最近、Mac版のWordにも待望のCopilotが導入されはじめましたが、人によってはこの機能を「使わない」「邪魔に感じる」という声も少なくありません。私も初めて触れたとき、「もう少し自分のペースで作業したい」と思い、オフにする手段を探し回った経験があります。この記事では、Mac版WordのCopilotを無効化する具体的な方法や注意点を共有していきます。ぜひ最後までご覧いただき、最適な方法を見つけてみてください。
Mac版WordのCopilotとは
Mac版のMicrosoft Wordには、ドキュメント作成を支援するための「Copilot」機能が順次実装されはじめています。これは、人工知能(AI)が文章の作成や要約、構造化などをサポートしてくれる仕組みで、特定のライセンスを持つユーザーや企業向けに段階的に提供されているケースが多いです。
Copilotがもたらすメリット
例えば、大量の資料作成やレポートにおいては、AIの提案を活用することで目次の生成や要点のまとめを素早く行えるようになることがあります。特に、短時間で文書を仕上げなければならない業務では「Copilotが便利だ」と感じる方もいるようです。
Copilotを使わない理由
「AIに頼らずに自分の言葉でまとめたい」「クラウド上に情報を送信するのに抵抗がある」「提示されるサジェストが逆に集中を削いでしまう」など、Copilotを使いたくない人も存在します。特に、セキュリティや個人情報保護の観点から慎重になる企業もあり、自分で完全にオフにしたいと考えるのは自然なことかもしれません。

私の友人は論文執筆のときに「このアイデアは自分の力で固めたいから」といって、あえてCopilotをオフにしていました。便利な機能ではあるものの、使わないと決める判断も大切ですよね。
Mac版WordのCopilotを無効化する基本手順
ここでは代表的な4つの無効化アプローチを解説します。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、状況にあわせて選択してみてください。
IT管理者にライセンスを外してもらう
企業や組織内でMicrosoft 365を導入している環境では、Copilotライセンスが割り当てられている場合があります。個人の操作でどうにかするのが難しい場合、管理者に依頼してライセンスを外してもらう方法が最も確実です。
管理ポータルでの作業イメージ
管理者はMicrosoft 365管理センター(あるいはAzure Active Directoryポータル)にアクセスし、ユーザーごとに付与されている「Copilot」のサブスクリプションをオフにする必要があります。手順自体は難しくないようですが、管理者権限が必要となるため、一般ユーザーが自力で操作するのは困難です。
接続されたエクスペリエンスを無効化
管理者権限を持たない個人ユーザーができる、比較的簡単な方法として挙げられるのが「接続されたエクスペリエンス」を無効化するやり方です。Wordアプリの環境設定から「Privacy(プライバシー)」に入り、関連するクラウド機能をオフにすることで、Copilotが表示されなくなる場合があります。
同時に無効化される機能
翻訳機能や音声入力(ディクテーション)、高度な文書校正などもクラウドサービスと連携しているため、この設定をオフにするとこれらの便利な機能も同時に無効になってしまいます。作業効率が大きく落ちることもあるので、慎重に判断してください。



私の知人は海外の文献を頻繁に翻訳して読み込むため、翻訳機能が使えないのが困ると悩んでいました。仕事で翻訳を多用する方は「Copilotが多少邪魔でも許容する」という選択をしていることもあるようです。
Normal.dotmテンプレートのリセット
Wordでは、標準テンプレートとして「Normal.dotm」が利用されています。ここに古い情報や設定が残っていると、Copilotのオン/オフ設定がうまく反映されないケースが報告されています。そんなときはテンプレートをリセットして、初期状態に戻す方法が検討できます。
リセット手順
MacのFinderで以下のようなフォルダを探します。
~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Templates
この中にある「Normal.dotm」を削除またはリネームして、Wordを再起動します。すると、Wordが新しい「Normal.dotm」を自動的に生成し、初回起動時にCopilotの設定を聞かれる場合があります。そこで無効化を選択すれば、Copilotがオフになった状態でWordを利用できるケースがあります。
Word単体の再インストール
少々大がかりですが、Word自体をアンインストールし、Office.comやMicrosoft 365ポータルから最新バージョンを入れ直すことで、導入ウィザードを再度表示させる手もあります。その際、Copilotに関連する設定が出る場合には「オフ」を選択してインストールを進めることが可能です。
ただし、最近のバージョンではインストール直後から自動でCopilotがオンになっているケースもあるため、必ずしもこの手順で解決できるわけではありません。また、アンインストール時にOffice関連のファイルがすべて削除されるわけではないので、念のため「AppCleaner」のようなサードパーティツールを使うと、よりクリーンな再インストールを行えるかもしれません。



私の職場でも一度、WordをリインストールしてCopilotを消したという同僚がいました。ただし、インストール直後は何も表示されず、結局はプライバシー設定を見直してようやくオフにできたそうです。環境によって手順が微妙に異なるので根気強く対応するしかないですね。
下記の表に、以上で解説した方法を比較し、メリット・デメリットをまとめてみました。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
1. IT管理者にライセンスを外してもらう | 確実にCopilotを無効化できる | 管理者の対応待ちが必要、個人で実行不可 |
2. 接続されたエクスペリエンスを無効化 | 自力で手軽に設定可能 | 翻訳など他の機能も使えなくなる |
3. Normal.dotmをリセット | 初期設定をやり直すことでオン/オフの確認が行える | カスタマイズ設定もリセットされる |
4. Word単体を再インストール | Office全体をクリーンな状態にできる | 環境によっては完全にオフにできないこともある |
事例と注意点
実際にCopilotをオフにする際に想定外の問題が起きることがあります。ここでは、いくつかの事例や注意すべきポイントを紹介します。
復旧に関するトラブル事例
一度Copilotを無効化したあと、「やっぱり使いたい」と思って再度オンにしようとしたら、設定画面にうまくアクセスできないというケースがあるようです。特に、Normal.dotmをリセットしたり、プライバシー設定を変更したりすると、Wordの挙動が乱れる可能性も否定できません。



友人は「接続されたエクスペリエンス」をオフにした後、翻訳機能を再度オンにしようとしたところ、Wordの設定画面でボタンがグレーアウトしていたそうです。最終的にはOfficeのアップデートを待って解決したようですが、数日間は不便を強いられていました。
組織のポリシーによる制限
企業や教育機関などでは、システム管理部署が一括でMicrosoft 365のポリシーを設定している場合があります。このような場合は、個人の端末から設定を変更しても勝手に上書きされる、あるいはCopilotを強制的に使用させられる状況に陥ることがあります。逆に、Copilotを一律オフにしている企業もあるため、各組織のルールを確認することが必要です。
今後の展望
完全にオフにする手段が現時点で確立されていないと感じる方もいるかもしれませんが、Microsoftは今後のアップデートで「ユーザーが簡単にオン/オフを切り替えられるUI」を順次提供すると発表しています。2023年後半から2024年前半にかけて、Windows版に先行して実装される見込みが報じられていましたが、Mac版にも波及していくでしょう。
Microsoftのアップデート情報
Wordのバージョンが16.93以降になると、環境設定内に「Copilotを有効にする」のチェックボックスが追加されているという報告例もあります。まだすべてのユーザーに行き渡ってはいないようですが、Officeの自動更新をオンにしていると、ある日突然設定画面が変わっている可能性があります。
フィードバックを送る重要性
現状、個人ユーザーが「Copilotを使いたくない」という要望に対して、直接的なスイッチを提供していないと感じる方が多いです。そのため、Wordのヘルプメニューの「フィードバックを送信」や、Microsoftの公式フォーラムで意見を上げることが、より良い機能改善につながります。



私自身、「翻訳機能は欲しいけどCopilotはいらない」というフィードバックを送ったことがあります。すると数週間後にMicrosoftから回答のメールが届き、「検討中です」とのお返事をもらえました。こうした小さな声が大きな改善につながることもあるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
Mac版WordのCopilotは、作業効率を上げてくれる便利な機能である一方で、「まだ使いたくない」「煩わしいから消したい」と思う方にとっては悩ましい存在でもあります。現時点では大きく以下の対策が挙げられます。
– IT管理者にライセンスを外してもらう(企業ユーザー向け)
– 接続されたエクスペリエンスをオフにする(個人でも可能だが、翻訳などが同時に使えなくなる)
– Normal.dotmをリセットして初期設定を再構築する
– Word単体を再インストールし、設定ウィザードでオフにする
しかし、これらはいずれも完璧な解決策ではなく、環境によってはうまくいかないこともあります。将来的には、Microsoftがよりシンプルなオン/オフ機能を提供すると見込まれていますので、Officeアップデートをチェックしつつ、もし不具合があればフィードバックを積極的に送ってみましょう。最適な方法を選んで、快適なWordライフを続けていただければ幸いです。
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