この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを使用して特定のファイルやフォルダのバックアップを作成する方法について詳しく解説します。バックアップは、データ喪失のリスクを減少させるための重要な手段です。具体的なコード例とその解説、応用例を含めて説明します。
目次
基本的なバックアップ手法
Windowsのコマンドプロンプトを使用してバックアップを作成するための基本的な方法は、`copy`コマンドを利用することです。
copy C:\元のパス\ファイル名.txt D:\バックアップ\
上記のコードは、Cドライブの`元のパス`というフォルダ内の`ファイル名.txt`を、Dドライブの`バックアップ`フォルダにコピーするものです。
フォルダ全体のバックアップ
`xcopy`コマンドを使用することで、フォルダ全体をバックアップすることができます。
xcopy C:\元のパス\*.* D:\バックアップ\新しいフォルダ名\ /E
`/E`オプションは、空のサブフォルダも含めてコピーするためのものです。
応用例
1. バックアップの日付フォルダ作成
日付をつけてバックアップすることで、いつのバックアップかが一目でわかります。
set TODAY=%DATE:~0,4%-%DATE:~5,2%-%DATE:~8,2%
mkdir D:\バックアップ\%TODAY%
xcopy C:\元のパス\*.* D:\バックアップ\%TODAY%\ /E
2. 特定の拡張子だけをバックアップ
例えば、`.docx`拡張子のファイルのみをバックアップする場合:
xcopy C:\元のパス\*.docx D:\バックアップ\ドキュメント\ /E
3. 更新されたファイルのみのバックアップ
`/D`オプションを使用して、更新されたファイルのみをバックアップします。
xcopy C:\元のパス\*.* D:\バックアップ\新しいフォルダ名\ /E /D
4. ログを作成しながらバックアップ
`/L`オプションを使うと、実際にはコピーせずに、どのファイルがコピーされるかのログを作成します。
xcopy C:\元のパス\*.* D:\バックアップ\新しいフォルダ名\ /E /L > backuplog.txt
このコードは、`backuplog.txt`にバックアップされるファイルのリストを保存します。
まとめ
コマンドプロンプトを使用してのバックアップは、簡単かつ効率的にデータのセーフティを確保できる方法です。特に自動化やスケジュールに組み込むことで、日常的なデータ保護を手間なく実現できます。上記の応用例を利用して、より高度なバックアップ戦略を構築してみてください。
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