Pythonで時系列データのリサンプリングを行う方法

この記事では、Pythonを使用して時系列データのリサンプリングを行う方法について詳しく解説します。リサンプリングは、時系列データを別の頻度(例:日次から月次)に変換する技術です。具体的なコード例、その詳細な解説、および応用例を含めています。

目次

リサンプリングとは

リサンプリングは、時系列データの時間的な頻度を変更する手法の一つです。例えば、日次のデータを月次や年次のデータに変換することができます。これは、データ解析や機械学習で非常によく用いられます。

なぜリサンプリングが必要か

リサンプリングは、大量のデータを扱う際に、データを集約して解析しやすくするために行います。また、異なる時間スケールでのデータ解析が必要な場合にも用いられます。

Pythonでのリサンプリングの基本

Pythonでのリサンプリングは、Pandasライブラリを用いて行うことが一般的です。

環境設定

Pandasをインストールしていない場合は、以下のコマンドでインストールします。

!pip install pandas

基本的なリサンプリングのコード

import pandas as pd
import numpy as np

# 日付とデータを作成
date_rng = pd.date_range(start='2022-01-01', end='2022-01-10', freq='D')
df = pd.DataFrame(date_rng, columns=['date'])
df['data'] = np.random.randint(0, 100, size=(len(date_rng)))

# 日付をインデックスに設定
df.set_index('date', inplace=True)

# 週次にリサンプリング
df_resampled = df.resample('W').mean()

このコードでは、2022年1月1日から2022年1月10日までの日次データを生成し、それを週次データに変換しています。`resample(‘W’).mean()`で週次にリサンプリングし、その平均値を取得しています。

応用例

応用例1:最大値、最小値でリサンプリング

# 最大値と最小値でリサンプリング
df_resampled_max = df.resample('W').max()
df_resampled_min = df.resample('W').min()

この応用例では、最大値と最小値で週次にリサンプリングしています。`resample(‘W’).max()`および`resample(‘W’).min()`を使用しています。

応用例2:複数の集約関数を用いる

# 複数の集約関数を用いてリサンプリング
df_resampled_multi = df.resample('W').agg(['mean', 'std'])

この応用例では、平均値と標準偏差を同時に計算しています。`resample(‘W’).agg([‘mean’, ‘std’])`という記述で、複数の集約関数を同時に適用しています。

まとめ

Pythonでの時系列データのリサンプリングは、データ解析や機械学習において非常に重要なスキルです。Pandasを用いれば、このような操作が非常に容易になります。本記事で紹介した基本的なリサンプリングの方法や応用例を参考に、是非とも自身のデータ解析に活かしてください。

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