになる-で右ボタンが選択されている可能性があるため、/を押す
+を押してもダブルクリックにならない先に/で左ボタンを選択する
0を押してもドラッグできない0の前に/を押し、対象へ正確にポインターを合わせる
ドラッグした対象を離せないテンキーの小数点キー.を押す
ポインターが遅すぎるマウス キーの速度設定を上げる
テンキーで数字を入力できないマウス キーをオフにする
キーボードにテンキーがないWindowsがテンキーとして認識する外付けキーボードを使用する

特に多いのが、選択中のマウスボタンを忘れてしまうケースです。5は常に左クリックになるキーではなく、現在選択されているボタンをクリックするキーです。

期待した動作にならないときは、まず/を押して左ボタンを選択し直してください。

操作が終わったらマウス キーをオフにする

通常の数字入力へ戻すときは、マウス キーをオフにします。

設定画面から戻す場合は、次の経路を開きます。

Windows + U → マウス → マウス キーをオフ

ショートカットを利用している場合は、次のキーをもう一度押します。

左Alt + 左Shift + Num Lock

マウス キーをオンにしたままにすると、テンキーで数字を入力しようとした際にポインターが動くなど、意図しない操作につながります。緊急操作が終わったら、オフに戻しておきましょう。

覚えておきたい最短操作

マウスが使えなくなったときは、次の順番で操作すれば、最低限のクリックまで進められます。

  1. Windows + Uでアクセシビリティを開く
  2. 「マウス キー」をオンにする
  3. /で左ボタンを選択する
  4. 8、2、4、6などでポインターを移動する
  5. 5でクリックする
  6. ダブルクリックは+を使う
  7. ドラッグは0で押し、.で離す
  8. 操作終了後にマウス キーをオフにする

最初に覚えるべき組み合わせは、/、移動キー、5の3種類です。ドラッグが必要になったら、0で押したままにし、.で離す操作を追加してください。
[1]: https://support.microsoft.com/en-us/accessibility/windows/use-mouse-keys-to-move-the-mouse-pointer “Use Mouse keys to move the mouse pointer | Microsoft Support”
[2]: https://support.microsoft.com/en-us/accessibility/windows/windows-keyboard-shortcuts-for-accessibility?utm_source=chatgpt.com “Windows keyboard shortcuts for accessibility – Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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