最新の「Call of Duty Black Ops 6」(以下、COD BO6)のシーズン1アップデートを機に、これまで約60GB程度で済んでいたゲーム本体が、他作品のファイルまで含む形で大容量の450GB近いデータを強制ダウンロードさせられる事象が報告されています。ここでは、その問題の概要と対処法を詳しく解説しつつ、ストレージ管理やリセットの方法、再インストールの注意点などをまとめてご紹介します。必要なコンテンツだけをインストールしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
COD BO6で大容量ダウンロードが発生する背景
CODシリーズは定期的にアップデートが行われ、新しいシーズンごとにマップ・武器・イベントなど多彩なコンテンツが追加されることで有名です。しかし、最新のシーズン1アップデートでは、これまで60GB前後だったCOD BO6のファイルサイズが一気に数百GB規模になり、しかも他のシリーズ作品(例えばMW3など)に関連するファイルまで含む「ベースゲーム」を強制的にダウンロードさせられる事態が発生しています。
大容量の約450GBとは?
今回報告されている大容量ダウンロードの一例として、次のようなシチュエーションがあります。
- COD BO6本体を起動しようとアップデートを開始したところ、約450GBもの「ベースゲーム」をまとめてダウンロード
- 実はこの「ベースゲーム」の中に、他シリーズ作品のファイルや追加コンテンツが含まれている
- 以前は起動時またはストアから個別にダウンロード対象を選べたのに、今回のアップデートから強制的に全コンテンツを落とさなければならない仕様に変わってしまった
ダウンロード容量が膨大になると、インターネット回線の速度によっては数時間〜数十時間を要することも珍しくありません。また、ストレージ容量を圧迫してしまい、新しいゲームをプレイできなくなるなどの問題も発生します。
なぜ一括ダウンロードが求められるのか
この強制ダウンロードは、メーカー側のアップデートパッケージの方針変更や、Xbox本体のUI上の不具合など、複数の要因が考えられています。具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 統合型パッケージへの移行
ActivisionはCODシリーズ全体を統合する形で運営しており、モードの共有や連動機能などを強化するため、一括のゲームファイルを用意している可能性があります。これによって単独タイトルだけを切り離すのが難しくなっているという見方です。 - ゲーム本体とDLCの区別が曖昧
かつては「ゾンビモードだけ」や「キャンペーンモードだけ」など、ある程度必要なモードだけを選択するインストーラーが存在しました。しかし、アップデートによってモード同士が密に絡むようになった結果、分割インストールの仕組みが破綻し、一括でしか提供しなくなっていると考えられます。 - XboxのUIやインストール設定の不具合
一部のユーザー報告として、「以前は別々にダウンロードできたのに、なぜか今回から一括になった」という声があります。これはXbox本体が提供するインストール管理画面の不具合か、ダッシュボードの一時的なバグの可能性があります。バグが解決されれば従来の選択制に戻ることも期待できます。
一括ダウンロードを回避するための根本的な対策
COD BO6に限らず、大容量タイトルが急に一括ダウンロードを求められた場合に有効とされる一般的な対処法があります。ここでは、その代表的な方法を具体的にまとめます。
コンソールを初期化(工場出荷時リセット)する
Xboxの本体設定から「コンソールの初期化(工場出荷時リセット)」を行うと、不具合やキャッシュの問題を解消できるケースがあります。大切なのは、初期化時に「ゲームとアプリを保持する」というオプションを選択することです。このオプションを選ぶことで、以下のようなメリットが得られます。
- インストール済みのゲームやアプリのデータを再度フルダウンロードしなくて済む
- ユーザープロフィールや設定データのみ初期状態に戻るため、Xbox本体のキャッシュやバグがリセットされる
- 再起動後、ストアのインストール管理画面が改めて読み込まれ、個別コンテンツの選択メニューが復活する可能性がある
初期化と聞くと「すべて消えてしまうのでは?」と不安になるかもしれませんが、「ゲームとアプリを保持する」オプションをしっかり選べば、ダウンロード時間を最小限に抑えつつ、必要な設定部分だけをリセットできます。
初期化手順の一例
以下に、Xbox Series X|Sを例にとった初期化の手順を簡単な表にまとめてみました。
手順 | 内容 |
---|---|
1. 本体の設定を開く | Xboxコントローラーのガイドボタン →「設定」→「システム」→「本体情報」へ移動 |
2. 本体を初期化する | 「本体のリセット」を選択し、「ゲームとアプリを保持する」を選ぶ |
3. リセット実行 | リセット開始後、しばらく待機。完了するとXboxの初期セットアップ画面へ移行 |
4. プロフィール再設定 | Microsoftアカウントでサインインし、各種個人設定をやり直す |
5. ストアにアクセス | インストール管理画面を確認。必要なゲームやコンテンツを再度チェック |
この方法を実践した結果、ゲーム単体のインストール選択画面が復帰するユーザーも少なくありません。ただし、環境によっては同じ手順を踏んでも改善しない場合もあるので注意が必要です。
ストアでCOD BO6を再インストールする
コンソールを初期化した後は、改めてXboxストアにアクセスし、COD BO6を検索します。個別コンポーネントを選択できるかを確かめることで、一部の不要なファイルをダウンロードしなくて済むことが期待できます。
- ストア画面からCOD BO6を選択する
通常、購入済みタイトルのページには「インストールの管理」や「コンテンツの管理」という項目が表示されます。これを開くと、キャンペーンモードやマルチプレイヤーモード、ゾンビモードといった個別のコンテンツを選べる場合があります。 - 他のCODシリーズのファイルを含むか確認
もし他シリーズが含まれているなら、そのチェックボックスをオフにすることでダウンロードを回避できます。ただし、今回のシーズン1アップデートでの変更が根本的な仕様のため、UI側でコンテンツの選択肢が表示されない可能性もある点には留意してください。
再ダウンロードが不要になるわけではない
工場出荷時リセット後に「ゲームとアプリを保持する」オプションを選んでも、一部の更新ファイルを再度ダウンロードする必要が生じるケースはあります。あくまで重要なのは、他シリーズの大容量ファイルや不要なDLCを極力避けながら、COD BO6本体のみをインストールできるようにすることです。
ストレージ容量と通信環境の確保
数十GB~数百GBのダウンロードが必要になった場合、以下の項目をあらかじめ確認しておきましょう。
- ハードディスクの空き容量
Xbox本体内蔵の容量では足りない場合、外付けストレージなどを活用します。シーズンごとに150GBや200GB超のダウンロードが発生するゲームも増えているため、大きめの外付けHDDやSSDを用意しておくと安心です。 - 通信速度と安定性
Wi-Fiで接続する場合は、できるだけルーターに近い場所でプレイするか、有線LANで接続することで速度低下を防ぎます。大容量のアップデートはネットワーク切断のリスクもあるため、できればダウンロードの進捗をこまめに確認するのがおすすめです。 - オフピーク時間の活用
夜間帯や休日の昼間など混雑しやすい時間帯は、ダウンロードが遅くなる可能性があります。待ち時間を短縮したい場合は、深夜や早朝など比較的回線が空いている時間帯に実行するとスムーズです。
ダウンロード時間の目安表
回線速度とダウンロード容量に応じた、おおよそのダウンロード時間の目安を簡単な表にしてみました。環境によって大きく変動しますが、参考程度にご覧ください。
回線速度 | 50GBのダウンロード | 150GBのダウンロード | 450GBのダウンロード |
---|---|---|---|
50Mbps | 約2時間20分 | 約7時間 | 約21時間 |
100Mbps | 約1時間10分 | 約3時間30分 | 約10時間30分 |
200Mbps | 約35分 | 約1時間45分 | 約5時間15分 |
500Mbps | 約14分 | 約42分 | 約2時間5分 |
※実際のダウンロード時間は回線品質、ルーターの性能、Xboxサーバーの混雑状況などにより異なるため、あくまで概算の例です。
ActivisionやXboxサポートへの問い合わせ
何度試してもどうしても一括ダウンロードを強制される場合、Activision公式のサポートやXbox公式サポートへの問い合わせを検討してください。とくに仕様変更やバグの可能性が指摘されている場合は、問い合わせが多く寄せられることで対応や改善が進むこともあります。
- Activisionサポート
シーズンアップデート関連のFAQや、インストールに関する個別問い合わせフォームが用意されている場合があります。アカウントIDや使用しているプラットフォームの情報を添えて問い合わせると、より具体的な解決策が得られるかもしれません。 - Xboxサポート
Xbox本体側のアップデートやダッシュボードの不具合が疑われる場合は、Xboxサポートが状況を把握していることも多いです。公式サイトのコミュニティフォーラムなどで、同様の事象が報告されていないか探してみるのも手段の一つです。
大容量アップデート時の共通注意点
最後に、COD BO6に限らず大容量のゲームアップデートを行う際に注意すべきポイントをまとめます。
セーブデータやスクリーンショットのバックアップ
工場出荷時リセットをする場合、理論上は「ゲームとアプリを保持する」であればセーブデータも維持されるはずですが、万が一に備えてクラウドセーブが有効になっているかを事前に確認しておくと安心です。心配な場合は、別途USBメモリなどにバックアップできるデータがあるか調べてみましょう。
アップデート時のエラー回避策
ネットワークエラーでアップデートが止まってしまうと、最悪の場合、再度一からダウンロードをやり直す必要が出ることもあります。特に数百GB規模では時間がかかるため、ルーターのファームウェアやネットワーク設定を最新の状態にしておく、不要なデバイスのWi-Fi接続を切っておくなどの工夫が有効です。
ストレージ管理アプリや外付けHDD/SSDの利用
Xboxでは、ゲームやDLCを管理できるストレージ管理機能があります。大容量ゲームが増えると内蔵ストレージだけではすぐにいっぱいになるので、外付けのHDDまたはSSDを用意するのが一般的です。外付けストレージにゲームを移動することで、本体内蔵ドライブを常にある程度空けておけば、新規アップデートやOSのシステムアップデートにも対応しやすくなります。
まとめ
シーズン1アップデートによってCOD BO6がほかのシリーズ作品まで含む形で約450GBに及ぶ一括ダウンロードを要求してくる問題は、ユーザーにとって大きな負担となっています。しかし、以下の対策を実行すれば再び個別コンテンツだけをインストールできる可能性があります。
- コンソールを初期化し、キャッシュやバグの影響をリセットする
- 「ゲームとアプリを保持する」オプションを選ぶのがポイント
- 再インストール時にストアで個別モードを選ぶ
- 不要なファイルやモードをダウンロードしなくて済むこともある
- XboxサポートやActivisionサポートに問い合わせる
- 公式の最新情報やアップデートの不具合対応を得られる可能性がある
- ストレージ容量と通信環境を整える
- 大容量ダウンロード時の回線トラブルは無駄な時間を招くため、あらかじめ準備しておく
大切なのは、ゲームそのものを完全にアンインストールする前に、まずはXbox本体の問題を解消し、ストア上で個別ダウンロードを選択できる状態を取り戻すことです。もしダウンロードが続けて上手くいかない場合でも、慌てずに各種サポートへ相談すれば何らかの手がかりが得られるはずです。最新のシーズンをプレイする楽しみを損なわないよう、ぜひ早めの対処を検討してみてください。
コメント