Windows環境で動作しているプロセスやアプリケーションを確認したいとき、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)を介さずにtasklist
コマンドを使用することができます。この記事では、tasklist
コマンドの基本的な使い方から各オプションについての解説、さらには実際の使用例までを詳細に解説します。
目次
基本的な使い方と概要
tasklist
コマンドは非常にシンプルで、特別なオプションを必要とせずに実行できます。
tasklist
この基本的なコマンドを実行すると、動作している全てのプロセスが一覧表示されます。
主要なオプションとその解説
/S コンピュータ名
リモートコンピュータ上で動作しているプロセスを一覧表示します。
tasklist /S コンピュータ名
/U ユーザ名
特定のユーザー名で認証を行い、そのユーザーに関連するプロセスを一覧表示します。
tasklist /U ユーザ名
/P パスワード
ユーザー名とともに、パスワードを指定して認証を行います。
tasklist /U ユーザ名 /P パスワード
/M [モジュール名]
指定したモジュールがロードされているプロセスを一覧表示します。
tasklist /M explorer.exe
/FO 形式
出力される情報の形式を指定します。指定可能な形式は TABLE
、LIST
、CSV
。
tasklist /FO CSV
/NH
列見出しを非表示にします。
tasklist /NH
具体的な使用例
状況1: ローカルコンピュータの全プロセスを一覧表示
- コマンドプロンプトを開く。
tasklist
を実行。
状況2: リモートコンピュータのプロセスを一覧表示
- コマンドプロンプトを開く。
tasklist /S コンピュータ名 /U ユーザ名 /P パスワード
を実行。
状況3: 特定のモジュール(例: explorer.exe)をロードしているプロセスを確認
- コマンドプロンプトを開く。
tasklist /M explorer.exe
を実行。
まとめ
tasklist
コマンドは、Windows環境で動作しているプロセスを一覧表示するための便利なコマンドです。各種オプションを理解し、活用することで、更に多角的なプロセス管理が可能になります。初心者から上級者まで、このコマンドの使い方を理解することで、Windows環境の運用が格段に便利になります。
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