PC版Arkをプレイしていると、Xboxアプリを通じた更新がうまく反映されず、サーバーに接続できなくなるケースが時々生じます。この問題はSteam版では即時にアップデートが提供される一方で、Microsoft StoreやXboxアプリ上では反映が遅れたり、更新が失敗したりといったトラブルが発生しやすいのが特徴です。そこで本記事では、アップデートが止まってしまう原因を探りながら、具体的な対処法をわかりやすく解説していきます。
ArkがXboxアプリで更新できない原因と背景
Ark: Survival Evolvedはマルチプラットフォームでリリースされている人気サバイバルゲームです。PC版ではSteamやEpic Games Store、そしてMicrosoftが提供するXboxアプリ(Game Pass含む)などで遊ぶことができます。しかし、Xboxアプリを介してインストールしているユーザーにとっては、最新バージョンの配信が遅れたり、そもそもアップデートが提供されないという問題が報告されています。
プラットフォームの異なるリリーススケジュール
ゲーム開発者はさまざまなプラットフォームに対応させる必要があるため、バージョン管理やリリースのスケジュールが複雑になりがちです。とくにArkのように大量のコンテンツと頻繁な更新があるゲームでは、Steam版が先行してアップデートされ、他のプラットフォームは後回しになるケースが少なくありません。Xboxアプリ版が前後して遅れたり、もしくはストア側で承認が遅れたりすることで、アップデートが配信されないといった状況が発生する可能性があります。
Microsoft StoreとXboxアプリの同期不具合
Microsoft StoreとXboxアプリは基本的に同じプラットフォームのサービスを共有していますが、内部では別々のシステムが動作しており、同期がうまくいかない場合があります。たとえば、Microsoft Storeの更新情報は取得できるのにXboxアプリ側で検出されない、あるいはその逆など、双方で情報がずれてしまいアップデートが表示されないことがあります。
PCの設定や環境による影響
Windows Updateの設定やネットワーク環境、ウイルス対策ソフトやファイアウォールの設定など、PC上の環境が原因でアップデートに失敗する場合もあります。更新プログラムの大きさによってはダウンロードが途中で中断されることもあり、再開がうまくいかないケースもあるでしょう。
考えられる解決策と詳しい手順
以下では、実際にArkをXboxアプリから更新できないときに試してみるべき対処法を順を追って解説します。複数の方法を組み合わせて実施することで、問題が解決する可能性が高まります。
1. Xboxアプリ内でアップデートを手動チェック
Xboxアプリ自体に更新が来ている場合、あるいはArkの情報を手動で検証することで、アップデートが再度検出されることがあります。
1) Xboxアプリを開き、左のサイドバーからライブラリを表示
2) Arkを選択し、ゲームの詳細画面を開く
3) 「更新」ボタンや「管理」のセクションを探し、そこで手動の更新を試す
4) ゲームの「検証」や「修復」といったオプションがあれば、すべて実行してみる
とくに「修復」オプションは、ダウンロードキャッシュが破損している場合に効果を発揮することがあります。Xboxアプリのメニューや設定画面からArkの「高度なオプション」を開き、「修復」や「リセット」を行うと、問題解決につながるケースもあります。
2. Microsoft Storeから更新確認をする
Xboxアプリだけではなく、Microsoft Store自体でもアップデートを確認しましょう。Xboxアプリ版ArkはMicrosoft Store上のデータを利用しているため、ストア側に更新が残っていることも考えられます。
1) Microsoft Storeを起動
2) 右上の「…」もしくは「ライブラリ」をクリック
3) 「更新とダウンロード」もしくは「アップデートの確認」を選択
4) ArkやGaming Servicesのアップデートがあれば実行
場合によっては「Gaming Services」自体にアップデートが必要なこともあります。Gaming Servicesが古いバージョンのままだと、Xboxアプリとの連携がうまくいかず、最新パッチが適用されない状況に陥ることがあるため、ここも見落とさないようにしましょう。
3. ネットワーク環境や接続を再チェック
アップデートのダウンロードが大容量になると、ネットワーク接続が不安定だと途中で中断される可能性が高まります。
- 回線速度を測定できるサイトやアプリを利用して、通信速度をチェック
- 有線LANに切り替えられる場合はWi-Fiではなく有線接続を試してみる
- ルーターやモデムの再起動(電源を落として30秒ほど待ち、再度起動)
もしルーター側でポートが閉じられている場合、Microsoft StoreやXboxアプリに必要な通信がブロックされているケースも考えられます。Arkはオンライン機能を活用するため、ポートがしっかり開放されているか確認するとともに、Windowsファイアウォールやウイルス対策ソフトの設定でArkやXboxアプリがブロックされていないかどうかもチェックしておくことが大事です。
ネットワーク設定の確認例
以下のようなコマンドを利用して、ネットワーク設定や接続状況を確認してみてください。
# ネットワークアダプタの情報を表示
ipconfig /all
# ポートのリスニング状態を確認(管理者権限で起動したコマンドプロンプト)
netstat -an
これらのコマンドは単純なトラブルシューティングの一環として役立ちます。もし外部からの接続を受け付けていないポートがある場合は、ルーター側やWindowsファイアウォールでの設定変更が必要です。
4. PCの再起動とXboxアプリの再インストール
一見単純ですが、PCの再起動は意外と効果的です。WindowsやXboxアプリなど、サービス類が多数同時に動いているときにキャッシュや一時ファイルが干渉し、更新が正しく検出されないことがあります。またXboxアプリ自体をアンインストール&再インストールする方法もあります。
Xboxアプリの再インストール手順
1) Windowsの「設定」→「アプリ」から「Xbox」アプリを探す
2) アンインストールを実行
3) Microsoft Storeから再度「Xbox」アプリをダウンロード、インストール
4) サインインしてArkのライブラリを確認
これでXboxアプリ側のキャッシュや設定ファイルがリフレッシュされ、うまく更新が反映される可能性があります。
5. 自動更新設定が正しく機能しているか確認
Windowsの設定やXboxアプリ内で自動更新が有効になっていないと、アップデート通知が遅れることがあります。
- Windowsの「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」などから「アプリの更新」が自動になっているか確認
- Microsoft Storeの設定で「アプリを自動的に更新する」がONになっているかチェック
- Xboxアプリの「設定」→「インストールオプション」で自動更新がオフになっていないか確認
これらをすべてONにしておけば、最新バージョンがリリースされた時点でバックグラウンドでダウンロードが始まることが期待できます。
Steam版への乗り換えはアリか?
Xboxアプリ版でアップデートが滞るたびにトラブルシューティングを行うのが面倒、あるいはより安定したアップデート環境を求めている場合は、Steam版への乗り換えも選択肢の一つになります。とはいえ、その際には以下の点を考慮しましょう。
ライセンスと費用
ArkをすでにGame Passで遊んでいる場合は、Steam版を新たに購入しなければなりません。セール時期を狙えば割引で購入できる可能性もありますが、追加の費用が発生するのは事実です。一方で、Steam版はコミュニティによるMod対応などの恩恵もあります。
ゲームデータの移行やクロスプレイ
Arkではプラットフォームをまたいだデータ移行が簡単でない場合もあります。公式サーバーにキャラクターデータを保存している場合は、Steam版に引き継げるかどうかを事前に調べる必要があります。また、Xboxアプリ版とSteam版ではクロスプレイが一部制限される可能性があり、友人がどのプラットフォームで遊んでいるかも重要な要素です。
サポートに問い合わせるときのポイント
すべての手順を試してもなお問題が解決しない場合、最終的にはXboxサポートに問い合わせるのがおすすめです。以下のポイントを押さえておくと、サポートとのやり取りがスムーズに進みます。
発生している問題の詳細をまとめる
- Arkのバージョンがいくつで止まっているのか
- いつ頃からアップデートが適用されなくなったのか
- 試した対策とその結果(例:Xboxアプリの再インストール、ネットワークの見直し等)
サポート担当者とのやり取りで上記の情報があると、より正確なトラブルシューティングが可能となります。
問い合わせ手順
1) 「Contact us | Xbox Support」の公式ページにアクセス
2) Microsoftアカウントでサインイン
3) 「問題を選択」→「問い合わせ内容入力」→「チャットサポート」もしくは「電話サポート」を選択
4) 事前にメモしておいた情報を伝えながらサポート担当者と問題を共有
公式サポートだけでなく、Xboxコミュニティフォーラム(英語版も含む)を活用することで、類似の事例に対するユーザー同士の知見が見つかる場合もあります。
トラブルシューティングチェックリスト
最後に、今回紹介した対策を一覧表にまとめました。チェックリストとして活用することで、抜け漏れを防止しながら効率的に解決を目指せます。
項目 | 具体的な確認・実行内容 | 完了 |
---|---|---|
Xboxアプリ内の更新確認 | Ark詳細ページで手動更新や「修復」を試す | |
Microsoft Storeの更新確認 | 「更新とダウンロード」を開き、ArkやGaming Servicesを更新 | |
ネットワーク環境の確認 | 回線速度、ルーター再起動、ポート開放をチェック | |
PC再起動 | Windows OSを再起動してキャッシュをリフレッシュ | |
Xboxアプリの再インストール | 設定→アプリでアンインストール後、再度インストール | |
自動更新設定 | Xboxアプリ、Microsoft Store、Windows Updateの自動更新が有効か確認 | |
サポートへの問い合わせ | 公式ページやコミュニティフォーラムで情報交換 |
まとめ
ArkをXboxアプリからプレイしているユーザーの中には、最新バージョンがいつまで経っても更新されず、サーバーに参加できなくなる状況に頭を悩ませる人も少なくありません。今回紹介した解決策としては、まずXboxアプリとMicrosoft Storeの両方で更新をチェックし、ネットワークやアプリの再インストールを試すことで、多くのケースでは問題が解決します。自動更新設定を見直すだけでも、意外なほどスムーズに最新バージョンが適用されることもあります。
もし何度試してもうまくいかない、あるいはアップデートが大幅に遅れてゲーム体験に支障が出るようなら、Steam版への乗り換えも検討してみるのは一つの手です。ただし、費用やプレイ環境の移行作業などを踏まえたうえでメリット・デメリットをよく比較する必要があります。最終的には公式サポートを活用したり、コミュニティの声を参考にしたりして、快適にArkが遊べる環境を作っていきましょう。
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