Teamsチャット画面を復旧し「This app cannot be found.」を解消する方法

働き方が多様化する現代では、Microsoft Teamsを使ったコミュニケーションが欠かせません。しかし、ふとした操作や新機能の導入状況によってはチャット画面が突然消えるなどのトラブルに見舞われることがあります。今回は、Copilotボタンをきっかけに「This app cannot be found.」と表示されてしまう問題と、その対処法を解説していきます。

Teamsで「Chat」タブが表示されない主な原因

Teamsを利用していると、「Chat」タブが突然使えなくなり、強制的に「Apps」タブに飛ばされる現象が報告されています。この症状は「This app cannot be found.」というエラーとともに発生し、チャット機能が完全に使えなくなるため、業務やプロジェクトの進行に大きな支障をきたします。考えられる原因はいくつかありますが、よく指摘されているポイントを以下にまとめます。

Copilot機能の未導入または制限

CopilotはMicrosoftの新たなAI機能として注目を集めていますが、まだ全ユーザーや全テナントで完全に利用できるわけではありません。誤ってCopilotのボタンを押してしまった場合、Teams側で「チャット=Copilotスレッド」という扱いを継続してしまい、Chat機能全体にエラーが発生するケースがあります。
特に管理者設定でCopilot機能が制限されている環境だと、機能にアクセスしようとした時点でTeamsが混乱し、通常のチャット機能に戻れなくなる可能性が高まります。

新旧Teamsの混在インストール

Windows/Mac問わず、古いTeams(クラシック版)と新しいTeams(プレビュー版や最新リリース版)が同時にインストールされていると、アップデートが競合して不具合を引き起こすことが多いです。とくに組織内で段階的に新Teamsへ移行している最中などで、この混在が起きやすい傾向にあります。
混在環境では更新プログラムやキャッシュの扱いが複雑化し、Copilotの利用可否も含めてTeamsが誤認識を起こしやすくなるため、今回の「Chat」タブエラーが頻繁に再発する例が報告されています。

Mac環境でフォルダが正しく削除されていない

MacでTeamsを再インストールしても問題が直らない場合は、ライブラリ内の関連フォルダが残存しているケースが考えられます。通常はアプリをアンインストールすると必要なフォルダも削除されますが、何らかの理由でTeams関連のフォルダが残っていると、再インストール後も以前の不具合が引き継がれることがあります。
Finderの「ライブラリ」→「Containers」配下にある「com.microsoft.teams」などのフォルダを手動で削除することで、設定やキャッシュを一掃し、クリーンな状態から再インストールできる可能性が高まります。

回避策・解決策一覧

ここからは、実際にユーザーから報告のある具体的な回避策や解決策を紹介します。トラブルが起きたときの手順として、上から順番に試していくと効果的です。

1. 「Chat」タブを右クリックして「New Chat」を選択

最も手軽に試せる方法のひとつです。Teamsのサイドバーに表示される「Chat」タブを右クリックし、「New Chat」を選択して新しいチャットウィンドウを開きます。これだけで元のChat画面に復帰できるケースも少なくありません。
しかし、Windows環境によっては「New Chat」が別ウィンドウで開く設定になっており、メインウィンドウで表示されないことがあります。その場合は、Teamsの設定を以下のように変更します。

[Teams 設定] → [一般] → 
   チャットとチャネルを開く方法: メインウィンドウ (もしくは類似の選択肢)

メインウィンドウに統一しておくことで、「New Chat」を選んだ際に同じウィンドウ内でチャット画面が復活しやすくなります。

2. 検索バーから既存のチャットを直接開く

Teams上部にある検索バーに、やり取りしたい相手の名前やグループ名を入力し、該当するチャットをクリックする方法です。既存のチャットにダイレクトアクセスできるため、一時的にChatタブを経由しなくても直接チャット画面を呼び出せます。
「Chat」タブが機能しなくても、検索バー自体は通常どおり使えるケースが多いため、こちらも簡易的な回避策として有効です。

3. 一度サインアウトしてからサインインし直す

Teamsにサインインし直すことでキャッシュを再取得し、エラーが解消される場合があります。以下のステップで試してみてください。

  1. Teamsのプロフィールアイコンをクリック
  2. 「サインアウト」を選択
  3. 画面が閉じたら数秒待ち、再度Teamsを起動
  4. 資格情報を入力してサインイン

環境によってはこれだけでChatタブのエラーが解消し、正常にチャット画面に戻れる例があります。

4. Macの場合:関連フォルダを削除してから再インストール

Macを使用していて再インストールを何度繰り返しても直らない場合は、以下のように関連フォルダを手動で削除してからクリーンインストールを行うとよいでしょう。

フォルダ削除の手順例

  1. Finderを開き、「移動」→「フォルダへ移動」を選択
  2. ~/Library/Containers/ と入力してフォルダを開く
  3. com.microsoft.teams などTeamsに関連するフォルダを探して削除
  4. 必要に応じて ~/Library/Application Support/Microsoft/Teams など他の関連フォルダも削除
  5. Macを再起動し、Microsoft公式サイトまたはApp StoreからTeamsを再インストール

実行例として、ターミナルを使用する方法もあります。以下のコマンドを実行すると、対象フォルダを一括で削除できます。

rm -rf ~/Library/Containers/com.microsoft.teams
rm -rf ~/Library/Application\ Support/Microsoft/Teams

ただし、誤って他のフォルダを削除しないよう注意が必要です。あらかじめバックアップをとるか、本当に不要なフォルダかどうかを確認してから削除を実行してください。

5. 新・旧Teamsをすべてアンインストールして再インストール(Windows/Mac共通)

古いTeams(クラシック)と新しいTeams(プレビュー版や最新リリース版)が同居している環境だと、アップデート時に競合が発生してエラーが長引くことがあります。以下の手順を試すことで、混在状態をリセットできます。

  1. コントロールパネル(Windows)または「アプリケーションフォルダ」(Mac)などから古いTeamsをアンインストール
  2. 新しいTeamsも念のためアンインストール
  3. OSを再起動
  4. 必要なバージョンのTeamsのみをインストール

もし組織で旧Teamsを利用する必要がある場合は、IT管理者と相談し、代替手段が整っているかどうか確認してからアンインストールすると安心です。

6. カレンダーからミーティングのチャットを開く

Teamsのカレンダータブへ移動し、ミーティングを選択して「Chat with participants(参加者とチャット)」をクリックすると、チャット画面が開ける場合があります。これをきっかけに他のチャットへのアクセスが回復することもあるため、特定の会議や打ち合わせの履歴が必要な際に有効な方法です。

メリットとデメリット

Teamsの「Chat」タブ問題を解決する手段としては、簡易的なものから大がかりなものまでさまざまです。それぞれに長所と短所があるため、状況に応じた対処が必要になります。

方法メリットデメリット
New Chatを試すすぐに実行可能
成功すれば最短で復旧
Windows設定によっては効果がない
状況によっては再発の可能性あり
検索バーから既存チャットを開く短時間でチャットに復帰可能
他の設定を変更せず試せる
根本原因が解決されていない
再起動後に再発するケースあり
サインアウト→サインイン簡単でリスクが低い
セッションの再取得で問題解決できる可能性あり
都度ログインが必要
一部のユーザーには効果がない
Mac関連フォルダを完全削除設定をリセットできる
再インストール後に安定しやすい
フォルダの削除にリスクがある
再設定に時間がかかる
新旧Teamsのアンインストール混在問題を根本的に解消
競合がなくなり動作が安定
アンインストール・再インストール作業が手間
組織の方針を確認する必要がある
カレンダーからミーティングチャットチャット画面が一時的に復旧することがある
会議履歴を直接参照できる
根本的な解決にならない
特定のミーティングがないと試せない

再発防止のポイント

「This app cannot be found.」というエラーは、一度発生すると再インストールやフォルダ削除など、大掛かりな対策を余儀なくされる場合があります。以下のポイントを押さえることで、再発を極力防ぐことができます。

Copilot機能をむやみに触らない

まだ導入されていない環境でCopilotボタンを押すと、Teamsのチャットスレッドが混乱しやすい傾向にあります。管理者から利用可能とのアナウンスがあるまでは、Copilotに関する操作は控えておくと無難です。

アプリのバージョン管理を徹底する

特に企業や組織のPC環境では、新旧バージョンのTeamsが混在しないように管理を徹底しましょう。IT部門や担当者が最新バージョンの配信計画を立て、一括アップデートを実施するのが理想です。
個人の端末であれば、不要なTeamsのバージョンを残さないようアンインストールしておき、定期的に最新バージョンへ更新する習慣を身につけるとよいでしょう。

Mac環境でのアンインストールは念入りに

Macの場合、ただアプリをゴミ箱に入れただけでは関連フォルダが残り続けてしまうことがあります。フォルダの場所を把握し、手動で削除するのが確実です。万一に備えてタイムマシンや外部ストレージなどにバックアップを作成してから作業すると、万が一のトラブル時にも安心です。

Microsoft 365管理者との連携

組織で利用している場合はMicrosoft 365の管理者やIT部門に連絡し、アカウントの状態やライセンス、ポリシーなどの制限事項を確認してもらうと早期解決につながります。管理者側でCopilot機能を無効化・有効化した際に生じる問題も考えられるため、運用状況を共有することが大切です。

まとめ

Teamsで「Chat」タブが表示されず、「This app cannot be found.」というエラーが発生する問題は、Copilot機能の扱いが原因となっていることが多いとみられます。特に未対応の環境で誤ってCopilotにアクセスしようとしてしまうと、以降チャットスレッドがすべてCopilot関連の扱いになり、チャット画面に戻れなくなるケースがあります。
主な対策としては、「Chat」タブを右クリックして「New Chat」を選択する、検索バーから既存チャットを直接開く、サインアウト→サインイン、Mac関連フォルダを削除してから再インストール、新旧Teamsの混在を解消するなどの手順があります。これらを試しても改善しない場合は、IT管理者への問い合わせやMicrosoft 365全体の設定見直し、あるいはMicrosoft公式のサポートに連絡するとよいでしょう。
再発を防ぐためには、Copilot機能が正式に使えるようになるまでは機能ボタンを迂闊に触らない、Teamsのバージョン管理を徹底する、Macでのアンインストール時には関連フォルダをしっかり削除するなどの対策を日頃から意識することが重要です。Teamsはビジネスにおいて欠かせない存在だからこそ、エラーを未然に防ぐ取り組みを行ってスムーズなコミュニケーションを実現しましょう。

コメント

コメントする