SQLのインデックスはデータベースのパフォーマンスを向上させる重要な要素ですが、どのようなビジネスシナリオで適用するべきかは一般的には理解しきれていない場合も多いです。この記事では、具体的なビジネスシナリオでインデックスをどのように適用するかについて解説します。
目次
SQLインデックスの基礎知識
SQLインデックスは、データベース内のデータ検索速度を高めるための仕組みです。特定の列(属性)に対してインデックスを作成することで、その列を基にした検索が高速になります。
インデックスの種類
- 単一列インデックス:一つの列に対してインデックスが作成されます。
- 複合列インデックス:複数の列に対して一つのインデックスが作成されます。
- ユニークインデックス:重複するデータを許容しないインデックスです。
インデックスのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
検索速度の向上 | データ挿入・更新の遅延 |
ソート時間の削減 | ディスクスペースの消費 |
ビジネスシナリオでのインデックス適用例
オンラインショッピングサイト
オンラインショッピングサイトのデータベースでは、商品テーブルが頻繁に検索されるため、商品IDやカテゴリーでのインデックスが有効です。
テーブル名 | インデックス対象列 | インデックスの種類 |
---|---|---|
商品テーブル | 商品ID, カテゴリー | 単一列インデックス, 複合列インデックス |
会計システム
会計システムでは、取引記録が多く、日付や取引IDによる検索が多いため、これらの列にインデックスを適用すると効果的です。
テーブル名 | インデックス対象列 | インデックスの種類 |
---|---|---|
取引テーブル | 日付, 取引ID | 単一列インデックス |
人事・給与管理システム
社員の情報を管理するシステムでは、社員IDや部署IDによる検索が多い。このような場合、これらの列にユニークインデックスを適用するとよいでしょう。
テーブル名 | インデックス対象列 | インデックスの種類 |
---|---|---|
社員テーブル | 社員ID, 部署ID | ユニークインデックス, 単一列インデックス |
まとめ
SQLインデックスは、データベースのパフォーマンスを向上させるための重要な手段です。しかし、どの列にインデックスを適用するかは、ビジネスシナリオによって異なります。適切なインデックス設計を行うことで、システム全体のパフォーマンス向上が期待できます。
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