Windows 11では、タスクバーのデザインが刷新され、アイコンサイズの変更が標準の設定では制限されています。しかし、PowerShellを活用すれば、レジストリを編集することでタスクバーのアイコンサイズを自由に変更 できます。
本記事では、PowerShellを使用してタスクバーアイコンサイズを一括変更する方法を解説します。具体的には、レジストリの編集方法、適用手順、変更後の影響、スクリプトの応用方法 などを詳しく説明します。また、設定変更後に発生する可能性のある問題とその対処法についても解説し、快適なWindows 11環境を構築できるようサポートします。
こんな人におすすめ
- Windows 11のタスクバーアイコンサイズをカスタマイズしたい
- PowerShellを使って設定変更を効率化したい
- 手動での設定変更を自動化したい
それでは、タスクバーアイコンサイズの基本設定から順番に見ていきましょう。
タスクバーアイコンサイズの基本設定
Windows 11では、標準の設定ではタスクバーアイコンのサイズを簡単に変更できるオプションが用意されていません。以前のWindows 10では、設定画面からタスクバーのサイズ変更が可能でしたが、Windows 11ではレジストリを編集することで変更する必要があります。
Windows 11の標準タスクバーサイズ
Windows 11では、タスクバーアイコンのサイズは次の3種類のプリセットが存在します。
- 小(Small):タスクバーがコンパクトになり、アイコンサイズが小さくなる
- 中(Medium:デフォルト):標準のアイコンサイズ
- 大(Large):アイコンが大きくなり、タスクバーの高さも増す
しかし、これらのサイズは標準の設定画面では変更できません。レジストリを編集することでのみ変更が可能です。
手動でサイズを変更する方法(GUIなし)
一般的には、レジストリエディターを使用してサイズを変更することができます。以下のレジストリキーを編集することでタスクバーアイコンのサイズを変更できます。
レジストリキーの場所:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
変更する値:
値の名前 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
TaskbarSi | 0 | 小 (Small) |
TaskbarSi | 1 | 中 (Medium:デフォルト) |
TaskbarSi | 2 | 大 (Large) |
変更後に エクスプローラーを再起動 すると設定が適用されます。
PowerShellを使用するメリット
レジストリエディターで手動編集するのは手間がかかりますが、PowerShellを使うことでワンクリックで設定を適用 できます。また、スクリプト化することで、複数台のPCに適用する場合や、再設定が必要になった際にも素早く対応できます。
次のセクションでは、PowerShellを使用してタスクバーアイコンサイズを変更する方法について詳しく解説していきます。
PowerShellを使用するメリット
Windows 11ではGUI上から簡単にタスクバーアイコンのサイズを変更できませんが、PowerShellを使用すると、コマンド一つでレジストリを編集し、タスクバーのカスタマイズを自動化できます。ここでは、PowerShellを活用する主なメリットを解説します。
1. 迅速な設定変更が可能
通常、レジストリエディターを開き、手動で値を編集する必要がありますが、PowerShellなら以下のようなシンプルなコマンドで即座に変更できます。
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi" -Value 2
Stop-Process -Name explorer -Force
このコマンドを実行すると、タスクバーアイコンサイズを「大(Large)」に変更し、エクスプローラーを再起動して変更を適用します。
2. スクリプト化して一括適用できる
PowerShellスクリプトを作成すれば、複数のPCで簡単に適用できます。企業のIT管理者やシステムエンジニアは、スクリプトを利用して大量の端末に一括適用が可能です。また、設定変更を自動化できるため、手動設定の手間を省くことができます。
3. バックアップと復元が容易
手動でレジストリを変更する際は、誤操作によるシステムトラブルのリスクがあります。しかし、PowerShellでは事前にバックアップを取ることができるため、設定変更前の状態に簡単に戻すことができます。
レジストリのバックアップを取るスクリプト例:
$backup = Get-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi"
$backup | Export-Clixml -Path "$env:USERPROFILE\Desktop\taskbarsi_backup.xml"
これで、現在のタスクバー設定をXMLファイルとして保存できます。復元する場合は、以下のコマンドを実行します。
$restore = Import-Clixml -Path "$env:USERPROFILE\Desktop\taskbarsi_backup.xml"
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi" -Value $restore.TaskbarSi
Stop-Process -Name explorer -Force
このように、簡単に設定を元に戻すことができます。
4. タスクスケジューラと連携して自動適用可能
PowerShellスクリプトは、タスクスケジューラと組み合わせることで、自動的にタスクバーの設定を変更する ことができます。例えば、PCの起動時にスクリプトを実行するように設定すれば、毎回手動で変更する必要がなくなります。
5. セキュリティリスクの低減
レジストリエディターを使って手動変更すると、他の設定を誤って変更するリスクがあります。しかし、PowerShellなら対象のキーのみを変更できるため、安全に設定変更が可能です。
次のセクションでは、実際にPowerShellを使ってタスクバーアイコンサイズを変更する具体的なスクリプトを紹介します。
レジストリを編集する方法と注意点
タスクバーアイコンのサイズ変更は、Windowsのレジストリを編集することで実現 できます。PowerShellを使用すると、レジストリを手動で操作するよりも簡単かつ素早く変更できます。しかし、レジストリの編集にはリスクも伴うため、安全に操作するための注意点 も理解しておく必要があります。
1. レジストリを編集する方法
Windows 11のタスクバーアイコンサイズは、以下のレジストリキーを変更することで設定可能です。
対象のレジストリキー
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
変更する値
値の名前 | 設定値 | 説明 |
---|---|---|
TaskbarSi | 0 | 小 (Small) |
TaskbarSi | 1 | 中 (Medium:デフォルト) |
TaskbarSi | 2 | 大 (Large) |
レジストリエディターを使用する場合、次の手順で変更できます。
- Win + Rキー を押し、「regedit」と入力しEnter
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced を開く
- 「TaskbarSi」というDWORD値を探し、ダブルクリックで編集
- 変更後、「OK」を押す
- エクスプローラーを再起動 して変更を適用
エクスプローラーの再起動方法:
taskkill /F /IM explorer.exe & start explorer
または、Ctrl + Shift + 右クリック でタスクバーを操作し、「エクスプローラーの再起動」を実行することもできます。
2. PowerShellを使用してレジストリを編集する
手動操作が面倒な場合は、PowerShellでレジストリを編集 すると簡単に変更できます。以下のコマンドを実行すると、タスクバーのアイコンサイズが「小(Small)」に変更されます。
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi" -Value 0
Stop-Process -Name explorer -Force
「中(Medium)」や「大(Large)」にしたい場合は、-Value
の値を 1
または 2
に変更してください。
3. レジストリ編集のリスクと注意点
レジストリを編集する際には、誤った設定をするとシステムが正常に動作しなくなる可能性 があります。そのため、事前にバックアップを取ることを推奨します。
レジストリのバックアップ方法
PowerShellでレジストリの値をエクスポートすることで、設定を元に戻せます。
reg export "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" "$env:USERPROFILE\Desktop\registry_backup.reg" /y
バックアップファイル(registry_backup.reg
)がデスクトップに作成されます。万が一の際には、このファイルをダブルクリックしてレジストリを復元できます。
4. 設定変更後の適用方法
レジストリの変更は即時反映されないため、エクスプローラーの再起動 または PCの再起動 が必要です。PowerShellを使う場合は、次のコマンドでエクスプローラーを再起動できます。
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer
または、PCを再起動する場合は以下のコマンドを実行してください。
Restart-Computer -Force
次のセクションでは、実際にタスクバーアイコンサイズを変更するためのPowerShellスクリプト を紹介します。
タスクバーアイコンサイズを変更するPowerShellスクリプト
ここでは、PowerShellを使ってタスクバーのアイコンサイズを変更するスクリプト を紹介します。このスクリプトを実行することで、手動でレジストリを編集する手間を省き、簡単にサイズ変更が可能 になります。
1. 基本的なPowerShellスクリプト
以下のスクリプトを実行すると、タスクバーアイコンのサイズを変更できます。$size
の値を 0
(小)、1
(中:デフォルト)、2
(大) に変更して使用してください。
# タスクバーのアイコンサイズを変更するPowerShellスクリプト
$size = 2 # 0 = 小, 1 = 中 (デフォルト), 2 = 大
# レジストリのパス
$regPath = "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced"
# 設定を変更
Set-ItemProperty -Path $regPath -Name "TaskbarSi" -Value $size
# エクスプローラーを再起動して変更を適用
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer
Write-Output "タスクバーアイコンサイズを変更しました。現在の設定: $size"
スクリプトの実行方法
- メモ帳を開く
- 上記のスクリプトをコピーして貼り付ける
taskbar_size.ps1
という名前で 「UTF-8」形式 で保存- PowerShellを 管理者として実行 し、以下のコマンドを実行
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
.\taskbar_size.ps1
※ Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
を実行しないとスクリプトがブロックされることがあります。
2. ユーザー入力でサイズを変更できるスクリプト
以下のスクリプトは、ユーザーが入力したサイズに応じてタスクバーのアイコンサイズを変更 できるようになっています。
# ユーザーにサイズを選択させる
Write-Host "タスクバーアイコンサイズを選択してください:"
Write-Host "0: 小 (Small)"
Write-Host "1: 中 (Medium: デフォルト)"
Write-Host "2: 大 (Large)"
$size = Read-Host "サイズを入力 (0, 1, 2)"
# 入力チェック
if ($size -match "^[0-2]$") {
$regPath = "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced"
Set-ItemProperty -Path $regPath -Name "TaskbarSi" -Value $size
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer
Write-Output "タスクバーアイコンサイズを $size に変更しました。"
} else {
Write-Output "無効な入力です。0, 1, 2 のいずれかを選択してください。"
}
実行方法
- スクリプトを保存 (
taskbar_size_input.ps1
) - PowerShellを管理者で実行
- スクリプトを実行
.\taskbar_size_input.ps1
このスクリプトを使えば、都度タスクバーのアイコンサイズを変更できる ため、用途に応じて使い分けることが可能です。
3. ワンクリックで適用できるバッチファイルの作成
スクリプトをより簡単に実行するために、バッチファイルを作成することもできます。以下の手順で .bat
ファイルを作成し、ダブルクリックで実行可能な形 にしましょう。
- メモ帳を開く
- 以下の内容をコピー&ペースト
@echo off
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File "%~dp0taskbar_size.ps1"
pause
run_taskbar_size.bat
という名前で保存taskbar_size.ps1
と同じフォルダに配置run_taskbar_size.bat
をダブルクリックして実行
これで、スクリプトを簡単に実行できるようになります。
4. タスクバーアイコンサイズ変更スクリプトの応用
このスクリプトは以下のように応用できます。
- 複数のPCで適用:USBメモリに保存し、他のPCでも実行可能
- ログオン時に自動実行:タスクスケジューラに登録すれば、Windows起動時に自動で設定適用
- リモートPC管理:ネットワーク経由でリモートPCに適用可能
次のセクションでは、スクリプトを適用し、正しく動作しているかを確認する方法 を解説します。
スクリプトの適用と動作確認方法
PowerShellスクリプトを実行してタスクバーのアイコンサイズを変更した後、適用が正しく行われたかを確認する 必要があります。本セクションでは、スクリプトの適用方法と、変更が反映されたかを確認する手順を解説します。
1. スクリプトの適用手順
前のセクションで作成したPowerShellスクリプト taskbar_size.ps1
を適用する方法を紹介します。
- PowerShellを管理者権限で起動
- Win + X を押し、「Windowsターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」を選択
cd
コマンドでスクリプトのあるフォルダへ移動powershell cd "C:\Users\YourUserName\Desktop"
- スクリプトの実行ポリシーを変更(初回のみ)
powershell Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
- スクリプトを実行
powershell .\taskbar_size.ps1
- エクスプローラーの再起動
- スクリプト内に
Stop-Process -Name explorer -Force
が含まれている場合、エクスプローラーが自動で再起動される - 手動でエクスプローラーを再起動する場合は、以下のコマンドを実行
powershell Stop-Process -Name explorer -Force Start-Process explorer
- PCを再起動(必要な場合)
- 設定が正しく反映されない場合は、PCを再起動すると確実に適用される
powershell Restart-Computer -Force
2. 設定が正しく適用されたか確認する
スクリプトが正しく適用されたかを確認するには、レジストリの値をチェックする 方法と、実際にタスクバーのアイコンサイズを目視確認 する方法があります。
① レジストリの値を確認
スクリプトが正しく動作したかを確認するには、PowerShellでレジストリの値を読み取ります。
Get-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi"
出力例(サイズ「大」に変更した場合):
TaskbarSi : 2
PSPath : Microsoft.PowerShell.Core\Registry::HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
TaskbarSi : 0
→ 小 (Small)TaskbarSi : 1
→ 中 (Medium: デフォルト)TaskbarSi : 2
→ 大 (Large)
もし TaskbarSi
の値が変更したはずの値と異なる場合、スクリプトの実行に失敗している可能性があります。
② タスクバーアイコンの見た目を確認
レジストリの値が正しく設定されていても、変更が反映されていないことがあります。これは、エクスプローラーの再起動が不完全であったり、キャッシュが残っている場合に起こります。
- アイコンサイズが変わったか確認(目視)
小 (Small)
→ 明らかに小さくなり、タスクバーの高さも縮小大 (Large)
→ アイコンが大きくなり、タスクバーの高さも増す- 変更が反映されない場合の対処法
- エクスプローラーを手動で再起動 する(
Stop-Process -Name explorer -Force
を試す) - PCを再起動 する(
Restart-Computer -Force
) - レジストリの値を手動で確認し、手動で変更する
- スクリプトの実行を管理者権限で行う
3. スクリプトが適用されない場合のトラブルシューティング
スクリプトを実行したのに、タスクバーアイコンサイズが変更されない場合、以下の点をチェックしてください。
① スクリプトの実行ポリシーの確認
PowerShellスクリプトはデフォルトで制限されています。実行ポリシーを変更していないと、エラーが発生することがあります。
Get-ExecutionPolicy
出力が Restricted
または Undefined
だった場合、以下のコマンドでポリシーを変更してください。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
② レジストリの権限エラー
管理者権限でPowerShellを実行していないと、レジストリの書き込みが失敗する可能性があります。その場合は、PowerShellを 「管理者として実行」 してください。
③ エクスプローラーの再起動が不完全
変更が反映されない場合、エクスプローラーのプロセスが正しく再起動されていない可能性があります。以下の手順を試してください。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
または、Windowsの「タスクマネージャー」 (Ctrl + Shift + Esc
) で「エクスプローラー」を終了し、「ファイル」→「新しいタスクの実行」から explorer.exe
を手動で起動してください。
4. 確実に設定を適用するためのスクリプト
以下のスクリプトは、変更後にレジストリの値をチェックし、必要に応じてエクスプローラーを強制再起動する ことで、確実に適用できるようになっています。
$size = 2 # 0 = 小, 1 = 中, 2 = 大
$regPath = "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced"
# レジストリの変更
Set-ItemProperty -Path $regPath -Name "TaskbarSi" -Value $size
# 変更が適用されたか確認
$taskbarSize = (Get-ItemProperty -Path $regPath -Name "TaskbarSi").TaskbarSi
if ($taskbarSize -eq $size) {
Write-Output "タスクバーアイコンサイズを変更しました。現在のサイズ: $size"
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer
} else {
Write-Output "変更に失敗しました。管理者権限で実行してください。"
}
まとめ
- PowerShellスクリプトを実行し、エクスプローラーを再起動することで変更を適用
- レジストリの値を確認して、設定が正しく変更されたかチェック
- スクリプトが適用されない場合は、管理者権限や実行ポリシーの設定を確認
次のセクションでは、変更後に発生する可能性のある問題とその対処法 について解説します。
サイズ変更後に発生する可能性のある問題と対処法
PowerShellを使用してタスクバーアイコンサイズを変更した後、一部の環境では表示の崩れや動作の不具合が発生することがあります。本セクションでは、考えられる問題とその対処方法 について解説します。
1. 変更が反映されない
原因
- レジストリの変更が適用されていない
- エクスプローラーの再起動が不完全
- Windowsのキャッシュが影響している
対処法
- レジストリの値を確認する
Get-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi"
→ 期待する値 (0, 1, 2
) に変更されているか確認
- エクスプローラーを手動で再起動する
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
- PCを再起動する
Restart-Computer -Force
→ 変更が反映されない場合、キャッシュが影響している可能性があるためPCの再起動を試す
2. アイコンの配置が崩れる
原因
- 変更後にタスクバーのレイアウトが崩れることがある
- 特に
小
(0)または大
(2)に変更した際に発生しやすい
対処法
- タスクバーを手動でリセット
- タスクバーの設定を開き、「タスクバーの自動非表示」をオン/オフして適用
- 一度
中 (1)
に戻してから、もう一度小 (0)
または大 (2)
に変更する
- エクスプローラーを強制終了後、キャッシュをクリア
Stop-Process -Name explorer -Force
Remove-Item -Path "$env:LOCALAPPDATA\Microsoft\Windows\Explorer\iconcache*" -Force
Start-Process explorer
→ アイコンキャッシュを削除することで、崩れが解消される場合がある
3. タスクバーが消えてしまう
原因
- エクスプローラーのプロセスが正常に動作していない
- レジストリの変更が影響し、タスクバーが非表示になる
対処法
- エクスプローラーを再起動する
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
- PCを再起動する
Restart-Computer -Force
- レジストリの値をデフォルトに戻す
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarSi" -Value 1
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer
→ 1
(中サイズ)に戻して、タスクバーが表示されるか確認
4. タスクバーの透過効果が無効になる
原因
- 一部の環境では、タスクバーのアイコンサイズを変更すると透過効果が無効になる ことがある
対処法
- 設定を確認し、透過効果を再適用
- [設定] → [個人用設定] → [色] を開く
- 「透明効果」をオフ → 再度オンにする
- レジストリを編集し、透明効果を強制適用
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Themes\Personalize" -Name "EnableTransparency" -Value 1
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer
→ EnableTransparency
の値を 1
に設定してエクスプローラーを再起動
5. 一部のアプリのタスクバーアイコンが正しく表示されない
原因
- サイズ変更後にアイコンが正常に読み込まれないことがある
- キャッシュが原因でアイコンが正しく更新されない
対処法
- アイコンキャッシュをクリア
taskkill /F /IM explorer.exe
Remove-Item -Path "$env:LOCALAPPDATA\Microsoft\Windows\Explorer\iconcache*" -Force
Start-Process explorer
→ キャッシュをクリアし、タスクバーのアイコンを再読み込み
- PCを再起動する
Restart-Computer -Force
→ 再起動後にアイコンが正しく表示されるか確認
6. 設定変更が元に戻ってしまう
原因
- Windows Update や再起動時に設定がリセットされることがある
- グループポリシーや企業の管理ポリシーが影響している可能性がある
対処法
- スクリプトをタスクスケジューラで自動実行
- Windows起動時にスクリプトを自動実行することで、毎回適用し直す
- スクリプトをスタートアップに登録
Win + R
→shell:startup
と入力し、スクリプトのショートカットを配置
- グループポリシーをチェック
Win + R
→gpedit.msc
と入力- [ユーザーの構成] → [管理用テンプレート] → [スタートメニューとタスクバー] を確認し、設定が変更されていないか確認
まとめ
- 変更が反映されない場合 → レジストリの値を確認し、エクスプローラーを再起動
- アイコンの配置が崩れる場合 → キャッシュをクリアして再起動
- タスクバーが消えた場合 → デフォルト設定に戻してPCを再起動
- 透過効果が無効になった場合 → 設定を再適用し、レジストリを編集
- アイコンが正しく表示されない場合 → アイコンキャッシュを削除
- 設定が元に戻ってしまう場合 → タスクスケジューラやスタートアップに登録
次のセクションでは、スクリプトをタスクスケジューラに登録し、自動適用する方法 を紹介します。
応用:スクリプトをタスクスケジューラに登録する
タスクバーアイコンのサイズ変更スクリプトをタスクスケジューラに登録することで、Windows起動時に自動で適用 できるようになります。これにより、設定がリセットされても自動で適用され、毎回手動で実行する手間がなくなります。
1. タスクスケジューラを使用するメリット
- PC起動時に自動でスクリプトを実行
- タスクスケジューラがWindowsに標準搭載されているので、追加ソフト不要
- 管理者権限での実行が可能
2. タスクスケジューラに登録する手順
① スクリプトを保存
- PowerShellスクリプト(
taskbar_size.ps1
)を適当なフォルダに保存
例:C:\Scripts\taskbar_size.ps1
② タスクスケジューラを開く
- Win + R を押し、「taskschd.msc」と入力してEnter
- 「タスクスケジューラ ライブラリ」→「新しいタスクの作成」
③ 基本設定
- 「全般」タブで、以下を設定
- 名前:「タスクバーアイコンサイズ変更」
- 「最上位の特権で実行する」にチェック
- 「構成」は「Windows 10/Windows 11」に設定
- 「トリガー」タブを開き、「新規」をクリック
- 開始:「ログオン時」または「システムの起動時」
- 「操作」タブを開き、「新規」をクリック
- 操作:「プログラムの開始」
- プログラム/スクリプト:
powershell.exe
- 引数の追加(オプション):
powershell -ExecutionPolicy Bypass -File "C:\Scripts\taskbar_size.ps1"
- 「OK」をクリックして保存
3. タスクスケジューラでスクリプトをテスト実行する
登録が完了したら、手動でタスクを実行して正しく動作するか確認 します。
- タスクスケジューラの「タスクスケジューラライブラリ」から「タスクバーアイコンサイズ変更」を選択
- 「実行」ボタンをクリック
- タスクバーのアイコンサイズが変更されるか確認
4. タスクスケジューラでの問題と対処法
① スクリプトが実行されない場合
- 管理者権限でPowerShellを実行
- 「最上位の特権で実行する」にチェックが入っているか確認
- スクリプトのパスが正しいか確認
② タスクが起動時に実行されない
- 「トリガー」の設定を「ログオン時」ではなく「システムの起動時」に変更
- 「遅延開始(30秒後など)」を設定すると改善することもある
③ 設定が適用されない
- タスクが実行されても、エクスプローラーの再起動ができていない可能性がある
Stop-Process -Name explorer -Force
が適用されているか確認
5. スタートアップフォルダを利用する(代替手法)
タスクスケジューラを使わずに、スタートアップフォルダにPowerShellスクリプトを登録する方法 もあります。
① スタートアップフォルダを開く
Win + R
を押し、以下を入力してEnter
shell:startup
② スクリプトのショートカットを作成
- スクリプト (
taskbar_size.ps1
) のショートカットを作成 - ショートカットの「リンク先」を変更
powershell.exe -ExecutionPolicy Bypass -File "C:\Scripts\taskbar_size.ps1"
- 作成したショートカットをスタートアップフォルダに配置
これで、PC起動時にスクリプトが自動で実行 されます。
まとめ
- タスクスケジューラを使用すれば、タスクバーアイコンサイズの変更を自動化可能
- PCの起動時またはログオン時にスクリプトを実行 することで、設定を保持
- スタートアップフォルダを活用する方法もある
次のセクションでは、タスクバーアイコンサイズの変更と組み合わせてできるUIカスタマイズの方法 を紹介します。
他のUIカスタマイズと組み合わせる方法
タスクバーアイコンサイズの変更に加えて、Windows 11のUIをさらに快適にするために、PowerShellを活用した追加のカスタマイズ を行うことができます。本セクションでは、タスクバーの位置変更、スタートメニューのカスタマイズ、エクスプローラーの調整 など、UIをより使いやすくする方法を紹介します。
1. タスクバーの位置を変更する
Windows 11では、デフォルトでタスクバーが中央揃え になっていますが、左寄せに変更する ことができます。
PowerShellでタスクバーを左寄せにする
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarAl" -Value 0
Stop-Process -Name explorer -Force
0
→ 左寄せ1
→ 中央揃え(デフォルト)
手動で設定する方法
- [設定] → [個人用設定] → [タスクバー] を開く
- 「タスクバーの動作」→「タスクバーの配置」 を「左」に変更
2. スタートメニューのカスタマイズ
レジストリを変更してスタートメニューのサイズを変更
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "Start_ShowClassicMode" -Value 1
Stop-Process -Name explorer -Force
1
→ Windows 10風のクラシックスタイルのスタートメニュー0
→ デフォルトのWindows 11スタートメニュー
※このオプションはWindowsのアップデートにより無効化される場合があります。
3. タスクバーの透明度を変更する
Windows 11のタスクバーはデフォルトで半透明 になっていますが、透明度を変更 することも可能です。
透明度を有効化する
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Themes\Personalize" -Name "EnableTransparency" -Value 1
Stop-Process -Name explorer -Force
1
→ 透明効果を有効化0
→ 透明効果を無効化
手動で設定する方法
- [設定] → [個人用設定] → [色] を開く
- 「透明効果」 をオンにする
4. ファイルエクスプローラーのデザインを変更する
Windows 11のエクスプローラーは新しいUIデザイン になっていますが、Windows 10風に戻すこともできます。
PowerShellでクラシックエクスプローラーを有効化
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "SeparateProcess" -Value 1
Stop-Process -Name explorer -Force
1
→ クラシックエクスプローラー(Windows 10風)0
→ Windows 11の新UI(デフォルト)
新しいエクスプローラーを無効化
New-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "UseOldExplorer" -Value 1 -PropertyType DWORD -Force
Stop-Process -Name explorer -Force
5. ウィンドウのスナップ機能をカスタマイズ
Windows 11にはウィンドウスナップ(Snap Assist) 機能があり、ウィンドウを画面の四隅にスナップできます。この動作を変更することも可能です。
スナップ機能を無効化
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "EnableSnapAssistFlyout" -Value 0
スナップ機能を有効化
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "EnableSnapAssistFlyout" -Value 1
6. コンテキストメニュー(右クリックメニュー)をWindows 10風に戻す
Windows 11では、新しいデザインのコンテキストメニュー(右クリックメニュー) が採用されていますが、Windows 10風の従来のコンテキストメニューに戻すことも可能です。
PowerShellで従来の右クリックメニューを有効化
New-Item -Path "HKCU:\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}" -Force
New-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" -Name "(Default)" -Value "" -PropertyType String -Force
Stop-Process -Name explorer -Force
新しいコンテキストメニューに戻す
Remove-Item -Path "HKCU:\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}" -Recurse -Force
Stop-Process -Name explorer -Force
7. Windows 11のウィジェットを無効化する
Windows 11には、タスクバーにウィジェットボタン が表示されています。これを無効化 したい場合は、次のコマンドを実行します。
ウィジェットを無効化
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarDa" -Value 0
Stop-Process -Name explorer -Force
ウィジェットを有効化
Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" -Name "TaskbarDa" -Value 1
Stop-Process -Name explorer -Force
まとめ
タスクバーアイコンサイズの変更と合わせて、以下のカスタマイズを行うことで、より快適なWindows 11環境を構築できます。
- タスクバーの位置変更(左寄せ)
- スタートメニューのサイズ調整
- タスクバーの透明度変更
- ファイルエクスプローラーのUI変更
- スナップ機能のカスタマイズ
- 右クリックメニューをWindows 10風に変更
- ウィジェットを無効化
次のセクションでは、本記事のまとめ を解説します。
まとめ
本記事では、PowerShellを活用してWindows 11のタスクバーアイコンサイズを変更する方法 について詳しく解説しました。
主なポイント
- レジストリを編集することでタスクバーアイコンのサイズを変更できる
TaskbarSi
の値を0(小)
,1(中:デフォルト)
,2(大)
に変更する
- PowerShellスクリプトを使うと簡単に適用できる
- レジストリの編集を自動化し、ワンクリックで変更が可能
- エクスプローラーの再起動を組み合わせることで即時適用
- 変更後に発生する可能性のある問題と対処法
- 変更が反映されない場合 → レジストリの値を確認し、エクスプローラーを手動で再起動
- アイコンの配置が崩れる場合 → キャッシュをクリアし、PCを再起動
- タスクバーが消えてしまう場合 → デフォルト設定に戻して再適用
- スクリプトをタスクスケジューラに登録すれば自動適用可能
- PC起動時に自動実行 することで、毎回手動で変更する手間を省ける
- スタートアップフォルダに登録する方法もある
- 追加のUIカスタマイズを組み合わせると、より快適な環境を構築できる
- タスクバーの位置変更(左寄せ)
- スタートメニューのカスタマイズ
- タスクバーの透明度変更
- エクスプローラーのデザイン変更
- 右クリックメニューをWindows 10風に変更
PowerShellを活用すれば、手動での設定変更の手間を省き、より快適なWindows 11環境を構築 できます。ぜひ本記事で紹介したスクリプトを活用し、自分好みのカスタマイズを試してみてください!
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