この記事では、Windowsのコマンドプロンプトを使用して、「wmic process」コマンドを活用し、詳細なプロセス情報を取得する方法について解説します。初心者でも分かりやすいように具体的なコード例、その詳細な解説、そして応用例を含めてご紹介します。
コマンドプロンプトとは?
コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ユーザーがコンピュータにテキストベースの「コマンド」を入力して直接操作するためのインターフェースです。このコマンドは、特定の操作を行うための指示や命令をコンピュータに伝えるもので、ファイルの操作、システム設定の変更、ネットワークの管理など、様々なタスクを実行することが可能です。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の前身として、初期のコンピュータシステムで主に使用されていましたが、今日でも多くの専門家や上級ユーザーが高度なタスクを効率的に実行するためにコマンドプロンプトを使用しています。
「wmic process」とは?
「wmic」はWindows Management Instrumentation Command-line(WMIコマンドライン)の略で、Windowsでシステムやアプリケーションの情報を取得したり管理したりするためのツールです。「wmic process」は、このツールの中でも特にプロセスに関する情報を取得するためのコマンドとなります。
基本的な使用方法
まずは、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力してみましょう。
wmic process list brief
これにより、実行中の全てのプロセスの基本情報が表示されます。結果は多数のプロセスとその情報がリストとして表示されるため、一部の重要なプロセスだけを見たい場合は、フィルタを追加して絞り込むことができます。
特定のプロセスの詳細情報を取得する
例えば、”notepad.exe” の詳細なプロセス情報を取得するには、以下のコマンドを使用します。
wmic process where name="notepad.exe" list full
このコマンドにより、”notepad.exe” に関連するプロセスの全ての情報が表示されます。
応用例
特定の条件を満たすプロセスのみを表示
例えば、メモリ使用量が100MB以上のプロセスだけを表示したい場合は、以下のコマンドを使用します。
wmic process where "WorkingSetSize >= 100000000" list brief
特定のプロセスを終了させる
特定のプロセスを終了させる場合、まずそのプロセスID(ProcessID)を取得し、次にそのIDを使用してプロセスを終了します。以下は”notepad.exe”を終了させる例です。
wmic process where name="notepad.exe" get ProcessId
上記コマンドで取得したProcessIdを使って、以下のコマンドでプロセスを終了します。
wmic process where ProcessId="取得したID" delete
まとめ
「wmic process」コマンドは、Windowsのコマンドプロンプトでプロセス情報を取得する際の非常に強力なツールです。基本的な使用方法から応用例まで、このコマンドを活用すればシステムの管理やトラブルシューティングがより効率的になります。
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