Windows 11のMicrosoft Photosにコラージュがない原因とMicrosoft Designerでの無料代替手順

Windows 11 にしたら、Microsoft Photos アプリの「コラージュ」メニューが消えてしまった……と戸惑っている人はとても多いです。実はこれは設定ミスではなく仕様変更で、現在の Photos にはコラージュ機能が存在しません。本記事ではその理由と、Microsoft Designer を使って無料でコラージュを作る実践的な代替手順、さらに他の回避策までまとめて解説します。

目次

Windows 11 の Microsoft Photos からコラージュが消えた理由

Windows 10 時代や古いバージョンの Microsoft Photos では、複数の写真を選んで「作成(Create)」→「コラージュ(Collage)」をクリックするだけで、簡単な写真コラージュを自動生成できました。

しかし、Windows 11 で新しくなった Photos アプリでは、同じ場所に表示されるメニューが「Create video(ビデオの作成)」のみになっており、コラージュ機能は完全に削除されています。Microsoft Q&A の公式回答でも「現時点で Microsoft Photos にはコラージュ機能はありません」と明言されており、これは不具合ではなく仕様です。

あわせて、かつて Photos アプリに内蔵されていた「ビデオ エディター」も Windows 11 では廃止され、代わりに Clipchamp や Photos Legacy を使う構成に移行しています。

機能・項目旧 Photos(Windows 10 など)新 Photos(Windows 11 現行版)
コラージュ作成「Create → Collage」で利用可能メニュー自体が廃止
動画編集Photos 内蔵「ビデオ エディター」Clipchamp または Photos Legacy に分離
AI 機能簡易補正やトリミング中心背景削除・スポット修正など AI 編集、Designer 連携に重点
フォト管理従来型のアルバム・コレクション「思い出」「カテゴリ分け」など AI を活用した整理が強化

このように、Photos アプリは「軽量なビューア兼簡易編集ツール」として整理され、複雑な編集やデザイン作業は Microsoft Designer や Clipchamp など別アプリに任せる方針に変わっています。そのため、Photos 単体でコラージュを完結させる道は現在閉ざされている、というのが結論です。

今の Photos アプリだけでコラージュは作れないのか?

残念ながら、2025 年 11 月時点の Windows 11 用 Microsoft Photos には、コラージュ機能は用意されていません。これは通常版だけでなく、Insider 版の新機能を含めても同様です。

「Photos Legacy を入れれば、昔のコラージュ機能が復活するのでは?」と考える人も多いのですが、Photos Legacy はあくまで従来のアルバム機能とビデオ エディターを残すためのアプリであり、機能説明にもコラージュは含まれていません。

また、ストアや Windows Update から正式に提供されている範囲では、「古い Photos に戻す」正攻法も用意されていません。無理に古いパッケージを入手しても、セキュリティ更新の対象外になる可能性が高く、一般ユーザーにはおすすめできない状態です。

「設定が間違っているだけ?」と疑う前に確認したいポイント

  • Photos アプリの右上メニューなどを探しても「Collage」や「コラージュ」が見つからないのは仕様
  • 複数枚選択しても「Create video」程度しか出てこないのも仕様
  • Photos Legacy をインストールしても、コラージュ専用メニューは増えない

これらが当てはまるなら、あなたの環境だけの不具合ではなく、「コラージュ機能がなくなった新しい Photos を使っている」だけだと考えて問題ありません。

Microsoft 公式の代替手段「Microsoft Designer」とは

そこで Microsoft 自身が案内している代替策が、AI 搭載のデザインツール「Microsoft Designer」です。

Microsoft Designer は、ブラウザや専用アプリから利用できるグラフィックデザインツールで、テンプレートを選ぶだけで以下のようなデザインを簡単に作成できます。

  • 写真コラージュ(複数枚を並べた画像)
  • ポスター・チラシ・カード・招待状
  • Instagram や X(旧 Twitter)向けの投稿画像
  • ブログ用のアイキャッチ画像 など

特に「Collage(コラージュ)」や「Collage Creator」といった機能は、複数枚の写真をアップロードすると、AI が自動でバランスの良いレイアウトやフレームを提案してくれます。

項目Microsoft PhotosMicrosoft Designer
主な役割写真閲覧・軽い編集デザイン作成・AI 画像編集
コラージュ機能なしテンプレート&AI で豊富に用意
操作難易度非常に簡単基本は簡単だが、細かいデザイン調整も可能
利用形態ローカルアプリWeb アプリ+一部アプリ連携(Photos など)
料金無料基本機能は無料で利用可能

SNS などで「Designer が終了する」という噂も流れることがありますが、2025 年時点でも Microsoft 公式サイトでは Designer が紹介され、新しい機能(Frame Image や Collage Creator、AI コラージュの使い方など)が継続的に追加・解説されています。

Microsoft Designer で写真コラージュを作る具体的な手順

ここからは、Photos の代わりに Microsoft Designer を使ってコラージュを作る具体的なワークフローを解説します。難しそうに見えても、実際には「テンプレートを選んで写真を入れ替えるだけ」の操作が中心なので、Photos の旧コラージュ機能より柔軟で、慣れるとこちらの方が快適です。

基本フローの全体像

  1. Designer を開き、サインインする
  2. コラージュ用のテンプレートを選ぶ、または AI にデザインを作らせる
  3. 自分の写真をアップロードして差し替える
  4. レイアウト・余白・背景色・文字を調整する
  5. 完成したコラージュを画像としてダウンロードする

テンプレートからコラージュを作る方法(最も簡単)

まずは、旧 Photos のコラージュに近い感覚で使える「テンプレート方式」を紹介します。Microsoft の公式チュートリアルでも、テンプレートから始める方法が推奨されています。

  1. Designer を開き、Microsoft アカウントでサインイン
    Windows や Office で利用している Microsoft アカウントでそのまま使えます。
  2. 「photo collage」「コラージュ」「画像コラージュ」などのキーワードでテンプレートを検索
    旅行・家族・イベント用など、用途別のテンプレートが多数見つかります。
  3. 気に入ったテンプレートをクリックして編集画面を開く
    はじめから写真の配置や背景の装飾が整っているテンプレートを選ぶと、作業がさらに楽になります。
  4. プレースホルダー画像を自分の写真に差し替える
    画像枠をクリックして「画像を置き換え」を選び、PC 内の写真をアップロードすると、自動で枠に収まります。
  5. 写真のトリミング・拡大縮小・位置を微調整
    写真をドラッグして構図を調整したり、拡大縮小して見せたい部分を中心にしたりします。
  6. テキストやスタンプを編集
    旅行タイトル、撮影日、メッセージなどを追加すると、より「作品」らしくなります。
  7. 右上のダウンロードから PNG または JPEG で保存
    印刷用途なら高解像度の PNG、SNS 投稿なら JPEG を選ぶと扱いやすいでしょう。

AI プロンプトからコラージュを自動生成する方法

Designer は、文章で「こんなコラージュを作りたい」と指示するだけで、AI が候補デザインを複数生成してくれるのも大きな特徴です。

  1. 新しいデザインを作成し、「AI でデザインを作成」や類似のメニューを選択
    初期画面からすぐにプロンプト入力欄を開けます。
  2. コラージュのイメージを文章で伝える
    例:
    • 「家族旅行の写真 6 枚で、白背景のシンプルなグリッドコラージュを作りたい」
    • 「ポラロイド風フレームで 4 枚の写真を並べて、おしゃれなメモ風文字を入れてほしい」
  3. AI が提案する複数のコラージュデザインから、好みのものを選択
    気に入ったデザインを「カスタマイズ」して編集画面に進みます。
  4. 「画像を追加」から自分の写真をアップロードして差し替え
    AI が作った構図をそのまま活かしつつ、中身だけ差し替えるイメージです。
  5. 細部を調整してダウンロード
    配色やフォント、余白などは自由に調整可能です。

プロンプトを工夫すると、Photos の旧コラージュ機能では不可能だった「テーマに沿ったおしゃれなデザイン」を短時間で量産できるのが、Designer を使う最大のメリットです。

印刷や SNS 投稿に最適な出力設定のコツ

  • 写真プリント用:縦横比 3:2 や A4 サイズ相当、解像度は 300dpi 以上を目安にする
  • Instagram 用:正方形または 4:5 の縦長比率にしておくと表示がきれい
  • ブログ・Web 用:横 1200px 前後の JPEG 画像にしておくと、多くのテーマで使い回しやすい

Photos から Designer を呼び出してコラージュに仕上げるワークフロー

最近の Windows 11 では、Photos アプリや共有 UI から直接 Designer を呼び出せるようになっています。

大まかな流れは次の通りです。

  1. Photos で元の写真を確認・軽く編集する
    明るさ調整やトリミングなど、基本的な編集は Photos 内で済ませておきます。
  2. 使いたい写真を決め、フォルダーを整理する
    コラージュに使う写真だけを 1 つのフォルダーに集めておくと、Designer 側で選びやすくなります。
  3. 写真を右クリックして「Designer で作成」や類似の項目から Designer を起動
  4. Designer 側で「Collages」や「Collage Creator」を選び、複数枚の写真を追加
  5. レイアウトを調整してダウンロード

このように「閲覧・整理は Photos」「デザイン仕上げは Designer」という役割分担にしておくと、Photos からコラージュ機能が消えた後でも、むしろ以前より表現力の高い作品を作れるようになります。

Photos 以外で無料コラージュを作る 3 つの方法

「どうしてもブラウザを使いたくない」「会社 PC で外部 Web サービスへのアクセスに制限がある」というケースでは、Microsoft Designer 以外の選択肢も検討できます。ここでは、Windows ユーザーにとって現実的な無料手段を 3 つ紹介します。

PowerPoint でスライドをコラージュにする

意外と使いやすいのが PowerPoint です。スライド 1 枚をキャンバス代わりにして写真を配置し、「画像として保存」することでコラージュを作ることができます。

  1. 新しいプレゼンテーションを開き、不要なテキストボックスを削除する
  2. スライドのサイズを「A4 縦」や「16:9」など目的に合わせて設定
  3. 「挿入 > 画像」から使いたい写真をまとめて挿入
  4. 写真の縦横比をロックしつつサイズを調整し、ガイド線を使って整列
  5. タイトルや日付などテキストボックスを追加
  6. 完成したら「名前を付けて保存」で PNG / JPEG を選択して保存

PowerPoint なら、会社 PC でもすでにインストール済みであることが多く、追加ツールなしでコラージュを作れるのが強みです。

Clipchamp で動画風コラージュを作る

動きのあるコラージュを作りたい場合は、Windows 11 に同梱される動画編集アプリ「Clipchamp」を使う方法もあります。

  • 複数の写真をタイムラインに並べて、フェードやズームなどのアニメーションをつける
  • テキストや BGM を追加して、スライドショー動画として書き出す
  • 動画の 1 フレームを書き出せば、静止画コラージュとしても利用可能

静止画コラージュより一手間増えますが、記念ムービーを作りたいときには非常に便利です。

オンラインコラージュツール(Canva / Fotor など)

ブラウザが使える環境なら、Canva や Fotor などのオンラインコラージュツールも選択肢になります。無料版でもテンプレートが豊富で、ドラッグ&ドロップ中心の操作で簡単にコラージュを作成できます。

ただし、企業や学校などのネットワークでは外部サービスへのアクセスが制限されている場合もあるため、利用ポリシーを確認したうえで使うようにしましょう。

方法向いている用途メリット注意点
Microsoft Designerおしゃれな静止画コラージュ全般AI による自動デザイン、テンプレ豊富インターネット接続が必須
PowerPoint印刷用レイアウト、社内資料向けオフラインで完結、細かな位置調整が得意グリッドやガイド線を活用しないとレイアウトが崩れやすい
Clipchamp動画スライドショー、動きのあるコラージュエフェクトや BGM を加えられる静止画だけ欲しい場合は少し手間が増える
Canva / Fotor などSNS 用画像、テンプレ重視テンプレと素材が非常に豊富無料版では一部素材や機能が制限される

Photos Legacy の位置づけと「できること/できないこと」

Microsoft は、新しい Photos アプリと並行して「Photos Legacy」というアプリも提供しています。これは、旧バージョンの Photos が持っていたコレクション機能やビデオ エディターを残すためのアプリです。

Photos Legacy でできること

  • 従来型の「ビデオ エディター」による簡易動画編集
  • 古い UI に慣れたユーザー向けのフォト管理
  • 一部の旧機能を利用したスライドショー作成

Photos Legacy ではできないこと

  • Photos アプリに戻ってきた「コラージュ」メニューの利用(そもそも提供されていない)
  • 最新の AI 編集機能の利用(背景削除・自動補正などは新 Photos 側に集中)

そのため、「昔のコラージュ機能をそのまま取り戻すために Photos Legacy を入れる」という期待は、残念ながら叶いません。コラージュを作りたいのであれば、やはり Designer やその他のツールを使う前提で考えた方がスムーズです。

将来的に Photos にコラージュ機能は戻るのか?

「アップデートでそのうち戻るのでは?」と期待している人も多いと思いますが、2025 年 11 月時点で公開されている Windows Insider ブログや Photos の新機能紹介では、コラージュの再実装に関するアナウンスは出ていません。

むしろ、Photos の開発リソースは次のような方向に集中しているように見えます。

  • AI による自動カテゴリ分け(レシート・スクリーンショット・書類など)
  • 背景削除・スポット修正などの AI 編集機能
  • Designer との連携強化(Photos から「Edit with Designer」で編集)

この流れを見る限り、Photos 単体にシンプルなコラージュ機能を戻すよりも、Designer や Snipping Tool など他のツールと連携しながら、より高度な AI 編集環境を整えていく方針と考えるのが自然です。

どうしてもコラージュ機能の復活を望む場合は、Windows の「フィードバック Hub」から要望を送るのが唯一の正攻法です。ただし、短期的には「Photos =閲覧と軽い補正」「コラージュやデザイン = Designer や他ツール」という役割分担で考えておくのが現実的でしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. Photos のバージョンを戻せば「コラージュ」が復活しますか?

A. 正式な方法はありません。古い Photos を無理にインストールすると、セキュリティ更新や他機能との互換性に問題が出る可能性が高く、一般ユーザーには推奨されていません。Microsoft も公式 Q&A で「現時点で Photos にはコラージュ機能はない」と回答しており、復活させる手順も案内していません。

Q. Microsoft Designer は本当に無料で使えるのですか?

A. Microsoft Designer は、基本的なデザイン作成や画像編集については無料で利用できます。一部の高度な AI 機能や利用上限については、Microsoft 365 のサブスクリプションと連動して制限が変わる仕組みになっていますが、「写真コラージュを作る」という目的であれば、無料枠で十分に対応可能です。

Q. オフライン環境でもコラージュを作りたいのですが……

A. Designer はクラウドベースのアプリのため、基本的にインターネット接続が必要です。完全オフラインで作業したい場合は、PowerPoint でスライドに写真を配置して画像として書き出す方法がもっとも現実的です。Photos 自体にはコラージュ機能がないため、「Photos だけで完結」は現状不可能です。

Q. 会社 PC で Microsoft アカウントを使えない場合のおすすめは?

A. Microsoft アカウントでサインインできない環境では、以下のような方法が候補になります。

  • PowerPoint でスライドベースのコラージュを作って画像として書き出す
  • 社内で許可されているオンラインツール(自社契約のデザインツールなど)があればそれを利用する
  • 個人 PC やスマホのコラージュアプリで作成し、完成した画像だけを会社 PC に持ち込む

Q. Snipping Tool の解説で「コラージュ」が出てきますが、Photos とは別物ですか?

A. はい、別物です。Snipping Tool のチュートリアルでは、複数のスクリーンショットを 1 枚の画像にまとめた「コラージュ」を作る例が紹介されていますが、これは画面キャプチャを組み合わせるテクニックであり、Photos アプリにあった自動コラージュ機能の復活ではありません。

Q. 結局どの方法を選べばいいですか?

ざっくりまとめると、次のように使い分けるのがおすすめです。

  • 「おしゃれなコラージュを作りたい」 … Microsoft Designer
  • 「印刷物や社内配布資料向け」 … PowerPoint でレイアウトして画像書き出し
  • 「動画のようなスライドショーにしたい」 … Clipchamp や Photos Legacy のビデオ エディター
  • 「ブラウザベースでテンプレを使いたい」 … Canva・Fotor などのオンラインツール

Photos からコラージュ機能が消えてしまったのは残念ですが、視点を変えると「Photos は整理と閲覧」「Designer はデザイン作成」という役割分担が明確になったとも言えます。旧機能にこだわるより、Microsoft Designer をはじめとした新しいワークフローに乗り換えた方が、結果的に自由度と見た目の両方で満足度が高くなるはずです。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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