PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション数を監視し、負荷が増加した際に手動でスケールアウトを実行する方法を解説します。
仮想デスクトップインフラ(VDI)の管理において、リソースの適切な割り当てはパフォーマンスの安定に直結します。特に、同時接続セッション数が増加すると、ホストリソースが不足し、ユーザー体験が低下する可能性があります。
本記事では、PowerShellを使用してVMware Horizonのセッション数をリアルタイムで監視し、事前に設定したしきい値を超えた場合にアラートを発生させ、手動でスケールアウトのトリガーを実行する手法を紹介します。
また、PowerShellを活用したVMware Horizon APIの基本操作、監視スクリプトの作成方法、しきい値の設定、自動化の方法、トラブルシューティングについても詳しく解説します。
本記事を通じて、PowerShellを活用した効率的なVDI環境の運用管理を実現するための知識を習得しましょう。
VMware Horizonの基本概念とセッション管理
VMware Horizonは、仮想デスクトップ(VDI)やアプリケーションを提供するエンドユーザー向けのソリューションです。エンタープライズ環境では、多数のユーザーが同時に仮想デスクトップへ接続し、リモートワークや集中管理を実現しています。しかし、セッション数の管理を適切に行わなければ、リソース不足やパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
VMware Horizonのセッションとは?
VMware Horizonの「セッション」とは、エンドユーザーが仮想デスクトップまたは公開アプリケーションへ接続している状態を指します。セッションは主に以下の種類に分類されます。
- アクティブセッション:現在ログインして操作中のセッション
- アイドルセッション:ログインはしているが、一定時間操作されていないセッション
- 切断セッション:ユーザーが接続を解除したが、セッション自体は保持されている状態
Horizon環境では、これらのセッションをリアルタイムで監視し、必要に応じて新しいリソースを追加することが、安定した運用に不可欠です。
セッション数の監視の重要性
VMware Horizonのセッション数を監視することで、以下の課題を解決できます。
- パフォーマンスの最適化:過負荷を未然に防ぎ、快適なユーザーエクスペリエンスを維持
- リソースの適正配分:必要な時にだけリソースを拡張し、無駄なコストを削減
- 障害の早期検知:セッション数の異常増加や不具合を迅速に特定し、トラブルシューティングを容易にする
本記事では、PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション数を監視する具体的な方法を解説し、実際にスケールアウトをトリガーする手法について詳しく説明します。
PowerShellを使ったVMware Horizon APIの活用方法
PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション数を監視し、スケールアウトを手動でトリガーするには、まずHorizonのAPIを理解し、適切に操作できるようにする必要があります。VMware Horizonでは、Horizon REST APIとPowerCLIを利用することで、セッション情報の取得や管理が可能です。
VMware Horizon APIの概要
VMware Horizonには、管理や監視を自動化するためのAPIが用意されています。主に以下の2つの方法を利用できます。
- VMware Horizon REST API
- Horizon Connection ServerにHTTPリクエストを送信してデータを取得
- JSON形式で情報をやり取りできる
- サードパーティツールやスクリプトとの統合が容易
- VMware PowerCLI(Horizon PowerCLI Module)
- PowerShellの拡張モジュールを利用してHorizon環境を管理
- コマンドレット(
Get-HVSession
など)を使ってセッション情報を取得 - VMware Horizon管理タスクの自動化に適している
PowerShellを使ったHorizon APIの認証
VMware Horizon REST APIを利用する場合、認証が必要です。PowerShellを使ってHorizon Connection Serverにアクセスするための基本的な流れを紹介します。
1. Horizon REST APIへの認証
$server = "https://horizon-server.domain.com/rest/"
$username = "admin"
$password = "password"
# 認証用のリクエスト
$authBody = @{
username = $username
password = $password
domain = "DOMAIN_NAME"
} | ConvertTo-Json
$authHeader = @{
"Content-Type" = "application/json"
}
# 認証リクエストの送信
$response = Invoke-RestMethod -Uri "$server/login" -Method Post -Body $authBody -Headers $authHeader
# トークンを取得
$token = $response.access_token
VMware Horizonのセッション数を取得する
認証が成功したら、セッション数を取得できます。以下のスクリプトは、現在アクティブなセッション数を取得する方法を示しています。
# 認証トークンをヘッダーに追加
$headers = @{
"Authorization" = "Bearer $token"
"Content-Type" = "application/json"
}
# セッション情報の取得
$sessions = Invoke-RestMethod -Uri "$server/sessions" -Method Get -Headers $headers
# セッション数を取得
$activeSessions = ($sessions | Where-Object { $_.state -eq "CONNECTED" }).Count
Write-Output "現在のアクティブセッション数: $activeSessions"
VMware PowerCLIを活用したセッション数の取得
Horizon PowerCLIモジュールを使用すると、より簡単にセッション情報を取得できます。
PowerCLIのインストール
まず、PowerCLIがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールします。
Install-Module -Name VMware.PowerCLI -Scope CurrentUser
Horizon PowerCLIモジュールの読み込みと接続
Import-Module VMware.VimAutomation.HorizonView
Connect-HVServer -Server "horizon-server.domain.com" -User "admin" -Password "password"
セッション数の取得
# 全セッションの情報を取得
$sessions = Get-HVSession
# アクティブなセッション数をカウント
$activeSessions = ($sessions | Where-Object { $_.State -eq "CONNECTED" }).Count
Write-Output "現在のアクティブセッション数: $activeSessions"
まとめ
PowerShellを利用すれば、VMware Horizonのセッション数を簡単に取得し、監視することができます。
- REST APIを利用する方法では、HTTPリクエストを使ってデータを取得し、より柔軟な管理が可能
- PowerCLIを利用する方法では、Horizon環境の管理をPowerShellコマンドで簡単に実行可能
次の章では、これらの手法を組み合わせてセッション数の監視スクリプトを作成し、しきい値を超えた場合にアラートを発する方法を解説します。
セッション数の監視スクリプトの作成
PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション数を監視し、一定のしきい値を超えた場合にアラートを発するスクリプトを作成します。このスクリプトを実行することで、管理者は負荷の増加をリアルタイムで把握し、手動でスケールアウトをトリガーする判断を行えます。
監視スクリプトの基本構造
PowerShellを使用して、Horizon APIまたはPowerCLIを通じてセッション数を取得し、しきい値を超えた場合に通知するスクリプトを作成します。
前提条件
- VMware Horizon REST APIまたはPowerCLIを使用
- Horizon Connection Serverへの接続情報(ホスト名、認証情報など)
- PowerShellスクリプトを実行可能な環境(Windows Server、管理端末)
Horizon REST APIを利用した監視スクリプト
以下のスクリプトは、Horizon REST APIを使用してアクティブセッション数を取得し、しきい値を超えた場合にアラートを出力します。
スクリプト
# Horizon Connection Server情報
$server = "https://horizon-server.domain.com/rest/"
$username = "admin"
$password = "password"
$threshold = 50 # セッション数のしきい値
# 認証リクエスト
$authBody = @{
username = $username
password = $password
domain = "DOMAIN_NAME"
} | ConvertTo-Json
$authHeader = @{
"Content-Type" = "application/json"
}
# 認証実行
$response = Invoke-RestMethod -Uri "$server/login" -Method Post -Body $authBody -Headers $authHeader
$token = $response.access_token
# APIリクエストのヘッダー設定
$headers = @{
"Authorization" = "Bearer $token"
"Content-Type" = "application/json"
}
# Horizonのセッション情報取得
$sessions = Invoke-RestMethod -Uri "$server/sessions" -Method Get -Headers $headers
# アクティブなセッション数を取得
$activeSessions = ($sessions | Where-Object { $_.state -eq "CONNECTED" }).Count
Write-Output "現在のアクティブセッション数: $activeSessions"
# しきい値チェック
if ($activeSessions -ge $threshold) {
Write-Output "警告: セッション数がしきい値 $threshold を超えました!"
# ここでメール通知やログ出力を追加可能
}
PowerCLIを利用した監視スクリプト
Horizon PowerCLIモジュールを利用すると、APIを使用せずにより簡単にセッション情報を取得できます。
スクリプト
# PowerCLIのインポート
Import-Module VMware.VimAutomation.HorizonView
# Horizonサーバーへの接続
$server = "horizon-server.domain.com"
$username = "admin"
$password = "password"
$threshold = 50 # セッション数のしきい値
Connect-HVServer -Server $server -User $username -Password $password
# セッション数取得
$sessions = Get-HVSession
$activeSessions = ($sessions | Where-Object { $_.State -eq "CONNECTED" }).Count
Write-Output "現在のアクティブセッション数: $activeSessions"
# しきい値を超えた場合のアラート
if ($activeSessions -ge $threshold) {
Write-Output "警告: セッション数がしきい値 $threshold を超えました!"
# メール通知やログ記録を追加可能
}
# 接続を閉じる
Disconnect-HVServer -Confirm:$false
監視スクリプトの自動化
このスクリプトを定期的に実行することで、セッション数をリアルタイムで監視できます。
タスクスケジューラで自動実行
PowerShellスクリプトを一定間隔で実行するため、Windowsのタスクスケジューラを設定します。
- タスクスケジューラを開く(
taskschd.msc
) - 新しいタスクを作成
- 「一般」タブ:
管理者権限で実行
を有効化 - 「トリガー」タブ:
毎5分ごと
などのスケジュールを設定 - 「操作」タブ:
- プログラム/スクリプト:
powershell.exe
- 引数の追加:
-File "C:\Scripts\horizon_monitor.ps1"
- プログラム/スクリプト:
- OKをクリックしてタスクを有効化
アラート通知の追加
しきい値を超えた場合に管理者へ通知するには、メール送信やイベントログ出力を組み合わせると効果的です。
メール通知を追加
# しきい値を超えた場合にメール送信
if ($activeSessions -ge $threshold) {
$smtpServer = "smtp.domain.com"
$from = "alert@domain.com"
$to = "admin@domain.com"
$subject = "VMware Horizon セッション数警告"
$body = "現在のアクティブセッション数: $activeSessions - しきい値 $threshold を超えました。"
Send-MailMessage -SmtpServer $smtpServer -From $from -To $to -Subject $subject -Body $body
}
まとめ
本章では、PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション数を監視するスクリプトの作成方法を解説しました。
- REST API版: APIリクエストを用いてセッション数を取得
- PowerCLI版: PowerCLIコマンドレットを使用してシンプルに監視
- スクリプトの自動化: タスクスケジューラで定期実行
- アラート機能: しきい値を超えた場合にメール通知を送信
次の章では、セッション数のしきい値設定と、より高度なアラート通知の実装方法について解説します。
しきい値の設定とアラート通知の実装
VMware Horizonのセッション数を監視する際、負荷の増加を事前に検知し、適切な対応を行うためには、しきい値を設定し、超過時にアラートを通知する仕組みが必要です。本章では、PowerShellを使用してしきい値を設定し、アラート通知を実装する方法について解説します。
しきい値の設定
しきい値(threshold)を設定することで、セッション数が特定の値を超えた際に通知を送信することができます。しきい値の設定は環境に応じて適切に調整する必要があります。
しきい値設定のポイント
- CPU使用率やメモリ負荷を考慮して設定
- 通常時の最大セッション数に基づいて決定
- 事前に負荷テストを行い、適切な値を見極める
例えば、仮想デスクトップ(VDI)サーバーが100セッションまで快適に動作する場合、安全のため80セッションをしきい値として設定することが推奨されます。
しきい値超過時のアラート通知の方法
しきい値を超えた場合に、以下の方法で管理者へ通知を送ることが可能です。
- PowerShellの標準出力で警告を表示
- メール通知を送信
- Windowsイベントログに記録
- Microsoft TeamsやSlackに通知
- SNMPトラップを発行して監視システムに連携
ここでは、メール通知とWindowsイベントログへの記録を実装します。
監視スクリプト(PowerCLI版)
PowerCLIを用いたしきい値監視と通知スクリプトの例を紹介します。
# PowerCLIのインポート
Import-Module VMware.VimAutomation.HorizonView
# Horizonサーバー接続情報
$server = "horizon-server.domain.com"
$username = "admin"
$password = "password"
$threshold = 80 # しきい値(超過時に通知)
# Horizonサーバーに接続
Connect-HVServer -Server $server -User $username -Password $password
# 現在のセッション数を取得
$sessions = Get-HVSession
$activeSessions = ($sessions | Where-Object { $_.State -eq "CONNECTED" }).Count
Write-Output "現在のアクティブセッション数: $activeSessions"
# しきい値チェック
if ($activeSessions -ge $threshold) {
Write-Output "警告: セッション数がしきい値 $threshold を超えました!"
# Windowsイベントログに記録
Write-EventLog -LogName "Application" -Source "VMware Horizon Monitor" -EventID 1001 -EntryType Warning -Message "セッション数がしきい値 $threshold を超過しました。現在のセッション数: $activeSessions"
# メール通知
$smtpServer = "smtp.domain.com"
$from = "alert@domain.com"
$to = "admin@domain.com"
$subject = "【警告】VMware Horizon セッション数超過"
$body = "現在のアクティブセッション数: $activeSessions がしきい値 $threshold を超えました。"
Send-MailMessage -SmtpServer $smtpServer -From $from -To $to -Subject $subject -Body $body
}
# Horizonサーバーから切断
Disconnect-HVServer -Confirm:$false
監視スクリプト(REST API版)
REST APIを使用した場合も同様のロジックを適用できます。
# Horizon REST API情報
$server = "https://horizon-server.domain.com/rest/"
$username = "admin"
$password = "password"
$threshold = 80 # しきい値
# 認証
$authBody = @{
username = $username
password = $password
domain = "DOMAIN_NAME"
} | ConvertTo-Json
$authHeader = @{
"Content-Type" = "application/json"
}
$response = Invoke-RestMethod -Uri "$server/login" -Method Post -Body $authBody -Headers $authHeader
$token = $response.access_token
$headers = @{
"Authorization" = "Bearer $token"
"Content-Type" = "application/json"
}
# セッション数取得
$sessions = Invoke-RestMethod -Uri "$server/sessions" -Method Get -Headers $headers
$activeSessions = ($sessions | Where-Object { $_.state -eq "CONNECTED" }).Count
Write-Output "現在のアクティブセッション数: $activeSessions"
if ($activeSessions -ge $threshold) {
Write-Output "警告: セッション数がしきい値 $threshold を超えました!"
# Windowsイベントログに記録
Write-EventLog -LogName "Application" -Source "VMware Horizon Monitor" -EventID 1001 -EntryType Warning -Message "セッション数がしきい値 $threshold を超過しました。現在のセッション数: $activeSessions"
# メール通知
$smtpServer = "smtp.domain.com"
$from = "alert@domain.com"
$to = "admin@domain.com"
$subject = "【警告】VMware Horizon セッション数超過"
$body = "現在のアクティブセッション数: $activeSessions がしきい値 $threshold を超えました。"
Send-MailMessage -SmtpServer $smtpServer -From $from -To $to -Subject $subject -Body $body
}
通知の拡張
Microsoft TeamsやSlackに通知
PowerShellを活用して、TeamsやSlackに通知を送ることも可能です。
Microsoft Teams通知
$teamsWebhook = "https://outlook.office.com/webhook/xxxx"
$teamsBody = @{
text = "警告: VMware Horizonのセッション数がしきい値を超えました。現在のセッション数: $activeSessions"
} | ConvertTo-Json -Depth 3
Invoke-RestMethod -Uri $teamsWebhook -Method Post -Body $teamsBody -ContentType "application/json"
Slack通知
$slackWebhook = "https://hooks.slack.com/services/xxxx"
$slackBody = @{
text = "警告: VMware Horizonのセッション数がしきい値を超えました。現在のセッション数: $activeSessions"
} | ConvertTo-Json -Depth 3
Invoke-RestMethod -Uri $slackWebhook -Method Post -Body $slackBody -ContentType "application/json"
まとめ
本章では、しきい値を設定し、超過時にアラートを発する方法を解説しました。
- しきい値の適切な設定
- PowerCLIやREST APIを利用した監視スクリプトの実装
- メール通知やWindowsイベントログを活用
- TeamsやSlackを用いたリアルタイム通知
次章では、しきい値超過時に手動でスケールアウトを実行する方法について解説します。
スケールアウトの手動トリガーの仕組み
VMware Horizonのセッション数がしきい値を超えた際に、適切なリソースを追加することで、システムの負荷を分散し、安定した環境を維持できます。本章では、PowerShellを活用して手動でスケールアウトをトリガーする方法を解説します。
スケールアウトの基本概念
スケールアウトとは、新しい仮想デスクトップ(VDI)インスタンスを追加することで、増加したセッション数に対応する手法です。スケールアウトには以下の2つの方法があります。
- 新しい仮想マシン(VM)をデプロイする
- 事前に作成したテンプレートを元に、新しいVMを展開
- Horizon環境に追加登録し、ユーザーが接続可能な状態にする
- 既存のVMの電源をONにする
- 事前にスリープ状態(Powered Off)にしておいたVDIを起動
- 必要な場合のみリソースを追加することで、コストを最適化
本章では、PowerShellを使用してVMware PowerCLI経由でVMの起動とデプロイを行う方法を説明します。
方法1: 既存の仮想マシンを起動する
既存の仮想マシンをスリープ状態から復帰させることで、迅速にスケールアウトを実行できます。
スクリプト
# PowerCLIのインポート
Import-Module VMware.VimAutomation.Core
# vCenter Serverへの接続
$vcServer = "vcenter.domain.com"
$vcUser = "admin@domain.com"
$vcPassword = "password"
Connect-VIServer -Server $vcServer -User $vcUser -Password $vcPassword
# スリープ状態の仮想マシンをリストアップ
$vmName = "VDI-Worker-01"
$vm = Get-VM -Name $vmName
if ($vm.PowerState -eq "PoweredOff") {
# 仮想マシンの電源をON
Start-VM -VM $vm -Confirm:$false
Write-Output "仮想マシン $vmName を起動しました。"
} else {
Write-Output "仮想マシン $vmName は既に起動しています。"
}
# 接続を終了
Disconnect-VIServer -Confirm:$false
方法2: 新しい仮想マシンをデプロイ
増加したセッション数に対応するため、新しいVDIを自動でデプロイする方法を紹介します。
前提条件
- VMware vCenterにテンプレートがあること
- Horizonに自動登録する設定を行っていること
スクリプト
# PowerCLIのインポート
Import-Module VMware.VimAutomation.Core
# vCenter Serverへの接続
$vcServer = "vcenter.domain.com"
$vcUser = "admin@domain.com"
$vcPassword = "password"
Connect-VIServer -Server $vcServer -User $vcUser -Password $vcPassword
# デプロイ用の設定
$template = "VDI-Template"
$datastore = "Datastore1"
$vmHost = "ESXi-01.domain.com"
$vmName = "VDI-Worker-" + (Get-Date -Format "yyyyMMddHHmm")
# 新しい仮想マシンをデプロイ
New-VM -Name $vmName -Template $template -Datastore $datastore -VMHost $vmHost -Confirm:$false
Write-Output "新しい仮想マシン $vmName を作成しました。"
# 接続を終了
Disconnect-VIServer -Confirm:$false
Horizon環境への手動追加
VMware Horizon環境に新しい仮想マシンを手動で追加するには、PowerCLIを利用します。
スクリプト
# Horizon PowerCLIモジュールのインポート
Import-Module VMware.VimAutomation.HorizonView
# Horizon Connection Serverへの接続
$horizonServer = "horizon-server.domain.com"
$horizonUser = "admin"
$horizonPassword = "password"
Connect-HVServer -Server $horizonServer -User $horizonUser -Password $horizonPassword
# 新しい仮想デスクトップをHorizonに追加
$poolName = "VDI-Pool"
$vmName = "VDI-Worker-01"
New-HVDesktop -PoolName $poolName -VmName $vmName -Confirm:$false
Write-Output "仮想デスクトップ $vmName を Horizon 環境に追加しました。"
# Horizonサーバーから切断
Disconnect-HVServer -Confirm:$false
スケールアウトの手動トリガーを監視スクリプトと統合
しきい値を超えた場合に自動でスケールアウトを実行するように、前章の監視スクリプトと統合できます。
# しきい値チェック
if ($activeSessions -ge $threshold) {
Write-Output "警告: セッション数がしきい値 $threshold を超えました! スケールアウトを実行します。"
# 仮想マシンを起動
Start-VM -VM "VDI-Worker-02" -Confirm:$false
}
または、新しいVMを作成する場合は以下のコードを追加します。
if ($activeSessions -ge $threshold) {
Write-Output "警告: セッション数がしきい値 $threshold を超えました! 新しい仮想マシンをデプロイします。"
New-VM -Name "VDI-Worker-New" -Template "VDI-Template" -Datastore "Datastore1" -VMHost "ESXi-01.domain.com" -Confirm:$false
}
まとめ
本章では、PowerShellを活用してVMware Horizon環境で手動スケールアウトを実行する方法を解説しました。
- スリープ状態の仮想マシンを起動
- 新しい仮想マシンをデプロイ
- Horizon環境に仮想デスクトップを手動追加
- 監視スクリプトとスケールアウト処理の統合
次章では、スケールアウト時のリソース管理と最適化について詳しく解説します。
スケールアウト時のリソース管理と最適化
VMware Horizon環境におけるスケールアウトは、単に仮想マシン(VM)を増やすだけでなく、システム全体のリソースを適切に管理し、最適なパフォーマンスを維持することが重要です。本章では、スケールアウト時のリソース割り当てと負荷分散の最適化について解説します。
1. 仮想マシンのリソース管理
スケールアウトを実施する際、適切なリソース配分を行わないと、サーバーの過負荷やストレージのボトルネックが発生する可能性があります。以下のリソースを考慮して、最適なスケールアウトを計画する必要があります。
1.1 CPUの管理
- 仮想CPU(vCPU)の割り当ては、ホストの物理CPU(pCPU)に対して適切な割合に設定する。
- vCPUオーバーコミット率を4:1以下に抑えることが推奨される。
- vCPUリソースの監視に以下のPowerShellコマンドを活用する。
Get-VMHost | Select Name, @{Name="Total vCPU";Expression={(Get-VM -VMHost $_ | Measure-Object -Property NumCpu -Sum).Sum}}, NumCpu
1.2 メモリ(RAM)の管理
- VMごとに適切なメモリを確保し、ホストの物理メモリを80%以上消費しないようにする。
- メモリのリソース使用状況を監視するスクリプト:
Get-VMHost | Select Name, @{Name="Total VM Memory";Expression={(Get-VM -VMHost $_ | Measure-Object -Property MemoryGB -Sum).Sum}}, MemoryTotalGB, MemoryUsageGB
1.3 ストレージの最適化
- 高速ストレージ(NVMeやSSD)を使用し、スワップが発生しないようにする。
- データストアの空き容量が20%を切ったら警告を出す監視スクリプト。
Get-Datastore | Select Name, FreeSpaceGB, CapacityGB, @{Name="FreeSpace%";Expression={($_.FreeSpaceGB / $_.CapacityGB) * 100}}
2. 負荷分散の最適化
仮想マシンを追加する際、ホスト間での負荷分散を行い、リソースが均等に分配されるように設定することが重要です。
2.1 DRS(Distributed Resource Scheduler)の活用
- VMware DRS(分散リソーススケジューラ)を有効にすると、負荷のバランスを自動的に最適化できる。
- DRSが有効かどうかを確認するPowerShellコマンド:
(Get-Cluster -Name "ClusterName").DrsEnabled
2.2 ホストのCPU負荷を監視
- ホストごとのCPU負荷が特定の閾値を超えた場合、新しいVMを別のホストに展開する。
- 以下のスクリプトを使用してCPU負荷を監視する。
Get-VMHost | Select Name, CpuUsageMhz, @{Name="CPU Load %";Expression={($_.CpuUsageMhz / $_.CpuTotalMhz) * 100}}
2.3 vMotionを活用したリソース分散
- 既存の仮想マシンを負荷の低いホストに移動させる(vMotion)。
- vMotionの実行スクリプト:
Move-VM -VM "VDI-Worker-01" -Destination "ESXi-02.domain.com"
3. Horizon環境での最適化
VMware Horizon環境でのスケールアウト時に、仮想デスクトップの適切な管理を行うための設定を紹介します。
3.1 動的プール管理
Horizonのプール設定で、必要に応じて自動的にVMを追加するように設定することで、手動操作を最小限にできます。
- Horizon PowerCLIを使用して、プールのVM数を自動調整するスクリプト。
$poolName = "VDI-Pool"
$maxMachines = 50
$currentMachines = (Get-HVPool -PoolName $poolName).MachineCount
if ($currentMachines -lt $maxMachines) {
New-HVDesktop -PoolName $poolName -VmName "VDI-Worker-New"
Write-Output "新しい仮想デスクトップを追加しました。"
}
3.2 セッションの負荷分散
- Horizon Connection Serverに負荷が集中しないように、複数のサーバーを利用する。
- ロードバランサー(F5やNSX)を利用することで、Horizon環境全体の負荷を分散可能。
3.3 プロファイル管理の最適化
- ユーザープロファイルを最適化し、不要なデータを蓄積しないようにする。
- FSLogixやVMware DEM(Dynamic Environment Manager)を使用してプロファイルのローミングを最適化。
4. スケールアウトの自動化
スケールアウトをより効率的に管理するために、タスクスケジューラやvRO(vRealize Orchestrator)を活用し、自動化を推進する。
4.1 タスクスケジューラで定期実行
監視スクリプトを定期的に実行することで、負荷が増加した際に自動的にスケールアウトをトリガーできます。
schtasks /create /tn "Horizon_ScaleOut" /tr "powershell.exe -File C:\Scripts\scaleout.ps1" /sc minute /mo 10 /ru SYSTEM
4.2 vRealize Orchestrator(vRO)との連携
- VMware vRealize Orchestratorを使用すると、Horizon環境の拡張や縮小を自動化できる。
- PowerShell APIやREST APIを利用し、イベントベースのスケールアウトを実現可能。
5. まとめ
本章では、スケールアウト時のリソース管理と負荷分散の最適化について解説しました。
- 仮想マシンのリソース(CPU、メモリ、ストレージ)を適切に管理
- DRSとvMotionを活用して負荷を分散
- Horizon環境の最適化(動的プール管理、セッション分散、プロファイル管理)
- スケールアウトの自動化(タスクスケジューラやvROの活用)
適切なスケールアウトの戦略を取ることで、安定したHorizon環境を維持し、ユーザーのエクスペリエンスを向上させることができます。
次章では、スクリプトの自動化とスケジューリングについて詳しく解説します。
スクリプトの自動化とスケジューリング
VMware Horizonのセッション数を監視し、負荷増加時にスケールアウトを手動でトリガーするスクリプトを作成したら、それを自動化することで管理者の負担を軽減できます。本章では、PowerShellスクリプトの自動化方法と、WindowsタスクスケジューラやPowerShellのジョブ機能を活用した定期実行の設定について解説します。
1. 自動化の必要性
手動でスクリプトを実行すると、管理者が都度対応しなければならず、遅延が発生する可能性があります。そのため、以下の理由から監視スクリプトの自動化が推奨されます。
- リアルタイム監視の実現:定期的にセッション数をチェックし、しきい値を超えた場合にアラートを出す
- スケールアウトの迅速化:スクリプトを自動実行することで、負荷が増加した際に即時対応可能
- 管理負担の軽減:スクリプトを自動化することで、手作業による監視の必要がなくなる
2. Windowsタスクスケジューラを利用した自動化
Windowsのタスクスケジューラを利用することで、監視スクリプトを定期的に実行することができます。
2.1 タスクスケジューラの設定手順
- タスクスケジューラを開く(
taskschd.msc
) - [基本タスクの作成] を選択
- タスク名を入力(例:
Horizon_Monitor
) - トリガーの設定
- 「毎5分ごと」または「毎時間」などのスケジュールを設定
- 操作の設定
- 「プログラムの開始」を選択
- プログラム/スクリプト:
powershell.exe
- 引数の追加:
-File "C:\Scripts\horizon_monitor.ps1"
- [完了] をクリックし、タスクを有効化
2.2 タスクを作成するPowerShellスクリプト
以下のPowerShellスクリプトを実行することで、タスクスケジューラに監視タスクを登録できます。
$taskName = "Horizon_Monitor"
$taskDescription = "VMware Horizonのセッション監視スクリプト"
$scriptPath = "C:\Scripts\horizon_monitor.ps1"
# トリガー(5分ごと)
$trigger = New-ScheduledTaskTrigger -Once -At (Get-Date).AddMinutes(5) -RepetitionInterval (New-TimeSpan -Minutes 5)
# アクション(PowerShellスクリプト実行)
$action = New-ScheduledTaskAction -Execute "powershell.exe" -Argument "-File $scriptPath"
# タスクの作成
Register-ScheduledTask -TaskName $taskName -Description $taskDescription -Trigger $trigger -Action $action -RunLevel Highest -User "SYSTEM"
3. PowerShellジョブを活用した自動化
PowerShellのジョブ(Start-Job
)を利用すると、スクリプトをバックグラウンドで実行できます。
3.1 PowerShellジョブの基本
監視スクリプトをバックグラウンドで実行するには、以下のコマンドを使用します。
Start-Job -ScriptBlock {
while ($true) {
# スクリプトの内容
Write-Output "現在のセッション数を取得中..."
Start-Sleep -Seconds 300 # 5分ごとに実行
}
}
3.2 永続的なジョブの作成
PowerShellのScheduledJob
を使用すると、システムが再起動してもジョブを保持できます。
$jobName = "HorizonMonitorJob"
$scriptPath = "C:\Scripts\horizon_monitor.ps1"
Register-ScheduledJob -Name $jobName -FilePath $scriptPath -Trigger (New-JobTrigger -Once -At (Get-Date).AddMinutes(5) -RepetitionInterval (New-TimeSpan -Minutes 5))
ジョブの管理は以下のコマンドで行えます。
Get-ScheduledJob # 登録済みのジョブ一覧を表示
Unregister-ScheduledJob -Name "HorizonMonitorJob" # ジョブの削除
4. Horizonイベントベースの自動実行
VMware Horizonのイベントログを監視し、特定のイベント(セッション数の増加など)が発生した際にスクリプトを実行する方法もあります。
4.1 イベントログの監視
Windowsのイベントログを監視し、特定のイベントが発生した場合にスクリプトを実行できます。
以下のスクリプトは、Horizon Connection Serverのイベントログを監視し、新しいセッションが追加された際にスクリプトを実行する例です。
$logName = "VMware Horizon Agent"
$eventID = 4624 # Horizonのセッションログインイベント
Get-WinEvent -LogName $logName | Where-Object { $_.Id -eq $eventID } | Select-Object -First 1
4.2 イベントをトリガーにタスクスケジューラを設定
イベントログをトリガーにしてスクリプトを実行するには、タスクスケジューラの「イベントログ監視」を利用します。
- タスクスケジューラを開く
- [新しいタスク] を作成
- [トリガー] タブで [イベント発生時] を選択
- ログ:
VMware Horizon Agent
- ソース:
VMware Horizon
- イベントID:
4624
- [操作] タブで PowerShell スクリプトを実行
- [完了] をクリックして設定を保存
5. VMware vRealize Orchestrator(vRO)との連携
より高度な自動化を実現するために、VMware vRealize Orchestrator(vRO)を活用することも可能です。
5.1 vROの活用方法
- Horizonのセッション数を監視し、スケールアウトを自動化
- vCenterと統合し、新しい仮想デスクトップを動的にデプロイ
- PowerShellスクリプトをvROワークフローとして実行
5.2 vROワークフローの作成
- Horizon APIを使用してセッション数を取得
- しきい値を超えた場合に仮想マシンを追加
- 追加した仮想マシンをHorizon環境に登録
6. まとめ
本章では、PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション監視を自動化する方法を解説しました。
- Windowsタスクスケジューラを利用した定期実行
- PowerShellジョブを活用したバックグラウンド監視
- イベントログをトリガーにした自動実行
- vRealize Orchestrator(vRO)との連携
次章では、トラブルシューティングとセキュリティ対策について詳しく解説します。
トラブルシューティングとセキュリティ対策
PowerShellを利用したVMware Horizonのセッション監視とスケールアウトの自動化は便利ですが、実際の運用ではさまざまな問題が発生する可能性があります。本章では、トラブルシューティングの方法と、セキュリティ対策について解説します。
1. トラブルシューティング
スクリプトの実行時に発生しやすいエラーと、その対策を紹介します。
1.1 PowerShellスクリプトが実行されない
問題点
- スクリプトが実行されず、エラーも表示されない
powershell.exe -File
でスクリプトが実行できない
対策
- スクリプト実行ポリシーを確認
- PowerShellの実行ポリシーが制限されている可能性があるため、以下のコマンドで設定を変更します。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope Process
- スクリプトのパスを確認
C:\Scripts\horizon_monitor.ps1
のようにフルパスで指定する
- 管理者権限で実行
PowerShell
を「管理者として実行」する
1.2 VMware Horizon APIエラー
問題点
- APIを呼び出した際に
401 Unauthorized
エラーが発生する - APIレスポンスが
403 Forbidden
になる
対策
- 認証情報を確認
- ユーザー名、パスワード、ドメイン名が正しく設定されているか確認
- Horizon管理者のアカウントを使用しているかチェック
- REST APIのURLを確認
- Horizon Connection ServerのREST APIエンドポイントが正しいか確認
$server = "https://horizon-server.domain.com/rest/"
- トークンの有効期限をチェック
- Horizon APIの認証トークンは一定時間後に失効するため、認証処理を定期的に更新する
1.3 PowerCLIが正しく動作しない
問題点
Get-HVSession
コマンドが動作しない- PowerCLIのモジュールが見つからない
対策
- PowerCLIがインストールされているか確認
Get-Module -ListAvailable VMware.VimAutomation.HorizonView
- PowerCLIのインストール
Install-Module -Name VMware.PowerCLI -Scope CurrentUser
Import-Module VMware.VimAutomation.HorizonView
- vCenterとの接続を確認
Connect-HVServer -Server "horizon-server.domain.com" -User "admin" -Password "password"
1.4 Horizonセッション監視スクリプトの実行遅延
問題点
- セッション数の取得が遅い
- Horizon環境の負荷が高い
対策
- APIのレスポンスを最適化
- 必要なデータのみ取得する(フィルタリングを追加)
$sessions = Invoke-RestMethod -Uri "$server/sessions?state=CONNECTED" -Method Get -Headers $headers
- スクリプトの実行間隔を調整
- 監視頻度を低くする(例: 10分間隔)
- タスクスケジューラの設定を変更する
- 負荷分散の設定を見直す
- Horizon Connection Serverの台数を増やす
2. セキュリティ対策
PowerShellを使用してHorizon環境を管理する際は、適切なセキュリティ対策が必要です。
2.1 APIキーの管理
- API認証情報をスクリプト内にハードコードしない
SecureString
を利用してパスワードを暗号化
$securePassword = ConvertTo-SecureString "password" -AsPlainText -Force
$credential = New-Object System.Management.Automation.PSCredential("admin", $securePassword)
2.2 ログ管理と監査
- すべてのスクリプト実行ログを保存し、監査可能にする
- ログファイルの記録例
$logFile = "C:\Logs\HorizonMonitor.log"
$timestamp = Get-Date -Format "yyyy-MM-dd HH:mm:ss"
"[$timestamp] Horizon監視スクリプト実行: セッション数=$activeSessions" | Out-File -Append $logFile
2.3 Horizon管理者アカウントの最小権限化
Read-Only
のアカウントを作成し、監視専用にする- 管理者権限を持つアカウントはスケールアウト時のみ使用する
2.4 Windows DefenderとPowerShellセキュリティ
PowerShellスクリプトの実行を監視し、不正なスクリプト実行を防ぐためにWindows Defenderを活用します。
Set-MpPreference -EnableControlledFolderAccess Enabled
また、スクリプト実行履歴を有効化することで、不審な実行を検出できます。
Set-ExecutionPolicy AllSigned -Scope LocalMachine
3. Horizon環境のベストプラクティス
- 定期的なパッチ適用: Horizon Connection Server、vCenter、ESXiホストのセキュリティパッチを適用
- 多要素認証(MFA)の導入: Horizon環境にMFAを適用し、不正アクセスを防止
- バックアップとリストアの準備: スクリプトの変更前にバックアップを取得
4. まとめ
本章では、PowerShellを利用したHorizon監視スクリプトのトラブルシューティングとセキュリティ対策について解説しました。
- エラー対応
- スクリプト実行ポリシーの設定
- Horizon APIの認証トラブルの解決
- PowerCLIのインストールと動作確認
- セキュリティ対策
- API認証情報の安全な管理
- スクリプトの監査ログを記録
- Windows DefenderでPowerShellのセキュリティを強化
これらのポイントを押さえることで、Horizon環境の安定運用と安全な管理が可能になります。
次章では、本記事のまとめを行います。
まとめ
本記事では、PowerShellを活用してVMware Horizonのセッション数を監視し、手動でスケールアウトをトリガーする方法について詳しく解説しました。
- VMware Horizonの基本概念と、セッション数の監視が必要な理由
- PowerShellを利用したHorizon APIやPowerCLIの活用方法
- セッション数の監視スクリプトの作成としきい値の設定
- しきい値を超えた際のアラート通知の実装
- スケールアウトの手動トリガーとリソース管理
- スクリプトの自動化とスケジューリング
- トラブルシューティングとセキュリティ対策
適切な監視とスケールアウトの仕組みを導入することで、VMware Horizon環境の安定性を維持し、ユーザーに快適なリモートデスクトップ環境を提供できます。本記事の手法を活用し、運用効率を向上させてください。
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