Windowsコマンドプロンプトでの手動更新方法を徹底解説

Windowsの更新は、システムのセキュリティやパフォーマンスを維持するために欠かせません。しかし、時には自動更新がうまくいかない場合や、特定の更新を優先的に行いたい場合があります。この記事では、コマンドプロンプトを使用してWindowsの更新を手動で実行する方法をステップバイステップで説明します。手動更新の利点とともに、必要な手順や注意点を詳しく見ていきましょう。

目次

Windows更新の必要性

Windowsを定期的に更新することは、システムのセキュリティやパフォーマンスを維持するために非常に重要です。更新プログラムには、セキュリティパッチ、バグ修正、新機能の追加が含まれており、これらがシステムの安定性と安全性を確保します。特に、手動更新が必要な状況として、自動更新が失敗した場合や、特定の重要な更新を即座に適用したい場合が挙げられます。手動更新は、これらの状況で迅速かつ確実に更新を適用する手段となります。

コマンドプロンプトの起動方法

コマンドプロンプトを管理者権限で起動することは、Windowsの手動更新を行うために必要です。以下の手順で行います。

手順1: スタートメニューを開く

画面左下のスタートボタンをクリックし、スタートメニューを開きます。

手順2: コマンドプロンプトを検索

検索バーに「cmd」または「コマンドプロンプト」と入力します。

手順3: 管理者として実行

検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックして進みます。

手順4: 管理者権限の確認

開いたコマンドプロンプトウィンドウのタイトルバーに「管理者: コマンドプロンプト」と表示されていることを確認します。これで、管理者権限でコマンドプロンプトが起動できました。

Windows Updateサービスの確認

Windowsの手動更新を行う前に、Windows Updateサービスが正常に動作していることを確認する必要があります。以下の手順でサービスの状態を確認し、必要に応じて開始します。

手順1: サービス管理ツールを開く

コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力し、サービス管理ツールを起動します。

services.msc

手順2: Windows Updateサービスを探す

サービス管理ツールのリストから「Windows Update」を探します。

手順3: サービスの状態を確認

「Windows Update」サービスの状態が「実行中」であることを確認します。もし停止している場合は、以下の手順で開始します。

手順4: サービスを開始する

停止している場合、「Windows Update」サービスを右クリックし、「開始」を選択します。または、コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力してサービスを開始することもできます。

net start wuauserv

これで、Windows Updateサービスが正常に動作していることを確認できました。次に進むための基盤が整いました。

更新プログラムの検索

Windowsの更新プログラムを手動で検索するためには、コマンドプロンプトを使用します。以下の手順で進めていきます。

手順1: Windows Update エージェントを使用

Windows Update エージェントを使用して更新プログラムを確認するために、以下のコマンドをコマンドプロンプトに入力します。

wuauclt /detectnow

このコマンドは、Windows Updateサービスに新しい更新プログラムを即座に検索するよう指示します。

手順2: 更新プログラムのリストを表示

続いて、利用可能な更新プログラムのリストを表示するには、以下のコマンドを使用します。

powershell Get-WindowsUpdateLog

このコマンドを入力すると、更新プログラムの詳細なログが生成され、現在の状態や利用可能な更新が表示されます。

手順3: 更新プログラムの確認

表示されたリストから、インストール可能な更新プログラムを確認します。必要に応じて、特定の更新プログラムの詳細を調べることもできます。

これで、手動でWindowsの更新プログラムを検索する準備が整いました。次に、実際に更新プログラムをインストールする手順に進みます。

更新プログラムのインストール

検索された更新プログラムを手動でインストールする手順を詳しく解説します。

手順1: 更新プログラムのダウンロード

検索された更新プログラムをダウンロードするために、以下のコマンドをコマンドプロンプトに入力します。

wuauclt /updatenow

このコマンドは、Windows Updateサービスに検出された更新プログラムを即座にダウンロードし始めるよう指示します。

手順2: 更新プログラムのインストール

ダウンロードが完了したら、更新プログラムのインストールが自動的に開始されます。インストールが開始されると、進行状況が表示されることがあります。完了するまで待ちます。

手順3: インストール完了の確認

インストールが完了したら、システムを再起動する必要がある場合があります。再起動が必要な場合、以下のメッセージが表示されることがあります。

Updates were installed successfully. Restart your computer to complete the installation.

このメッセージが表示された場合は、コンピューターを再起動して更新を完了します。

手順4: インストール結果の確認

インストールが完了したかを確認するには、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

systeminfo | findstr /C:"KB"

このコマンドは、インストールされた更新プログラムの一覧を表示します。リストに新しくインストールした更新プログラムが含まれていることを確認します。

トラブルシューティング

手動更新中に発生する可能性のある問題とその対策を説明します。

問題1: 更新プログラムのダウンロードが失敗する

更新プログラムのダウンロードが失敗する場合、ネットワーク接続を確認し、必要に応じて再試行します。また、以下のコマンドを実行してWindows Updateのキャッシュをクリアすることが有効です。

net stop wuauserv
net stop bits

その後、以下のコマンドでキャッシュを削除します。

del %systemroot%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\*.log

キャッシュをクリアしたら、再度Windows Updateサービスを開始します。

net start wuauserv
net start bits

問題2: インストール中にエラーが発生する

更新プログラムのインストール中にエラーが発生した場合、エラーメッセージの内容に応じて対策を講じます。よくあるエラーとその解決方法を以下に示します。

エラーコード0x80070002または0x80070003

このエラーは、更新ファイルが見つからないか、破損していることが原因です。以下のコマンドを実行してシステムファイルを修復します。

sfc /scannow

修復が完了したら、更新を再試行します。

エラーコード0x800f081f

このエラーは、.NET Frameworkの問題が原因です。以下のコマンドを使用して、.NET Frameworkを再インストールします。

DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3 /All /LimitAccess /Source:<ソースパス>

問題3: 更新プログラムが適用されない

更新プログラムが適用されない場合、以下の手順でWindows Updateコンポーネントをリセットします。

net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver

これで、Windows Updateコンポーネントがリセットされ、再度更新を試みることができます。

応用例:特定の更新プログラムのインストール

特定の更新プログラムを手動でインストールする方法を紹介します。特定の更新プログラムをターゲットにする場合、Microsoft Updateカタログから直接ダウンロードし、手動でインストールすることが可能です。

手順1: Microsoft Updateカタログにアクセス

Webブラウザを開き、Microsoft Updateカタログにアクセスします。

手順2: 更新プログラムの検索

検索バーに更新プログラムのKB番号(例: KB5005565)を入力して検索します。

手順3: 更新プログラムのダウンロード

検索結果から適切な更新プログラムを選択し、「ダウンロード」ボタンをクリックします。ダウンロードリンクが表示されるので、リンクをクリックして更新プログラムファイルをダウンロードします。

手順4: 更新プログラムのインストール

ダウンロードが完了したら、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを入力して更新プログラムをインストールします。

wusa <ダウンロードしたファイルのパス> /quiet /norestart

例:

wusa C:\Users\Username\Downloads\windows10.0-kb5005565-x64.msu /quiet /norestart

このコマンドにより、更新プログラムが静かに(インタラクションなしで)インストールされ、再起動が必要な場合にはユーザーに通知されません。

手順5: インストールの確認

インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してインストール状況を確認します。

systeminfo | findstr /C:"KB5005565"

これで、特定の更新プログラムが正常にインストールされたことを確認できます。

更新後の確認

Windowsの手動更新が正常に完了したかを確認するための手順を説明します。

手順1: 更新の確認

更新プログラムが正しくインストールされたかを確認するには、以下のコマンドをコマンドプロンプトに入力します。

systeminfo | findstr /C:"KB"

このコマンドは、インストールされた更新プログラムのリストを表示します。リストに最新の更新プログラムが含まれていることを確認します。

手順2: Windows Updateの履歴を確認

Windows Updateの履歴を確認するために、以下の手順を実行します。

  1. スタートメニューを開き、「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 「Windows Update」を選択し、「更新の履歴を表示」をクリックします。

ここで、最近インストールされた更新プログラムの一覧を確認し、手動でインストールした更新が含まれていることを確認します。

手順3: システムの再起動

更新プログラムのインストール後、再起動が必要な場合があります。以下のコマンドを使用してシステムを再起動します。

shutdown /r /t 0

このコマンドは、すぐにシステムを再起動します。再起動後、更新が適用され、システムが正常に動作することを確認します。

手順4: 更新後のシステムチェック

システムが再起動したら、以下の手順で更新後の状態を確認します。

  1. システムのパフォーマンスを確認します。
  2. 更新プログラムによる不具合がないか確認します。

これで、Windowsの手動更新が正常に完了し、システムが最新の状態であることを確認できます。

まとめ

手動でのWindows更新手順の要点を振り返りましょう。コマンドプロンプトを使用してWindows Updateを管理者権限で実行することで、特定の更新プログラムを迅速に適用し、システムのセキュリティとパフォーマンスを維持することができます。以下は、手動更新の主なステップです:

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動。
  2. Windows Updateサービスの状態を確認し、必要に応じて開始。
  3. 更新プログラムを検索し、手動でインストール。
  4. 更新後のシステムを確認し、必要に応じて再起動。

定期的なシステム更新は、セキュリティリスクの軽減とシステムの安定性向上に寄与します。手動更新の方法を知っておくことで、柔軟に対応できるようになります。

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