この記事では、Pythonのテストフレームワークである`pytest`におけるパラメータと引数の利用に焦点を当てます。具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。
目次
はじめに
`pytest`はPythonで最もポピュラーなテストフレームワークの一つです。テストを効率よく行うためには、パラメータと引数の適切な利用が不可欠です。この記事では、その基本から応用までを解説します。
pytestの基本
pytestはテストケースを効率よく管理、実行するためのツールです。最小限の構文で豊富な機能を利用することができます。
インストール方法
pytestをインストールするには、以下のコマンドを使用します。
# pipを用いたインストール
pip install pytest
パラメータと引数の基本
基本的なテストケース
pytestでテストを書く際の基本的なテストケースを以下に示します。
# 基本的なテストケース
def test_addition():
assert 1 + 1 == 2
パラメトライズの使用
同じテストロジックで異なる値をテストしたい場合、`@pytest.mark.parametrize`デコレータを使用します。
import pytest
# パラメトライズを使用した例
@pytest.mark.parametrize("a, b, expected", [(1, 2, 3), (4, 5, 9), (10, 20, 30)])
def test_addition(a, b, expected):
assert a + b == expected
応用例
複数のパラメータセット
複数のパラメータセットを一度にテストする場合も簡単に行えます。
# 複数のパラメータセットを使用した例
@pytest.mark.parametrize("a, b, expected", [(1, 2, 3), (4, 5, 9), (10, 20, 30)])
@pytest.mark.parametrize("x", [0, 1])
def test_multiple_parameters(a, b, expected, x):
assert a + b + x == expected + x
idsパラメータによるテストケース識別
`ids`パラメータを使えば、各テストケースに名前をつけることができます。
# idsパラメータを使用した例
@pytest.mark.parametrize("a, b, expected", [(1, 2, 3), (4, 5, 9)], ids=["small", "medium"])
def test_with_ids(a, b, expected):
assert a + b == expected
まとめ
pytestの`@pytest.mark.parametrize`デコレータを用いることで、テストケースを効率よく多角的に検証することができます。複数のパラメータセットや`ids`パラメータを使うことで、さらにテストケースを明確に管理することが可能です。
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