この記事では、Pythonの三項演算子に焦点を当てています。三項演算子は、一般的な`if-else`文をより簡潔に書くための方法です。具体的なコード例とその解説、応用例を含めて解説していきます。
目次
三項演算子とは?
三項演算子は、Pythonにおいて条件文を短縮形で書くことができる機能です。基本的な形式は `値1 if 条件 else 値2` となっており、この一行で`if-else`文を表現することができます。
基本的な使用例
x = 10
# 三項演算子の使用例
result = '偶数' if x % 2 == 0 else '奇数'
print(result) # 出力は "偶数"
この例では、`x`が偶数なら`’偶数’`、そうでなければ`’奇数’`を`result`に代入します。
三項演算子の応用例
三項演算子は非常に簡潔な記述が可能ですが、それだけでなく多用途に使える強力なツールです。
リスト内包表記での使用
nums = [1, 2, 3, 4, 5]
# リスト内包表記で三項演算子を使用
squared_nums = [x*x if x % 2 == 0 else x for x in nums]
print(squared_nums) # 出力は [1, 4, 3, 16, 5]
この例では、リスト内包表記を使って、偶数は二乗、奇数はそのままの新しいリストを生成しています。
条件による変数の初期化
# 条件による変数の初期化
age = 20
message = '成年' if age >= 18 else '未成年'
print(message) # 出力は "成年"
この応用例では、`age`によって`message`を初期化しています。
ネストされた三項演算子
# ネストされた三項演算子
x = 10
y = '10以上' if x >= 10 else '5以上' if x >= 5 else 'それ以下'
print(y) # 出力は "10以上"
三項演算子はネストも可能です。ただし、可読性を考慮して簡潔な条件で使用することが推奨されます。
まとめ
三項演算子はPythonにおいて非常に便利であり、コードを簡潔に保つための良い手段です。しかし、可読性やメンテナンス性を考慮することも重要ですので、適切な場合に使用しましょう。
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