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Windows 11 25H2 ISOアップグレード後に表示言語が中国語と英語で混在する原因と直し方(zh-CN/en-US)

Windows 11を24H2から25H2へISOでインプレースアップグレードした直後、表示言語を中国語(简体中文/zh-CN)にしても一部が英語(en-US)のまま残ることがあります。混在表示を直すための具体的な手順と、更新で直る可能性を整理します。

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目次

現象:どんな「混在」が起きるのか

このトラブルは「全体が英語に戻る」のではなく、中国語のUIの中に英語が部分的に混ざる形で出やすいのが特徴です。例えば次のようなパターンがあります。

  • 設定アプリ(Settings)は中国語なのに、詳細オプションだけ英語になる
  • 右クリックメニューやダイアログの一部が英語のまま
  • Microsoft Storeアプリや一部の標準アプリだけ英語が残る
  • ログオン画面/ロック画面の表示だけ英語が混ざる
  • 古いコントロールパネル系の画面で英語が出る
よく見える場所混在の出方まず疑うポイント
設定(時刻と言語)項目名や説明文が英語のまま表示言語と優先言語の順番、言語機能の未導入
スタート/検索一部の文言が英語UI言語の再適用不足、サインアウト未実施
旧来ダイアログ(Win32)古い画面だけ英語が残るOSのフォールバック(代替言語)がen-USに向いている
ログオン画面/システムアカウントサインイン前だけ英語「管理用の言語設定」がコピーされていない
特定のアプリ(ベンダー製)アプリ内だけ英語アプリ側が中国語未対応、アプリ個別設定

原因:ISOアップグレード後に言語が混ざりやすい理由

24H2→25H2をISOでデータ保持のままアップグレードする場合、内部的には「既存環境を引き継いだままOSのコアを置き換える」処理になります。このとき、以前の環境にあったen-US(英語)の言語リソースやフォールバック設定が残り、zh-CN(中国語・簡体字)との優先順位が中途半端な状態になると、次のようなことが起きます。

  • 中国語の翻訳リソースがある画面は中国語で表示される
  • 中国語リソースが不足している(または未インストールの)部分だけ、代替言語として英語が出る
  • 「Windowsの表示言語」「優先する言語」「地域形式」「システムロケール」が揃っていないと、別々の規則で表示が決まってしまう
  • サインアウト前提の反映が完了しておらず、古いキャッシュやユーザープロファイルの設定が残る

つまり、多くのケースで必要なのは再インストールではなく、言語の優先順位を正しく揃え、不要な言語リソースを一度整理して再構築することです。

まずはここから:作業の優先順位(最短ルート)

「どれから手を付ければいい?」という方向けに、影響が少ない順に並べました。基本は上から順に試し、改善した時点で止めてOKです。

やること所要の目安難易度狙い
表示言語と優先言語の順番を揃える(サインアウト含む)短いフォールバックをzh-CN優先にする
英語(en-US)を削除→再追加して整理言語リソースの登録を再構築する
管理用の言語設定をコピー(ログオン画面/新規ユーザー)短い「サインイン前だけ英語」を解消
PowerShellで言語リストを強制的に固定中〜高設定が戻る/複数台で揃える
DISM + 修復(RestoreHealth / 言語パック追加)長い破損や登録崩れを根本から直す

作業前のチェック:今の言語状態を把握する

闇雲に削除・追加をすると、キーボード入力やストアアプリの表示まで崩れることがあります。まずは「どの設定がどこに効くか」を押さえたうえで、現状を確認してから進めるのが安全です。

設定項目場所効く範囲混在表示との関係
Windowsの表示言語設定 → 時刻と言語 → 言語と地域OS全体の主要UI最重要。ここがzh-CNでも混在することがある
優先する言語(順番)設定 → 時刻と言語 → 言語と地域アプリ/一部UIのフォールバック重要。en-USが上にあると英語が出やすい
地域形式(表示形式)設定 → 時刻と言語 → 言語と地域日付/数値/通貨の表示中。言語とズレると違和感が残る
国または地域設定 → 時刻と言語 → 言語と地域一部ストア/アプリの地域判定中。地域に依存するアプリ表示に影響
システムロケール(非Unicode)コントロールパネル → 地域 → 管理古いアプリの文字化け/言語挙動中〜高。旧来画面の英語残りの一因になることがある
管理用の設定のコピーコントロールパネル → 地域 → 管理ログオン画面/新規ユーザー高。ログオン画面だけ英語のときに効く

補足:コントロールパネルの「地域」は、Windowsキー + R で「intl.cpl」と入力しても開けます。UIが混在していて探しにくいときに便利です。

設定だけで整える:表示言語と優先言語を揃える

最初に試すべき、リスクの低い手順です。アップグレード後は内部で言語リソースの整合に時間がかかることがあり、サインアウトを挟まないと反映しない項目もあります。

  1. 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」を開きます。
  2. 「Windows の表示言語」が中国語(简体中文/zh-CN)になっていることを確認し、必要なら変更します。
  3. 「優先する言語」で中国語(简体中文)を最上位に移動します(↑で上へ)。
  4. 「地域形式(表示形式)」も、運用に合わせて中国語(中国)系の形式に揃えます(例:日付が英語表記で残るのを防ぐ)。
  5. 表示言語の変更に伴い「サインアウトが必要」と表示されたら、必ずサインアウト→サインインします。
  6. 可能ならこのタイミングで再起動も挟みます。

コツ:「優先する言語」は、単にキーボード入力の順番ではなく、翻訳が見つからない場合の代替(フォールバック)にも関係します。zh-CNを最上位に置くことで、英語が“出しゃばる”状況を減らせます。

中国語側の「言語オプション」を揃える(不足していると英語に戻りやすい)

「中国語を選んだのに英語が出る」ケースの中には、実は中国語側の言語機能が完全に入っていないものがあります。次を確認してください。

  • 「中国語(简体中文)」→「言語のオプション」から、必要な機能(基本、音声、手書き、OCR など)が導入済みか
  • 導入が途中で止まっていないか(「ダウンロード中」のまま固まる場合は、Windows Updateの一時停止を解除してから再試行)
  • Microsoft StoreやWindows Updateがポリシーで制限されていないか(社内端末で起きやすい)

英語(en-US)を一度整理して入れ直す

UI設定だけでは改善しない場合、混在の“温床”になっている英語の言語リソースを一度クリーンにするのが有効です。これは「英語を永遠に消す」という意味ではなく、削除→再追加で内部の言語リソースを整理するイメージです。

ただし、英語を削除すると一時的に一部アプリの表示やキーボードが変わることがあります。業務端末なら、作業前に復元ポイント作成やバックアップを推奨します。

  1. 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」を開きます。
  2. 「優先する言語」からEnglish(United States)を選び、…(三点メニュー)→「削除」を実行します。
  3. 再起動します(ここが重要です)。
  4. 同じ画面で「言語の追加」からEnglish(United States)を追加し直します。
  5. 追加後、必要に応じて英語側の「言語のオプション」も導入状態を確認します。
  6. もう一度再起動し、混在が改善したか確認します。

ポイント:混在している状態だと、英語が“バックアップ言語”として残り続け、特定のUIだけ英語が優先されることがあります。削除→再追加により、言語パックや関連機能の登録が整理され、表示が揃うケースが多いです。

英語を削除できない/削除ボタンが出ないとき

環境によっては英語が「システムに必須」「組織ポリシーで固定」「現在の表示言語になっている」などの理由で削除できないことがあります。その場合は次を先に実施します。

  • 先にzh-CNを表示言語に設定し、サインアウトしたうえで再度削除を試す
  • 英語を削除せず、優先順位だけを最下位に落として様子を見る
  • 会社管理端末なら、言語/地域がMDMやグループポリシーで強制されていないか確認する

ログオン画面だけ英語が混ざる場合:管理用の言語設定をコピーする

サインイン後のデスクトップは中国語でも、ログオン画面や新規ユーザー作成直後だけ英語が混ざる場合、ユーザー設定が「システムアカウント(ようこそ画面)」にコピーされていないことが原因になりがちです。次の手順を試します。

  1. 「コントロールパネル」→「時計と地域」→「地域」を開きます(Win + R → intl.cpl でも可)。
  2. 「管理」タブを開き、「ようこそ画面と新しいユーザーアカウント」欄の「設定のコピー…」をクリックします。
  3. 「ようこそ画面とシステムアカウント」「新しいユーザーアカウント」にチェックを入れます(必要に応じて両方)。
  4. OKで閉じ、再起動して反映を確認します。

併せて「管理」タブ内の「システム ロケールの変更」が意図(zh-CN)に合っているかも確認してください。古いアプリや一部の表示に影響します(変更後は再起動が必要になります)。

コマンドで強制的に整える:PowerShellで優先順位を固定する

UI操作で揃えたつもりでも、内部の言語リストが想定どおりになっていないことがあります。特に検証用途・複数台展開・何度やっても戻る場合は、PowerShellで現在の言語リストを確認し、順番を明示して再設定すると安定します。

以下は管理者としてPowerShellを開いて実行する想定です(環境に合わせて調整してください)。

現在のユーザー言語リストを確認

Get-WinUserLanguageList

zh-CNを最優先にし、必要ならen-USを後ろに追加する例

$list = New-WinUserLanguageList "zh-CN"
$list.Add("en-US")
Set-WinUserLanguageList $list -Force

実行後は、サインアウト→サインイン、または再起動で反映を確認します。

UI言語の上書きを明示する(効く環境のみ)

環境によっては、表示言語の“上書き”が残っていることがあります。次のコマンドでzh-CNを明示できる場合があります。

Set-WinUILanguageOverride -Language zh-CN

古いアプリ向けのシステムロケールも揃えたい場合(再起動が必要)

旧来アプリの言語挙動や文字化けが絡む場合は、システムロケールもzh-CNに揃えると改善することがあります。業務アプリとの相性もあるため、変更前に影響確認してください。

Set-WinSystemLocale -SystemLocale zh-CN

併せて地域形式を揃えたい場合は、次のような設定が使えます。

Set-Culture zh-CN
コマンド用途影響注意
Get-WinUserLanguageList現在の言語リスト確認確認のみなし
Set-WinUserLanguageList言語の順序/候補を再設定アプリ表示・フォールバックに影響反映にサインアウトが必要
Set-WinUILanguageOverrideUI言語の上書き指定表示言語が戻る/混在する場合の対策環境によって効かないことがある
Set-WinSystemLocale非Unicode向けロケール設定旧来アプリに影響再起動が必要/業務アプリ要注意
Set-Culture地域形式を設定日付/数値/通貨表示ユーザー単位の設定が中心

強めの修復:DISMで言語関連を再適用する

ここまでで改善しない場合、言語リソース自体の登録が崩れている可能性があります。DISMを使う方法は効果が高い反面、パッケージの種類や入手元が環境で異なるため、手順を誤ると期待どおりになりません。次の考え方で進めると安全です。

  • まずはシステムの健康状態を修復する(言語以前の破損を潰す)
  • 次に現在の国際設定を確認し、ズレを把握する
  • 最後に、必要なら言語パッケージを追加し、国際設定をzh-CNへ統一する

1) 破損修復(推奨)

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow

2) 現在の国際設定を確認

DISM /Online /Get-Intl

3) 言語パッケージを追加して国際設定を統一(オフライン素材がある場合)

言語パック(LP)やFeatures on Demand(FOD)を別途入手できる環境(企業の配布媒体など)では、ISOをマウントして追加できます。一般的なWindows 11のインストールISOには言語パックが含まれないこともあるため、手元の媒体にlp.cabが存在するかを確認してください。

ISOを右クリックして「マウント」し、例としてマウント先がD:のとき:

DISM /Online /Add-Package /PackagePath:"D:\x64\langpack\zh-cn\lp.cab"
DISM /Online /Set-AllIntl:zh-CN

実行後は必ず再起動し、表示言語と混在状況を確認します。

DISMで「何が入っているか」を確認してから追加したい場合

媒体に複数パッケージがある場合、先に一覧を見ておくと安全です。

DISM /Online /Get-Packages

更新プログラム(Windows Update)で自然に直るのか

「待てば直るのでは?」という質問は多いですが、結論から言うと更新だけで完全に揃うとは限りません

  • 月例の累積更新(LCU)は不具合修正を含みますが、言語の優先順位やユーザープロファイルの言語設定までは自動で最適化されないことが多い
  • 一方で、アップグレード直後は言語機能の追加ダウンロードが裏で進むことがあるため、更新の適用後に改善するケースもある

実務的には、Windows Updateを最新にしたうえで、それでも混在が残るなら本記事の「順番の修正」「削除→再追加」「サインアウト/再起動」を先に実施するのが近道です。

それでも直らないときの切り分け(見落としがちなポイント)

特定のアプリだけ英語が残る

  • そのアプリが中国語未対応の可能性があります(アプリ内設定、言語パック、最新版への更新を確認)。
  • Microsoft Storeアプリなら、ストアのキャッシュリセット(wsreset)やアプリの修復/リセットが効くことがあります。
wsreset

旧来の画面(コントロールパネル系)だけ英語が残る

  • 非Unicodeプログラム用のシステムロケールが英語寄りになっていないか確認します。
  • 表示言語は中国語でも、システムロケールや地域形式が英語のままだと、古い画面で英語が混ざることがあります。

複数ユーザーで挙動が違う

  • ユーザープロファイル側に古い上書き設定が残っている可能性があります。新規ユーザーを作成して混在が再現するか確認すると切り分けが早いです。
  • ドメイン参加端末やMDM管理端末では、言語/地域がポリシーで上書きされていることがあります。

再発防止:次回のISOアップグレードで混在を起こしにくくするコツ

  • アップグレード前に「言語と地域」で不要な言語を減らし、zh-CNを最上位にしておく
  • アップグレード後はサインアウトと再起動をセットで行い、言語リソースの反映を完了させる
  • 中国語側の言語機能(音声・OCRなど)を必要に応じて追加し、英語へのフォールバックを減らす
  • ログオン画面まで揃えたい場合は、早い段階で「管理用の言語設定のコピー」を実施する

よくある質問

英語(en-US)を残したまま、中国語だけ表示にできますか?

可能です。英語を残す場合は、優先する言語の順番で中国語(zh-CN)を最上位に置き、英語を下位にします。混在が強い場合のみ、いったん削除して入れ直すのが有効です。

表示言語を中国語にしたのに、サインアウトしないと反映されないのはなぜ?

表示言語はユーザープロファイルに紐づく要素が多く、サインイン中のプロセスに翻訳リソースが読み込まれています。そのため、言語設定の変更後はサインアウト(または再起動)が必要になります。

DISMの言語パック追加は必須ですか?

必須ではありません。多くの環境ではUIでの整理(順番の修正、削除→再追加)で改善します。DISMは「何度やっても戻る」「言語機能が壊れている疑いがある」「企業でオフライン媒体を管理している」といったケースで検討してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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