日々の業務やプライベートの予定を効率良く管理したいとき、Outlookは欠かせないツールです。ところが、新しいOutlook(New Outlook)に移行すると「以前のようにメール画面の右側へカレンダーやタスクをドッキングして使えない」という悩みの声をよく耳にします。従来の機能を活用していた方ほど、表示方法の制限や使い勝手の変化に戸惑うのではないでしょうか。本記事では、新しいOutlookでカレンダーやタスクを同時表示する方法や、従来機能との違い、そして今後の対策や要望の出し方について詳しく解説していきます。
新しいOutlookでの表示機能の変化
新しいOutlook(New Outlook)は、UIを大幅に刷新し、操作感やデザインがモダンになりました。その一方で、旧Outlookの「メールを開きながら右ペインにカレンダー・タスクをドッキング表示する」スタイルを愛用していたユーザーには、少々不便を感じる場面が出てきています。以下では、具体的にどんな変化があるのかを解説します。
従来のドッキング表示との違い
旧Outlookでは、メール一覧や本文の画面右側にカレンダーやタスクを固定(ドッキング)し、常時同じ画面でチェックできる仕組みがありました。特に週表示(Work Week)にしておくと、今週の予定を一覧しながらメールを処理したりタスクを管理したりと、非常に効率的に作業が進められます。
しかし、新しいOutlookでは「My Day」という機能が追加されたものの、以下のような制限があることがわかっています。
- 右ペインのカレンダーやタスクの常時表示ができない
「My Day」アイコンをクリックしたときのみ右ペインが開き、アイコンをもう一度押すと非表示に戻ります。旧Outlookのように設定で右ペインを固定したままにする、という使い方は今のところできません。 - カレンダー表示の切り替えが限定的
旧Outlookでは右ペイン上でも月表示・週表示(Work Week)・日表示などを細かく切り替えできましたが、新しいOutlookではフル画面でカレンダーを開かないとWork Week表示に切り替えられない仕様になっています。
右ペインでの週表示は可能?
結論としては、2025年2月時点では右ペインに表示される簡易カレンダーを週表示に切り替えるオプションが見当たりません。フル画面のカレンダー画面へ移動した状態でWork Week設定を選べば平日のみを表示できますが、それを右ペインに反映させることはできないようです。このため、「常に平日だけをさっと確認したい」という場合にも手間がかかってしまい、旧Outlookで慣れていた方にとっては使い勝手が低下していると感じるでしょう。
My Dayを活用するメリットと制約
新しいOutlookにおけるカレンダーとタスクの同時表示は、「My Day」機能を使うのが唯一の近道です。右上(通知アイコンの左側)にある「カレンダーとチェックマーク」アイコンをクリックすると、右ペインに簡易カレンダーやTo Doのタスクが表示されます。
- メリット
- クリック一つで必要なときだけ表示できるため、画面を圧迫せずにすむ
- 既定でMicrosoft To Doと連携し、タスクをその場で確認・入力できる
- 大きい画面を使わなくても一通りのスケジュールとタスクの概況を把握できる
- 制約
- ドッキング(固定)機能がないため、ウィンドウを切り替えるたびに右ペインが消えてしまう
- 週表示や月表示などの切り替えができず、限られた範囲しか確認できない
- タスクの詳細な編集や色分け管理などはフル画面ビューへ移動して行う必要がある
タスク管理で意識したいポイント
右ペインでタスクを管理するときには、Microsoft To Doがベースとなっています。To Do側で作成したリストや、期限・重要マークなどの項目は基本的にMy Day内でも確認できますが、細かな日付指定やリマインダー設定などはフル機能のTo Doアプリやブラウザ版To Doで行ったほうがスムーズです。
また、Outlook Tasks(旧タスク機能)とTo Doの統合が進んでいるとはいえ、「すべての要素が1画面で完結するわけではない」点に注意が必要です。カレンダーでの色分けとタスクの優先度設定などは、トライアルしながら自分が最も使いやすい画面を探ることが大切です。
従来機能との比較と改善の要望
多くのユーザーが「昔はできたのに、今できなくなってしまった」機能に対し不満や不便さを感じています。そこで、旧Outlookと新Outlookで何が変わったのかを簡潔にまとめてみましょう。
旧Outlookとの使い勝手比較表
以下に、よく指摘される機能の比較表を用意しました。あくまで一例ですが、変更点を把握する参考になれば幸いです。
操作内容 | 旧Outlook | 新Outlook(My Day) |
---|---|---|
右ペインへのカレンダー/タスクのドッキング | 可能。設定で常時固定できる | 不可。My Dayアイコンを押した時だけ表示 |
カレンダーの週表示(Work Week) | 右ペイン上でも切り替え可能 | フル画面カレンダーに移動しないと週表示が選べない |
タスクの詳細編集 | 同じウィンドウ上から編集、カスタムフィールドの使用も可能 | 簡易表示のみ。詳細編集は別画面を開く必要あり |
タスクの色分け・期限設定 | Outlook内で完結 | 別途To DoアプリやWebでの設定が必要な場合あり |
常時表示状態での確認のしやすさ | ウィンドウ切り替え不要で予定・タスクを常時モニタリングできる | My Dayペインを閉じると非表示になる |
フィードバックや改善要望の送り方 | ヘルプからフィードバック送信。機能要望はコミュニティでも共有可 | 同様に設定画面や公式サイトから要望送信可能 |
公式フィードバックポータルの利用
Microsoftは新しいOutlookの開発を継続しており、ユーザーの声をフィードバックポータルで収集しています。もし「旧Outlookの右ペイン表示機能を復活してほしい」「Work Week表示を右ペイン上でも使いたい」「タスクのドッキング機能が欲しい」といった要望がある場合は、Microsoft Feedback Portal などを通じて意見を送るとよいでしょう。
社内で一括してOffice 365やMicrosoft 365を導入している場合、IT管理者や担当者がまとめて要望を送ることで、優先度が高まる可能性もあります。現場ユーザーの利便性に直結する機能であるだけに、根気強く声を届けることが重要です。
タスク・スケジュール管理の代替策
新しいOutlookで従来のようなドッキング表示が実現できない現状、作業効率を保つために考えられる代替策をいくつか紹介します。
To DoやPlannerなどの連携
Outlookのタスクと深く連動するツールとして「Microsoft To Do」や「Microsoft Planner」が挙げられます。特に個人レベルでのタスク管理にはTo Doが向いており、組織内でプロジェクト管理を行う場合はPlannerが便利です。OutlookやTeams上からPlannerのタスクを簡単に呼び出し、進捗状況を共有できます。
また、Outlookのカレンダー予定を自動的にTo Doのタスクに変換するようなフローをPower Automateで組み込む手もあります。こうした連携を駆使することで、従来の右ペインに表示できなくとも、タスクやスケジュールを一元管理する仕組みをカバーすることが可能です。
モバイルアプリとの同期活用
スマートフォンやタブレット向けのOutlookアプリでは、比較的シンプルな画面デザインですが、同時にカレンダーやタスクをチェックしやすいUIが用意されています。外出先やミーティング中などはモバイルアプリからサッと予定を確認し、デスクトップで作業する際はMy Dayを活用するという使い分けも効果的です。
Outlook以外のツールやWebバージョンも検討
どうしても「同じ画面で常時ドッキングしたい!」というユーザーは、以下のような工夫も考えられます。
- ブラウザでOutlook Webを開き、別のタブにTo Doや別のカレンダーを表示して画面を左右に分割する
Windowsの「Win + ← or →」ショートカットなどを使い、画面を左右に並べて同時チェックする方法です。厳密には同じウィンドウ内ではありませんが、ほぼワンストップでスケジュールとメールを確認できます。 - 大きめのモニターを利用してOutlookとTo Doを並べる
デュアルモニター環境がある場合は、1画面にメール、もう1画面にカレンダーやタスクを広げることで、旧Outlookのドッキング表示に近い感覚が得られるでしょう。 - Outlookアドインを活用する
一部アドインでは、特定の機能やサービスをOutlook内部のペインに追加表示できるものがあります。カレンダーやタスク管理を補うサードパーティ製ツールも存在するので、探してみると便利な拡張が見つかるかもしれません。
Work Week表示をどう使いこなすか
新しいOutlookでは、フル画面のカレンダーに切り替えないと細かい設定ができないため、週表示の切り替えや色分けを使いこなすには少々工夫が要ります。
フル画面カレンダーでの設定手順
- Outlook左下の「カレンダー」アイコンをクリックして、カレンダー画面を全画面表示に切り替えます。
- 画面右上付近にある表示オプション(Day、Work Week、Week、Monthなど)を選択します。
- 「Work Week」を選択すると、平日のみの予定が見やすい形で表示されます。
- カレンダーの色分けや表示の詳細設定は、画面右クリックや上部メニューから行えます。たとえば部署ごと、プロジェクトごとに色分けをしておけば、スケジュールの見落としを防ぐのに役立ちます。
色分けや詳細設定
旧Outlook同様、新Outlookのフル画面表示でも色分けやリマインダー設定は可能です。ここでは簡単な手順をコード風に示します。たとえば、特定のカテゴリーを色分けしたい場合のイメージをJSON形式で記載すると以下のようになるでしょう(実際にはOutlookのUI上で設定します)。
{
"categories": [
{
"name": "重要会議",
"color": "Red",
"description": "重要度の高い会議は赤色で表示"
},
{
"name": "チームミーティング",
"color": "Green",
"description": "チーム共有や定例会議は緑色で表示"
},
{
"name": "個人タスク",
"color": "Blue",
"description": "個人のTo Doや個別作業は青色で表示"
}
]
}
実際にOutlookを開いて「Categorize(分類)」の設定画面で適宜カテゴリーを作成し、予定アイテムに適用すると、このようなイメージで色分けできます。こうした細かなカスタマイズを活用すれば、ドッキング表示がなくても視覚的にスケジュール管理をしやすくできます。
まとめと今後の展望
新しいOutlookは洗練されたデザインや新機能を備える一方、旧Outlookにあった「右側ペインへのカレンダーやタスクのドッキング表示」や、右ペイン上でのWork Week表示などが省かれている点が、実務ユーザーにとっては大きなマイナスと感じられています。現時点では「My Day」機能を使い、右ペインに簡易カレンダーとタスクを表示するのが最も近い解決策ですが、従来のように常時表示しておけるわけではなく、作業効率が落ちるという声が多いのも事実です。
今後、Microsoftは新Outlookへの移行を積極的に進める方針を示しているため、旧Outlookの機能を完全に再現するかどうかは未確定です。ただ、ユーザーからの要望が大きい機能であることを踏まえると、将来的にドッキング表示やWork Week表示の拡充が検討される可能性はあります。日々の業務効率や使い勝手に直結する部分なので、フィードバックポータルなどで要望を送りつつ、改善がリリースされるのを待つのが得策でしょう。
もし「待っていられない」という状況であれば、ブラウザ分割表示や大画面モニター、あるいはデュアルモニター環境を用意して、OutlookとTo Do、Plannerなどを横に並べるワークフローを構築するのがおすすめです。また、モバイルアプリやサードパーティのアドインを活用する方法も検討すると、旧Outlook時代と同じか、もしくはそれ以上に効率的な運用スタイルが見つかるかもしれません。
どのような方法を選ぶにせよ、一番の近道は「新しいOutlookの特性を理解したうえで、必要に応じて補完ツールや連携を使う」ことです。Microsoftは継続的なアップデートを行っているので、最新情報を追いつつ、自分の業務スタイルに最適な設定を模索してみてください。
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