Microsoft Edgeで削除したプロファイルを復元する方法|同期なしローカルプロファイルからお気に入りを救出する手順

誤って Microsoft Edge のプロファイルを削除してしまい、「お気に入り(ブックマーク)だけでも何とか復元したい」というケースは意外と多くあります。しかし、Edge の仕様上、一度削除したローカルプロファイルをそのまま元に戻せることはほぼありません。この記事では、その厳しい現実を正しく押さえつつ、「まだ間に合うかもしれない」パターンと、ブックマークだけでも救い出すための具体的な手順、そして今後同じ失敗を防ぐための設定・運用方法を詳しく解説します。

目次

誤って削除した Microsoft Edge プロファイルは原則復元できない

まず最初に、もっとも重要な結論から整理しておきます。

ポイント内容
結論Edge で一度削除したローカルプロファイルは、同期設定やバックアップが無い限り、Edge の機能だけでは復元できません。
削除操作を実行した時点で、そのプロファイルに紐づくローカルフォルダー(履歴・お気に入り・保存パスワードなど)がまとめて削除されます。
例外的に復元できるケース同じプロファイルで Microsoft アカウントにサインインして同期 していた別デバイスが存在する。 削除前の User Data フォルダーを含むバックアップが実際に残っている。システムの復元は、削除した個人ファイルを戻すための機能ではありません。 過去にブックマークを HTML としてエクスポート して保存してある。
今回のように同期なしの場合プロファイルそのものを丸ごと復旧することはほぼ不可能です。ただし、バックアップや他端末・エクスポートファイルがあれば、お気に入りだけを取り戻せる可能性が残っています。

この記事では「同期していなかった」「ローカルプロファイルを削除してしまった」前提で話を進めますが、その前に Edge プロファイルの仕組みを軽く押さえておきましょう。

Microsoft Edge プロファイルの仕組みを理解する

復元可能性を判断するためには、Edge のプロファイルがどこに保存されているか、どう扱われるかを知っておくと役に立ちます。

用語意味
プロファイルユーザーごとのブラウジングデータの「箱」のようなもの。お気に入り、履歴、Cookie、保存パスワード、拡張機能などがまとめて入っています。
ユーザーデータフォルダーEdge がプロファイル情報を保存する実態のフォルダー。通常は Windows のユーザーフォルダー配下に作られます。
既定プロファイル (Default)インストール直後に作成される標準のプロファイル。別プロファイルを追加していない場合は、この Default のみが使われます。
追加プロファイル (Profile 1 など)Edge 上で「プロファイルを追加」して作られるサブフォルダー。アイコンや名前を変えて複数アカウントを切り替えるときに使われます。

Edge のユーザーデータフォルダーは、通常次の場所にあります。

C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data

この中に、Default や Profile 1、Profile 2 などのフォルダーがあり、それぞれが一つのプロファイルに対応しています。

Edge 上で「プロファイルの削除」を実行すると、この 該当プロファイル用のフォルダーが丸ごと削除 されます。Windows の「ファイルを削除」のようにゴミ箱に入るわけではなく、通常はユーザーが簡単に戻せる形では残りません。そのため、原則として「削除してしまった後に Edge の中だけで元に戻す」ことはできないと考えてください。

復元できる可能性があるかをチェックする

とはいえ、すべてのケースで完全に諦める必要はありません。まずは、次のチェックリストで「まだチャンスがあるか」を確認してみてください。

状況復元の可能性試すべきこと
他の PC やスマホの Edge で、同じ Microsoft アカウントで同期していた残存データによる別デバイスに残るお気に入りを先に保全し、その後で同じアカウントの同期状態を確認する
削除前のバックアップに対象の User Data または Bookmarks がある保存内容によるまず別の場所へ取り出して内容を確認する
過去に Edge のお気に入りを HTML としてエクスポートした記憶があるHTML の保存内容によるその HTML ファイルを探し出し、インポート機能で読み込む
何もバックアップをしておらず、別デバイスとも同期していない通常の取り込み元なし市販のファイル復元ソフトなどの「最後の手段」を検討。ただし成功率は保証できない

Microsoft アカウントで同期していた別デバイスがある場合

削除前に同じ Microsoft アカウントでお気に入りを同期していた場合、同期データや別デバイスに残るお気に入りを利用できる可能性があります。ただし同期は独立した世代別バックアップではなく、同期中に行ったデータ削除が他の端末にも反映されることがあります。ローカルプロファイルの削除と、お気に入り自体の削除は分けて考えてください。

別の PC にお気に入りが残っている可能性がある場合は、まずその PC をネットワークから切り離して確認し、残っているお気に入りを HTML にエクスポートして保全します。保存できた HTML は、復元先の Edge にインポートできます。端末やバージョンによりエクスポートの可否は異なります。 削除前に同期していたアカウントが分かる場合は、保全後に復元先で同じアカウントの同期設定を確認します。同期データが残っていなければ復元できません。新しいプロファイルを作って同期するだけでは、独立したバックアップにはなりません。

同期中の削除が他の端末にも反映される点は、Microsoft の同期に関する説明でも注意されています。

削除前のファイルバックアップが残っている場合

削除前のバックアップに、対象プロファイルの User Data フォルダーや Bookmarks ファイルが含まれているかを確認してください。バックアップ機能を有効にしただけでは、Edge のデータが保存されているとは限りません。

システムの復元は、システムファイル・レジストリ・インストール済みプログラムなどを以前の状態へ戻す機能です。削除したお気に入りなどの個人データを戻す方法としては扱いません。 ファイル履歴はライブラリなどの対象フォルダーを保護します。AppData 内の Edge データまで自動的に保存されると考えず、削除前のコピーが実際にあるか確認します。 バックアップソフトやイメージバックアップでは、対象パスが含まれていた場合に限り取り出しを検討できます。まず別の場所へ取り出し、現在のデータへ直接上書きしないでください。

業務用 PC では管理者や情シス担当に相談してください。お気に入りのためにシステム全体を安易に巻き戻すことは避けます。

参考:Microsoft:システムの復元、Microsoft:ファイル履歴によるバックアップと復元。

バックアップから Bookmarks ファイルだけを取り出して復旧する

「プロファイル全体の復元はできないが、バックアップの中に User Data フォルダーは残っている」という場合は、「Bookmarks」ファイルだけを救出して、新しいプロファイルに移す ことで、お気に入りだけを復活させられる可能性があります。

Edge プロファイルフォルダーの構造

Edge のユーザーデータフォルダー配下は、おおまかに次のような構造になっています。

C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\
  ├─ Default
  │   ├─ Bookmarks
  │   ├─ History
  │   └─ ...
  ├─ Profile 1
  │   ├─ Bookmarks
  │   └─ ...
  ├─ Profile 2
  │   └─ ...
  └─ ...
フォルダー / ファイル役割
Default最初に作られる既定プロファイル。通常、最初に使っていた Edge のデータがここに入ります。
Profile 1 / Profile 2 など追加したプロファイル用のフォルダーの例です。表示名や作成順と番号が一致するとは限らないため、現在の保存場所は edge://version で確認します。
Bookmarksお気に入り(ブックマーク)を保存しているファイル。中身は JSON 形式のテキストです。

削除前のバックアップの中に、目的のプロファイルに対応するフォルダーと Bookmarks ファイルが残っているかどうかが、復元の鍵になります。

手順:バックアップ済み User Data から Bookmarks をコピーする

直接のファイル差し替えは、Microsoft が案内する標準の HTML インポート手順ではありません。HTML バックアップがある場合は、そちらを優先してください。ファイルだけが残っている場合は、次のように元データを保全して慎重に試します。

  1. 復元先は、サインインや同期をしていない新しい検証用プロファイルを使います。そのプロファイルで edge://version を開き、「プロファイル パス」を記録します。Default や Profile 1 といった名前や作成順だけでは決めないでください。
  2. Edge を終了する前に必要な作業を保存し、すべてのウィンドウを閉じます。バックグラウンドの msedge.exe が残っていないことも確認します。
  3. バックアップの原本を変更せず、対象と思われる Bookmarks を別の作業用フォルダーへコピーします。コピーの内容を確認して、目的のお気に入りがあるか確かめます。
  4. 復元先のプロファイルフォルダーと、既存の Bookmarks(存在する場合)を別の場所へコピーして保全します。差し替えは追加・結合ではなく置換なので、普段使うプロファイルには直接上書きしないでください。
  5. 手順1で確認した検証用プロファイルの場所へ、作業用コピーの Bookmarks を配置します。Edge を起動して読み込めるか確認します。成功は保証できません。
  6. 読み込めたらお気に入りを HTML にエクスポートし、普段使うプロファイルへ標準のインポート機能で追加します。内容を確認するまでバックアップ原本と保全コピーは残します。

この方法は、削除前のファイルが別のバックアップに残っている場合に限った検証です。ファイル復元ソフトで削除領域を調べる必要がある場合は、元のドライブへの書き込みを避け、先に専門家へ相談してください。

実際の保存場所は Microsoft のプロファイルパスの説明を確認してください。普段使うプロファイルへの取り込みは、下記の HTML インポートを優先します。

どのプロファイルフォルダーがどのプロファイルか分からないとき

複数のプロファイルを作っていた場合、「どのフォルダーがどのプロファイルか分からない」ということがあります。現在使えるプロファイルは、そのプロファイルで edge://version を開き「プロファイル パス」で確認します。削除済みのプロファイルはこの方法では開けないため、バックアップのコピーに対して次の手掛かりを確認します。更新日時や番号だけでは断定しないでください。

  • フォルダーの「更新日時」が、よく使っていたタイミングに近いものを探す。
  • バックアップから別の場所へコピーした Bookmarks をテキストエディターで開き、中に含まれるサイト名や URL を見て判断する。原本は編集しない。
  • 会社用・個人用など、プロファイルごとに使っていたサイトの傾向から推測する。

Bookmarks は JSON 形式のファイルなので、テキストエディターで開くと少し読みづらい構造ですが、サイト名や URL はそのまま文字列として含まれています。どうしても判別できない場合のヒントとして活用してください。

Bookmarks ファイルを手動で編集して移植することも可能だが非推奨

技術的には、古い Bookmarks ファイルをテキストエディターで開き、必要な部分だけをコピーして新しいプロファイルの Bookmarks に貼り付けることも可能です。しかし、JSON の構造を誤って壊すと Edge がブックマークを読み込めなくなるリスクがあるため、JSON の編集に慣れていない場合はおすすめできません。

基本的には HTML のエクスポート・インポートを優先しましょう。ファイルの差し替えは既存のお気に入りを置き換えるため、元データを保全したうえで検証用プロファイルに限定して試してください。

HTML エクスポート済みのお気に入りを Edge にインポートする

以前に Edge の「お気に入りをエクスポート」機能を使って、HTML ファイルとして保存していた場合は、そのファイルを使ってブックマークをほぼ元通りにできます。

エクスポート済み HTML ファイルの特徴

  • bookmarks.html や favorites.html といった名前で保存していることが多い。
  • 中身をブラウザーで開くと、お気に入りの一覧ページのように見える。
  • USB メモリやクラウドストレージ(OneDrive、Google ドライブなど)に保存していることもある。

Edge で HTML ファイルからお気に入りをインポートする手順

Edge のメニュー構成はバージョンによって若干異なりますが、概ね次の流れでインポートできます。Microsoft の HTML インポート手順も参照してください。

  1. Edge を起動し、右上の「…」メニューを開きます。
  2. 「設定」を開き、「プロファイル」または「ブラウザーデータのインポート」メニューを選びます。
  3. 「お気に入りのインポート」もしくは「ブラウザーデータのインポート」で、「HTML ファイルからインポート」 を選択します。
  4. 「ファイルを選択」ボタンから、バックアップしておいた HTML ファイルを選びます。
  5. インポートを実行すると、お気に入りバー上のフォルダーに追加されます。フォルダー名が「インポート済み」などになる場合があります。

インポート後は、フォルダー構成が若干変わっている場合があるので、お気に入りバーに戻したいものはドラッグ&ドロップで整理するとよいでしょう。

どうしても復元できないケースと諦めるライン

バックアップもなく、同期もしておらず、HTML エクスポートもしていない場合、残念ながら 一般的な手段での復元はほぼ不可能 です。どこまで戻せるかを、データの種類ごとにまとめると次のようになります。

データの種類復元のしやすさ備考
お気に入り(ブックマーク)比較的戻しやすいHTML エクスポートや Bookmarks ファイルがあれば復元しやすい。バックアップがない場合はかなり難しい。
閲覧履歴困難履歴データベースはプロファイルフォルダーの削除とともに失われる。復元ソフトを使っても完全復旧は難しい。
保存パスワード非常に困難暗号化された形で保存されるため、フォルダーごと失われると実質的な復元はほぼ不可能。
拡張機能再インストール可能再度ストアからインストールすればよいが、設定内容は失われることが多い。
クッキー / ログイン状態復元不可ほぼ諦めるしかない。各サイトでログインし直す必要がある。

特に保存パスワードやログイン状態については、Edge ではなく各サービス側にパスワードリセット機能が用意されていることがほとんどです。大変ではありますが、各サービスのパスワードをリセットして再設定する 方が、無理な復元を試みるより安全で確実です。

最後の手段としてのファイル復元ソフトについて

「どうしても諦めきれない」という場合、市販のファイル復元ソフトを使って、削除されたプロファイルフォルダーや Bookmarks ファイルの断片を探索するという選択肢もあります。ただし、次の点に注意が必要です。

  • 削除から時間が経つほど、別のデータに上書きされる可能性が高くなり、復元成功率は大きく下がる。
  • 復元できたとしてもデータが部分的に壊れていることが多く、「使い物になる」保証はない。
  • 復元ソフトの使用にはある程度の知識が必要で、誤操作により別のデータを損ねるリスクもある。

業務上重要なデータであれば、自己判断でツールを試すよりも、専門のデータ復旧業者に相談した方が安全なケースも多いです。ただしコストは高額になることが多いため、「そこまでしてでも取り戻したいか」を冷静に判断する必要があります。

今後同じトラブルを防ぐための設定と運用

一度失ってしまったプロファイルは戻せなくても、「次から同じ目に遭わないようにする」ことはできます。とくに Edge を日常的に使う場合は、次の3つの対策をセットで行うのがおすすめです。

対策内容効果
同期の有効化Microsoft アカウントでサインインし、お気に入り・パスワード・拡張機能などの同期をオンにする。同期データが残っていれば別の端末でも利用できる。ただし、同期中の削除も反映されるため独立したバックアップが必要。
お気に入りの定期エクスポート月に1回などの頻度で、お気に入りを HTML ファイルとしてエクスポートし、クラウドや外付けストレージに保存する。正常な HTML ファイルが残っていれば、エクスポート時点のお気に入りを取り込める。
Windows 全体のバックアップバックアップの対象に Edge の実際のプロファイルパスが含まれるか確認し、保存したコピーを点検する。Edge に限らず、ドキュメントや写真などもまとめて保護できる。

Microsoft アカウントで Edge の同期を有効にする

同期設定を有効にしておくと、プロファイル削除や PC 故障の際でも、別デバイスからデータを救出できる可能性が大きく高まります。

  1. Edge を起動し、右上のプロファイルアイコンをクリックします。
  2. 「サインイン」または表示されているアカウント名から、「プロファイルの管理」を開きます。
  3. Microsoft アカウントでサインインしていない場合は、Outlook または Microsoft 365 のアカウントでサインインします。
  4. 「同期」メニューを開き、少なくとも次の項目をオンにします。
    • お気に入り
    • パスワード
    • 設定
    • 拡張機能
  5. 可能であれば、スマホ版 Edge にも同じアカウントでサインインし、同期をオンにしておきます。

同期データが残っていれば、別の端末でも利用できます。ただし同期は過去の状態を独立して保存するバックアップではないため、HTML エクスポートも併用してください。

お気に入りを HTML として定期的にエクスポートする

同期は非常に便利ですが、ネットワークやアカウントの問題でうまく動かないことがゼロとは言えません。そのため、「重要なタイミングでは HTML としてもバックアップを取る」という習慣をつけておくと安心です。

エクスポートの手順は、おおむね次の通りです。

  1. Edge の設定メニューを開き、「お気に入り」または「ブラウザーデータのインポート / エクスポート」を選びます。
  2. 「お気に入りをエクスポート」や「HTML ファイルとしてエクスポート」といったボタンをクリックします。
  3. 保存先に OneDrive などのクラウドストレージか、外付けドライブを選び、分かりやすい名前で保存します。
  4. 月に一度、あるいは大きくお気に入りを整理したタイミングで同様の操作を繰り返します。

この HTML ファイルさえあれば、Edge に限らず Chrome や他のブラウザにインポートすることもできるため、ブラウザ乗り換えの際にも役立ちます。

Windows のバックアップを設定しておく

ドキュメントや写真のバックアップと、Edge の AppData 内のデータ保護は分けて確認しましょう。

ファイル履歴はライブラリなどの対象フォルダーを、OneDrive のフォルダーバックアップは選択した標準フォルダーを保護します。これらを有効にしても、Edge の User Data が自動的に保存されるわけではありません。 お気に入りは定期的に HTML にエクスポートし、そのファイルをバックアップ対象のフォルダーや外付けストレージへ保存します。 プロファイルのファイルも保存する場合は、バックアップソフトの対象に実際のプロファイルパスが含まれるか確認してください。対象設定だけでなく、保存先に必要なファイルがあることも確認します。

同期、HTML エクスポート、対象範囲を確認したファイルバックアップを組み合わせ、同期だけに頼らないようにしましょう。

参考:Microsoft:OneDrive によるフォルダーバックアップ。

複数プロファイルを試すときに安全に運用するコツ

Edge では、仕事用・個人用など用途を分けるために複数のプロファイルを作ることが多いですが、その過程で不要なプロファイルを削除しようとして、誤って必要な方を消してしまうこともあります。そうした事故を減らすために、次のような運用をおすすめします。

  • プロファイルの名前とアイコンを分かりやすく変える
    例:「仕事用」「個人用」「テスト用」など、用途がひと目で分かる名前にしておきます。
  • 新しいプロファイルを作るときは最初にお気に入りをエクスポート
    プロファイルを増やしたり試したりする前に、現在のプロファイルのお気に入りを HTML にエクスポートしておくと安心です。
  • 不要なプロファイルを削除する前に同期状態を確認
    「同期がオンになっていて、他の端末でも同じ内容が見えているか」を確認し、必要なお気に入りを HTML にエクスポートしてから削除します。同期だけをバックアップ代わりにしないでください。

こうした小さな工夫だけでも、「削除してはいけないプロファイルをうっかり消してしまう」リスクをかなり軽減できます。

Edge プロファイル削除直後に「やってはいけない」こと

プロファイルを削除してしまった直後に、次のような行動を取ると、潜在的に残っていたデータまでも完全に失ってしまう可能性があります。すでに時間がたっている場合は仕方ありませんが、今後の参考として押さえておくとよいでしょう。

  • 大量のアプリをインストールしたり大きなファイルをダウンロードしたりする
    削除された領域に新しいデータが書き込まれると、復元ソフトでも探し出せなくなる可能性が高まります。
  • 同じ名前のプロファイルをすぐに作り直す
    新しいプロファイルのデータが、たまたま同じフォルダー名に割り当てられた場合、バックアップや復元ソフトでの識別が難しくなります。
  • システムの復元やクリーンアップを闇雲に実行する
    正しい手順を理解せずに操作すると、かえって復元のチャンスを失うことがあります。

トラブルが発生したら、まずは落ち着いて状況をメモし、「何をしたら元に戻せるか」ではなく「これ以上悪化させないためには何を控えるべきか」を意識することが大切です。

よくある質問(FAQ)

削除した Edge プロファイルはゴミ箱から戻せますか?

いいえ。Edge の「プロファイル削除」機能は、プロファイルフォルダーを直接削除する動作に近く、Windows のゴミ箱には入りません。そのため、ゴミ箱から簡単に復元することはできません。バックアップや別デバイスの同期がない場合は、ファイル復元ソフトなどを使う「最後の手段」を検討することになります。

Edge をアンインストールしたら、お気に入りは全部消えてしまいますか?

通常のアンインストールでは、ユーザーデータがそのまま残ることも多く、再インストール時に同じユーザーでログインすると、プロファイルが再利用されることがあります。ただし、アンインストール時のオプションやクリーンアップツールの使用状況によっては、プロファイルフォルダーごと削除されることもあり、その場合は今回と同じ問題が発生します。

安全のためには、アンインストール前に必ず「お気に入りのエクスポート」や同期状態の確認を行っておくべきです。

スマホ版 Edge のお気に入りから PC に戻すことはできますか?

削除前に同じ Microsoft アカウントでお気に入りを同期しており、同期データが残っていれば、PC で同じアカウントにサインインして同期することで戻る可能性があります。ただし同期はバックアップではなく、削除も他の端末に反映されることがあります。スマホ側に残る内容を確認・保全する前に、安易に同期し直したりデータを削除したりしないでください。

会社の PC で勝手に復元ソフトなどを使っても問題ありませんか?

業務用 PC や会社支給の端末では、セキュリティポリシーや情報管理規定が存在します。勝手に復元ソフトをインストール・実行することは、規定違反や情報漏えいリスクにつながる可能性があります。必ず情シス部門や管理者に相談し、指示に従ってください。

まとめ:ローカルプロファイルの削除は「ほぼ元に戻せない」前提で、今後の備えを強化しよう

Microsoft Edge のローカルプロファイルを削除してしまった場合、同期やバックアップがなければ、プロファイルそのものを完全に元通りに復元することはほぼできません。これは Edge に限らず、Chromium 系ブラウザ全般に共通する厳しい現実です。

ただし、

  • 別デバイスでの同期データからの復元
  • 削除前の対象ファイルを含むバックアップからの取り出し
  • HTML エクスポート済みのお気に入りファイルからのインポート

といった方法を使えば、お気に入りだけでも取り戻せる可能性があります。特に、User Data フォルダーや Bookmarks ファイルのバックアップがある場合は、保存されている内容を確認し、原本と復元先を保全して取り出しを試せます。復旧の成功は保証できません。

一度失ってしまったデータは戻ってこないことも多いですが、この記事をきっかけに、同期設定や定期的なエクスポート、Windows 全体のバックアップなど、将来のトラブルに備える体制を整えておけば、次回同じ状況になっても被害を最小限に抑えられます。

「プロファイルを削除する前に、何をしておくべきか」「万が一削除してしまったら、まず何を確認すべきか」を頭の片隅に置いておくだけでも、データ喪失のリスクは大きく下げられます。今できる対策から一つずつ始めてみてください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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