この記事では、Linux環境でディスクのセキュアイレース(安全なデータ消去)を行う方法を詳細に解説します。具体的なコード例、その解説、さらには応用例を5つ以上取り上げています。
目次
はじめに
ディスクのセキュアイレースは、データが第三者によって復元されるリスクを減らすための重要な手段です。特に、古いデバイスを処分、または他者に譲渡する際には必須の処理と言えるでしょう。
必要なツールと前提条件
この記事では、Linux環境でのディスクセキュアイレースの手法を主に扱います。以下のツールが必要です。
– Linux OS(Ubuntu, CentOSなど)
– hdparmユーティリティ
hdparmのインストール
Ubuntuの場合:
sudo apt update
sudo apt install hdparm # hdparmをインストール
CentOSの場合:
sudo yum install hdparm # hdparmをインストール
基本的なセキュアイレースの手順
ディスクの確認
以下のコマンドでディスクの情報を確認できます。
sudo fdisk -l # 接続されているディスクを一覧表示
セキュアイレースの実行
セキュアイレースを実行する前に、対象となるディスク(ここでは/dev/sdaとします)がマウント解除されていることを確認してください。
sudo umount /dev/sda* # /dev/sdaに関連する全てのマウントポイントを解除
セキュアイレースの実行:
sudo hdparm --security-erase NULL /dev/sda # /dev/sdaにセキュアイレースを適用
応用例
この章では、セキュアイレースの応用例を5つご紹介します。
1. パーティションごとのセキュアイレース
sudo hdparm --security-erase NULL /dev/sda1 # /dev/sda1に対してセキュアイレース
2. 複数のディスクに対する一括処理
for disk in /dev/sda /dev/sdb; do
sudo hdparm --security-erase NULL $disk # 複数のディスクに対してセキュアイレース
done
3. パスワードを設定してセキュアイレース
sudo hdparm --security-set-pass 'YourPassword' /dev/sda # パスワードを設定
sudo hdparm --security-erase 'YourPassword' /dev/sda # パスワードを使用してセキュアイレース
4. ディスクの状態を確認してからセキュアイレース
sudo hdparm -I /dev/sda # ディスクの状態を確認
# 状態を確認した上でセキュアイレース
sudo hdparm --security-erase NULL /dev/sda
5. 外付けUSBディスクのセキュアイレース
sudo hdparm --security-erase NULL /dev/sdc # 外付けUSBディスク(/dev/sdc)に対してセキュアイレース
まとめ
Linux環境でディスクのセキュアイレースを行う手法には多くの応用例があります。基本的な手法から応用例まで、この記事で紹介した内容を参考に、セキュアなデータ消去を行いましょう。
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