Microsoft Authenticatorでコードが表示されない・通知が来ない時の対処法

Microsoft Authenticatorのコードが出ないときは「確認コード」「承認通知」「機種変更後の復元」を分けて確認します。確認コードは通信なしでも表示できますが、承認通知にはインターネット接続が必要です。クラウドバックアップは、別のスマートフォンへすべての認証設定を自動同期する機能ではありません。

先に、サインイン画面の「別の方法でサインイン」「別の確認方法」から、登録済みの代替方法を使えるか確認してください。新端末で認証できることを確認する前に、旧端末・アプリ・アカウントを削除しないでください。削除や再インストールから始めると、残っていた確認コードも失うおそれがあります。

目次

症状別:最初に確認する場所

症状確認すること次の対応
30秒ごとのコードがない該当サービス・メールアドレスのアカウントを開いているか未登録ならサービス側で認証アプリを登録。復元後なら追加確認へ
コードは出るが拒否される端末の日時、正しいアカウント、コードの有効時間日時を自動設定にして再起動し、新しいコードで試す
通知が来ない通信・通知権限・集中モード・旧端末アプリを開いて要求を確認し、通知設定を見直す
復元後に「要対応」個人用、職場・学校、他社サービスの区別表示された再サインインを実施。組織アカウントは管理者へ相談
灰色で操作できない復元したアカウントか、他アプリのSSO用表示か灰色だけで故障と判断せず、実際のサインイン結果を確認

GoogleやFacebookなどの他社アカウントは、Authenticatorでは確認コードを使います。Microsoftアカウントのような承認通知が来る前提ではありません。コードが表示されているなら、そのサービスのログイン画面で「認証アプリのコード」を選びます。

1.コードが出ない・コードが間違っているとき

  1. Authenticatorを開き、ログインするサービス名とアカウント名を確認します。似た名前の個人用アカウントと職場・学校アカウントを取り違えないでください。
  2. 端末の設定で日付と時刻を自動設定にし、再起動します。表示中のコードが切り替わるのを待ち、新しいコードを入力します。
  3. App Store/Google PlayでAuthenticatorを更新します。OSや、組織が使用するCompany Portalなどの関連アプリも更新を確認します。
  4. アカウント自体がない場合は、サービス側のセキュリティ設定で認証アプリを追加します。復元できない状態でアプリ内の削除を繰り返しても、元の登録情報は戻りません。

アプリ起動時のPIN・生体認証はアプリロックです。ログイン先へ入力する確認コードとは別なので、スマートフォンのPINをサービスのコード欄へ入力しても認証できません。灰色のアカウントには、他アプリがシングルサインオン用に作成した無操作の項目もあります。必要なアカウントで実際に認証できないのかを確認しましょう。

2.承認通知が来ないときの確認順

  1. スマートフォンでWebページを開けるか確認し、可能ならWi-Fiとモバイル通信を切り替えて試します。機内モードは解除します。
  2. OSの通知設定でAuthenticatorの通知を許可し、おやすみモード・集中モードを確認します。アプリ内に「通知の設定」がある場合は通知表示も確認します。
  3. AndroidではAuthenticatorのバッテリー最適化やバックグラウンド制限を確認します。項目名は端末メーカーにより異なります。
  4. Authenticatorを直接開き、自分が開始したサインイン要求があるか確認します。番号の照合を求められたら、ログイン画面に出た番号を入力します。
  5. VPN使用中だけ失敗する場合は、個人端末で許される範囲で切断して比較します。会社のVPN・ファイアウォールは管理者に確認し、保護設定を一括で無効にしないでください。

通知が旧端末だけに届く場合、新しい端末を追加しても旧端末の登録は自動解除されません。新端末での承認テスト後に、個人用Microsoftアカウントのセキュリティ設定、または組織のセキュリティ情報から旧端末の認証方法を解除します。旧端末のアプリ削除だけでは、サービス側の登録解除にはなりません。

身に覚えのない要求は承認しません。「復旧のためコードを教えて」と電話やメッセージで求められても、確認コードや回復コードは渡さないでください。Apple Watch・Androidのウェアラブル端末はAuthenticatorの認証機能に対応しておらず、通知のミラーリングと認証の実行は分けて考えます。

3.機種変更後に復元できない・要対応になるとき

バックアップの復元はiPhoneからiPhone、AndroidからAndroidの同じ端末種別が条件です。iPhoneのバックアップをAndroidへ直接復元する手順は使えません。異なるOSへ移るときは、旧端末や代替方法で各サービスへ入り、新端末を個別に登録します。

アカウント種別バックアップから戻る内容復元後の確認
個人用Microsoftアカウント:確認コードのみ確認コードの情報コードが使えるかテスト
個人用Microsoftアカウント:パスワードレスありアカウント名再サインインして設定を完了
職場・学校アカウントアカウント名再サインイン。必要に応じ組織の登録手順を実施
他社サービスの確認コード確認コードの情報該当サービスでコードが使えるかテスト

Androidでは、バックアップ時に選んだ個人用Microsoftアカウントを確認し、アプリ初期画面の「バックアップから復元」「回復を開始」から進みます。先にアカウントを追加すると復元の入口が出ない場合があります。すでに新端末へ登録した情報があるなら、すべてを削除する前に各サービスへ入り直せるか確認してください。

iPhoneではiCloud Drive・iCloudキーチェーン・iCloudバックアップ、およびiCloudに保存するAuthenticatorの設定を確認します。公式のiOS復元手順に沿ってアプリを導入し、各アカウントの再サインインを完了させます。バックアップの保存先に入れない場合は、そのアカウントの回復を先に行います。

4.職場・学校アカウントで管理者に相談する条件

別の確認方法がなく、旧端末も使えない場合は、組織のIT管理者へ「機種変更/端末紛失でAuthenticatorを再登録できない」と伝えます。認証方法の再登録や、一時的アクセスパスなど、組織で認められた回復方法の判断が必要です。利用者がMFAを無効化したり、管理設定を迂回したりして解決する問題ではありません。

「デバイスがroot化/脱獄されている」「サインインが拒否された」「登録が一部しか完了しなかった」と出る場合は、通知設定だけでは解決しないことがあります。管理者へエラー全文、発生日時、端末とOS、他の方法で入れるかを伝えてください。QRコード・確認コード・回復コードの画像は添付しません。

よくある質問

再インストールすれば直りますか?

アプリの更新や通信確認で直らない場合に検討できますが、認証情報を失う可能性があります。バックアップの復元条件と、代替認証・旧端末・サービス側の再登録手段を確認してから行います。「クラウドバックアップをオフ→オン」も既存バックアップ削除につながるため、最初の対処にはしません。

ログインするためにAuthenticatorの承認を求められ、先へ進めません

サインイン画面に代替方法があれば選びます。職場・学校アカウントで方法が一つしかないなら管理者へ相談します。個人用Microsoftアカウントそのものへ入れない場合は、Microsoftアカウントのサインイン問題の切り分けも確認してください。

Xboxへのサインインで同じ確認に止まる場合は、認証アプリの問題と本体の問題を分けます。Xbox本体・ブラウザー・Windowsアプリの確認手順で、別端末のブラウザーからアカウントへ入れるかを先に確認できます。

参考:公式の手順と仕様

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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