PowerShellのGet-EventLog
コマンドを使用すると、Windowsのイベントログを簡単に取得できます。本記事では、Get-EventLog
の基本的な使用方法から、その具体的な利用例まで、初心者にもわかりやすく解説します。
Get-EventLogコマンドの基本
Get-EventLog
コマンドの基本形は以下です。
Get-EventLog -LogName 'ログの名前'
この基本形にログの名前(例:System、Applicationなど)を指定することで、特定のイベントログを取得できます。
具体的な利用例
以下に、Get-EventLog
コマンドの具体的な利用例を5つ紹介します。
1. 最新のイベントを取得する
コード
Get-EventLog -LogName 'System' -Newest 5
説明
-Newest
オプションを使用して、Systemログから最新の5つのイベントを取得します。
利用シーン
システムに何らかの問題が発生した際に、最新のイベントを素早くチェックするために使用します。
2. 特定のイベントIDに基づくイベントをフィルタする
コード
Get-EventLog -LogName 'System' -InstanceId 7036
説明
-InstanceId
オプションを用いて、特定のイベントID(この場合は7036)に関連するイベントをSystemログからフィルタします。
利用シーン
特定のイベントIDが関連する問題を追跡・診断する場合に使用します。
3. 特定の日付範囲のイベントを取得する
コード
Get-EventLog -LogName 'System' -After '2023-08-01' -Before '2023-08-31'
説明
-After
と-Before
オプションを使用して、2023年8月1日から31日までのSystemログのイベントを取得します。
利用シーン
定期的なメンテナンスや監査で、特定の日付範囲内のイベント情報を取得する場合に使用します。
4. エラーイベントのみを取得する
コード
Get-EventLog -LogName 'Application' -EntryType 'Error'
説明
-EntryType
オプションでError
を指定すると、Applicationログからエラーイベントだけをフィルタして取得します。
利用シーン
エラーが発生した場合にその原因を特定するため、またはエラーイベントを定期的に監視するために使用します。
5. ソース別にイベントをフィルタする
コード
Get-EventLog -LogName 'System' -Source 'Service Control Manager'
説明
-Source
オプションを使用して、Systemログから”Service Control Manager”が発行したイベントをフィルタします。
利用シーン</ h4> 特定のアプリケーションやサービスが発行したイベントを調査する場合に使用します。
まとめ
Get-EventLog
コマンドはWindowsのイベントログを効率的に取得、フィルタするための強力なコマンドです。5つの具体的な利用例を通じて、このコマンドの多様性と便利さが理解できたでしょう。
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