Microsoft Teamsを利用している最中に「Microsoft Visual C++ Runtime Library – Assertion Failed!」というエラーが表示されると、作業を妨げられてしまい大変ストレスを感じるものです。特に会議や通話中に突然クラッシュすると業務に支障をきたすため、早めに解決することが大切です。
Microsoft Visual C++ Runtime Library Assertion Failed! エラーとは
Microsoft Visual C++ Runtime Libraryで表示される「Assertion Failed!」エラーは、プログラムが予期しない動作を検知し、自動的にアプリを終了させようとする状態を指します。主にプログラムのバグやシステム環境の不具合、ライブラリの競合によって起こるケースが多いとされています。このエラーがTeamsで発生すると、通話が強制終了される、エラーメッセージが画面に居座るなど、快適なコミュニケーションが妨害されてしまいます。
エラーの主な原因
原因は複数考えられますが、大きく分けると以下のようなものが挙げられます。
1. Microsoft Teamsファイルの破損
Teamsがインストールされているファイルや関連ライブラリが何らかの理由で破損していると、起動時や通話時にエラーが発生する恐れがあります。特にアップデート中断やOSのクラッシュなどでファイルが不完全な状態になると、実行エラーが頻発することがあります。
2. システムの更新不足
Windowsの更新プログラムが適用されていないと、古いランタイムライブラリを使用している状態になる場合があり、それが原因でエラーが起こる可能性があります。また、Graphicsドライバーなどが古いと、描画周りの不具合につながるケースも見受けられます。
3. Visual C++ Runtimeの不具合や競合
Microsoft Visual C++ 再配布可能パッケージに含まれるライブラリが破損または古い場合、アプリケーションの実行に必要なファイルが不足したり競合が生じたりして、Assertion Failedエラーを引き起こすことがあります。
4. 常駐アプリやセキュリティソフトとの競合
セキュリティソフトや常駐アプリが動作を妨害しているケースも少なくありません。特にLenovo製の「IntelligentSensingAwareService」関連のツールなど、カメラやサウンドの制御に関わるソフトウェアがTeamsの動作と干渉してしまうと、Assertion Failedエラーが発生する可能性があります。
原因と対処法の一覧表
以下の表は、主な原因とその対処法をまとめたものです。状況に応じて確認してみてください。
主な原因 | 対処法 |
---|---|
Teamsファイルの破損 | 再インストールや修復ツールの活用 |
Windowsアップデートの不足 | 最新の更新プログラムを適用 |
Visual C++ライブラリの破損 | VC++再配布可能パッケージの再インストール |
グラフィックドライバーの老朽化 | 製造元サイトから最新版にアップデート |
常駐ソフトの干渉 | 一時的に無効化またはアンインストール |
具体的な解決策
ここからは、各対処法をより詳しく解説します。自分の環境に合った方法から試してみると、スムーズに問題解決できる可能性が高まります。
1. PCの再起動
最もシンプルですが、意外と効果的な手段です。Windowsやアプリケーションが長時間稼働していると、一時ファイルやメモリ上のデータが混乱を引き起こすことがあります。PC再起動によってメモリなどがリセットされ、ランタイムエラーが解消される場合があります。
2. Windowsのアップデートを確認・適用
Windows Updateを放置している場合、古いシステムファイルが原因でVisual C++ Runtimeとの互換性に問題が生じることがあります。対処法は以下のとおりです。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」を実行し、インストールできる最新の更新があれば適用
- 再起動してTeamsを起動し、エラーが改善されたか確認
Windowsのバージョンが極端に古い場合は、アップデートの適用に時間がかかる場合がありますが、安定した動作のためにも最新の状態に保つことをおすすめします。
3. Microsoft Teamsの再インストール
Teams本体のインストールファイルが破損している可能性がある場合は、再インストールを検討しましょう。手順は以下のとおりです。
- 「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、
appwiz.cpl
と入力して実行 - 「プログラムと機能」からMicrosoft Teamsを探し、アンインストール
- 公式サイト(MicrosoftのTeamsダウンロードページ)へアクセスし、最新版をダウンロード
- ダウンロードしたインストーラーを実行して再度インストール
これにより、破損していたファイルがリセットされるので、Assertion Failedエラーの原因になっていた場合は解決できる可能性が高いです。
4. グラフィックドライバーの更新
Microsoft Teamsは通話や画面共有など、グラフィック処理を多用する機能を持っています。古いグラフィックドライバーを使っていると、描画の不具合が発生してランタイムエラーのトリガーとなることがあります。製造元の公式サイト(NVIDIA、AMD、Intelなど)で最新のドライバーを入手し、インストールを行いましょう。手順としては下記のとおりです。
- 現在のグラフィックカードの型番を確認
- 製造元のドライバー検索ページで正しい型番を入力し、最新ドライバーをダウンロード
- ダウンロードしたドライバーを管理者権限で実行し、再起動
5. システムファイルのチェック (SFC) とDISMコマンドの実行
Windowsのシステムファイルが破損していると、アプリケーションの動作に影響が及ぶ場合があります。以下のコマンドを順に実行して、システムファイルを修復してください。
- 「スタート」メニューの検索欄で「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択
- 下記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
sfc /scannow
これにより、システムファイルの整合性を検査し、破損ファイルがあれば自動的に修復します。
- 次に下記のコマンドも実行します。
dism /online /cleanup-image /restorehealth
Windowsイメージを修復し、欠損ファイルをオンラインで取得して補完します。
- すべて完了したら、PCを再起動し、Teamsを起動してエラーが解消されているか確認しましょう。
6. 競合するソフトウェアの確認・一時的な無効化
バックグラウンドで動作するソフトウェアがTeamsに干渉してAssertion Failedエラーを引き起こしている場合があります。特にセキュリティソフトやカメラ制御ツール、ネットワーク関連ツールなどは競合を起こすことがあり注意が必要です。
- セキュリティソフトのリアルタイム保護機能を一時的に無効化してからTeamsを起動し、問題が解消するか確認
- Lenovo製ノートPCなどにプリインストールされている「IntelligentSensingAwareService」などの常駐プロセスがある場合は、不要であれば無効化やアンインストールを検討
- 「Win + R」で
msconfig
を起動し、「サービス」タブや「スタートアップ」タブで不要な常駐プログラムをオフにする
もしこれらの操作でエラーが出なくなるようであれば、競合ソフトウェアを特定し、その設定を見直したり、別のソフトに切り替えたりすることを検討してください。
7. Visual C++ 再配布可能パッケージの再インストール
Teamsだけでなく、多くのWindowsアプリケーションはMicrosoft Visual C++再配布可能パッケージを利用しています。ランタイムライブラリが破損している場合、以下の方法で再インストールすると改善される可能性があります。
- Microsoft公式サイトのダウンロードページにアクセスし、「Visual C++ 再配布可能パッケージ」を検索
- OSのビット数(32bit/64bit)に応じたインストーラをダウンロード
- 既にインストール済みのVisual C++再配布可能パッケージがあればアンインストール(「アプリと機能」または「プログラムと機能」から)
- ダウンロードした最新版をインストール
- 再起動後、Teamsを実行して動作を確認
Visual C++再配布可能パッケージには複数のバージョンが存在し、アプリによって必要なバージョンが異なることがあります。可能な限り、2010、2013、2015-2022など必要になり得る複数バージョンをすべてインストールしておくと、不足エラーによる問題回避につながることもあります。
追加のアドバイス
ログやイベントビューアーの活用
TeamsのログやWindowsのイベントビューアーを見ると、より詳細なエラーコードや、どのモジュールが原因でAssertion Failedを起こしているかを特定できる場合があります。以下を参考にログを確認し、状況を深堀りしましょう。
- Windowsのイベントビューアーを起動し、「Windowsログ」→「アプリケーション」でエラーに該当する項目を確認
- Teamsの内部ログはユーザーデータフォルダに保存されることが多いため、
%appdata%\Microsoft\Teams\logs.txt
などを参照 - エラー箇所に関連するDLL名やモジュール名を調べると解決策が分かりやすくなる
余分なプラグインや拡張機能を削除・無効化
Teamsの機能拡張や、他のMicrosoft 365アプリとの連携機能などが多くなり過ぎていると、稀に環境依存のエラーを誘発することもあります。必要最低限の機能に絞ってから、問題が解決されるか試すのも一つの手です。
メモリやストレージの状況を確認
メモリ容量やストレージに余裕がない場合、Teamsが一時ファイルを正しく処理できずにランタイムエラーが生じる可能性もあります。定期的にストレージを整理し、不要ファイルの削除や最適化を行うことでパフォーマンスが向上し、エラーが発生しにくくなります。
まとめ
Microsoft Teamsで「Microsoft Visual C++ Runtime Library Assertion Failed!」エラーが出ている場合、まずは簡単な対処法であるPCの再起動やWindows Updateの適用から試してみましょう。その上で、Teamsの再インストールやドライバーの更新、システムファイルの修復コマンド(SFCとDISM)の実行などを行うことで、多くのケースでは問題を解決できます。また、セキュリティソフトや常駐アプリとの競合も見落としがちなポイントです。不要な常駐アプリやドライバーが存在しないか確認し、必要に応じて設定の変更を行ってください。
もし一通り試しても改善しない場合は、イベントビューアーのエラー情報やTeamsログを詳しく調べ、特定のDLLやモジュールが原因ではないかを確認するのがおすすめです。問題の発生源が明確になれば、ピンポイントで必要なドライバーやソフトウェアを更新することも可能になります。ぜひ本記事を参考にトラブルシューティングを行い、Microsoft Teamsを快適に利用できる環境を整えてください。
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