PowerShellで新しいIPアドレスを設定する:New-NetIPAddressコマンドの5つの具体的な利用例

New-NetIPAddressコマンドは、PowerShellで新しいIPアドレスを設定する際に使用されるコマンドです。IPアドレスの変更やネットワーク設定のカスタマイズに非常に便利なこのコマンドの使い方と、5つの具体的な利用例について詳しく解説します。

目次

New-NetIPAddressコマンドの基本

New-NetIPAddressは、特定のネットワークインターフェースに新しいIPアドレスを設定するためのコマンドです。このコマンドを使えば、コマンドラインから簡単にIP設定を変更することができます。

具体的な利用例

1. IPv4アドレスを設定する

コード

New-NetIPAddress -InterfaceAlias 'Ethernet' -IPAddress 192.168.1.2 -PrefixLength 24 -DefaultGateway 192.168.1.1

説明

このコマンドは、Ethernetという名前のネットワークインターフェースにIPv4アドレス192.168.1.2を設定します。また、サブネットマスク(プレフィックス長)は24、デフォルトゲートウェイは192.168.1.1としています。

利用シーン

ローカルネットワークで特定のIPアドレスを持つ必要がある場合や、固定IPを設定するシーンで使用されます。

2. IPv6アドレスを設定する

コード

New-NetIPAddress -InterfaceAlias 'Wi-Fi' -IPAddress '2001:db8::1' -PrefixLength 64

説明

このコマンドでWi-FiネットワークにIPv6アドレス2001:db8::1を設定します。プレフィックス長は64です。

利用シーン

IPv6をサポートするネットワーク環境でIP設定を行う場合に使用します。

3. DHCPから固定IPに変更する

コード

Set-NetIPInterface -InterfaceAlias 'Ethernet' -Dhcp Disabled
New-NetIPAddress -InterfaceAlias 'Ethernet' -IPAddress 192.168.1.10 -PrefixLength 24

説明

このコマンドは、DHCP(自動的にIPアドレスを割り当てる方式)から固定IPに変更します。最初にDHCPを無効にした後で、新しいIPアドレスを設定しています。

利用シーン

DHCPが不安定な場合や、固定IPが必要なサーバー等の設定で使用します。

4. DNSサーバーを設定する

コード

New-NetIPAddress -InterfaceAlias 'Ethernet' -IPAddress 192.168.1.2 -PrefixLength 24
Set-DnsClientServerAddress -InterfaceAlias 'Ethernet' -ServerAddresses 192.168.1.1

説明

IPアドレスを設定した後、DNSサーバーのアドレスも設定します。ここでは、DNSサーバーとして192.168.1.1を指定しています。

利用シーン

DNSの設定が必要な環境や、特定のDNSサーバーを使用したい場合に使用します。

5. 複数のIPアドレスを設定する

コード

hell
New-NetIPAddress -InterfaceAlias 'Ethernet' -IPAddress 192.168.1.2 -PrefixLength 24
New-NetIPAddress -InterfaceAlias 'Ethernet' -IPAddress 192.168.1.3 -PrefixLength 24

説明

一つのネットワークインターフェースに複数のIPアドレスを設定することができます。

利用シーン

複数のサービスを一つのマシンで運用する場合や、複数のネットワークに同時に接続する必要がある場合に使用します。

まとめ

以上がNew-NetIPAddressコマンドの具体的な利用例です。このコマンドを使いこなせば、より柔軟なネットワーク設定が可能になります。IP設定はネットワーク環境において非常に基本的なものですが、その設定方法には多くのバリエーションがあり、このコマンド一つで多くのことが可能です。

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