この記事では、Pythonのテストフレームワークである`pytest`のコンフィグと設定について詳しく解説します。具体的なコード例とその解説、応用例を含めています。
目次
pytestとは
`pytest`はPythonで広く使用されるテストフレームワークの一つです。独自のアサーション(assert)表記、フィクスチャ、プラグインなど、多くの機能を持っています。
pytestの特徴
1. 独自のアサーション表記により、エラー時に詳細な情報が得られる。
2. フィクスチャ機能でテストデータを効率的に管理。
3. プラグインを用いて機能を拡張できる。
基本的なコンフィグと設定
pytestでテストを行う際には、いくつかの設定ファイルやコマンドラインオプションが用意されています。
pytest.iniファイル
`pytest.ini`ファイルをプロジェクトのルートディレクトリに配置することで、pytestのデフォルトの挙動を変更できます。
# pytest.ini
[pytest]
addopts = -ra -q
testpaths = tests/
上記の`pytest.ini`ファイルでは、次の設定を行っています。
- addopts: pytestを実行する際の追加オプションを指定
- testpaths: テストを検索するディレクトリを指定
コマンドラインオプション
コマンドラインで`pytest`を実行する際、オプションを追加して挙動を制御できます。
# コマンドラインからpytestを実行する例
pytest -ra -q
応用例1: フィクスチャのカスタマイズ
フィクスチャをカスタマイズすることで、テストデータの準備や後処理を効率化できます。
# conftest.py
import pytest
@pytest.fixture
def my_fixture():
print("前処理")
yield
print("後処理")
この例では、`conftest.py`にフィクスチャ`my_fixture`を定義しています。このフィクスチャは、テストケースの前後で処理を行います。
応用例2: プラグインを使用する
pytestではプラグインを使用して、テストの実行やレポートをカスタマイズできます。
# インストールと使用例
pip install pytest-xdist
pytest -n 4
この例では、`pytest-xdist`プラグインを使用して、4つのCPUを使ってテストを並列実行しています。
まとめ
この記事では、pytestの基本的なコンフィグと設定方法、さらには応用例も紹介しました。これを機に、pytestを使って効率的なテストを行ってみてはいかがでしょうか。
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