BIOSバージョンの確認をPowerShellで行う方法とその応用

BIOS(Basic Input/Output System)はコンピュータが起動する際に最初に読み込まれる基本的なソフトウェアです。BIOSのバージョンを確認することで、アップデートが必要かどうか判断したり、トラブルシューティングに役立てることができます。この記事では、Windows環境でPowerShellを用いてBIOSのバージョンを確認する方法とその応用例について詳しく解説します。

目次

なぜBIOSのバージョン確認が必要なのか

BIOSのバージョンを確認する理由はいくつかあります。一つ目はセキュリティ対策です。古いBIOSにはセキュリティホールが存在する可能性があり、それが悪用されると重大なセキュリティリスクに繋がります。二つ目は、新しいハードウェアやソフトウェアとの互換性を確認するためです。三つ目はトラブルシューティングの際に、BIOSのバージョン情報が必要なケースが多いからです。

PowerShellを用いたBIOSのバージョン確認方法

PowerShellはWindowsに標準で搭載されている強力なスクリプトエンジンです。管理者権限が必要な操作も簡単に行えます。

基本的なコマンド

以下のコマンドをPowerShellに入力して、BIOSのバージョンを確認できます。

# BIOSの情報を取得するコマンド
Get-WmiObject win32_bios | Select-Object SMBIOSBIOSVersion

このコマンドについて簡単に解説します。

  • Get-WmiObject: WMI(Windows Management Instrumentation)オブジェクトを取得するコマンド。
  • win32_bios: BIOSの情報にアクセスするためのWMIクラス。
  • Select-Object SMBIOSBIOSVersion: 取得するBIOS情報のうち、「SMBIOSBIOSVersion」だけを抜き出す。

コマンドの結果の解釈

コマンドを実行すると、以下のような結果が表示されることがあります。

SMBIOSBIOSVersion
-----------------
A20

ここで表示された「A20」がBIOSのバージョンです。

応用例:バージョン情報をテキストファイルに出力

以下のコマンドを使用すると、BIOSのバージョン情報をテキストファイルに出力できます。

# BIOSのバージョン情報をテキストファイルに出力するコマンド
(Get-WmiObject win32_bios | Select-Object SMBIOSBIOSVersion).SMBIOSBIOSVersion > bios_version.txt

まとめ

この記事では、PowerShellを用いてWindows環境でBIOSのバージョンを確認する方法について詳しく解説しました。BIOSのバージョン確認はセキュリティ対策やハードウェア・ソフトウェアの互換性確認、トラブルシューティングなどで重要です。PowerShellを使うことで、これらの情報を簡単かつ効率的に取得できます。

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