Windowsコマンドプロンプトで特定のドライバをアンインストールする方法

Windowsシステムで問題のあるドライバを手動でアンインストールする必要がある場合、コマンドプロンプトを使用する方法を説明します。特定のドライバを迅速かつ効果的にアンインストールするための手順を紹介します。ドライバの不具合はシステムのパフォーマンスや安定性に影響を与えるため、問題のドライバを適切にアンインストールすることが重要です。

目次

コマンドプロンプトを管理者権限で開く方法

コマンドプロンプトを管理者権限で開くことで、システムドライバのアンインストールが可能になります。

スタートメニューを開く

画面左下のスタートメニューをクリックするか、キーボードのWindowsキーを押してスタートメニューを開きます。

検索ボックスに「cmd」と入力する

検索ボックスに「cmd」と入力し、表示される「コマンドプロンプト」を右クリックします。

「管理者として実行」を選択する

右クリックメニューから「管理者として実行」を選択します。ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示された場合は「はい」をクリックして進みます。

インストール済みのドライバをリスト表示する方法

特定のドライバをアンインストールする前に、システムにインストールされているドライバをリスト表示して確認する必要があります。

ドライバリストを表示するコマンド

管理者権限で開いたコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力します:

pnputil /enum-drivers

このコマンドはシステムにインストールされているすべてのドライバを一覧表示します。

ドライバ情報の確認

コマンドの実行後、インストール済みのドライバの情報が表示されます。ドライバ名、発行元、インストール日、インデックス番号などが含まれます。アンインストールしたいドライバの情報をメモしておきます。

特定のドライバをアンインストールするためのコマンド

必要なドライバ情報を確認したら、特定のドライバをアンインストールするためのコマンドを実行します。

アンインストールコマンドの構文

以下のコマンドを使用して、特定のドライバをアンインストールします:

pnputil /delete-driver <ドライバのインデックス番号> /uninstall /force

<ドライバのインデックス番号>には、前の手順でメモしたドライバのインデックス番号を入力します。

例: ドライバのアンインストール

たとえば、インデックス番号が「oem42.inf」のドライバをアンインストールする場合、以下のコマンドを入力します:

pnputil /delete-driver oem42.inf /uninstall /force

このコマンドは、指定されたドライバを強制的にアンインストールします。

ドライバアンインストールの確認方法

ドライバのアンインストールが正常に行われたかどうかを確認することは重要です。

アンインストール確認コマンドの実行

アンインストールが完了したら、再度以下のコマンドを実行して、ドライバリストから該当するドライバが削除されているかを確認します:

pnputil /enum-drivers

リストにアンインストールしたドライバが表示されていなければ、アンインストールは成功です。

デバイスマネージャーでの確認

コマンドプロンプトの確認に加えて、デバイスマネージャーを開き、アンインストールしたドライバに関連するデバイスが正しく削除されていることを確認します。

デバイスマネージャーを開く手順

  1. スタートメニューを開き、「デバイスマネージャー」と入力します。
  2. 表示された「デバイスマネージャー」をクリックします。
  3. デバイスリストを確認し、アンインストールしたドライバに関連するデバイスがなくなっているか、もしくはエラー表示がないか確認します。

再起動後のドライバ状態の確認方法

ドライバのアンインストールが完了したら、システムを再起動して変更が反映されたか確認する必要があります。

システムの再起動

アンインストール手順を完了した後、以下の手順でシステムを再起動します。

  1. スタートメニューを開きます。
  2. 電源アイコンをクリックします。
  3. 「再起動」を選択します。

再起動後のドライバ状態の確認

システム再起動後、再度以下の手順でドライバが正しくアンインストールされているか確認します。

コマンドプロンプトで確認

再度コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行します:

pnputil /enum-drivers

アンインストールしたドライバがリストに表示されていないことを確認します。

デバイスマネージャーで確認

デバイスマネージャーを再度開き、問題のあるデバイスが表示されていないことを確認します。デバイスが表示されない場合、または正しく認識されている場合は、アンインストールが成功したことを示しています。

問題が解決しない場合の対処法

ドライバのアンインストールが完了しても問題が解決しない場合は、追加の対処が必要です。

システムの復元ポイントを利用する

ドライバのアンインストールや他の変更によってシステムが不安定になった場合、システムの復元ポイントを利用して以前の状態に戻すことができます。

システムの復元手順

  1. スタートメニューを開き、「復元」と入力します。
  2. 「復元ポイントの作成」を選択します。
  3. システムのプロパティウィンドウで「システムの保護」タブをクリックします。
  4. 「システムの復元」ボタンをクリックし、画面の指示に従って復元ポイントを選択してシステムを復元します。

ドライバの再インストール

問題のドライバをアンインストールした後、最新バージョンのドライバを再インストールすることで問題が解決することがあります。

ドライバのダウンロードとインストール手順

  1. 製造元の公式サイトから最新のドライバをダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラを実行し、画面の指示に従ってドライバをインストールします。

サポートに問い合わせる

上記の手順で問題が解決しない場合は、製造元のサポートチームに問い合わせることも検討してください。サポートチームは、特定の問題に対する専門的な助言や解決策を提供できます。

まとめ

コマンドプロンプトを使用して特定のドライバをアンインストールする方法を説明しました。この手順を実行することで、システムの安定性を保ちながら問題のあるドライバを効果的に削除できます。ドライバのアンインストール後は、再起動して変更を確認し、必要に応じてシステムの復元やドライバの再インストールを行ってください。問題が解決しない場合は、サポートに問い合わせることをお勧めします。

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