この記事では、Pythonのreadlinesメソッドを使ってテキストファイルを全行読み込む方法について詳しく説明します。具体的なコード例とその解説、さらには応用例も含めています。
目次
readlinesメソッドとは
`readlines`メソッドは、Pythonのファイル操作において非常に便利なメソッドの一つです。このメソッドを使用すると、テキストファイルの全行を一気に読み込んでリストとして返すことができます。
基本的な使用方法
# ファイルを開く
with open('example.txt', 'r') as file:
lines = file.readlines()
# 行ごとに出力
for line in lines:
print(line.strip()) # strip()で末尾の改行を削除
この基本的な例では、`example.txt`というテキストファイルを読み込んでいます。`readlines()`メソッドによって、ファイルの全行が`lines`リストに保存されます。その後、`for`ループで各行を出力しています。
詳細解説
readlinesのオプション
`readlines`メソッドは、オプションを指定することも可能です。オプションに整数を渡すと、そのバイト数だけファイルから読み取ります。
# 限定したバイト数だけ読み込む例
with open('example.txt', 'r') as file:
lines = file.readlines(10) # 最初の10バイトだけ読み取る
この例では、最初の10バイトだけを読み取っています。注意点としては、バイト数が行の途中で切れる可能性もありますので、その場合は行が完全に読み取られないことがあります。
応用例
1. ファイルの特定の行だけを操作する
# 特定の行だけを出力する例
with open('example.txt', 'r') as file:
lines = file.readlines()
print(lines[2]) # 3行目だけを出力
2. readlinesを使ってCSVファイルを操作する
# CSVファイルをリストとして読み込む例
with open('example.csv', 'r') as file:
lines = file.readlines()
for line in lines:
values = line.strip().split(',')
print(values)
3. ファイルの各行に何らかの処理を加えて保存する
# ファイルの各行に処理を加えて保存する例
with open('example.txt', 'r') as file:
lines = file.readlines()
# 各行に処理を加える(ここでは行番号を追加)
new_lines = [f"{i+1}. {line.strip()}" for i, line in enumerate(lines)]
# 処理後の行を保存
with open('new_example.txt', 'w') as file:
file.write('\n'.join(new_lines))
まとめ
Pythonの`readlines`メソッドを使うと、テキストファイルを効率よく全行読み込むことができます。また、多様な応用例でこのメソッドの利用価値を高めることができます。今回紹介したコード例や応用例を参考に、ぜひ実際のプロジェクトでのファイル操作に活かしてみてください。
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