MicrosoftアカウントのPINを忘れたときの対処法!安全にリセットする方法と注意点

最近、私自身もうっかりPINを失念してしまい、パソコンにログインできずに慌てた経験があります。最初はMicrosoftアカウントのパスワードがわかれば大丈夫だろうと思いこんでいましたが、実際にはPINを要求される場面が多く、思わぬ壁にぶつかってしまいました。同じようにお困りの方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、PINを忘れてログインできない・リセットできない場合の対処法を、体験談を交えながらわかりやすく解説していきます。

MicrosoftアカウントPINを忘れたときに起こりやすいトラブル

MicrosoftアカウントのPINは、パスワードに比べて手軽にサインインできる利点がある一方で、もしPINを忘れてしまうと意外にやっかいな問題に直面します。例えば、パスワードが分かっていてもデバイス側がPINを要求し続けて先へ進めないケースや、PINリセットのオプションが表示されずに途方に暮れるなどの状況です。ここではまず、代表的なトラブルをいくつか挙げてみます。

PINリセット画面が表示されない

通常であれば、PIN入力画面には「PINを忘れた場合」というリンクやボタンが存在し、そこから再設定が行えます。しかし、環境によってはこのリンク自体が見当たらない、あるいはグレーアウトしていて押せないという事例が報告されています。企業や学校などの組織管理下のパソコンであれば、セキュリティポリシーによって制限がかかっていることも少なくありません。

管理者権限が必要とされる操作が多い

PINの削除や再設定を試そうとしても、管理者権限の入力を求められたり、そもそも設定メニューがグレーアウトして使えなかったりする場合があります。特に会社の端末などでは、自分のアカウントが管理者権限を持っていないケースが多く、そのままでは手詰まりになりがちです。

パスワードだけではサインインできない環境

Microsoftアカウントのパスワードが分かっていても、Windowsのログイン画面に「PIN入力」しか出ず、サインインオプションを選べないというケースがあります。これはWindows Hello機能が強制的に有効になっていたり、企業ポリシーでパスワードサインインが制限されていたりすることが原因となる場合があります。

実際に私の友人が、パスワードなら覚えているのにPINが分からず、仕事用のノートPCにログインできなくなったことがありました。管理者権限のあるIT担当者に連絡しなければならず、緊急対応にかなりの時間を費やしたそうです。

まずはPINリセットの通常手順を確認する

PINを忘れた場合、多くの環境で実施できる基本的なリセット方法からご紹介します。ここでスムーズにPINを再設定できれば、余計なトラブルを回避することができます。下記のような流れを試してみてください。

Windowsのログイン画面からPINをリセットする

パソコン起動時にPIN入力を求められたら、「サインインオプション」を選択してパスワードを使ったログインを試すか、あるいは「PINを忘れた場合」というリンクからリセット画面に進めることがあります。もしこのリンクが有効なら、画面の指示に従って本人確認を行い、新しいPINを設定してください。

設定画面からPINを削除・再設定する

Windowsに入れた場合、「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」に移動し、「Windows Hello PIN」の項目を探します。ここに「削除」あるいは「PINを忘れた場合」のオプションが用意されています。これらの操作が可能であれば、画面の指示に従いPINを更新できます。

通常の手順で解決しない場合

上記の方法がうまくいかず、PINの削除ボタンやリセットボタンが表示されない、押しても反応しない、といった状態であれば、後述するもう少し踏み込んだ方法を試す必要があります。組織PCの場合はIT管理者へ連絡する選択肢も同時に考慮してください。

パスワードが分かるのであれば、比較的スムーズにリセットや削除ができることが多い点はメリットです。

PIN以外のサインインオプションの利用を試す

PINがダメならパスワードやセキュリティキーなど、他の方法が使えないかを確認してみましょう。Windows 10やWindows 11では複数のサインイン方法が用意されており、ユーザーがそれを事前に設定していれば、PINを失念しても回避できる可能性があります。

パスワードログインに切り替える

Windows Hello PINを設定していても、サインインオプションにパスワードを選択できる場合があります。ログイン画面の「サインインオプション」をクリックし、キーアイコンのマークを探してパスワード入力画面へ進みましょう。この際、入力するのはMicrosoftアカウントのパスワードです。もし成功すれば、デスクトップに入ってからPINを変更できます。

生体認証やセキュリティキーの利用

指紋認証や顔認証を設定している場合は、それらを使ってログインする方法もあります。あるいはFIDO2対応のセキュリティキーなどを利用している場合は、USBキーを挿すなどして認証を試してみてください。これはあまり一般的ではありませんが、セキュリティを強化している現場などでは導入されていることもあります。

管理者権限が必要な場面

PINをいったん削除する場合や、別のサインインオプションを設定する場合など、多くの操作に管理者権限が必要とされることがあります。社用PCなどで管理者権限が自分に付与されていない場合は、担当部署や上司に相談し、早めに対処してもらいましょう。

管理者アカウントを有効にしてPINを強制削除・再設定

通常の方法ではPINのリセットや削除ができない場合でも、Windowsには標準でAdministrator(管理者)アカウントが隠されています。これを有効にしてログインすれば、様々な制限が解除され、PINを削除したり再設定したりしやすくなります。ただしレジストリを編集する手順を含むため、注意が必要です。

Windows回復環境(Windows RE)を起動する

ロック画面でShiftキーを押しながら再起動を選択すると、回復環境が起動します。画面上に「トラブルシューティング」や「詳細オプション」などのメニューが出てきたら、そこから「コマンドプロンプト」を選びます。これによって通常より強い権限でシステムを操作できる環境に入れます。

レジストリエディタの起動

コマンドプロンプトが開いたら、regeditと入力してレジストリエディタを起動します。次に、HKEY_LOCAL_MACHINEを選択し、「ファイル」→「ハイブの読み込み」をクリックし、Windowsがインストールされたドライブ(通常C:\)のWindows\System32\configにあるSAMファイルを読み込んでください。読み込み名は何でも構いませんが、REM_SAMのように覚えやすい名前を使うと良いでしょう。

Administratorアカウントを有効にする

読み込んだレジストリのキーとして、HKEY_LOCAL_MACHINE\REM_SAM\SAM\Domains\Accounts\Users\000001F4を開きます。右側にFというバイナリ値があるのでダブルクリックし、バイナリエディタを確認します。オフセット00000008付近にある数値を11から10に変更し、編集を終了してください。その後、レジストリエディタを閉じて回復環境の画面に戻り、パソコンを再起動します。

Administratorアカウントでログイン

再起動後、ログイン画面にAdministratorという新たなアカウントが表示されるはずです。通常、このアカウントにパスワードは設定されていないため、すぐにログインできます。Administratorで入れたら、設定→アカウント→サインインオプションなどの項目から、該当するユーザーのPINを強制的に削除したり、新たにPINを設定したりできます。

レジストリの編集は操作を誤るとシステムが不安定になったり起動できなくなるリスクがあります。

私自身、レジストリ編集で何度かヒヤッとした経験があります。必ず余裕を持って作業し、できればバックアップを取ってからチャレンジするのがおすすめです。

状況別:PINリセットが難しい場合の対処フロー

状況 考えられる原因 対処策
PINを忘れただけで、他のサインインオプションが使える Windows HelloのPINに依存しすぎている パスワードログインで入ってからPINを再設定する
PINのリセットボタンがグレーアウトしている セキュリティ設定か管理者ポリシーによる制限 組織PCなら管理者に依頼し、個人PCなら設定→サインインオプションを確認
パスワード入力もできずログイン画面から先に進めない PINを必須とする設定やアカウント権限の問題 回復環境から管理者アカウントを有効化し、PINを削除または再設定
組織管理下のPCでIT管理者しか操作できない 企業ポリシーによる制限、権限不足 速やかにIT管理者へ連絡し対応を依頼
何をやってもPINの問題が解決しない OSのシステム不具合や設定の大幅な破損 Windowsを再インストールすることを検討

PINをどうしても変更・削除できない場合は再インストールを検討

これまでご紹介してきた方法で解決できない場合や、そもそもシステムが不安定で管理者アカウントの有効化などもままならない場合は、Windowsをクリーンインストールする選択肢があります。再インストール前に大切なファイルのバックアップを取ることが最優先です。

クリーンインストールの進め方

Windowsのメディア作成ツールを利用してUSBインストールメディアを作り、そこから起動して再インストールを行います。このとき、データを保持するオプションが選べる場合もありますが、念のため外部ストレージにバックアップを取ることを強くおすすめします。再インストール後はPINを再設定できますので、今度は忘れにくいものを選びつつ、紙やパスワード管理ソフトなどで控えを取っておくと安心です。

再インストールのメリットとデメリット

システムがクリーンになり、動作が軽快になったり不要なファイルが整理されたりするメリットが期待できます。

環境を復旧するための時間と手間がかかりますし、ソフトウェアの再インストールも必要になることがあるため、作業負担が大きい点には注意が必要です。

組織アカウント(学校・職場用アカウント)の場合の注意点

もし学校や職場などの組織管理下で使われているPCの場合は、上記の手順を試す前にシステム管理者に相談しましょう。組織のセキュリティポリシーによっては、個人でのレジストリ編集や管理者アカウントの有効化が厳しく制限されていることがあります。また、デバイスを勝手に初期化すると規定違反になる可能性もありますので、早めの連絡が大切です。

IT管理者への相談が最優先

自力で解決しようと無理をして、後から問題が発覚するとトラブルが大きくなる場合があります。たとえば企業用PCでは、データ持ち出しのルールや再インストールの権限が細かく定められていることがあります。紛失や盗難の対策としてPINやBitLockerなどのセキュリティ機能が厳格に設定されているので、正当な手続きを踏みましょう。

組織向けサポート窓口の活用

Microsoftや端末メーカーは、企業向けのサポート窓口を設けています。自社のIT管理者が解決策を持っていない場合、メーカーやMicrosoftの法人向けサポートに問い合わせることで、正規の手順を教えてもらえることがあります。

過去に勤務先のパソコンで同様のトラブルが起きたとき、管理者に連絡してみたらすでに似た事例が何度もあり、社内専用の復旧ツールを用意してもらっていたことがありました。やはり最初からプロに相談してみるのも大事だと痛感しましたね。

PINを設定するときの再発防止策

PINはパスワードよりも数字が少ないぶん覚えやすいはずなのに、なぜか意外と忘れがち。さらに、頻繁にパソコンを使わない人や、複数の端末を使い分けている場合は混乱しやすくなります。次にPINを再設定するときには、以下のようなポイントを心がけてみてください。

自分にとって覚えやすい組み合わせを考える

誕生日や電話番号などの安易な数字は避けるべきですが、どうしても忘れやすいという場合は、自分にしか分からないルールを作る方法があります。たとえば好きなスポーツチームの得点記録や、行きつけのカフェの番地など、他人にはピンとこないけれど自分には覚えやすい数字を設定すると忘れにくいです。

複数の端末で同じPINにしない

セキュリティ的に危険ですし、万が一PINが漏れてしまった場合に被害が大きくなります。PCごとに違うPINを設定するのが理想ですが、どうしても煩雑に感じるなら、パスワード管理ツールやメモなどを活用し、複数端末のPINをまとめて記録しておく工夫をしましょう。

バックアップの仕組みを作る

クラウドのメモ帳や、紙のメモなどに記録しておき、厳重に保管する方法もあります。PINはあくまで補助的な認証方法なので、パスワードや二段階認証などの設定も併用して、より安全に運用してください。

まとめ

MicrosoftアカウントのPINは便利ですが、忘れてしまうと意外に大きなトラブルの原因になることがあります。特に会社のPCや学校のPCでは、管理者権限がないとPINの削除や再設定が難しくなります。通常のリセット手順が使えればベストですが、ダメな場合でもAdministratorアカウントの有効化やWindowsの再インストールという手段が残されています。ただし、どの手段にも一定のリスクや準備が必要なので、十分な注意を払って作業してください。組織管理下にある場合は、先に管理者やサポート部署に相談するのが無難です。

そして、再設定の際には同じ過ちを繰り返さないよう、自分にとって覚えやすいルールを考えたり、バックアップの仕組みを整えたりしておくと安心です。この記事が、PINを忘れてしまった方のトラブル解決に少しでも役立てばうれしいです。

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