パソコンで写真を開こうとした時に「OneDrive – 個人用が実行されていることを確認してください」というメッセージに遭遇し、思わず困ってしまった経験はありませんか。以前は何も気にせずスムーズにアクセスできていたのに、なぜか突然動かなくなってしまうと焦りますよね。ここでは、そんなOneDriveの起動不良と写真が開けない問題を解消するための具体的な方法を一から解説していきます。
OneDriveとは何か
クラウドストレージとしての特徴
OneDriveはMicrosoftが提供するクラウドストレージサービスの一つです。インターネット上のサーバーにデータを保存できるため、大切な写真や書類、動画などをオンラインで安全に管理できます。PCやスマートフォン、タブレットなど複数のデバイスから同じファイルにアクセスできるのも魅力です。さらに、オフィス系ソフトとの連携がスムーズであり、WordやExcelなどのファイルを共同編集する際にも重宝します。
写真管理の便利さ
写真は思い出そのものです。そのデータをクラウド上にバックアップしておけば、万が一PCが故障してしまっても、オンライン上に写真が残るため安心です。友人や家族とアルバムを共有する機能もあり、メールにわざわざ写真を添付しなくてもリンクを送れば簡単に閲覧可能になります。私自身、旅行に出かけたときの写真をアルバムごと共有して感想を聞いたりするのに重宝しています。そうした便利なOneDriveですが、時には起動しない、同期しない、というトラブルに見舞われることもあります。
OneDriveが起動しない原因
Windowsのスタートアップ設定の変更
普段は自動起動していたOneDriveが、ある日突然起動しなくなった原因として考えられるのがスタートアップ設定の変更です。Windowsのアップデートや他のソフトウェアのインストールに伴い、意図せずOneDriveのスタートアップが無効化される場合があります。一度設定を見直しておかないと、PCを再起動するたびにOneDriveが起動してくれず、写真やファイルへアクセスできません。
アプリケーションの不具合
OneDrive自体の動作不具合も大きな要因です。ソフトウェアが破損していたり、バージョンが古すぎたり、新しいWindowsのバージョンとの相性が悪かったりするケースもあります。自動更新がオフになっていると、最新機能や修正パッチを取り逃してしまい、想定外の不具合に見舞われる可能性があります。
同期エラーやアカウント設定の問題
Microsoftアカウントとの紐付けに問題が起きている場合、サインイン情報が正しく反映されずにOneDriveが動かないこともあります。また、セキュリティソフトが通信をブロックしていたり、意図せずネットワーク設定を変更したことが原因で同期エラーが発生していることもよく見られます。

私の知人は、ネットワークドライブを整理しようとした際に誤ってOneDriveフォルダを違うディレクトリに移動してしまい、結果としてリンク切れを起こしたというケースがありました。こうしたちょっとした操作でもOneDriveが起動しなくなることがあるため、設定は慎重に扱いたいものです。
OneDriveを再度起動するための主な手順
スタートメニューからの起動を試す
OneDriveのアイコンがタスクバーに表示されていない場合、まずはスタートメニューから手動で起動しましょう。具体的には、Windowsのスタートボタンをクリックし、検索バーに「OneDrive」と入力して結果を探します。表示されたOneDriveをクリックすれば、自動的にサインイン画面が出てくるか、またはOneDriveフォルダが開くので、それを機に同期が再開されます。
検索バーからも見つからない場合
スタートメニューや検索バーでOneDriveが見つからない場合、そもそもOneDriveがインストールされていない、もしくはOneDriveの実行ファイルが削除されている可能性があります。Windows 10以降では通常標準搭載されていますが、何らかのトラブルでアンインストールしてしまったり、古いWindowsバージョンの場合は自分でインストールを行う必要があるかもしれません。
タスクマネージャーで自動起動を設定する
OneDriveが起動しない理由として最もありがちなのが、スタートアップが無効になっていることです。設定を確認するには、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を開き、「スタートアップ」タブをチェックしましょう。そこに表示される一覧の中から「Microsoft OneDrive」を探し、状態が無効になっていたら有効に切り替えます。
Windowsへのサインイン時に自動的に開始する
OneDriveの設定画面にも「WindowsにサインインしたときにOneDriveを自動的に開始する」というオプションがあります。タスクバー右下の通知領域(システムトレイ)にあるOneDriveアイコンをクリックし、「設定」へ進むと確認できます。このチェックが外れていると、パソコン起動時にはOneDriveが立ち上がらないので、忘れずにオンにしておきましょう。
トラブルシューティングのヒント
OneDriveのリセットで改善を図る
OneDriveが起動しない、もしくは動作しても同期がうまくいかないといった場合、一度リセットをかけると改善することがあります。リセットの手順は少しわかりにくいのですが、以下のように行います。
リセットの手順
1. Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
2. 入力欄に「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset」と入力し、Enterキーを押します。
3. 数秒後、OneDriveアイコンがタスクバーから消えます。数分待っても再起動されない場合は、スタートメニューなどからOneDriveを手動で起動してみましょう。
再インストールで根本的に解決する
リセットをしても改善しない場合は、OneDriveのアンインストールと再インストールを試すのも一つの方法です。最新バージョンを再取得することで不具合を修復できることがあります。再インストール後は改めてサインインを行い、フォルダの選択や同期設定をやり直してください。
写真フォルダへのアクセスを取り戻す具体的な流れ
初期設定の状態を整理する
OneDriveが動作しなくなった場合、まずは設定を見直して現状を把握することが大切です。意外と、どこで不具合が起きているのかを把握できていないことが多いからです。アカウント設定が正しいか、同期対象フォルダに写真が含まれているか、ネット接続に問題はないかなど、確認をしていきましょう。
フォルダ設定の確認
OneDriveの設定画面から「アカウント」タブを開き、「フォルダの選択」を見てください。ここで写真フォルダが同期対象外になっていると、当然ながらクラウド上にもアップロードされず、アクセスもできません。ときどき容量を節約するために、ユーザー自身が意図的に写真フォルダを同期から外しているケースもありますので、改めてチェックが必要です。



私自身、以前に動画ファイルの容量が多くなりすぎて同期が重いと感じていた時期がありました。そのときにフォルダ選択で大きなファイルを同期リストから外したのですが、そのまま放置してしまい後で必要なファイルが見当たらず慌てたことがあります。
サインアウト・サインインのやり直し
Microsoftアカウントに一度サインアウトしてから再度サインインし直すと、アカウント関連の設定がリフレッシュされ、正常に戻ることもあります。特に二段階認証を利用している場合は、再認証を行うことでセキュリティ設定と同期周りの設定が更新されるため、解決に繋がりやすいです。
エラーコードが表示される場合の対処
もしOneDriveのエラーコードが表示される場合は、Microsoftの公式サポートサイトでそのコードに対応したトラブルシューティング方法を確認しましょう。例えば、0x8004def0のようなアカウント認証関連のエラーならば、サインインのやり直しやネットワーク設定の確認で解消することが多いです。逆に、ネットワーク制限やサーバー接続の問題を示すエラーコードの場合は、ルーターやセキュリティソフトの見直しが必要になります。
より快適にOneDriveを利用するコツ
ローカルストレージとオンラインのみのファイルを使い分ける
OneDriveにはファイルオンデマンドという機能が用意されており、クラウド上のファイルを必要な時だけダウンロードできる仕組みになっています。PC側の容量に余裕がない場合は、オンラインのみの状態にしておけばディスクを圧迫しません。写真のように頻繁に閲覧するものはローカルにも保存しておくと便利ですが、大きな動画やあまり使わないファイルはオンラインのみで十分です。
ファイルオンデマンド設定のチェック方法
1. OneDriveアイコンをクリックして設定画面を開く
2. 設定タブやアカウントタブの中にあるファイルオンデマンド項目を確認
3. 必要に応じてオンオフを切り替え、ローカルフォルダを節約する
同期タイミングや回数を管理する
OneDriveは常時同期が基本ですが、特に大量の写真を一気にアップロードしようとすると動作が重くなることもあります。ネット回線に制限がある場合や、他の作業への影響を最小限に抑えたい場合は、時間を見計らって同期を手動で開始する工夫をしてみましょう。
トラブルの予防策
定期的なアップデートのチェック
Microsoftが定期的に配布するWindowsアップデートやOneDriveクライアントの更新は、セキュリティ面だけでなく動作安定にも大きく寄与します。更新を怠ると、同期エラーや起動エラーが発生しやすくなりますので、常に最新バージョンを維持するよう心がけましょう。
バックアップ先の分散
OneDriveをメインのストレージとして使うのは便利ですが、万が一アカウントにトラブルが発生した場合、すべてのデータにアクセスできなくなるリスクもゼロではありません。大切な写真はOneDrive以外にも外付けHDDやUSBメモリ、他社クラウドサービスにも一部をバックアップしておくのが理想です。
表で見るOneDriveが起動しない時のチェックポイント
チェック項目 | 具体的な確認方法 | 考えられる対処 |
---|---|---|
スタートアップ有効 | タスクマネージャーのスタートアップタブ | OneDriveを有効にし自動起動設定をオン |
バージョンの更新 | 設定画面またはアプリから最新情報を確認 | 更新プログラムをインストールし再起動 |
アカウント設定 | OneDrive内の設定でサインイン状況をチェック | サインアウト後に再度サインインしてリフレッシュ |
同期フォルダの選択 | OneDrive設定のアカウント→フォルダの選択 | 必要な写真フォルダにチェックを入れる |
セキュリティソフト | アンチウイルスのブロックリストやファイアウォール設定 | 必要な通信を許可に設定 |
リセット・再インストール | onedrive.exe /resetコマンドやコントロールパネル | 動作しない場合はリセット・再インストール |
OneDriveが実行されていない時に写真を開けない場合のまとめ
基本はスタートアップ設定の見直し
WindowsのスタートアップでOneDriveが無効になっていないか、あるいはOneDrive設定内で「Windowsへのサインイン時に自動的に開始する」がオフになっていないかを最初に確認しましょう。ここで解決するケースが最も多いです。
必要に応じてアカウント関連も再確認
Microsoftアカウントの認証エラーや同期フォルダ設定の不備が原因で、OneDriveが実行されていないと勘違いしてしまうことがあります。写真を開けない場合、同期されていないだけかもしれません。サインインし直すか、フォルダの選択を見直してみると良いでしょう。
最終手段はOneDriveリセット・再インストール
いろいろ試してもダメな時は、OneDriveのリセットや再インストールを検討してください。根本的に環境を初期化することで、不要なエラーや設定の齟齬が解決する場合があります。ただし、大量のデータを再同期する必要があることには注意が必要です。



私は以前、OneDriveがまったく起動しないトラブルに陥った際、結局は再インストールでしか直りませんでした。最初はスタートアップやWindowsのアップデートを確認しても一向に改善しなかったのですが、再インストール後は驚くほどスムーズに使えるようになり助かりました。
さらに快適に写真を管理するためのプチアドバイス
フォルダ構成を整理しておく
OneDriveで写真を管理する際にフォルダが乱雑になると、同期トラブル時のチェックにも手間取ります。カテゴリごとにフォルダを分けて整理しておけば、動作確認を行う時にもどのフォルダが同期されていないのかがすぐにわかり、スムーズに対処できます。
アルバム作成のすすめ
OneDrive上で複数のフォルダを作成し、旅行やイベントごとにアルバムを分けると便利です。大切な思い出を時系列やテーマ別に管理できるので、後々写真を探す時も迷いません。さらに、共有したいアルバムだけリンクを送るなどの使い方も可能です。
オフライン環境でも写真を閲覧可能にする設定
旅行先などインターネット接続が不安定な場所でも写真を楽しみたい場合、あらかじめ「このデバイスで常に保持する」設定をしておくと安心です。これにより、オフラインでも写真を閲覧できるようになります。自宅のWi-Fi環境でダウンロードを済ませておけば、外出先でもストレスなく思い出を振り返れます。
よくあるQ&A
Q1: OneDriveが起動しているのに写真が表示されないのはなぜ?
OneDriveが起動していても、同期対象外になっているフォルダに写真が入っている場合はクラウド上にアップロードされておらず、結果的に閲覧できません。設定で同期フォルダの選択を見直してみてください。
Q2: エラーメッセージ「OneDrive – 個人用が実行されていることを確認してください」が消えない
スタートアップ設定の有効化、アカウントの再サインイン、ネットワーク状態の確認を行っても改善しない場合はOneDriveのリセットや再インストールを検討しましょう。セキュリティソフトやファイアウォールが妨害していないかも併せてチェックが必要です。
Q3: PCが古くてOneDriveが重いと感じる
OneDriveを常駐させるとメモリやCPUのリソースをある程度消費します。PCスペックが限られている場合は、必要最低限のフォルダだけを同期対象にし、ファイルオンデマンド機能をフル活用することで負荷を下げられます。
この記事のまとめ
OneDriveが起動せずに写真を開けない原因としては、スタートアップの設定変更やアプリケーション自体の不具合、同期エラー、そしてアカウントやセキュリティ設定の問題が考えられます。解決策は大きく分けて、スタートアップ有効化、サインアウトとサインイン、リセットや再インストールなどが挙げられます。必要に応じて公式サポートも参照しつつ、バックアップやバージョンアップなどの予防策もしっかり行えば、ストレスなく写真を管理できるようになるでしょう。



「OneDrive – 個人用が実行されていることを確認してください」と出ると、どうしても焦ってしまいがちですが、一つひとつ設定をチェックしていけば大抵は解消できます。最近ではスマホで写真を撮る頻度が増えたため、クラウドを常に活用しているとどこでもアクセスできるのは本当に便利です。皆さんのパソコンライフがより快適になるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。
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