Projectマクロが無効化された時の対処法まとめ: レジストリキーやロールバックで乗り切る方法

たくさんの方が「突然、Projectで愛用していたマクロがまったく動かなくなった…!」という状況に驚かれているようです。私自身、長年Projectを使ってきましたが、今回の更新でいろいろ振り回され、試行錯誤を繰り返した経験があります。ここでは、その症状や背景、回避策、今後の見通しをわかりやすく解説してみたいと思います。

Project OnlineおよびローカルGlobalテンプレートのマクロ無効化の概要

マクロが無効化される現象が2024年に入ってから目立つようになりました。具体的には、Projectを起動した際にマクロのセキュリティ警告が出るものの「マクロを有効化」という選択肢が表示されず、「無効化」しか選べないため、マクロがまったく動作しないという状態に陥ります。ExcelやWordなら設定画面から対応できるケースが多いですが、Project特有の挙動で困惑される方が多いようです。

ここで私が直面したケースとしては、Project OnlineのEnterprise Globalに格納しておいたテンプレートのマクロが急に動かなくなり、社内で作成したカスタムレポートや処理が使えなくなったことが挙げられます。最初は自分の設定を疑いましたが、同じタイミングで周囲の同僚もまったく同じ不具合を訴え始めたので「これは何か大きな変更が起きている」と感じました。

発生の背景

Projectのマクロが無効化される原因として、Microsoftが2024年前後に行った更新プログラムで、Project VBAコードをリアルタイムでウイルススキャンする仕組みを強化したことが指摘されています。どうもEnterprise GlobalやローカルGlobal.mptなど、Project専用のテンプレートファイルにマクロを埋め込む運用はMicrosoftの想定外の部分があったようで、セキュリティ保護が強制的に働いてしまう状況に近いようです。

ウイルススキャン強化による影響

マクロ付きファイルやGlobal.mptは、プロジェクト管理において効率化を実現する大切な存在です。しかし、こうしたファイルを組織全体で共有していると、Microsoftが新たに導入したスキャン機能が「このマクロは安全ではない可能性がある」と判断しやすくなります。その結果、マクロのセキュリティ設定画面をいじっても「マクロを有効化する」ボタンがそもそも出てこないという事態に陥るわけです。

暫定的な解決策

私も最初はマクロのセキュリティレベルを「すべてのマクロを有効にする」に変更してみたり、信頼された場所にGlobal.mptファイルを配置したり試行錯誤しましたが、いずれも不発に終わりました。しかし、複数のコミュニティフォーラムやMicrosoftサポート情報を調べると、いくつかの回避策が紹介されていました。ここでは主な方法をまとめてみます。

バージョンをロールバックする

最新のMicrosoft 365アプリから、少し前のバージョンに戻すことで問題が解決する場合があります。私が試した時は、2407 (Build 16.0.17830.20166) へ戻したところ、ひとまずマクロを再度利用できるようになりました。ただし、自動更新をオンにしたままだと、すぐに元のバージョンに戻ってしまうため、一時的に更新を切る必要があります。

cd C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
OfficeC2RClient.exe /update user updatetoversion=16.0.17830.20166

このコマンドを管理者権限で実行すると、その場で特定ビルドまでダウングレードが走るので、完了後に念のためバージョンを確認し、続けてProjectを起動してみるのがおすすめです。

バージョンロールバックのメリットと注意点

すぐにマクロが使えるようになる可能性が高い

セキュリティ更新や新機能が失われる可能性があり、組織ポリシーで禁止されている場合がある

レジストリキーを追加する

Microsoftサポートから提示されたワークアラウンドとして「Fix9072568」というレジストリを追加し、Projectを再起動する手段があります。私が所属する組織でも試したところ、一部の端末ではしっかりマクロが動くようになりましたが、まったく効果が出ないマシンもありました。成功率は環境依存かもしれません。

レジストリキーの登録例

Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\MS Project\Settings]
"Fix9072568"=dword:00000001

この設定を有効にする際は、必ずProjectを終了してから適用し、その後にProjectを再起動すると反映されやすい印象です。ただし、エンタープライズ環境ではユーザー権限でレジストリを編集できないケースも多いので、IT管理部門の協力が必要になるかもしれません。

レジストリキーのメリットと注意点

既存のマクロセキュリティ設定を大幅に緩めなくてもマクロを動かせる可能性がある

組織のポリシーで個人がレジストリ変更できない場合や、機種によっては効果がない場合がある

デジタル署名(コード署名)を施す

古くからある対策として、マクロにデジタル署名を入れておく方法があります。私の会社では自己署名証明書で署名を試したところ、いったんは「信頼された発行元」に追加しマクロが有効化できました。しかし、人によっては「Fix9072568」レジストリキーを併用しないと効かないという声もあり、一筋縄ではいかないようです。

デジタル署名のやり方の一例

1. VBAエディタの「ツール」→「デジタル署名」を選択
2. 既に発行元として信頼している証明書、または自己署名証明書を選択
3. 署名を付与したら、Projectを一度閉じて再起動して反映を確認

自己署名証明書を使う場合、他のユーザーのPCにも同じ証明書を信頼された発行元としてインストールする必要があります。署名というのは正規の証明書を活用しないと手間が増えるのが難点です。

デジタル署名のメリットと注意点

マクロのセキュリティを適切に保ちつつ、公式な形でマクロを信頼させられる

署名作業や証明書の配布が煩雑で、少人数や個人環境では手間がかかる

Global.mptのリネームや別ファイルとして扱う

ローカルGlobal.mptに登録していたマクロがブロックされる場合、Global.mpt自体をほかのファイル名にして「信頼できる場所」に配置し、Project起動後に手動で開くという回避策があります。私もやってみたところ成功しましたが、Projectの起動ごとに追加ファイルを開くのは面倒なので、あまり現実的とは言えないかもしれません。

Global.mpt代替ファイルを利用する際のポイント

1. 既存のGlobal.mptをバックアップ
2. 名前を変更して、信頼できる場所フォルダにコピー
3. Projectを起動し、ファイル→開くで該当のファイルを読み込む

この方法はどうしてもローカル管理がメインの方で、緊急的にマクロを再利用したい時のみ有効と考えたほうが良さそうです。

今後のアップデート予定と見通し

Microsoftのサポート情報を見ると、2024年9月末~10月中旬にかけてProjectの修正アップデートが順次リリースされる予定とのことです。早い段階で最新ビルドにアップデートした方からは「一部マクロが復活した」との声もある一方で、環境によってはまだ修正が適用されておらずレジストリキーが必要なケースがあるようです。

正式アップデートが来たらどうなる?

Microsoftが本格的に修正を行ったバージョンでは、レジストリキー「Fix9072568」なしでもマクロが有効化できるようになり、通常のマクロのセキュリティ設定が復活すると案内されています。そうなると、面倒なレジストリ編集やロールバックは不要になりますが、アップデートの適用タイミングは利用中の更新チャネルによって異なるので注意が必要です。

私自身、数年前にもExcelマクロのセキュリティまわりで似たような騒動がありましたが、結局正式修正が来るまでいろいろ手探りだった記憶があります。Projectに限らずOfficeアプリのマクロは頻繁にセキュリティ強化が入るので、定期的に動作確認をしておくのが安心ですね。

具体的な回避策をまとめた表

HTMLのテーブルを使って整理してみました。実際に試してみる際の時間や手間、企業のポリシーとの相性なども加味すると、どの回避策を先に行うかを考えやすいと思います。

回避策 概要 実施難易度 効果の出やすさ
バージョンロールバック 最新ビルドから過去のビルドに戻す 中~高(権限や設定が必要) 高(戻した先のビルドならマクロが動く報告多数)
レジストリキー追加 「Fix9072568」を登録しProjectを再起動 中(レジストリ編集権限があれば簡単) 中(環境によっては動作しないケースあり)
デジタル署名 マクロにコード署名し、発行元を信頼済みに設定 高(署名の配布など手順が煩雑) 中~高(適切に署名すれば有効化される報告がある)
Global.mptをリネーム Global.mptを別名にし、信頼できる場所に配置 低~中(手順は簡単だが手動で開く必要あり) 中(確実に動くわけではなく煩雑さが残る)

最終的な推奨フロー

1つの端末や個人ユーザーであれば、まずレジストリキーを試し、それでダメならバージョンロールバックを検討する方法が無難です。一方、組織環境で大人数が同じマクロを使っている場合は、IT担当者と相談しながら署名やレジストリ配布のポリシーを整え、公式修正が入るまでは何らかの暫定対応を行うのがベターでしょう。

執筆者の感想とまとめ

私自身、突然のマクロ無効化によって業務フローが完全に止まってしまい、「明日の会議資料が作れない…」とヒヤヒヤした経験があります。特にProject Onlineのマクロは多数のユーザーが同時に利用するケースが多いので、この手のトラブルが起こると影響が広範囲に及びがちです。そんな時、Microsoftのサポート情報やユーザーフォーラムを細かくチェックし、新しいワークアラウンドが出てきたらすぐ試すという姿勢が意外と役立ちました。

公式の修正は2024年末までには行き渡るというアナウンスもありますので、それまでは紹介した回避策を組み合わせつつ、定期的にProjectの更新状況を確認していきましょう。また、マクロに依存しすぎるリスクを減らすために、Power Automateなど別の自動化ツールを検討するのも有効かもしれません。私の周囲でも、これを機にProjectからPower BIにデータを連携する仕組みを作った方もいました。こうしたトラブルは面倒ですが、新しいツールを発見するチャンスとも言えます。

私はこの件がきっかけで、ローカルのGlobal.mptに溜め込んでいたマクロを見直す良い機会にもなりました。結果的に不要になっていたマクロや古い書式を整理して、業務フローをスリム化できたのは、むしろプラスに働いたと思っています。

これからもProjectの更新プログラムには注意が必要ですが、何かトラブルがあっても「必ず回避策や修正パッチが用意される」と前向きに捉えて、アクティブに情報収集を続けてみてください。大企業であればIT管理者に相談しやすいですし、小規模な環境であれば自分の裁量でサッとレジストリをいじって確認することも可能です。どちらにしても、最終的にはMicrosoftの正式対応を待つしかない部分も多いので、今のうちからしっかり備えておきましょう。

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