Microsoft EdgeでVisual Searchを無効化する手順とトラブル対策

普段のブラウジング中にMicrosoft EdgeのVisual Search機能が頻繁に表示されて煩わしく感じたことはありませんか。自動的に画像検索が立ち上がるなど、意図しない動作を抑えるために恒久的にオフにする方法を知りたい方に向けて、詳細な手順と対策を分かりやすく解説します。

Microsoft EdgeのVisual Searchとは

Visual Search(ビジュアルサーチ)は、Microsoft Edge上で画像をもとに関連情報を探してくれる便利な機能です。たとえばWeb上の画像やスクリーンショットを右クリックすると、検索エンジンを通じて類似画像や商品情報を即座に取得できます。しかし、人によってはブラウジングに集中したいときにポップアップが表示されたり、誤ってマウスを動かしただけで検索機能が立ち上がったりするため、かえって煩わしさを感じることもあります。ここでは、このVisual Searchを恒久的に停止させる具体的な方法と、設定変更後に役立つトラブルシューティング、さらなる設定の工夫について詳しく紹介します。

Visual Searchが必要な人と不要な人

Visual Searchは画像検索や類似情報を素早く探したい場合に非常に役立ちます。一方で、簡単なテキスト検索さえできれば十分というユーザーや、画像そのものの解析は不要なユーザーにとっては、機能がかえって邪魔になりがちです。たとえば、動画のスクリーンショットを頻繁に撮って別の作業に使う人や、画像関連のオンラインサービスを日常的に利用しない人なら、Visual Searchは無効化したほうがスムーズに作業ができるでしょう。

Visual Searchが煩わしいと感じるケース

  • ポインタを画像上に乗せただけで検索アイコンが表示されてしまう
  • 右クリックメニューにVisual Searchオプションが追加され、煩雑に見える
  • 検索結果のウィンドウが予期せず立ち上がり、作業中断の原因となる
  • 動作が重い環境で、さらにリソースを消費する要因になっている

これらの不満を抱えている場合は、今回ご紹介する手順による恒久的なオフ設定がおすすめです。

Visual Searchをオフにする手順

実際の設定はとても簡単で、以下のURLをアドレスバーに直接入力してアクセスすると、すぐに該当の設定画面に飛ぶことができます。

edge://settings/appearance/hoverMenu

上記を入力してEnterキーを押すと、Microsoft Edgeの「外観」設定の一部である「画像にホバーした際の検索設定」画面が表示されます。以下のポイントを順番に確認しましょう。

設定の基本手順

  1. Edgeを起動し、アドレスバーへ「edge://settings/appearance/hoverMenu」を直接入力
  2. 「Visual Search」や「画像検索」に関連するトグルスイッチをオフにする
  3. 設定をオフにした後、Microsoft Edgeを再起動する
  4. 再度ブラウザを開き、Visual Search機能が表示されなくなっているか確認する

設定画面の名称や配置はバージョンにより若干異なる場合がありますが、「Visual Search」「画像の検索」「Bingで画像を検索」などの表記があれば、それをオフにすれば大丈夫です。

オフ設定後に起こるかもしれない動作

  • 右クリックメニューからの「画像で検索」項目が消える
  • 画像上にポインタをかざしても検索アイコンが表示されなくなる
  • 画像に関連した検索パネル(小ウィンドウ)が自動的に立ち上がらなくなる

これらの動作変更は「Visual Search」を使わないユーザーにとっては有益ですが、再び機能を利用したいときには同じ設定画面からオンに戻す必要があります。

表で見る設定項目

以下に、Visual Searchのオフ設定を行う際によく確認すべき項目を表にまとめました。

項目設定の場所説明
Visual Search(または類似項目)edge://settings/appearance/hoverMenu画像を右クリックやホバー(カーソルを乗せる)した際に、自動的に関連情報を検索する機能。ここでオフにする。
Bingで画像を検索外観設定の同画面、またはアプリ別設定Bingを使って画像の内容から情報を得る機能。不要な場合はオフにすると余計なポップアップを防止できる。
検索バーの表示同画面または「カスタマイズ」系の外観設定内にある場合が多い画像を選択した際にサイドバーや検索バーを表示するかどうかを制御。Visual Searchに限らず、関連するオプションをすべてオフにしておくとより確実。
拡張機能の設定edge://extensions/ などVisual Searchを補完する拡張機能がインストールされている場合は、これも無効化しておくとトラブルを防げる。

上記の項目をしっかりオフに設定したうえで、煩わしいVisual Searchが表示されるかどうかをテストしてみてください。

オフにしたのにVisual Searchが表示される場合の対策

「設定をオフにしたはずなのに、まだVisual Searchがポップアップで出てくる」という状況に遭遇することがあります。以下のような原因が考えられるため、順番に確認してみましょう。

原因1:拡張機能による影響

Microsoft Edgeには拡張機能を追加してさまざまな機能を拡充できますが、中にはビジュアル検索系の拡張機能が入っている場合があります。自分が意図してインストールした覚えがない場合でも、別のソフトやツールバーの一環として自動で追加されているケースも少なくありません。

  • 対処法: 「edge://extensions/」にアクセスして、怪しそうな拡張機能をオフまたは削除する。

原因2:Microsoft Edgeのバージョンが古い

古いバージョンのEdgeでは、設定画面の項目が整理されておらず「Visual Search」という表記が見当たらない場合があります。また、一度オフにしても再起動後にオンに戻るバグが修正されていないことも。

  • 対処法: 最新バージョンへのアップデートを行う。メニューから「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」で更新を確認できます。

原因3:企業や組織のグループポリシー

企業の環境や学校などでは、ブラウザ設定がグループポリシーによって管理者により固定されている可能性があります。そうした場合には、たとえ個人の設定画面でオフにしても、組織の方針によって再度オンになることがあります。

  • 対処法: 管理者に問い合わせ、ポリシー設定を変更してもらう必要があります。

原因4:複数のプロファイル利用時の設定反映ミス

Edgeでは複数のプロファイルを使い分けることができます。たとえば個人用アカウントと仕事用アカウントがそれぞれ違う設定を持っている場合、意図せず別のプロファイルの設定が優先されてしまい、Visual Searchが有効化されたままになるケースもあります。

  • 対処法: 自分が使っているプロファイルをきちんと確認し、そのプロファイル上で設定を変更する。場合によっては他のプロファイルでも同じ設定変更を適用する。

Visual Search無効化におけるトラブルシューティング

オフ設定を行ったにも関わらず問題が解決しない場合や、設定画面が見つからない場合には、以下のトラブルシューティングを試してみてください。

1. Edgeの初期化(リセット)

Edgeの設定や拡張機能を大量に導入していると、何かしらの競合でVisual Searchのオフ設定が反映されにくくなる可能性があります。そういったときは、Edge自体を初期化(リセット)することで解決する場合があります。ただしリセットすると拡張機能やCookie、パーソナライズ設定なども消去される場合があるので、必要に応じて事前にバックアップや同期をとっておきましょう。

2. 一度オンにして再度オフにする

一部のバージョンや特定の環境では、Visual Searchを何度かオン・オフと切り替えることで設定が正しく反映されることもあります。これはバグのような動作ですが、「最初のオフ設定が記憶されない」ケースに遭遇したら、一度オン→再起動→オフ→再起動の手順を試してみるのも手です。

3. シークレットウィンドウでの確認

Visual Searchの動作には拡張機能やキャッシュの影響が絡んでいる可能性もあります。シークレットウィンドウ(InPrivateモード)では拡張機能のほとんどが動作しないので、Visual Searchがどうなるかを確認することで原因を特定しやすくなります。

4. Edgeのクリーンインストール

それでも問題が解決しない場合、思い切ってEdgeを再インストールしてしまう方法もあります。Windows環境下ではEdgeがシステムに統合されている面もあるため、完全削除→再インストールという手順はやや手間がかかりますが、確実に設定を再構築できるのがメリットです。再インストールする際は、最新の安定版を公式サイトからダウンロードするようにしましょう。

古いバージョンや別OSでのVisual Search無効化

Microsoft EdgeはWindows版に限らず、macOSやLinux版、さらにはAndroidやiOS版などマルチプラットフォームで展開されています。Visual Search機能については、デスクトップ版とモバイル版で設定項目が異なる場合もあるので、以下の点に注意してください。

デスクトップ版(Windows・macOS・Linux)

  • 共通点: 一般的に「設定」→「外観」や「プライバシーとサービス」内に関連項目がある
  • 差異: macOS版やLinux版では、メニューの配置が微妙に違うことがあるため、検索窓で「Visual Search」などのキーワードを入力して探すとスムーズ

モバイル版(Android・iOS)

  • Android版: 設定画面に「画像検索」関連のオプションが見つからない場合、最新バージョンに更新してから再度確認する
  • iOS版: App内課金やプライバシー規定の兼ね合いで、Visual Searchが実装されていない、または名称が変わっているケースあり

もしモバイル版のEdgeでVisual Searchを無効化したいときに設定が見当たらない場合は、アプリストアからEdgeを最新版にアップデートしてから「設定」→「プライバシー」もしくは「外観」の項目を再度チェックしてみてください。

Visual Searchをオフにした後のメリットとデメリット

Visual Searchをオフにすることで得られるメリットと、失う可能性のある機能をまとめてみましょう。

メリット

  • 煩わしいポップアップが表示されなくなる
  • リソース使用量がわずかに軽減される可能性
  • ブラウジング中の集中力が途切れにくくなる
  • 誤って検索パネルを開いてしまうことがなくなる

デメリット

  • 画像検索を素早く行いたいときに手間が増える
  • BingのAIなどを使った画像認識機能を利用できない
  • 新しい発見や関連情報を得るチャンスを逃す場合もある

たとえばネットショッピングや調べものにおいて、気になった画像を即時に検索できるのはVisual Searchの大きな強みです。日常的にそのような使い方をしている場合は、オフにすることで利便性が下がる可能性を考慮する必要があります。

Microsoft Edgeのその他おすすめ設定

Visual Searchをオフにするだけではなく、Edgeをより快適にするためにはいくつかの便利な設定やカスタマイズがあります。これらの設定と組み合わせることで、ブラウザ環境をさらに快適に保つことができるでしょう。

1. 既定の検索エンジン変更

EdgeはデフォルトでBingが検索エンジンとして設定されていますが、GoogleやYahoo! Japanなどへ変更可能です。

  • 手順: 「edge://settings/search」→「アドレスバーと検索」から検索エンジンを選択

Bing検索をあまり使わない場合は、そもそもBing自体の連携機能が減るためVisual Searchを使う機会も自然に減ります。

2. トラッキング防止のレベル調整

「プライバシー、検索、サービス」の項目では、追跡防止のレベルを「基本」「バランス」「厳重」に切り替えられます。厳しめに設定することで、余計なトラッキングや広告が減り、結果的に誤作動のようなものを防ぐケースもあります。

3. スタートページのカスタマイズ

Edgeを立ち上げたときに表示される「スタートページ(新しいタブページ)」は、「情報量の多いページ」「シンプルなページ」など、好みに合わせて調整可能です。過剰なニュースフィードをオフにしておくと、集中して作業したい人には良いでしょう。

今後のEdge機能とVisual Searchの関係性

MicrosoftはAI技術の進歩を背景に、Bing ChatやCopilotなど多彩な新機能をEdgeへ順次統合しています。Visual Searchもその一環として、より高度な画像認識や翻訳機能、テキスト抽出機能などが盛り込まれていく可能性があります。将来的には単なる「画像検索」にとどまらず、ページ全体の文脈から関連する情報を表示するような高度な機能に発展することが予想されます。

こうした進化の過程で、設定項目の名称や配置が変わってしまう可能性もあるため、最新情報を把握しておくと役立つでしょう。特にプレビューバージョンやCanary版などを試している方は、アップデートごとにVisual Search関連の設定が追加・削除・改名される場合がありますのでご注意ください。

まとめ:Visual Searchをオフにして快適なブラウジングを

Microsoft EdgeのVisual Search機能は、画像検索をしたいユーザーにとって非常に便利ですが、使わないユーザーにとっては煩わしい存在になることもあります。

  • 「edge://settings/appearance/hoverMenu」へアクセスし、関連するスイッチをオフにする
  • 拡張機能やEdgeバージョンを最新に保ち、問題があればトラブルシューティングを実施
  • 企業環境や複数プロファイルを利用している場合はグループポリシーや設定の反映に注意

しっかりと設定をオフにできれば、意図しない画像検索ポップアップに邪魔されることなく作業やWeb閲覧に集中できます。ブラウジングをスムーズにするために、今回ご紹介した方法をぜひ活用してみてください。

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