「Lies of P」のセーブデータ引き継ぎ問題とPC版起動トラブル解決策

かつては家庭用ゲーム機とPCのプレイ環境が全く別物だった時代が長く続きましたが、近年は同じアカウントを用いてどちらでも遊べる「クロスプログレッション」や「クロスセーブ」対応タイトルが増えています。しかし「Lies of P」のように対応していないタイトルもまだ多く、その点が大きな課題です。

「Lies of P」のセーブデータ引き継ぎ問題とは?

「Lies of P」は、独特の世界観とハードなアクション要素が魅力のソウルライク作品です。Game Passにも対応しており、多くのユーザーがXbox版とPC版の両方で遊べるように期待していました。ところが実際には、Xbox版で進めたセーブデータがPC版へ引き継がれないという問題が報告されています。ここではその背景や原因、そして現状の対策について詳しく解説していきます。

Xbox Play Anywhereに非対応

まず挙げられる原因は、最も注目されている「Xbox Play Anywhere」への非対応です。Xbox Play Anywhereとは、対応ゲームであれば1度の購入でXbox版とWindows PC版の両方を入手でき、さらにセーブデータや実績などが自動で同期される仕組みを指します。しかし「Lies of P」はこのサービスに含まれておらず、Xbox版とPC版のデータ連携ができません。具体的には、以下のような流れが生じています。

項目状況
対応プラットフォームXbox / Windows PC(Game Pass対応)
Xbox Play Anywhere対応なし
セーブデータの共有なし(クロスプログレッション非対応)
実績の共有Xboxアプリ上では実績が表示されるが、ゲーム進行度は別管理

このように、たとえGame Passを通じてプレイ時間や実績が認識されていたとしても、Xbox Play Anywhere非対応タイトルの場合は進行度そのものの同期は行われません。これはユーザーにとって非常に残念な点です。

「Xbox Play Anywhere」の確認方法

「Xbox Play Anywhere」に対応しているかどうかは、公式サイトやMicrosoft Storeの製品情報ページで確認できます。対応タイトルには「Xbox Play Anywhere」のロゴや文言が明示されているので、購入・プレイ前に確認しておくと良いでしょう。

「Lies of P」が抱えるクロスプログレッションの現状

「Lies of P」に限らず、多くのタイトルがクロスプログレッション非対応のままリリースされることは珍しくありません。開発コストやライセンスの問題などが複雑に絡むため、一筋縄ではいかない部分があるのです。では、具体的にどのような状態になっているのかを見ていきましょう。

Xbox版とPC版で進行度が別扱い

Xbox版とPC版を同じGame Passアカウントでプレイしている場合でも、ゲームの冒頭からやり直しになるケースが多く報告されています。Xboxアプリや実績システム上では、プレイ時間や取得した実績が共有されているように見えますが、実際のセーブデータはクラウド上で同期されていません。結果的に、PC版に切り替えた際は「新規スタート」から遊ぶことになってしまいます。

データ同期エラーで起動できない不具合

中にはゲーム起動時に「同期中…」で止まってしまい、まったくプレイに進めない不具合も存在しています。SNSやコミュニティフォーラムでは、レジストリを修正したりXboxアプリのキャッシュを削除したりと、ユーザー独自の方法で解消を試みて成功例を報告している方々もいます。しかし、たとえ起動不具合を解消できてもセーブデータの引き継ぎ問題は解決しないという声が多く、根本的な解決策ではありません。

Xbox Cloud Gaming対応とクロスプログレッションは別物

ここで誤解が生じやすいのが、「Xbox Cloud Gamingで遊べるからデータも共有されるはずだ」という考え方です。実際には、Xbox Cloud Gaming対応であっても必ずしもクロスプログレッションが実現できるわけではありません。この点は「Dead by Daylight」などの有名タイトルでも同様で、Xbox版と他のPCプラットフォーム(SteamやEpic Games版)の進行度が共有されない場合があります。要するに、「クラウド経由でプレイできる環境」と「セーブデータのクロスプラットフォーム同期」は全く別の問題として切り離して考える必要があります。

クラウド対応ゲームの例

  • 「Halo Infinite」:Xbox Play Anywhere対応。進行度やカスタマイズ項目などがXboxとPC(Windows Store版)で共有される。
  • 「Dead by Daylight」:一部プラットフォーム間ではクロスプレイ可能だが、クロスプログレッションは限定的。XboxとSteam/Epic間でセーブデータは共有されない。
  • 「Forza Horizon 5」:Xbox Play Anywhere対応タイトル。データや進行度はXbox版とPC版(Microsoft Store/Steam版)で共有される。ただし、Steam版とXbox版の間はデータが共有されないため、購入プラットフォームによっては注意が必要。

このように、「クラウドゲームでプレイできるから自動的にクロスセーブもあるだろう」という期待は、対応状況をしっかり確認しないと裏切られることがあるのです。

PC版の起動不具合解消に向けた対策

前述したように、セーブデータの引き継ぎ問題とは別に、PC版を正常に起動できずロード画面で止まる事例が報告されています。完全な公式対処法がアナウンスされていない時点で、ユーザー同士が試行錯誤して解決策を見出しています。いくつか一般的に効果があるとされる手順を紹介します。

Xboxアプリのトラブルシューティング

  1. Xboxアプリの再インストール
  • アプリ自体を再インストールすることでキャッシュの破損や設定の不具合がリセットされる場合があります。
  1. Windows Updateを最新にする
  • OS環境が古いとXboxアプリやゲームサービスとの整合性が取れなくなるケースがあります。Windows Updateを実施し、最新状態に保ちましょう。
  1. サインアウト&サインイン
  • Xboxアプリから一度サインアウトし、再度サインインすることで認証情報がリフレッシュされる場合があります。

ゲームファイルの整合性チェック

Microsoft StoreやXboxアプリでダウンロードしたゲームファイルに不整合があると、起動時にエラーが発生しやすくなります。多くのPCゲームプラットフォーム(SteamやEpicなど)にはゲームファイルを検証する機能がありますが、Xboxアプリ側にも「修復」「リセット」機能が用意されています。

  1. Windowsのアプリ設定から「リセット」や「修復」を選択
  2. 再起動後に再度ゲームを起動

これで多くのケースでデータの破損が修復されることがあります。ただし、初回起動に時間がかかる場合もあるので注意が必要です。

その他の回避策

  • レジストリ修正:一部のユーザー報告では、Xbox関連のレジストリキーを編集して解決したという事例もあります。ただし、レジストリ編集はOS自体に影響を及ぼすリスクが高いため、バックアップを取ったうえで慎重に行う必要があります。
  • アンチウイルスソフトの無効化:ウイルス対策ソフトやWindows Defenderのリアルタイム保護が原因となり、ゲームの起動時にブロックされることもあります。一時的にこれらを無効化してから起動を試すのも手ですが、セキュリティ面への配慮は必要です。

いずれの方法も確実に成功を保証するものではありませんが、多くのプレイヤーがこれらのステップを試すことで起動トラブルを回避しています。

セーブデータ引き継ぎに関する今後の展望

「Lies of P」の開発元であるNeowizやMicrosoftが、今後公式にクロスプログレッションやXbox Play Anywhereへの対応を拡充する可能性はゼロではありません。しかし、リリース時点で非対応ということは開発計画に含まれていない、もしくは優先度が低いと見られます。ここでは、今後の展開やユーザーが取れる対策を考えてみます。

開発元やMicrosoftへのフィードバック

コミュニティフォーラムやSNSなどで継続的にフィードバックを発信することは、企業側の対応を促す有効な手段のひとつです。特にGame Passなどのサブスクリプションタイトルは、多くのユーザーからの要望が集まれば、後々のアップデートでクロスプログレッション対応に舵を切ることも珍しくありません。

代替案:Xbox Cloud Gaming経由のXbox版を遊ぶ

PCで「Lies of P」をプレイしたい目的が、「PCの高解像度やハイスペック環境で快適に遊びたい」という点にあるならば、どうしてもPC版そのものをプレイする必要があります。しかし「とにかくパソコンの画面で遊びたい」程度の希望であれば、Xbox Cloud Gamingを通じてXbox版をストリーミングする方法も選択肢の一つです。この方法であれば、Xbox版のセーブデータを利用できるため、進行状況を引き継いだままPCの画面で遊べます。ただしネットワーク品質や遅延の問題もあるため、アクションゲームには注意が必要です。

将来的な「セーブデータ移行ツール」の登場に期待

現時点では公式手段が存在しないため、サードパーティ製ツールや非公式な方法でセーブデータを移行する試みをする人もいるかもしれません。ただし、ゲーム内部のデータを改変する行為は利用規約に抵触したり、アカウントにペナルティが科されたりする可能性もゼロではありません。慎重な取扱いが求められます。将来的に公式が何らかの移行機能を提供してくれるのが理想ですが、実現の見通しは明るいとはいえないのが現状です。

まとめ:現時点での最適解と対策

「Lies of P」は、ソウルライクファンを唸らせる作り込みや骨太のバトルシステムなど、大いに魅力を持ったタイトルです。しかし、クロスプログレッションやクロスセーブを期待していたユーザーにとっては、Xbox版からPC版への移行がスムーズにできない点が最大のネックとなっています。

  • Xbox Play Anywhereに非対応:最も大きな要因。公式対応がない限り、セーブデータの引き継ぎは不可能。
  • クロスプログレッションの混同に注意:Cloud Gaming対応やGame Pass対応であっても、セーブが共有されるとは限らない。
  • 起動トラブルは別問題:レジストリ編集やXboxアプリの再インストールで解決する場合もあるが、セーブデータ引き継ぎは解決しない。
  • 今後のアップデートに期待:ユーザーからの要望が多ければ、将来的にクロスセーブ機能が実装される可能性はわずかに存在する。

もしどうしても大画面のPCでXbox版のセーブデータを使って遊びたいなら、Xbox Cloud Gamingを利用してストリーミングプレイを行う方法が事実上の妥協案と言えるでしょう。一方、PC版本来の機能やグラフィック性能をフルに活かして遊びたい場合は、新規にゲームを始めるほかありません。
開発元やMicrosoftが今後のアップデートで対応を拡充してくれるかが注目されます。ユーザーとしては、困っていることや要望を公式コミュニティやSNSで積極的に発信することで、改善の可能性が高まるかもしれません。

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