Microsoft Teamsを日常的に利用していると、未読メッセージの見逃しは避けたいところ。とくにMacのDock上でバッジ表示があれば、一目で通知状況を把握できます。しかし新しいTeams(プレビュー版)では、このバッジ表示ができず困っている方も多いようです。
Teamsの未読数バッジが重要とされる理由
Teamsはビジネスコミュニケーションの中心的存在となり、チャットや会議、ファイル共有など多岐にわたる機能を提供しています。その中でも、「未読数の把握」は生産性に直結します。特に以下のような場面では、未読数バッジが活躍するでしょう。
- 多数のチャンネルを一括管理しており、どこに新着メッセージが来たか把握しにくい
- 日中に複数のミーティングが重なり、素早く重要なメッセージを確認したい
- 通知音やバナーに頼らず、視覚的に必要なメッセージだけを確認したい
未読数バッジが表示されると、Dock上で数字をぱっと見るだけで新着の有無を瞬時に判断できます。そのため、ビジネスにおいても個人利用においても非常に便利な機能といえます。
旧Teamsにおけるバッジ表示の仕組み
旧Teams(従来バージョン)では、Macの通知機能とTeams内蔵の通知機能を切り替えることが可能でした。具体的には以下の手順でDockアイコンへの未読バッジ表示を設定できます。
旧Teamsの通知設定
- Teamsのアプリを開く
- 右上にある「…」アイコンから「設定」を選択
- 「通知」の項目で「Mac」か「Teams内蔵」のどちらを使うか選択できる
- 「Mac」を選択する
- さらにMacの「システム環境設定 → 通知 → Microsoft Teams → バッジAppアイコン」を有効にする
上記の設定を行うと、Mac OSが提供する標準的な通知の仕組みを利用し、Dockアイコン上に未読数の数字が表示されるようになります。旧Teamsを使っていた頃は、この手順が割と定番でした。
通知スタイルの違いによるメリット・デメリット
以下の表は、旧Teamsで「Mac通知スタイル」か「Teams内蔵通知スタイル」を選んだときのメリット・デメリットをまとめたものです。
通知スタイル | メリット | デメリット |
---|---|---|
Mac | Dockアイコンに未読数を表示可能 macOSの通知センターに統合されるため、システム全体の通知設定と連携しやすい | Teams独自の通知機能に比べるとカスタマイズ項目が少ない 時々、OSのバージョンや設定により正常に表示されないことがある |
Teams内蔵 | Teams独自のきめ細かい通知設定が使える 最新の機能やバナー表示などが先行して追加される可能性が高い | Dockアイコンへの未読バッジ表示が対応していない(旧Teamsでも数字表記なしの場合がある) macOS標準の通知センターとの統合が弱く、システム環境設定からの一元管理が困難 |
旧Teamsの頃は、Macの通知を選べば比較的簡単にバッジ表示を利用できましたが、ユーザーによってはTeams内蔵の通知機能を好む方もいました。結局のところ、ビジネスメールや他のチャットツールとの兼ね合いで、「Dockアイコンは必須」という方も多かったのです。
新しいTeams(プレビュー版)の通知スタイルの変化
2023年以降、MicrosoftはTeamsの大規模アップデートとして「新しいTeams(プレビュー版)」を順次公開しました。この新バージョンはパフォーマンスの向上やUIの刷新など、多くの改善が図られていますが、一方でこれまで当たり前だった機能が使えなくなる事例も見受けられます。その中でも象徴的なのが、未読バッジ表示に関する制限です。
Dockアイコンに数字が表示されない理由
新しいTeamsでは、旧来の「Macの通知スタイル」を選択できるメニュー自体が存在しません。全ての通知がTeams内蔵のシステムに統合されているため、macOS標準の「バッジAppアイコン」機能を活用する術が現状ないのです。
この影響で、Dock上には未読件数の数字ではなく「NEW」などの簡易表示が見られることがあります。チャットやチャンネルの未読数はアプリを開かないと正確には確認できず、ワンクリックで内容を把握したいという人々には大きな不便をもたらしています。
「バッジ表示がない」ことで生じる課題
- 一目で未読数を把握しづらく、メッセージの取りこぼしが起きやすい
- 他のアプリ(例えばSlackやメールアプリなど)と同様の運用ができないため、作業の流れが乱れる
- 細かい作業中に「何件も未読がたまっているかもしれない」という不安が生じやすい
これらの課題から、ユーザーが旧Teamsに戻すか、新しいTeamsの機能改善を待ち続けるかの選択を迫られることになります。
新しいTeamsで未読数を表示するための現実的アプローチ
現時点では、新しいTeamsだけを使ってDockアイコンに数字バッジを表示する公式手段はありません。しかし、ユーザーコミュニティや一部のエンジニアからは、いくつかの回避策や要望の出し方が提案されています。
1. 旧Teamsへ一時的に戻す
最も簡単かつ確実な方法は、旧Teamsに一時的に戻すことです。マイクロソフトアカウントを使って旧Teamsにもログイン可能であれば、下記のように「新しいTeamsをオフ」に切り替えるだけで、再びDockアイコンへの数字表示が利用できるケースがあります。
- Teamsを開く
- 画面上部または右上にある「…(オプション)」もしくは自分のプロフィールアイコンをクリック
- 「新しいTeamsをプレビューで試す」のチェックを外す、もしくはトグルスイッチをオフにする
- Teamsを再起動し、旧Teamsインターフェースに戻るか確認
- Macの「システム環境設定 → 通知 → Microsoft Teams → バッジAppアイコン」を再度確認する
ただし、旧Teamsでは今後サポートが終了する可能性があります。また、新機能の恩恵を受けられないというデメリットもあるため、「一時的な措置」として割り切るのが無難でしょう。
2. 要望をMicrosoftフィードバックポータルへ提出する
新しいTeamsでバッジ表示を利用できない問題は、多くのユーザーが感じている不便です。Microsoftは公式に「ユーザーの声を聞きながら改善している」と明言しているため、フィードバックポータルを活用する意義は大きいと考えられます。
- Microsoft Teams Feedback Portal: 公式フォーラムやWebフォームが用意されており、そこで機能追加要望を投稿・投票することが可能
- Microsoft Tech Community: 技術者やビジネス利用者が集まるコミュニティで、同様の要望が既に複数投稿されている
投稿時には、具体的な使用例(「複数プロジェクトを抱えている」「Dockの数字がないと気づかずに返信が遅れる」など)を添えると説得力が増します。既存の投稿に共感できるなら「Upvote(いいね)」をすることで、要望の優先度が上がる可能性があります。
Macでの通知最適化のヒント
バッジ表示ができない現状でも、少しでも未読を見逃さないための工夫をすることは可能です。以下はMacユーザー向けのヒントです。
1. バナーと通知センターを活用する
現状、新しいTeamsの通知がmacOSの通知センターとどの程度連携しているかはバージョンによって異なります。ただし、Teams内蔵の通知音やバナーを活用すれば、視覚的・聴覚的に新着を確認しやすくなるかもしれません。
- Teamsの設定から「通知」を開く
- メッセージやチャンネルの通知オプションを「バナーとフィード」で設定
- 必要に応じて「音の通知」をオンにする
- Macのシステム環境設定「通知と集中モード」で、Teamsの通知が許可されているか確認
2. メンション (@) を活用したタグ付け
自分の注意が必要なメッセージでは、チームメンバーに「@自分のアカウント」でメンションをつけてもらうよう依頼することも有効です。直接的なメンションを受け取ると、Teams内蔵通知でも比較的わかりやすく通知が来るため、新着を見逃すリスクが下がります。
3. フィルター機能や検索を活用する
Dockアイコンのバッジがなくても、Teamsのチャットやチャンネルをフィルタリングして未読だけをピックアップする機能を利用できます。上部の検索バーを使って「未読」を含む絞り込みを行ったり、左側の「アクティビティ」で未読をまとめて確認するといった方法です。
ユーザーができる主な対処法まとめ
以下の表に、新しいTeamsで未読数バッジを使いたい場合の現実的な対処法をまとめています。
対処法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
旧Teamsへ戻す | 確実にDockの未読数バッジが利用できる 操作感が変わらないためストレスが少ない | 新機能を利用できない 将来的にサポート終了の可能性がある |
要望を提出する | Microsoftが要望を取り入れて機能を改善する可能性がある ユーザーコミュニティの声が集約される | 機能改善がいつ行われるかは不透明 一時的には問題を解決できない |
通知設定を最適化 | バナーや音などを強化し、見逃しを減らすことができる システム通知と組み合わせると多少補完される | Dockアイコンの数字がないため、完全代替にはならない 自分で複数設定を調整する手間がある |
旧Teamsへ切り替える際の注意点
旧Teamsへ戻す場合、いくつかの注意点を押さえておくことをおすすめします。
1. 新機能が利用できなくなる
新しいTeams(プレビュー版)では、パフォーマンス改善やUIの最適化のほか、今後はAI機能の強化や新たな連携機能が追加される可能性があります。旧Teamsに戻ることで、そういったアップデートから取り残されるリスクがある点は留意しましょう。
2. プレビュー版でも徐々に機能は改善される可能性がある
Microsoftはユーザーからのフィードバックを反映しながらプレビュー版を正式リリースへと近づけていく方針をとっています。そのため、数週間から数か月単位でのアップデートをこまめにチェックすると、バッジ表示の問題が解消されるタイミングが来るかもしれません。
3. 大規模組織の場合は管理者権限の確認
企業や大規模組織でTeamsを導入している場合、個人で旧Teamsへ戻せない設定がある場合もあります。IT管理者が「新しいTeamsに強制アップグレードするポリシー」を適用しているケースや、旧Teamsへのアクセスを制限していることもあるので、その場合は管理者に相談してください。
要望を送る際のおすすめの書き方
Teamsの新機能要望は、ただ「バッジを表示してほしい」と伝えるだけよりも、具体的な理由やシチュエーションを添えると開発チームへのインパクトが高まります。
書き方のポイント
- 例1: 「社内で複数プロジェクトを担当しているため、未読数が分からないと重要なメッセージを見逃すリスクがあります。旧Teamsで利用できていたDockアイコンのバッジ表示を復活させていただけると非常に助かります。」
- 例2: 「リモートワーク環境で常時複数のアプリを立ち上げており、Teamsを前面に出し続けることが難しい。Dockのバッジ表示があると、切り替え作業の負担が大きく下がります。」
要望提出のメリット
要望をきちんと出すことで、開発チームや製品チームに「この機能がないと困る」という強いメッセージが届きます。特に投票数が多い要望や有力企業からのコメントが集まる要望は優先度が上がる傾向にあるといわれています。自分一人だけでなく、社内の関係者にも協力してもらい、要望提出や投票を行ってもらうのも有効です。
今後の展望とまとめ
新しいTeamsはプレビュー版という位置づけもあり、リリース当初は不具合や未対応の機能が多いのが現状です。未読数バッジの表示についても、多くのユーザーが要望を出している機能であることから、今後のアップデートで復活する可能性は十分にあります。
ただし、プレビュー版においては最終的にどのような形で正式リリースされるかは、Microsoftの製品ロードマップ次第です。もしもビジネス運用上、どうしても未読数バッジが必要なのであれば、一時的に旧Teamsを利用することや、通知設定を最適化して運用でカバーすることが現実的な選択肢となります。
また、ユーザーが積極的に要望を出すことで、開発サイドも優先的に対応を検討する余地が生まれます。特に大企業のIT管理者やシステム部門が声を上げることで、製品品質向上につながることは大いに期待できるでしょう。
結論
現段階では、新しいTeams(プレビュー版)をMacで使用する際に、Dockアイコンに未読数を表示する機能は利用できません。旧TeamsではMacの通知システムを活用して数字バッジを表示できましたが、新しいTeamsでは通知スタイルが一元化され、従来のようにバッジ表示を設定することができないのが現状です。
そのため、以下のようなアクションが推奨されます。
- 旧Teamsに戻す: すぐに未読数バッジを使えるが、新機能は利用できない
- Microsoftフィードバックポータルやコミュニティへの要望提出: 将来的な機能改善を期待
- 通知設定を最適化して運用でカバー: バナーや音をフル活用し、未読を見逃さないよう工夫する
Macユーザーとしては、バッジ表示が復活するのを心待ちにしながら、Teamsを定期的に更新し、コミュニティの動向をチェックしていくのがベストでしょう。ビジネス上の重要度が高い場合は、社内関係者と協力してフィードバックを出し、開発ロードマップを後押しすることも有効です。
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