Excel VBAで特定の日付に自動バックアップを実行する方法

この記事では、Excel VBAを使用して特定の日付になった際にExcelデータのバックアップを自動的に取る方法について詳細に説明します。具体的なコードのサンプルやその解説、さらに応用例も3つ以上を含めています。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

自動バックアップの基本

Excelのデータは、仕事やプライベートでの重要な情報が多く含まれることが多いです。これらのデータを保護するためには、定期的なバックアップが必須です。特定の日付や曜日に自動でバックアップを取ることで、忘れるリスクを避けることができます。

コードの準備

まず、ExcelのVBAエディタを開き、新しいモジュールを挿入します。以下のコードをコピーアンドペーストします。

Sub AutomaticBackup()

Dim backupPath As String
Dim currentDate As Date

' 今日の日付を取得
currentDate = Date

' バックアップする日付を設定
If currentDate = "2023/10/01" Then

    ' バックアップ先のパスを設定
    backupPath = "C:\Backup\ExcelBackup_" & Format(currentDate, "yyyy-mm-dd") & ".xlsx"

    ' ファイルをバックアップ先にコピー
    ThisWorkbook.SaveCopyAs backupPath

    MsgBox "バックアップが完了しました", vbInformation, "完了"

End If

End Sub

コードの詳細解説

このコードは、指定した日付になったらExcelのデータを自動的にバックアップするものです。

– `currentDate = Date` : 今日の日付を取得します。
– `If currentDate = “2023/10/01” Then` : 今日の日付が2023年10月1日であるかどうかを確認します。
– `backupPath = “C:\Backup\ExcelBackup_” & Format(currentDate, “yyyy-mm-dd”) & “.xlsx”` : バックアップ先のファイルパスを設定します。ファイル名には今日の日付が含まれます。
– `ThisWorkbook.SaveCopyAs backupPath` : 現在開いているワークブックを指定したパスにコピーしてバックアップします。
– `MsgBox “バックアップが完了しました”, vbInformation, “完了”` : バックアップ完了のメッセージボックスを表示します。

応用例

応用例1:月末に自動バックアップ

Sub MonthlyBackup()

Dim backupPath As String

If Day(Date) = Day(DateSerial(Year(Date), Month(Date) + 1, 0)) Then

    backupPath = "C:\Backup\MonthlyBackup_" & Format(Date, "yyyy-mm") & ".xlsx"
    ThisWorkbook.SaveCopyAs backupPath

End If

End Sub

このコードは、月末の日に自動でバックアップを取るものです。`Day(DateSerial(Year(Date), Month(Date) + 1, 0))` で次の月の1日前、つまり今月の最後の日を取得します。

応用例2:週末に自動バックアップ

Sub WeekendBackup()

Dim backupPath As String

If Weekday(Date, vbSunday) >= 6 Then

    backupPath = "C:\Backup\WeekendBackup_" & Format(Date, "yyyy-mm-dd") & ".xlsx"
    ThisWorkbook.SaveCopyAs backupPath

End If

End Sub

週末、つまり土曜日か日曜日に自動でバックアップを取りたい場合に使用します。

応用例3:特定のフォルダのすべてのExcelファイルをバックアップ

Sub BackupAllFiles()
Dim sourcePath As String, backupPath As String, file As String
sourcePath = "C:\YourFolderPath\"
backupPath = "C:\Backup\"
file = Dir(sourcePath & "*.xlsx")
Do While file <> ""
    FileCopy sourcePath & file, backupPath & "Backup_" & file
    file = Dir
Loop
End Sub

指定したフォルダ内のすべてのExcelファイルを別のフォルダにバックアップします。

まとめ

Excel VBAを利用して、特定の日付や条件に応じた自動バックアップを実現することができます。この機能を使用して、大切なデータの紛失や破損リスクを減らしましょう。

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