この記事では、Windows環境でPowerShellを使ってシステム復元ポイントを作成する方法について解説します。特に初心者の方でも理解しやすいよう、具体的なコードとその説明を交えて詳しく説明していきます。さらに、応用例や補足事項も含めていますので、深く理解できる内容となっています。
目次
PowerShellとは
PowerShellは、Microsoftが開発したスクリプト言語およびシェルです。タスクの自動化やシステム管理に非常に有用です。これから、このPowerShellを使用して、システム復元ポイントを手軽に作成する方法を探っていきます。
システム復元ポイントとは
システム復元ポイントは、コンピュータのシステムファイルや設定、プログラム、レジストリ設定などを一定の状態で保存するものです。何らかのトラブルが起きた場合に、このポイントに戻して元の状態に復元することができます。
システム復元ポイントの作成手順
環境の準備
まずはPowerShellを管理者権限で起動する必要があります。スタートメニューから「PowerShell」を検索し、右クリックして「管理者として実行」を選びます。
基本コード
以下が、PowerShellでシステム復元ポイントを作成する基本的なコードです。
# システム復元の有効化(必要な場合)
Enable-ComputerRestore -Drive "C:\"
# システム復元ポイントの作成
Checkpoint-Computer -Description "MyRestorePoint" -RestorePointType "MODIFY_SETTINGS"
コードの説明
Enable-ComputerRestore -Drive "C:\"
:このコードはCドライブでシステム復元を有効にします。既に有効であれば実行する必要はありません。Checkpoint-Computer -Description "MyRestorePoint" -RestorePointType "MODIFY_SETTINGS"
:このコードでシステム復元ポイントが作成されます。Description
は復元ポイントの名前、RestorePointType
は復元ポイントのタイプです。
応用例
システム復元ポイントを定期的に作成したい場合は、このコードをスケジューラーで定期実行することができます。
# 毎週月曜日にシステム復元ポイントを作成
$action = New-ScheduledTaskAction -Execute 'Powershell.exe' -Argument {
Enable-ComputerRestore -Drive "C:\"
Checkpoint-Computer -Description "WeeklyRestorePoint" -RestorePointType "MODIFY_SETTINGS"
}
$trigger = New-ScheduledTaskTrigger -Weekly -DaysOfWeek Monday -At "12:00"
Register-ScheduledTask -Action $action -Trigger $trigger -TaskName "WeeklySystemRestore" -Description "Creates a restore point every Monday"
補足事項
- このコードはWindows10、Windows Server 2016以降で使用可能です。
- システム復元ポイントはディスクスペースを消費します。定期的に古い復元ポイントを削除することをお勧めします。
まとめ
PowerShellを利用して、手軽にシステム復元ポイントを作成する方法について詳しく解説しました。初心者でも容易に試せる内容となっていますので、ぜひ挑戦してみてください。
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