Office 2019 for Macの「アップグレードが必要」対処法と選択肢

MacでOffice 2019を使っていて、ふとアプリを立ち上げると「アップグレードが必要」と表示されることはありませんか?私自身も同じ状況になり、「何が問題なのだろう?」と疑問に思ったものです。本記事では、その疑問を解消し、今後の対策方法についてわかりやすく解説していきます。

Office 2019 for Macの「アップグレードが必要」とは

Office 2019 for Macを利用していると、メニューやウィンドウの上部に「アップグレードが必要」と表示されるケースがあります。更新のために「チェックしてみる」を押しても「最新バージョンです」と案内される一方、「アップグレードして入手してください」という趣旨のメッセージが混在するため、多くの方が戸惑うようです。私自身も最初は「更新がまだ終わっていないのかな?」と何度も確認しましたが、実はOffice 2019自体が追加アップデートを受けない状態に入っているため、新たなバージョンへの切り替えを促す画面が出ているのです。

Office 2019は既にサポート終了状態

Officeのバージョンには、メインストリームサポートと延長サポートという段階があり、Office 2019は延長サポートも終了に近い状況です。最終リリースが16.78で止まっているため、Office 2019としてはこれ以上の更新が行われません。したがって、Office Update機能を使った通常のアップデートでは新しいプログラムを適用できず、「アップグレード」という形で新バージョンへの移行を促されるわけです。

表示メッセージの実態

本来、アップデート可能な段階であれば「アップデートを適用しますか?」という文言が出ます。ところが、Office 2019に対してはもう新しい修正プログラムが用意されていません。「アップグレードが必要」というのは、セキュリティ機能の最新化や新機能を使いたいならOffice 2021、またはMicrosoft 365へ移行してください、という意味合いになります。

実際の使用上の影響

現在のmacOS(Sonoma 14.2.1)で動作しているのであれば、直ちに使えなくなるというわけではありません。ただし、今後macOSが進化した際に動作に問題が生じる可能性はあります。特にOffice 2019固有の不具合やOSとの互換性の問題が発生しても、サポート終了に伴い修正パッチが提供されないリスクがあります。

私も以前、Office 2011を長く使っていて、ある日macOSのアップデートをしたら不具合が出てしまい、結局慌てて新しいバージョンへ移行したことがあります。そのときはデータ移行やカスタマイズ設定に苦労しました。

Office 2019をそのまま使い続ける場合の注意点

Office 2019はすでに最新版としては扱われなくなっているものの、現時点ではMacでの使用自体は続行可能です。今すぐ機能しなくなるわけではないため、短期的には大きな問題に直面しない人も多いでしょう。しかし、以下の点には注意が必要です。

セキュリティ更新が行われない

セキュリティホールやバグが見つかったとしても、原則として修正は提供されません。機密文書の取り扱いや外部ファイルを頻繁に開く使い方をしている場合は、想定外のセキュリティリスクが高まる恐れがあります。

ソフトウェアの脆弱性に対して修正パッチが提供されないのは大きなリスクです。

OSアップデートとの相性問題

macOSも定期的に大きなアップデートが行われます。将来的にOffice 2019が新OSと互換性を失う可能性は否定できません。いざOSをアップデートしたらWordやExcelが起動しなくなった、あるいはファイルが開けないといったトラブルが起こると、急場しのぎで対応に追われることになります。

職場や学校と連携している方は、いざというときの業務や課題提出がスムーズにいかなくなるリスクもありますね。私の知人も卒論作成期にOffice 2011が使えなくなって大慌てしていました。

新機能が追加されない

Officeはバージョンごとに新たな機能が盛り込まれます。共同編集や最新のクラウド連携機能など、便利な機能が増えているにもかかわらず、Office 2019にはそれが適用されません。最新の使い勝手や共同作業の効率化を求めるなら、新しいバージョンへ移行せざるを得ない状況です。

最新バージョンでは共同編集やモバイル連携が格段に進化しているので、リモートワークなどでも便利です。

Office 2021・Microsoft 365・次世代Officeへのアップグレード

「アップデート」ではなく「アップグレード」が必要というメッセージが表示される理由は、上記のようにOffice 2019自体が終了段階だからです。では、どのような選択肢があるのか、簡単に説明します。

Office 2021の特徴

Office 2021は、買い切り型として提供されている比較的新しいバージョンです。Office 2019の後継として、機能面でも一部強化が図られています。以下に簡単に特徴をまとめました。

項目 Office 2019 Office 2021
リリース時期 2018年 2021年
メインストリームサポート 終了 一部サポート継続中
新機能の追加 限定的
ライセンス形態 買い切り 買い切り

Office 2021への移行を検討すべき人

Mac環境で買い切りタイプのOfficeを継続的に使いたい人や、「サブスクリプションを避けたい」というニーズの方は、Office 2021への移行が選択肢になるでしょう。ただし、リリース時期の関係もありMicrosoft 365ほど頻繁なアップデートはなく、クラウド機能や共同作業への対応も制限があります。

Microsoft 365の魅力

Microsoft 365は月額あるいは年額で利用できるサブスクリプション型のOfficeです。常に最新版を使えるだけでなく、1TBのOneDriveクラウドストレージやマルチデバイスインストールといった付加サービスがセットになっています。

常に最新の機能を使え、Windows・Mac問わず複数端末で利用できる点や、OneDriveを活用したデータ管理が便利です。

サブスクリプションに抵抗がある人はどうするか

買い切りモデルに慣れていると、月額・年額制は割高に感じるかもしれません。しかしバージョンアップのたびに買い換える手間がなく、クラウドストレージも豊富に利用できるため、長期的に考えるとコストパフォーマンスが良いという意見もあります。私の場合、WordとExcelをMac・Windows両方で頻繁に使うため、Microsoft 365を利用しています。

将来のOffice 2024(仮称)などへの展望

Microsoftは今後も数年おきに買い切り型のOfficeをリリースする可能性があるとされています。Office 2024(仮称)に当たるバージョンが登場すれば、Office 2021の後継として機能面やセキュリティ面が強化されるでしょう。ただ、具体的な発売時期や機能は未定なことが多く、発表を待つ必要があります。

私の知人は、新バージョンのOfficeがリリースされるたびに買い切り版を購入していましたが、最終的には「毎回買い替えるくらいならサブスクの方が気楽」と言ってMicrosoft 365に移行しました。

アップグレードの方法と手順

アップグレードを決めたら、次に知りたいのは具体的な導入方法ですよね。ここではOffice 2021とMicrosoft 365について、基本的な取得方法を紹介します。

Office 2021の購入・インストール

Microsoft公式サイトからの購入

最も確実なのはMicrosoft公式サイトでの購入です。シリアルキーを取得し、アカウント管理ページからOfficeをダウンロード・インストールできます。

1. Microsoft公式サイトにアクセス  
2. 「Office」を選択し、Office 2021の種類(Home & Student/ Home & Businessなど)を購入  
3. 購入後、アカウントページからインストーラーをダウンロード  
4. 通常のアプリインストール手順に従って完了

パッケージ版やオンラインストアからの購入

家電量販店やAmazonなどのオンラインストアでも、Office 2021のパッケージやダウンロード版を購入できます。パッケージであってもライセンスキーが同梱され、最終的にはインターネット経由でのダウンロード・インストールが中心となりますので、物理的なディスクを使う機会はあまりありません。

Microsoft 365への移行

プランの選択

Microsoft 365には個人向け、ファミリー向け、ビジネス向けなど複数のプランが用意されています。個人利用なら「Microsoft 365 Personal」、家族みんなでOfficeを使うなら「Microsoft 365 Family」が候補になるでしょう。ビジネスや法人利用なら「Microsoft 365 Business」など専門のプランがあります。

ダウンロードとインストール

Microsoftアカウントにサインインし、Officeアプリをダウンロードするだけで基本的には完了です。使用許諾はサブスクリプション期間に紐づいているため、課金が続く限り常に最新のバージョンを使えます。別のPCやMac、さらにはタブレットやスマホにもインストールできます。

Microsoft 365だとOneDriveやTeamsとの連携が標準でできて、外出先や在宅ワーク中でもファイル共有がスムーズなので重宝しています。

まとめ

Office 2019 for Macで表示される「アップグレードが必要」というメッセージは、すでに追加アップデートが提供されない状況にあるため、新バージョンに移行するよう案内されているのが理由です。今すぐ使えなくなるわけではありませんが、セキュリティリスクや将来的なOSアップデートとの互換性、そして新機能の利用を考えると、Office 2021やMicrosoft 365への移行を検討する価値は大いにあるでしょう。サブスクリプションに馴染みのない方も、Microsoft 365の利点を知ると魅力を感じることがあるかもしれません。逆に買い切りを好む場合はOffice 2021の選択肢もあります。いずれにせよ、これからもMacで快適にOfficeを使い続けるためには、新しいバージョンへの切り替えを視野に入れておくと安心です。

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