PowerShellでシステム管理や自動化を行う上で必要不可欠なのが、コマンドです。しかし、数多く存在するコマンドをいちいち覚えるのは大変ですよね。そこで役立つのがGet-Command
です。この記事では、Get-Command
の基本から応用まで、具体的な5つの利用例を交えてわかりやすく解説します。
Get-Commandとは?
Get-Command
はPowerShellにおいて、利用できるコマンド、関数、ワークフロー、エイリアスなどを一覧表示や検索するためのコマンドです。具体的には、コマンドの名前や機能、出どころ(モジュール等)を調べることができます。
基本的な使い方
最も基本的な使い方は、Get-Command
と入力してEnterを押すことです。これを行うと、現在のセッションで利用可能なすべてのコマンドとその基本情報が表示されます。
Get-Command
具体的な利用例
1. コマンド名で検索
コード
Get-Command -Name Get-*
説明
-Name
パラメータを使用して、特定の名前にマッチするコマンドを検索できます。上記の例では、「Get-」で始まるすべてのコマンドを一覧表示します。
利用シーン
「Get-」で始まるコマンド(例:Get-Process
, Get-Service
など)を知りたい場合に有用です。
2. モジュールによる検索
コード
Get-Command -Module ActiveDirectory
説明
-Module
パラメータを指定することで、特定のモジュールに属するコマンドを検索できます。
利用シーン
Active Directoryに関連するコマンドを調べたいときに使用します。
3. コマンドタイプで絞り込み
コード
Get-Command -CommandType Cmdlet
説明
-CommandType
パラメータを使って、Cmdlet、Function、Workflowなど、コマンドのタイプで絞り込むことができます。
利用シーン
Cmdletだけを一覧表示したい場合や、特定のタイプのコマンドを調べたいときに有用です。
4. 複数の条件で検索
コード
Get-Command -Name Get-* -Module ActiveDirectory
説明
複数のパラメータを組み合わせて、より精緻な検索が可能です。
利用シーン
Active Directoryモジュール内で、「Get-」で始まるコマンドを検索したい場合に使用します。
5. コマンドの詳細を表示
コード
Get-Command Get-Process | Select-Object *
説明
Select-Object
コマンドと組み合わせることで、コマンドの詳細情報を取得できます。
利用シーン
Get-Process
コマンドの詳細な属性や機能を知りたい場合に使用します。
まとめ
Get-Command
は、PowerShellにおいて非常に便利なコマンドです。特に、大量のコマンドやモジュールが存在する現代において、適切なコマンドを素早く探す作業は必須です。本記事で紹介した5つの具体的な利用例をぜひ活用して、Get-Command
の使いこなしをマスターしましょう。
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