Windows 11では、ウィジェットやTeamsチャット、タスクバー検索などのUI要素がデフォルトで有効になっています。これらの機能は便利ですが、不要なユーザーにとっては画面のスペースを占有したり、システムリソースを消費する原因となることがあります。そのため、特定のUI要素を無効化したいと考えるユーザーも少なくありません。
Windowsの設定アプリやグループポリシーエディターを使えば、これらのUI要素を無効化することは可能ですが、手動で複数の設定を変更するのは面倒な作業です。そこで、PowerShellを活用すれば、コマンドを実行するだけで簡単にUI要素を無効化できます。さらに、スクリプト化すれば、一括で複数の設定を適用することも可能になります。
本記事では、Windows 11の主要なUI要素をPowerShellを用いて無効化する方法を詳しく解説します。ウィジェット、Teamsチャット、タスクバー検索などの各機能の無効化手順を説明し、最後に設定の一括適用方法やトラブルシューティングについても紹介します。これにより、自分の作業環境をより最適な状態にカスタマイズできるようになります。
Windows 11のUI要素の概要
Windows 11では、ユーザーの利便性を向上させるために、さまざまなUI(ユーザーインターフェース)要素が追加・改良されています。しかし、これらの機能はすべてのユーザーにとって必要とは限らず、システムの負担や視覚的なノイズになることもあります。ここでは、無効化の対象となる主なUI要素について解説します。
ウィジェット
ウィジェットは、ニュース、天気、カレンダー、To-Doリストなどの情報を表示する機能です。タスクバーの専用アイコンからアクセスできるようになっていますが、不要なユーザーにとっては画面のスペースを占有し、バックグラウンドで動作するためにリソースを消費します。
Teamsチャット
Windows 11では、Microsoft Teamsのチャット機能がタスクバーに統合されています。個人向けのTeams(Microsoft Teams for Home)に素早くアクセスできるようになっていますが、ビジネス用途でMicrosoft Teamsを利用している場合や、そもそもTeamsを使わないユーザーにとっては不要な機能です。
タスクバー検索ボックス
Windows 11では、タスクバーに検索ボックスが統合されており、すぐに検索を実行できます。ただし、スタートメニューやショートカットキー(Windows + S)を使えば検索は可能であり、検索ボックスを常に表示させる必要がないユーザーもいます。
Cortana
Cortanaは、Microsoftの音声アシスタント機能です。Windows 11では標準で無効化されていますが、一部の環境ではまだ動作していることがあり、不要な場合は手動で無効化する必要があります。
おすすめ(スタートメニュー)
スタートメニューの「おすすめ」セクションには、最近使用したファイルやアプリが表示されます。しかし、プライバシーの観点からこれを無効化したいと考えるユーザーもいます。
エクスプローラー内の広告
Windows 11のエクスプローラーには、Microsoftのサービスを宣伝する通知(OneDriveの利用促進など)が表示されることがあります。不要な場合は、これをオフにすることが可能です。
これらのUI要素は、すべてPowerShellを使用して無効化することができます。本記事では、それぞれのUI要素の無効化方法を詳しく解説していきます。
PowerShellで設定を変更するメリット
Windows 11のUI要素を無効化する方法には、設定アプリやグループポリシーエディターを使用する方法があります。しかし、これらの方法にはいくつかの制約があり、手間がかかることも少なくありません。一方で、PowerShellを活用すれば、より簡単かつ効率的に設定を変更できます。ここでは、PowerShellを使うメリットを詳しく解説します。
1. 手動操作を省略できる
通常、WindowsのUI要素を無効化するには、設定アプリやレジストリエディターで手動操作が必要です。しかし、PowerShellでは、1つのコマンドを実行するだけで即座に設定を変更できます。
例えば、ウィジェットを無効化する場合、手動では以下の手順が必要になります。
- 設定アプリを開く
- 個人用設定 > タスクバー に移動
- ウィジェットのスイッチをオフにする
PowerShellなら、1行のコマンドを実行するだけで、これらの操作を省略できます。
2. 一括で複数の設定を適用できる
PowerShellを使えば、複数のUI要素を一括で無効化することが可能です。たとえば、ウィジェット、Teamsチャット、タスクバー検索をまとめて無効化する場合、個別に手動操作を行う必要はありません。
さらに、PowerShellスクリプトを作成すれば、ボタン1つで設定を変更するバッチ処理が可能になります。これにより、PCを初期設定するときや、複数の端末で同じカスタマイズを行う際に便利です。
3. 企業や組織での適用が容易
企業や組織では、多くのPCに同じ設定を適用する必要があります。グループポリシーを使用する方法もありますが、適用されるまで時間がかかることがあります。
PowerShellスクリプトを活用すれば、管理者権限で実行するだけで即座に変更を適用できるため、運用の負担を軽減できます。
4. UIが変更されても対応可能
Windowsの設定画面は、OSのアップデートによって変更されることがあります。設定アプリのデザインが変わると、手動操作の手順が異なるため、どこに設定があるのかを探す必要が出てきます。
しかし、PowerShellコマンドを使えば、Windowsのバージョンに関係なく同じ方法で設定変更が可能です。そのため、将来のアップデートにも柔軟に対応できます。
5. 簡単に元の設定に戻せる
PowerShellを使用すれば、無効化した設定を元に戻すことも容易です。手動で設定変更を行う場合、どの設定を変更したか忘れてしまうことがありますが、PowerShellでは有効化するコマンドを実行するだけで簡単に元の状態に戻せます。
PowerShellを使うことで、Windows 11のUIカスタマイズを効率的に行うことができます。次の章では、実際にPowerShellを使用して、各UI要素を無効化する方法を詳しく解説していきます。
PowerShellでウィジェットを無効化する方法
Windows 11のウィジェットは、タスクバーからニュースや天気、カレンダーなどの情報にアクセスできる便利な機能ですが、不要な場合はリソースを消費する要因となります。PowerShellを使用すれば、簡単に無効化できます。
1. PowerShellを管理者権限で起動する
ウィジェットを無効化するには、管理者権限でPowerShellを実行する必要があります。
手順
Win + X
を押して「Windowsターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」を選択する- ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示されたら「はい」をクリック
2. ウィジェットを無効化するPowerShellコマンド
以下のコマンドを実行すると、ウィジェット機能を無効化できます。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Dsh" /v AllowNewsAndInterests /t REG_DWORD /d 0 /f
このコマンドは、レジストリの設定を変更し、ウィジェットの動作を停止させます。
変更後に反映させるには、エクスプローラーを再起動する必要があります。以下のコマンドを実行してください。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
3. グループポリシー経由での無効化(Windows 11 Pro向け)
Windows 11 Pro以上のエディションでは、グループポリシーエディターを利用することも可能です。PowerShell経由でグループポリシーを適用する場合、以下のコマンドを使用します。
gpedit.msc
「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「ウィジェット」を開き、「ウィジェットを許可する」の設定を「無効」に変更します。
4. ウィジェットを再有効化する方法
無効化したウィジェットを再び有効化したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Dsh" /v AllowNewsAndInterests /t REG_DWORD /d 1 /f
その後、エクスプローラーを再起動します。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
5. 設定変更後の確認
変更が反映されたか確認するには、タスクバーにウィジェットアイコンが表示されていないかをチェックします。表示されていなければ、無効化が成功しています。
PowerShellを使えば、手動で設定アプリを開くことなく、短時間でウィジェットを無効化できます。次のセクションでは、Teamsチャットの無効化方法を解説します。
PowerShellでTeamsチャットを無効化する方法
Windows 11では、Microsoft Teamsのチャット機能がタスクバーに統合されています。個人向けのTeamsアプリ(Microsoft Teams for Home)に素早くアクセスできるのが特徴ですが、業務用Teamsを利用するユーザーや、そもそもTeamsを使わないユーザーにとっては不要な機能です。
PowerShellを使用すれば、簡単にTeamsチャットを無効化できます。本章では、その方法を解説します。
1. PowerShellを管理者権限で起動する
手順
Win + X
を押して「Windowsターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」を選択- ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示されたら「はい」をクリック
2. PowerShellでTeamsチャットを無効化する
以下のコマンドを実行すると、Teamsチャットをタスクバーから削除できます。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v TaskbarMn /t REG_DWORD /d 0 /f
このコマンドは、レジストリの設定を変更し、タスクバーのTeamsチャットボタンを非表示にします。
設定を反映させるためにエクスプローラーを再起動してください。以下のコマンドを実行します。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
3. Teamsアプリ自体を削除する
タスクバーのアイコンを削除するだけでなく、Teamsアプリ自体をアンインストールしたい場合は、次のコマンドを実行してください。
Get-AppxPackage MicrosoftTeams | Remove-AppxPackage
このコマンドにより、Microsoft Storeアプリ版のTeamsがPCから削除されます。
または、システム全体からTeamsを削除する場合は、以下のコマンドを使用します。
winget uninstall Microsoft.Teams
これにより、Teamsのすべてのインストールバージョンが削除されます。
4. Teamsチャットを再有効化する方法
無効化したTeamsチャットを再び有効化する場合は、以下のコマンドを実行してください。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v TaskbarMn /t REG_DWORD /d 1 /f
その後、エクスプローラーを再起動します。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
Teamsアプリがアンインストールされている場合は、Microsoft Storeから再インストールする必要があります。
5. 設定変更後の確認
設定変更が反映されたかを確認するには、タスクバーにTeamsチャットのアイコンが表示されていないことをチェックしてください。アイコンが消えていれば無効化が成功しています。
まとめ
PowerShellを使用すれば、手動で設定アプリを開かずに、Teamsチャットの無効化やTeamsアプリの削除が簡単に実行できます。次のセクションでは、タスクバー検索ボックスやCortanaの無効化方法を解説します。
タスクバーの検索ボックスとCortanaを無効化する方法
Windows 11では、タスクバーに検索ボックスやCortanaが統合されています。これにより、すぐにファイルやアプリの検索が可能ですが、不要なユーザーにとっては視覚的なノイズになり、スペースを無駄に消費することになります。特に、Cortanaは音声アシスタントとしての役割がありますが、ほとんどのユーザーにとっては不要な機能かもしれません。
本章では、PowerShellを使用してタスクバーの検索ボックスとCortanaを無効化する方法を解説します。
1. PowerShellを管理者権限で起動する
手順
Win + X
を押して「Windowsターミナル(管理者)」または「PowerShell(管理者)」を選択- ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示されたら「はい」をクリック
2. タスクバーの検索ボックスを無効化する
タスクバーの検索ボックスを削除するには、以下のPowerShellコマンドを実行してください。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" /v SearchboxTaskbarMode /t REG_DWORD /d 0 /f
このコマンドは、レジストリの設定を変更し、検索ボックスを非表示にします。
設定を適用するには、エクスプローラーを再起動する必要があります。以下のコマンドを実行してください。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
元に戻したい場合は、以下のコマンドを実行して検索ボックスを再び表示できます。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" /v SearchboxTaskbarMode /t REG_DWORD /d 1 /f
3. Cortanaを無効化する
Cortanaは、Windows 11ではデフォルトで無効化されていますが、一部の環境ではバックグラウンドで動作している可能性があります。以下の手順でCortanaを完全に無効化できます。
① Cortanaの自動起動を無効化
Cortanaがバックグラウンドで起動しないように、以下のPowerShellコマンドを実行します。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 0 /f
この設定により、Cortanaの動作が完全に無効化されます。
② Cortanaアプリをアンインストールする(任意)
Cortanaアプリ自体を削除したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
Get-AppxPackage *Microsoft.549981C3F5F10* | Remove-AppxPackage
再インストールが必要になった場合は、Microsoft StoreからCortanaを再ダウンロードすることが可能です。
4. 設定変更後の確認
- 検索ボックスの無効化を確認
- タスクバーの検索ボックスが消えていることを確認します。
Win + S
のショートカットキーを押して、検索が可能かチェックします(検索自体は使用できます)。
- Cortanaの無効化を確認
Win + C
を押してもCortanaが起動しないことを確認します。- タスクマネージャー(
Ctrl + Shift + Esc
)を開き、「Cortana」のプロセスが動作していないことを確認します。
まとめ
PowerShellを使用することで、タスクバーの検索ボックスを無効化し、Cortanaを完全に停止できます。視覚的なノイズを減らし、不要なリソース消費を抑えることが可能になります。次のセクションでは、その他のUI要素(おすすめ、エクスプローラーの広告)の無効化方法について解説します。
その他のUI要素(おすすめ、エクスプローラーの広告)を無効化する方法
Windows 11では、スタートメニューの「おすすめ」セクションや、エクスプローラー内の広告がデフォルトで有効になっています。これらの機能は、ユーザーにとって便利な場合もありますが、プライバシーや視覚的な整理を重視する場合は不要と感じることもあります。
PowerShellを使用すれば、これらのUI要素を簡単に無効化できます。本章では、その方法を解説します。
1. スタートメニューの「おすすめ」を無効化する
スタートメニューの「おすすめ」セクションには、最近使用したファイルやアプリが表示されます。これを無効化するには、以下のPowerShellコマンドを実行します。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackProgs /t REG_DWORD /d 0 /f
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackDocs /t REG_DWORD /d 0 /f
この設定により、スタートメニューに最近開いたファイルやアプリが表示されなくなります。
変更を適用するにはエクスプローラーを再起動してください。以下のコマンドを実行します。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
元に戻したい場合は、以下のコマンドを実行して「おすすめ」を再び表示できます。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackProgs /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackDocs /t REG_DWORD /d 1 /f
2. エクスプローラー内の広告を無効化する
Windows 11のエクスプローラーには、OneDriveやMicrosoft 365の広告(プロモーション)が表示されることがあります。これを無効化するには、以下のPowerShellコマンドを実行してください。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v ShowSyncProviderNotifications /t REG_DWORD /d 0 /f
この設定により、OneDriveの広告やエクスプローラー内の通知が非表示になります。
変更を適用するにはエクスプローラーを再起動してください。以下のコマンドを実行します。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
元に戻したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v ShowSyncProviderNotifications /t REG_DWORD /d 1 /f
3. ロック画面の「ヒント、豆知識、広告」を無効化する
ロック画面には、Microsoftのヒントや豆知識、広告が表示されることがあります。これを無効化するには、以下のコマンドを実行してください。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ContentDeliveryManager" /v SubscribedContent-338393Enabled /t REG_DWORD /d 0 /f
変更を適用するにはPCを再起動するか、サインアウト・サインインしてください。
元に戻したい場合は、以下のコマンドを実行します。
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ContentDeliveryManager" /v SubscribedContent-338393Enabled /t REG_DWORD /d 1 /f
4. 設定変更後の確認
- スタートメニューの「おすすめ」の無効化を確認
- スタートメニューを開き、「おすすめ」セクションが空白になっていることを確認します。
- エクスプローラーの広告が消えているか確認
- エクスプローラーを開き、OneDriveやMicrosoft 365の広告が表示されなくなっているかをチェックします。
- ロック画面の広告が無効化されているか確認
- ロック画面を表示し、Microsoftのヒントやプロモーションが表示されていないことを確認します。
まとめ
PowerShellを活用することで、スタートメニューの「おすすめ」、エクスプローラーの広告、ロック画面のプロモーションを簡単に無効化できます。これにより、よりシンプルで快適なWindows 11の環境を構築することができます。次のセクションでは、スクリプトをバッチ処理化して一括適用する方法について解説します。
スクリプトをバッチ処理化して一括適用する方法
Windows 11のUI要素を無効化するために、これまで個別のPowerShellコマンドを実行する方法を紹介しました。しかし、毎回手動でコマンドを入力するのは手間がかかります。そこで、PowerShellスクリプトを作成して、一括で設定を適用する方法を解説します。
1. PowerShellスクリプトの作成
以下のスクリプトをPowerShellファイル (disable_win11_ui.ps1
) として保存すれば、1回の実行でWindows 11のUI要素をまとめて無効化できます。
# 管理者権限で実行されているかチェック
$admin = [bool]([System.Security.Principal.WindowsPrincipal][System.Security.Principal.WindowsIdentity]::GetCurrent()).IsInRole([System.Security.Principal.WindowsBuiltInRole]::Administrator)
if (-not $admin) {
Write-Host "このスクリプトは管理者権限で実行してください。" -ForegroundColor Red
exit
}
Write-Host "Windows 11の不要なUI要素を無効化します..." -ForegroundColor Cyan
# ウィジェットを無効化
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Dsh" /v AllowNewsAndInterests /t REG_DWORD /d 0 /f
# Teamsチャットを無効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v TaskbarMn /t REG_DWORD /d 0 /f
# タスクバーの検索ボックスを無効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" /v SearchboxTaskbarMode /t REG_DWORD /d 0 /f
# Cortanaを無効化
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 0 /f
# スタートメニューの「おすすめ」を無効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackProgs /t REG_DWORD /d 0 /f
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackDocs /t REG_DWORD /d 0 /f
# エクスプローラーの広告を無効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v ShowSyncProviderNotifications /t REG_DWORD /d 0 /f
# ロック画面の広告を無効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ContentDeliveryManager" /v SubscribedContent-338393Enabled /t REG_DWORD /d 0 /f
# エクスプローラーを再起動して変更を適用
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
Write-Host "設定の適用が完了しました!PCを再起動すると完全に反映されます。" -ForegroundColor Green
2. スクリプトの実行方法
作成した disable_win11_ui.ps1
を実行するには、以下の手順を行います。
- PowerShellを管理者権限で開く
Win + X
→ 「Windowsターミナル(管理者)」をクリック
- スクリプトを保存したディレクトリに移動
cd "C:\Users\ユーザー名\Desktop"
- スクリプトを実行
.\disable_win11_ui.ps1
3. スクリプトの実行がブロックされる場合の対処法
デフォルトでは、スクリプトの実行が制限されているため、以下のエラーメッセージが表示されることがあります。
スクリプトの実行がシステムで無効になっているため、ファイル disable_win11_ui.ps1 を読み込めません。
この場合は、PowerShellのスクリプト実行ポリシーを変更する必要があります。以下のコマンドを実行してください。
Set-ExecutionPolicy Unrestricted -Scope Process
その後、再度スクリプトを実行すると、問題なく適用されるはずです。
4. 設定を元に戻すスクリプト
もし無効化した設定を元に戻したい場合は、以下のスクリプトを enable_win11_ui.ps1
として作成し、実行してください。
# 管理者権限で実行されているかチェック
$admin = [bool]([System.Security.Principal.WindowsPrincipal][System.Security.Principal.WindowsIdentity]::GetCurrent()).IsInRole([System.Security.Principal.WindowsBuiltInRole]::Administrator)
if (-not $admin) {
Write-Host "このスクリプトは管理者権限で実行してください。" -ForegroundColor Red
exit
}
Write-Host "Windows 11のUI要素を再有効化します..." -ForegroundColor Cyan
# ウィジェットを有効化
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Dsh" /v AllowNewsAndInterests /t REG_DWORD /d 1 /f
# Teamsチャットを有効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v TaskbarMn /t REG_DWORD /d 1 /f
# タスクバーの検索ボックスを有効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search" /v SearchboxTaskbarMode /t REG_DWORD /d 1 /f
# Cortanaを有効化
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 1 /f
# スタートメニューの「おすすめ」を有効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackProgs /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v Start_TrackDocs /t REG_DWORD /d 1 /f
# エクスプローラーの広告を有効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v ShowSyncProviderNotifications /t REG_DWORD /d 1 /f
# ロック画面の広告を有効化
reg add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ContentDeliveryManager" /v SubscribedContent-338393Enabled /t REG_DWORD /d 1 /f
# エクスプローラーを再起動して変更を適用
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
Write-Host "設定を元に戻しました!PCを再起動すると完全に反映されます。" -ForegroundColor Green
まとめ
PowerShellスクリプトを作成することで、手動で個別のコマンドを実行する手間を省き、一括でWindows 11のUI要素を無効化できます。
次のセクションでは、設定変更後の確認方法とトラブルシューティングについて解説します。
設定変更後の確認とトラブルシューティング
Windows 11のUI要素を無効化するPowerShellスクリプトを実行した後、正しく設定が適用されたかを確認し、万が一問題が発生した場合に解決できるようにします。
1. 設定変更後の確認方法
以下のポイントを確認し、UI要素が正しく無効化されているかをチェックしてください。
✅ ウィジェットの無効化確認
方法:
- タスクバーを確認し、「ウィジェット」アイコンが消えていることをチェック
Win + W
を押してもウィジェットが開かないことを確認
✅ Teamsチャットの無効化確認
方法:
- タスクバーの「Teamsチャット」アイコンが消えているかを確認
Microsoft Teams
アプリが動作していないかを タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc
) でチェック
✅ タスクバー検索ボックスの無効化確認
方法:
- タスクバーに検索ボックスが表示されていないかを確認
Win + S
を押して検索が可能かどうかをチェック(検索機能自体は動作する)
✅ Cortanaの無効化確認
方法:
Win + C
を押してもCortanaが起動しないことを確認- タスクマネージャーで「Cortana.exe」が動作していないことを確認
✅ スタートメニュー「おすすめ」無効化確認
方法:
- スタートメニューを開き、「おすすめ」セクションが空白になっていることを確認
✅ エクスプローラーの広告無効化確認
方法:
- エクスプローラーを開き、OneDriveやMicrosoft 365の広告が表示されないことをチェック
✅ ロック画面の広告無効化確認
方法:
Win + L
でロック画面を表示し、Microsoftのヒントや広告が表示されないかをチェック
2. 設定が反映されない場合の対処法
スクリプトを実行したにもかかわらず、設定が反映されない場合は以下の方法を試してください。
🔄 エクスプローラーの再起動を試す
設定変更後にエクスプローラーが更新されていない可能性があります。以下のコマンドを実行してエクスプローラーを再起動してください。
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe
🔄 PCを再起動する
レジストリの変更が完全に反映されるには、PCの再起動が必要な場合があります。
🔄 スクリプトを管理者権限で再実行する
PowerShellを管理者権限で実行していないと、レジストリの変更が適用されないことがあります。
Win + X
→ 「Windowsターミナル(管理者)」を選択disable_win11_ui.ps1
を再実行
cd "C:\Users\ユーザー名\Desktop"
.\disable_win11_ui.ps1
🔄 レジストリが正しく適用されたか確認する
設定が変更されているか、レジストリエディターで手動確認できます。
Win + R
を押してregedit
を入力し、レジストリエディターを開く- 以下のキーを開き、値が正しく変更されているか確認
- ウィジェット無効化:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Dsh\AllowNewsAndInterests
→ 値が0
になっているか - Teamsチャット無効化:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced\TaskbarMn
→ 値が0
になっているか - タスクバー検索ボックス無効化:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\SearchboxTaskbarMode
→ 値が0
になっているか
🔄 スクリプトの実行ポリシーを変更する
スクリプト実行がブロックされる場合、以下のコマンドを実行して実行ポリシーを変更してください。
Set-ExecutionPolicy Unrestricted -Scope Process
3. 設定を元に戻したい場合
元に戻すスクリプト enable_win11_ui.ps1
を実行すれば、無効化した設定をすべて元通りにできます。
cd "C:\Users\ユーザー名\Desktop"
.\enable_win11_ui.ps1
まとめ
PowerShellを使用してWindows 11のUI要素を無効化した後、設定が正しく適用されているかを確認することが重要です。万が一、変更が反映されない場合は、エクスプローラーの再起動、PCの再起動、管理者権限の確認、レジストリの手動確認などを試すことで解決できます。
次のセクションでは、本記事のまとめを解説します。
まとめ
本記事では、PowerShellを使用してWindows 11のUI要素を無効化する方法を解説しました。ウィジェット、Teamsチャット、タスクバー検索、Cortana、スタートメニューの「おすすめ」、エクスプローラーの広告など、不要なUI要素をPowerShellコマンドで簡単に無効化できることを説明しました。
また、スクリプトを作成して一括で適用する方法や、設定が正しく適用されているかを確認する手順、トラブルシューティングについても紹介しました。
PowerShellを活用することで、手動操作の手間を省き、効率的にWindows 11のカスタマイズが可能になります。今回の方法を活用して、より快適なWindows環境を構築しましょう!
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