この記事では、PythonのMatplotlibライブラリを使ってスタックプロット(積み上げ面グラフ)を作成・表示する方法について詳しく解説します。具体的なコード例、その詳細な解説、さらには応用例を2つも含めています。
目次
はじめに:スタックプロットとは
スタックプロットとは、複数のデータ群が時間や項目に沿ってどのように積み重なっているかを視覚的に表現するグラフの一つです。特に、比率や構成要素が時間経過とともにどのように変わるかを示す際に有用です。
基本的なスタックプロットの作成
必要なパッケージのインポート
最初に、必要なMatplotlibのパッケージをインポートします。
import matplotlib.pyplot as plt
基本的なコード例
以下のコードは、最も基本的なスタックプロットを作成する例です。
# 日本語でのコメント:x軸とy軸に用いるデータを用意
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y1 = [1, 1, 2, 3, 5]
y2 = [0, 4, 2, 6, 8]
y3 = [1, 3, 5, 7, 9]
# スタックプロットの作成
plt.stackplot(x, y1, y2, y3)
plt.show()
コードの解説
1. `x`はx軸のデータです。
2. `y1`, `y2`, `y3`はy軸のデータです。
3. `plt.stackplot()`関数でスタックプロットを作成します。x軸とそれに対応するy軸のデータ群を引数として渡します。
4. `plt.show()`でグラフを表示します。
応用例1:ラベルと色の指定
スタックプロットでは、各層にラベルや色を指定することも可能です。
# ラベルと色を指定したスタックプロットの作成
plt.stackplot(x, y1, y2, y3, labels=['A', 'B', 'C'], colors=['r', 'g', 'b'])
plt.legend(loc='upper left')
plt.show()
コードの解説
– `labels`引数で各層にラベルを設定できます。
– `colors`引数で各層の色を設定できます。
– `plt.legend()`で凡例を表示します。`loc`引数で位置を指定できます。
応用例2:透明度の調整
透明度(alpha値)を調整することで、スタックプロットの見た目を改善できます。
# 透明度を指定したスタックプロットの作成
plt.stackplot(x, y1, y2, y3, alpha=0.5)
plt.show()
コードの解説
– `alpha`引数で透明度を0から1の範囲で指定できます。
まとめ
Matplotlibでのスタックプロット作成は非常に簡単であり、さまざまなカスタマイズが可能です。本記事で示した基本的な例から応用例に至るまで、これらのコードを参考に自分自身のデータに適用してみてください。
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