Windowsコマンドプロンプトでのインターネット接続・プロキシ設定方法

この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを使用して、インターネット接続の設定やプロキシの設定を変更する方法について詳しく説明します。初心者から中級者までが対象となる内容になっていますので、手順に従いながら実際に試してみてください。

目次

コマンドプロンプトとは?

コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。

コマンドプロンプトでのインターネット接続設定

接続の有効化・無効化

コマンドプロンプトを使用して、特定のネットワークインターフェースを有効化・無効化する方法を紹介します。

netsh interface set interface "インターフェース名" admin=disable
netsh interface set interface "インターフェース名" admin=enable

このコードは、”インターフェース名”の部分にネットワーク接続の名前(例: “Wi-Fi”や”イーサネット”)を指定して使用します。

IPアドレスの設定

静的IPアドレスの設定もコマンドプロンプトから行えます。

netsh interface ip set address "インターフェース名" static IPアドレス サブネットマスク ゲートウェイ

例として、Wi-FiのIPアドレスを192.168.1.10、サブネットマスクを255.255.255.0、ゲートウェイを192.168.1.1に設定する場合のコマンドは以下のようになります。

netsh interface ip set address "Wi-Fi" static 192.168.1.10 255.255.255.0 192.168.1.1

プロキシ設定の変更

プロキシの有効化・無効化

コマンドプロンプトでのプロキシの有効・無効化は次のコマンドで行います。

netsh winhttp set proxy proxy-server="http://プロキシアドレス:ポート番号"
netsh winhttp reset proxy

例:特定のサイトだけプロキシを適用しない設定

特定のサイトやドメインに対してプロキシを適用しないようにする場合、以下のコマンドを使用します。

netsh winhttp set proxy proxy-server="http://プロキシアドレス:ポート番号" bypass-list="*.example.com"

このコードで、”example.com”ドメインのサイトへのアクセス時にはプロキシを経由しなくなります。

応用例

1. バッチファイルでの接続切り替え

複数のネットワーク設定を頻繁に切り替える場合、それぞれの設定をバッチファイルとして保存しておくと、ワンクリックで設定を切り替えることが可能です。

バッチファイルの作成手順

1. メモ帳を開き、上述のコマンドを入力します。
2. “.bat”の拡張子で保存します(例:”switch_wifi.bat”)。
3. ダブルクリックで実行することで、設定が変更されます。

2. 接続情報の一覧取得

現在のネットワーク接続情報を一覧で取得する場合のコマンドです。

netsh interface ip show config

このコマンドを実行すると、現在の接続状況やIPアドレス、サブネットマスクなどの詳細情報が表示されます。これにより、正確な設定情報を取得し、問題のトラブルシューティングなどに利用することができます。

まとめ

Windowsのコマンドプロンプトを活用することで、インターネット接続やプロキシの設定を簡単に、そして柔軟に変更することができます。上述のコマンドや応用例を参考に、日常の業務やトラブルシューティングの際に役立ててください。

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