EdgeのWebページ内で次の語句を予測表示したい場合は、Edgeの「言語」にあるライティング支援でMicrosoft Editorとテキスト予測を有効にします。アドレスバーの検索候補を出したい場合は別の設定、Edgeを含む複数アプリで物理キーボードの候補を出したい場合はWindowsの入力設定を使います。まず候補が出ない場所を一つに絞り、該当する設定だけを変更するのが最短です。
最初に3種類の入力候補を切り分ける
「入力候補」と呼ばれる表示は一つではありません。設定をオンにしたのに変化がないときは、別の仕組みを操作していることが多いため、表示場所と候補の内容で判定します。
| 候補が出る場所 | 主な仕組み | 先に確認する設定 |
|---|---|---|
| Webページの通常の文章入力欄 | EdgeのMicrosoft Editorによるテキスト予測 | Edgeの「言語」と「ライティング支援」 |
| Edge上部のアドレスバー | 検索プロバイダーの検索候補とサイト候補 | 「アドレスバーと検索」の候補設定 |
| Edge以外のアプリでもカーソル付近に出る | Windowsの物理キーボード向けテキスト候補 | Windowsの「入力」設定 |
| ひらがなを漢字に変換するときに出る | 日本語IMEの変換候補 | 通常の変換操作とIME設定 |
IMEの変換候補と文章の続きを提案するテキスト予測は別物です。予測入力を直すためにIME辞書を初期化すると、学習済みの変換履歴を失う一方で目的の症状が変わらない可能性があります。履歴削除や初期化は行わず、まず通常の文章入力欄とアドレスバーを別々に試してください。
EdgeのWebフォームでテキスト予測を有効にする
Edgeのアドレスバーに「edge://settings/languages」と入力して「言語」ページを開くか、右上の「設定など」から「設定」へ進み、「言語」を開きます。「ライティング支援」でMicrosoft Editorを選び、利用できる場合は「テキスト予測を使用する」をオンにします。設定名の表記はEdgeの版や表示言語で多少異なることがありますが、確認する場所は言語ページ内のライティング支援です。
- 変更前に、ライティング支援の選択状態とテキスト予測のオン・オフをメモします。
- Microsoft Editorを選び、テキスト予測をオンにします。既にオンなら、一度に他の設定まで変えません。
- 対象ページを再読み込みし、通常の一行入力欄ではなく、文章を入力できる一般的なテキスト欄でも試します。
- 数文字ではなく短い文節まで入力し、薄い表示の続きが現れるか確認します。候補の採用方法は画面に表示される案内に従います。
Microsoftの公式説明では、EdgeのEditorはスペル、文法、テキスト予測を提供します。ただし、テキスト予測は一部の言語と地域でのみ提供され、Webサイト側が独自の編集欄を使っていると動作しない場合があります。また、テキスト予測をオンにすると、入力文字と予測がサービス品質と性能改善のため最大30日間キャッシュされると説明されています。入力内容の扱いを確認したうえで利用してください。ローカルの基本スペルチェックだけを望む場合は「基本」を選ぶ選択肢がありますが、これはテキスト予測を強化する設定ではありません。
Windowsの物理キーボード候補を有効にする
Edgeだけでなくメモ帳や他の対応アプリでも候補を表示したい場合は、Windows側を確認します。Windows 11では「スタート」から「設定」→「時刻と言語」→「入力」を開き、「物理キーボード」にある入力時のテキスト候補を表示する設定をオンにします。複数言語を使う場合は、入力中に認識された言語に基づく候補の設定も必要に応じてオンにします。
Windows 10では「設定」→「デバイス」→「入力」を開き、ハードウェアキーボードで入力時にテキスト候補を表示する設定を確認します。タッチキーボードの候補は別項目です。物理キーボードで困っているのにタッチキーボードだけを変更しても解決しません。オンにした後は、Edgeとメモ帳など二つの場所で同じ短文を入力します。両方で出なければWindows側、Edgeだけで出なければEdgeまたはWebページ側という分岐ができます。
アドレスバーの検索候補を有効にする
Edge上部のアドレスバーに検索語やサイト候補を出したい場合、ライティング支援ではなく検索候補を確認します。「設定」→「プライバシー、検索、サービス」へ進み、「検索と接続されたサービス」内の「アドレスバーと検索」を開きます。接続されたエクスペリエンスの検索候補とフィルターで、入力した文字を使って検索とサイトの候補を表示する設定をオンにします。
この候補では、入力内容が既定の検索プロバイダーへ送信され、検索候補が返されます。Webページ本文の予測とはデータの流れも対象も異なります。検索候補だけを直したい段階で閲覧履歴、Cookie、保存済みフォーム情報を削除する必要はありません。まずスイッチの状態を確認し、同じアドレスバーで一般的な検索語を入力して変化を確かめます。
候補が出ないときの診断順序
- アドレスバーだけ出ない:検索候補の設定と既定の検索プロバイダーを確認します。EditorやWindows候補は触りません。
- Webページ本文だけ出ない:Edgeの言語ページでMicrosoft Editorとテキスト予測を確認し、別の一般的なテキスト欄でも試します。
- 特定サイトだけ出ない:そのサイトの編集欄が独自方式である可能性があります。サイトのデータ削除や拡張機能追加より先に、別サイトで比較します。
- Edge以外でも出ない:Windowsの物理キーボード候補と言語を確認します。IME辞書のリセットは後回しにします。
- 設定項目自体が見当たらない:提供言語・地域の対象外である可能性があります。非公開の試験機能や非公式な拡張機能で無理に有効化せず、公式ページの提供条件を確認します。
入力欄に既にサイト独自の候補がある場合、Edgeの候補が重ならないことがあります。パスワード欄、支払い欄、コード編集欄など、性質上予測が適さない場所もテスト対象にしないでください。症状の再現場所を固定するだけで、無関係な設定変更を大幅に減らせます。
変更を確認し、元に戻す方法
確認は「Webの文章入力欄」「Edgeのアドレスバー」「Windows上の別アプリ」の3か所で行い、どこに候補が出たかを記録します。一つの設定を変えるたびに対象ページを再読み込みして再試験すると、効果のあった設定が分かります。候補の表示だけでなく、意図しない欄で邪魔にならないか、利用する言語で自然な候補が出るかも確認します。
元に戻すときは、変更した同じ画面でスイッチを以前の状態へ戻します。Edgeのテキスト予測、アドレスバー候補、Windowsのテキスト候補は独立しているため、問題のあった機能だけをオフにできます。履歴や辞書を消していなければ、ロールバックで失うデータはありません。変更前の状態が不明な場合は、全部を一括変更せず、一項目ずつオフにして表示場所を再確認します。
よくある質問と公式情報
日本語でテキスト予測が出ないのは故障ですか
故障とは限りません。MicrosoftはEdgeのテキスト予測を一部の言語と地域に限定していると案内しています。IMEの変換候補が正常なら、Edgeの予測機能の対象条件やWebサイト側の入力欄を切り分けてください。
拡張機能を入れれば必ず候補が出ますか
必ずではありません。EdgeにはMicrosoft Editorが組み込まれているため、最初に標準機能を確認します。追加の拡張機能は入力内容へアクセスできる場合があり、標準設定の診断も複雑になるので、候補が出ないという理由だけで追加する必要はありません。
仕様と設定名は次のMicrosoft公式情報で確認できます。
まとめ
Edgeの入力候補は、Web本文のテキスト予測、アドレスバーの検索候補、Windowsのテキスト候補、IME変換のどれかを先に判定することが重要です。Web本文ならEdgeの「言語」にあるMicrosoft Editor、アドレスバーなら検索候補、複数アプリならWindowsの入力設定を確認します。一度に一項目だけ変更して3か所で検証し、不要なら同じスイッチを戻せば、履歴や辞書を消さずに安全に調整できます。

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