ノートパソコンのタッチパッドを無効にしてしまい、マウスもない状態で再び有効にするのは大変困難です。このガイドでは、キーボードを使ってタッチパッドを再び有効にする方法について、ステップバイステップで解説します。簡単な方法から、最終手段としての方法まで、さまざまな解決策をご紹介します。
設定アプリを起動する
タッチパッドを再び有効にするための最初のステップは、Windowsの設定アプリを起動することです。以下の手順に従ってください。
手順1: 設定アプリを開く
Windowsキーを押しながらI
キーを押して、設定アプリを開きます。このショートカットキーを使うことで、簡単に設定アプリにアクセスできます。
手順2: タッチパッド設定を検索
設定アプリが開いたら、画面上部の検索ボックスに「タッチパッド」と入力します。すると、「タッチパッド設定」が表示されるので、それを選択します。
これで、タッチパッドに関する設定にアクセスできるようになります。次のステップでは、タッチパッドを有効にする方法について解説します。
タッチパッドを有効にする
設定アプリでタッチパッドの設定にアクセスしたら、次のステップはタッチパッドを有効にすることです。キーボードを使って設定を変更する方法を説明します。
手順1: タッチパッドの設定に移動
タッチパッド設定画面に入ったら、Tab
キーを使って項目間を移動します。カーソルキーも利用して、タッチパッドの設定項目にフォーカスを合わせます。
手順2: トグルスイッチを操作
タッチパッドのオンオフを切り替えるトグルスイッチにフォーカスを合わせたら、Space
キーを押してトグルスイッチを切り替えます。オンになっていることを確認してください。
これでタッチパッドが再び有効になります。次に、キーボード操作で設定をナビゲートする方法について説明します。
キーボード操作でナビゲート
キーボードを使って設定をナビゲートする方法を覚えておくと、タッチパッドが無効になっている状況でも役立ちます。ここでは、キーボード操作の基本を紹介します。
手順1: `Tab`キーと`Shift + Tab`キーの使用
Tab
キーを押すことで、画面上の次の項目にフォーカスを移動できます。逆方向に移動したい場合は、Shift
キーを押しながらTab
キーを押します。これにより、前の項目にフォーカスを戻せます。
手順2: カーソルキーの使用
上下左右のカーソルキーを使って、選択肢や設定項目間を移動します。例えば、ドロップダウンメニュー内で選択肢を変更する際に便利です。
手順3: `Enter`キーと`Space`キーの使用
選択した項目を実行するためには、Enter
キーを使用します。トグルスイッチなどの設定を変更する場合は、Space
キーを押します。
これらのキーボード操作を駆使して、設定アプリ内をスムーズにナビゲートしましょう。次に、マウスキー機能の使用方法について説明します。
マウスキー機能の使用
一部のWindowsパソコンでは、テンキーを使ってマウスカーソルを操作する「マウスキー」機能があります。この機能を利用すれば、タッチパッドやマウスが使えない場合でもカーソルを動かすことができます。
手順1: マウスキー機能を有効にする
マウスキー機能を有効にするには、以下の手順に従ってください。
Alt
キーを押しながらShift
キーとNum Lock
キーを押します。- ポップアップウィンドウが表示されたら、
Enter
キーを押してマウスキー機能を有効にします。
手順2: テンキーでカーソルを操作
マウスキー機能が有効になったら、テンキーを使ってカーソルを操作できます。
8
キー:上に移動2
キー:下に移動4
キー:左に移動6
キー:右に移動5
キー:クリック
これにより、タッチパッドやマウスが使えなくても、基本的なカーソル操作が可能になります。次に、リモートデスクトップを利用する方法について説明します。
リモートデスクトップを利用
リモートデスクトップを使うことで、別のデバイスからパソコンを操作し、タッチパッドの設定を変更できます。これは特にWindows Pro以上のバージョンで利用可能な方法です。
手順1: リモートデスクトップを有効にする
リモートデスクトップを利用する前に、リモートデスクトップ機能を有効にする必要があります。
- 設定アプリを開きます(
Windows
キー +I
キー)。 - 「システム」を選択し、「リモートデスクトップ」をクリックします。
- 「このデバイスにリモート接続を許可する」オプションをオンにします。
手順2: リモートデスクトップアプリの使用
リモートデスクトップを有効にしたら、他のデバイス(別のパソコンやスマートフォン)から接続します。
- 接続元のデバイスで「リモートデスクトップアプリ」を開きます。Windows、macOS、Android、iOSで利用可能です。
- 接続先のパソコンのIPアドレスまたはデバイス名を入力し、接続します。
- 接続先のパソコンにアクセスしたら、リモートでタッチパッド設定を変更します。
この方法を使えば、物理的にパソコンに触れなくても設定を変更でき、タッチパッドを再び有効にすることができます。次に、有線マウスを購入して使用する方法について説明します。
有線マウスを購入
タッチパッドが使えない場合、最も手軽な解決策の一つは、有線マウスを購入することです。USB有線マウスを接続するだけで、すぐに使用できます。
手順1: 有線マウスを購入
最寄りの家電量販店やオンラインショップで、USB有線マウスを購入します。価格は安価なものから高価なものまで様々ですが、基本的な操作に必要なものは安価で手に入ります。
手順2: USBポートに接続
購入した有線マウスを、パソコンの空いているUSBポートに接続します。通常、ドライバのインストールが自動的に行われ、数秒後にはマウスが使用可能になります。
手順3: マウスでタッチパッドを有効にする
有線マウスを使って、設定アプリを開き(Windows
キー + I
キー)、タッチパッド設定にアクセスします。タッチパッドのトグルスイッチをオンに切り替えて、タッチパッドを再び有効にします。
有線マウスは信頼性が高く、常に持ち運び可能な便利なアクセサリです。最後に、BIOS設定のリセットについて説明します。
BIOS設定のリセット
最終手段として、BIOS設定をリセットすることで、タッチパッドを再び有効にすることができます。ただし、この方法は慎重に行う必要があり、BitLockerが有効になっている場合は特に注意が必要です。
手順1: BIOSにアクセス
- パソコンを再起動し、起動中に特定のキー(通常は
F2
、Delete
、Esc
、またはF10
)を連打してBIOS設定画面に入ります。キーはパソコンのメーカーによって異なるので、マニュアルを参照してください。 - BIOS設定画面に入ったら、カーソルキーを使ってナビゲートします。
手順2: BIOS設定のリセット
- 「Restore Defaults」や「Load Setup Defaults」などのオプションを探し、選択します。これは、BIOS設定を工場出荷状態に戻すオプションです。
- 選択したら、
Enter
キーを押して確認し、設定をリセットします。
手順3: 設定を保存して再起動
- 設定をリセットしたら、
F10
キーを押して変更を保存し、BIOSを終了します。 - パソコンが再起動します。これでタッチパッドが再び有効になっているはずです。
注意:この方法は、BIOS設定を変更するため、設定ミスによりシステムに影響を与える可能性があります。また、BitLockerが有効になっている場合、再起動後に回復キーの入力が求められることがあります。回復キーを事前に確認しておきましょう。
次に、まとめとして、これまでの解決策を簡単に振り返ります。
まとめ
タッチパッドが無効になり、マウスもない場合でも、キーボードを駆使して再度有効にする方法は複数あります。設定アプリを使って直接タッチパッドを有効にする方法や、キーボード操作の基本を覚えることで設定をナビゲートする方法、マウスキー機能の利用、リモートデスクトップを通じて別のデバイスから操作する方法、有線マウスを購入して接続する方法、そして最終手段としてBIOS設定のリセットなどがありました。それぞれの方法を試すことで、問題を解決し、快適な操作環境を取り戻しましょう。
コメント